Claude CodeをWarpターミナルで使うと出る不具合 — パスがクリックできない
WarpでClaude Codeのパスやリンクが開けない、キー入力や貼り付けが効かない症状を、GitHubの報告とdocsの記述から切り分けます。
WarpでClaude Codeを動かすと、パスが開けない、独自スキームのリンクが反応しない、といった症状がGitHubで報告されています。キー入力や右クリック貼り付けが効かない、右から左へ書く言語の表示が崩れる、という報告もあります。ほとんどは原因が決まっておらず、Claude Code側のissueもopenのままです。症状ごとに、報告された環境と、手元で試せる切り分けを並べます。
Warpで報告されている症状は3系統に分かれる
「Warpで動かない」という同じ言い方でも、パスなのか、独自スキームなのか、キー入力なのかで見る場所が変わります。報告されたissueを系統でまとめると次のとおりです。
Warpで報告されている症状の系統
リンクとクリック
パスが開けない(#81720、#81857)、独自スキームのリンクが無反応(#95675)、claude-cli://のリンクがWarpで開かない(#91085)。
キー入力と貼り付け
Option+BackspaceとCmd+左右が効かない(#72649)、Windowsで右クリック貼り付けが効かない(#99067)、長い入力の先頭が欠ける(#90910)。
表示
右から左へ書く言語が逆順に描画される(#85337、#89489)。
ファイルパスがクリックできない(#81720、#81857)
パスの報告は2件あり、OSが違います。
#81720はWindows版のWarpです。Claude Codeが出力したファイルパスがCtrl/Cmd+クリックで開けなくなりました。報告者によると、2週間ほど前までは動いていて、設定は何も変えていません。症状の輪郭は次のとおりです。
- アシスタントの返答本文に書かれたパスが開けない
- Claude CodeのBashツールで
ls -la <絶対パス>を実行した標準出力でも開けない C:\Users\...\file.mdのような素のWindows絶対パスを1行ずつ出しても再現する- URLはこれまでどおり開ける(報告者が追記で訂正した点)
報告者はWarpのsettings.tomlとローカルのSQLite(warp.sqlite)を調べ、パス検出を切り替える設定が見当たらないことも確かめています。Warpのユーザー設定で戻せる種類の問題ではなさそうです。
原因については、報告者自身が「分かっていない」と断ったうえで、v2.1.200前後で入った同期出力(synchronized output)と、同じ時期のサンドボックス実行を候補に挙げています。どちらも推測で、Anthropic側の回答はissueに付いていません。
#81857はmacOS版のWarpで、Claude Code 2.1.220、フルスクリーン表示の報告です。Cmd+クリックでURLは開くのにファイルパスは開かず、修飾キーなしのクリックでも開きません。報告者はWarpの外部エディター設定やPATH、Warpの再起動を原因から除外しています。同じissueには、2.1.241でも再現し、端末ネイティブのCmd+Cによる出力のコピーも壊れる、というコメントが付いています。
#81857の報告者は、ツール出力のパスだけが開く設計なら、本文中のパスが開かないのは不具合ではなく機能要望になる(OSC 8ハイパーリンクを求める#13008、#48652が該当)、とも書いています。フルスクリーン表示のdocsが「開ける」と書いているのは、EditツールやWriteツールの出力に出るパスです。返答の地の文に混じったパスは、docsの文面の範囲外にあります。
過去の類似報告として#54606も参照されています。長いURLが折り返されるとWarpが最初の行の断片しか開かない、という報告で、duplicateとしてクローズ済みです。報告者はHard newline(Claude Codeが出力する明示的な改行)とWarpの行単位のURL検出の相性を原因に挙げ、OSC 8ハイパーリンクでの出力を提案していました。#81720ではパスが折り返されない短さでも開けないため、報告者は「別の退行かもしれない」と切り分けています。
macOSとWindowsではdocsの記述が違う
フルスクリーン表示のリンクの開き方は、OSごとに別の説明になっています。
フルスクリーン表示のクリック(docs)
Warp(macOS)
一部のmacOS端末はCmd+クリックを実行中のアプリに転送し、マウスプロトコルにはCmdキーを表す手段がないため、Claude Codeには単なるクリックとして届きます。docsには、GhosttyとmacOSのWarpではこれを検出し、修飾キーなしのクリックでもリンクが開く、と書かれています。Cmdを押したままでも開きます。
Warp(Windows)
docsの基本の説明は、LinuxとWindowsではCtrlを押しながらクリックする、というものです。単純クリックの検出がWindowsのWarpにも及ぶという記述はなく、#81720はこのCtrl/Cmd+クリックで開けない報告です。
独自スキームのリンクが反応しない(#95675)
macOS版のWarpで、Claude Codeの返答に含まれる次のMarkdownリンクの挙動が分かれます。
[Example https](https://example.com/item/117)
[Example custom](myapp://item?id=117)https://側はホバーで手のカーソルと下線が出てクリックできます。myapp://側はラベルが表示されるだけで、ホバーにもクリックにも反応しません。報告はWarp 0.2026.09.16、Claude Code 2.1.278です。
報告者は切り分けのために、別のWarpタブで独自スキームをOSC 8ハイパーリンクとして直接出力し、ターミナル側では開けることを確かめています。
printf '\033]8;;%s\033\\%s\033]8;;\033\\\n' 'myapp://item?id=117' 'Example custom'この方法で出したリンクはCmd+クリックで登録済みアプリに渡されます。報告者の見立ては、差はClaude Code側にあるというものです。Warpは独自スキームをプレーンテキストからは自動リンク化しない(warpdotdev/warp#5659、独自URLスキーム対応を求める要望)ため、OSC 8で出すしかない、と説明しています。
似た報告は#42519(GhosttyとtmuxでObsidianのobsidian://が開けない報告)でも出ており、そちらはstaleのままクローズされています。独自スキームのリンクがOSC 8にならない報告で、コメントではtmux内に限った現象とも指摘されています。#95675には、https://と同様にOSC 8で出す案と、追加スキームをオプトインで許可する設定を持つ案の2つが期待動作として書かれています。後者は、モデルの出力からワンクリックで任意のスキームが起動しないようにする配慮です。
v2.1.283のchangelogには「Warpでマークダウンのリンクがクリックできるハイパーリンクにならず、プレーンテキストで表示される問題を修正」という項目があります。#95675の報告は2.1.278のもので、changelogの項目は独自スキームに触れていません。
claude-cli://のリンクがWarpで開かない(#91085)
claude-cli://のディープリンクは、新しい端末ウィンドウでClaude Codeを起動する仕組みです。docsでは、macOSで使われる端末は次の6つとされています。iTerm2、Ghostty、kitty、Alacritty、WezTerm、Terminal.appです。直近の対話セッションで使った端末を覚えて再利用する仕組みで、Warpは一覧にありません。
#91085の報告者はWarpを使っているのに、リンクを押すと必ずiTerm2が開く、と書いています。docsの対処は「好みの端末で一度claudeを起動する」ですが、一覧にない端末では当てはまりません。
キー入力・貼り付け・長い入力
リンクとは別に、入力まわりの報告がWarpで出ています。
- #72649(macOS): チャット入力でOption+Backspace、Cmd+左、Cmd+右が効かなくなりました。2.1.196から2.1.197への自動更新の直後で、同じバイナリでもGhosttyでは動くとのことです。Warpのシェルプロンプトでは効くため、報告者はClaude Code側の入力パーサーを疑っています。2.1.222でも再現するというコメントが付いています。
- #99067(Windows): フルスクリーン表示で右クリック貼り付けが効きません。選択によるコピーとCtrl+Vの貼り付けは動きます。報告者は2.1.286までは動いていたと書き、2.1.287のchangelogにある「WindowsとLinuxで右クリック貼り付けを、ボタンを離した時点で行う」変更との関係を疑っています。Warpがボタンのリリースを想定と違う形で報告している可能性、という仮説で、確定した原因ではありません。
- #90910(macOS): 2,211文字の入力のうち、先頭の1,449文字が警告なしに欠け、末尾の762文字だけが届いたという報告です。Warpの拡張入力エディター(Ctrl-G)で書いた入力でした。コメントにはtmux経由で似た欠落が出るという再現があり、Warp固有と決まった報告ではありません。
入力まわりでは、Warpに向けた個別の修正が過去にも入っています。2.1.97では、WarpのNO_FLICKERモードでShift+EnterとAlt/Cmd+矢印が効かない問題が直りました。2.1.116では、kittyキーボードプロトコルの端末でCmd+左右が行頭・行末に飛ばない問題が直っています。対象にはWarpのフルスクリーンが含まれます。
RTL言語の描画が崩れる(#85337、#89489)
Linux版のWarpで、右から左へ書く言語(アラビア語やヘブライ語など)の表示が崩れる、という報告です。#85337の本文は「claudeがWarpとRTL言語で動かない」の1行と環境情報(Claude Code 2.1.226)だけで、再現手順はありません。
詳しいのは#89489(Claude Code 2.1.245、Warp、Linux Mint)です。アラビア語が、アシスタントの返答、Writeツールのファイルプレビュー、入力欄の3か所で逆順に描画されると報告されています。同じ文字列をcatやfribidiで表示すると正しく出るため、報告者はファイルの中身ではなくClaude Code自身の描画経路が原因だと見ています。#89489にはduplicateラベルが付いています。回避策は、issue上にはまだありません。
docsに書かれた設定と回避策
上の症状に直接効く設定は、docsに書かれていません。ただし、リンクとクリック周りの挙動を決めるスイッチはdocsに書かれているので、切り分けに使えます。
描画の切り替えは/tuiで行う
Warpで今どちらの描画になっているかはtui設定で決まります。/tui fullscreenでフルスクリーン、/tui defaultでクラシック表示に切り替わり、設定ファイルに保存されます。/tuiを引数なしで打つと、現在の描画が表示されます。v2.1.289のclaude --helpには描画を切り替えるフラグがなく、切り替えは/tuiか設定のtuiキーで行います。
{
"tui": "fullscreen"
}フルスクリーン表示の起動が2回失敗すると、更新するか/tui fullscreenを実行するまでクラシック表示が使われ続ける、という挙動もdocsに書かれています。パスが開けない症状がクラシック表示でだけ出るのか、フルスクリーンでも出るのかは、切り分けの最初の一手です。#81720の報告者がどちらの描画で試したかはissueに書かれていません。#81857はフルスクリーンの報告で、この切り替えで直るという記述は、#81857にもdocsにもありません。
環境変数でクリックとハイパーリンクを切り替える
リンクの生成そのものを操作できる環境変数が2つあります。
| 環境変数 | 役割 | 切り分けでの使いどころ |
|---|---|---|
FORCE_HYPERLINK | 役割1でOSC 8ハイパーリンクを強制有効、0で無効。未設定時は端末の対応を検出したときだけ有効 | 切り分けでの使いどころ検出漏れでリンクが出ていない疑いを確かめる |
CLAUDE_CODE_DISABLE_MOUSE_CLICKS | 役割1でフルスクリーンのクリック・ドラッグ・ホバー処理を止め、ホイールスクロールは残す(v2.1.195以降) | 切り分けでの使いどころClaude Code側のクリック処理がWarpの検出と競合していないかを確かめる |
FORCE_HYPERLINKは数値として解釈されるため、falseやoffを渡すとむしろ有効になります。無効にしたいときは0だけを使います。CLAUDE_CODE_DISABLE_MOUSE_CLICKSを付けても、右クリックと中クリックの貼り付けは、対応する端末ではそのまま使えます。
まとめて試すなら、一時的に環境変数を付けて起動するのが手軽です。
FORCE_HYPERLINK=1 claude
CLAUDE_CODE_DISABLE_MOUSE_CLICKS=1 claude常用するならsettings.jsonのenvに書けます。
{
"env": {
"FORCE_HYPERLINK": "1"
}
}これらでパス検出が直るという記述は、ここで挙げたissueにもdocsにもありません。試して変化がなければ元に戻し、結果をissueに書き添えるのが建設的な使い方です。
パスをクリックせずに取り出す
フルスクリーン表示では、ダブルクリックで単語が選ばれ、ファイルパスは1つのまとまりとして選択されます。URLをダブルクリックすればスキーム込みで全体が選ばれ、トリプルクリックで行全体です。選択したテキストは、マウスを離した時点でクリップボードにコピーされます(/configのCopy on selectでオフにできます)。開けないパスは、このコピーからエディターやエクスプローラーに貼る運用で代替できます。
なおWindowsのネットワークパス(\\server\share\file.ts)は、資格情報が送られうるため、クリックできるリンクにならずプレーンテキストで表示されます。パスが開けないのが不具合ではなく仕様の場合もあります。
独自スキームのリンクはコマンドで開く
#95675では、返答内のリンクではなくコマンドで開く形が回避策として自然です。#42519の報告者は、BashツールでOSのopenコマンドを使う方法を回避策に挙げています。CLAUDE.mdにルールを書いておくと、Claudeが返答にリンクを書く代わりにコマンドを実行してくれます。
## リンクの扱い
- `obsidian://` や `vscode://` などの独自スキームは、Markdownリンクで返さない
- 開く必要があるときは、macOSなら `open '<URL>'` をBashツールで実行する書式は環境ごとに違うので、WindowsやLinuxではstartやxdg-openに読み替えます。この運用はClaude Codeの標準手順ではなく、issueの報告者が実際に使った回避策に基づく案です。
通知が届かないときはベルに切り替える
preferredNotifChannelが"auto"のままだと、Warpでは通知が出ません。デスクトップ通知が自動で出るのはiTerm2、Ghostty、Kittyだけだからです。docsは、WarpやVS Codeの統合ターミナルでは"terminal_bell"にするか、Notificationフックを設定するよう案内しています。
{
"preferredNotifChannel": "terminal_bell"
}これは不具合ではなく既定の挙動です。同じページでは、Shift+Enterによる改行が設定なしで使える端末にWarpが挙がっています。上の症状は、個別の退行や未対応として報告されています。
Warp関連の修正と報告の時系列
changelogにあるWarp向けの修正と、ここで挙げた報告の発生時期を並べると、症状が出た版と直った版の位置が分かります。
Warp関連の修正と報告
- v2.1.97NO_FLICKERモードのWarpでShift+EnterとAlt/Cmd+矢印を修正
changelogのWarp向け入力修正のうち、フルスクリーン系の古い方の1件です。
- v2.1.116kittyキーボードプロトコルの端末でCmd+左右を修正
- v2.1.197Option+BackspaceとCmd+左右が効かなくなる(#72649)
- v2.1.198macOSのWarpのフルスクリーンでCmd+クリックのURLを修正
#81857が引くdocsのWarp(macOS)単純クリック対応は、この版からのものです。
- v2.1.220パスが開けない報告が2件出る(#81720、#81857)
- v2.1.283Warpでマークダウンのリンクがプレーンテキストになる問題を修正
- v2.1.287右クリック貼り付けがボタンを離した時点に変わる
どの症状から確認するか
手元の症状ごとに、最初に試すことを並べます。環境変数や/tuiは、複数を同時に変えると何が効いたのか分からなくなるので、1つずつ変えます。
| 手元の症状 | 最初に試すこと | 効かなかったとき |
|---|---|---|
| パスだけ開けない(URLは開ける) | 最初に試すこと/tuiで描画を切り替えて再確認する | 効かなかったとき#81720や#81857に環境と版を追記する。ダブルクリックでコピーして貼る |
| 長いURLの前半だけ開く | 最初に試すこと#54606の原因説(Hard newlineとの相性)に沿えば、URLが折り返されない幅にする。#54606はduplicateでクローズ済み | 効かなかったとき関連する未解決のissueを検索して追記する |
| 独自スキームのリンクが無反応 | 最初に試すこと上のprintfでWarp側の対応を確認し、コマンドで開く運用へ | 効かなかったとき#95675に結果を追記する |
| 右クリックが貼り付けにならない(Windows) | 最初に試すことCtrl+Vで貼り付ける。v2.1.286以前で動くかを見る | 効かなかったとき#99067に版を追記する |
| RTL言語の表示が崩れる | 最初に試すこと現状issueに切り分け手順なし | 効かなかったとき#89489に再現手順を追記する |
同じClaude CodeでもiTerm2では起動時の文字混入のような別種の不具合があります。iTerm2のGOK入力は原因が特定できていて、環境変数で避けられる点が違います。
ターミナル依存の症状全般では、端末出力の凍結を防ぐ環境変数やカーソル表示の切り替えも、症状が近ければ候補になります。スクロールバックの挙動が気になる場合はスクロールバックが消える問題が近い話題です。
報告するときに添えたい情報
#81720は、再現環境、症状の切り分け、試した設定、疑わしい変更点が揃っていて、議論を前に進めやすい形をしています。同じ症状に当たったら、次の情報があると原因の絞り込みに使えます。
- Claude Codeの版(
claude --version)とWarpの版 - OS(WindowsかmacOSかLinux)
/tuiで選んでいる描画(fullscreenかdefault)- パスとURLで挙動が違うか、折り返されない短さでも起きるか
FORCE_HYPERLINKやCLAUDE_CODE_DISABLE_MOUSE_CLICKSを付けて起動したときの変化
Warpの版が新しいほど直っている可能性もあるため、報告前に最新版で再現するかを見ると、切り分けがきれいになります。WarpでClaude Codeを続けるか内蔵Agent Modeへ移るかは、Claude CodeをWarpのAgent Modeに移すか比べる記事で扱っています。
まとめ
リンクやクリックの症状は、OS(macOSかWindowsか)と描画(フルスクリーンかクラシックか)の組み合わせで再現条件が変わるので、報告にはこの2点を添えると原因を絞りやすくなります。独自スキームのリンクは、Claude Code側がOSC 8で出していない点が論点で、当面はコマンドで開く運用が現実的な選択肢です。