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Claude Code Webのセッション管理 — 共有・アーカイブ・削除の使い分け

Claude Code Webのセッション管理 — 共有・アーカイブ・削除の使い分け

claude.ai/codeのセッションは共有・アーカイブ・削除の3操作で使い分けます。可視性設定のプラン差と、取り消せない削除の手順を確認します。

このTipsでできること

claude.ai/codeのサイドバーに並ぶセッションは、放っておくとどんどん増えていきます。整理の手段は3つあり、それぞれ効果が違います。共有はチームメンバーに見せるためのリンクを発行し、アーカイブは一覧から隠すだけでデータは残し、削除はセッションとその中身を完全に消します。3つを混同すると、共有したつもりが見えていなかったり、逆に消したつもりのデータが残っていたりします。

セッションを共有する

セッションを開いて可視性(visibility)を切り替えると、そのままURLとして共有できるようになります。受信者はリンクを開いた時点の最新状態を見ますが、その後の変更がリアルタイムで反映されるわけではありません。再度最新の状態を見せたいときは、リンクを開き直してもらう必要があります。

可視性の選択肢はアカウントの種類で変わります。

アカウント種類選択肢公開範囲
Enterprise / Team選択肢Private / Team公開範囲Team選択時は同じclaude.ai組織の他メンバー全員が閲覧可能
Max / Pro選択肢Private / Public公開範囲Public選択時はclaude.aiにログインしている任意のユーザーが閲覧可能

Enterprise/Teamの共有は既定でリポジトリアクセス検証が働きます。受信者のアカウントに接続されたGitHubアカウントがそのリポジトリへのアクセス権を持っていないと、共有リンクを開いても中身を見られません。一方Max/Proの共有ではこの検証が既定で有効になっていないため、Publicにしたセッションはログイン済みの誰でも開けます。プライベートリポジトリのコードや設定値がセッションに含まれていることもあるため、公開範囲を広げる前に中身を見直します。

さらにEnterprise/Teamでは、共有したアカウントの表示名がアクセス権を持つ受信者全員に見える仕様です。名前を出したくない場合は、Settings > Claude Code > Sharing settingsで表示名を隠す設定に切り替えます。

Sharing settingsでは受信者にリポジトリアクセスを必須にする設定もあわせて調整できます。Claude in Slack経由で作成したセッションは、この設定に関わらず自動的にTeam可視性で共有されます。

Team可視性は「同じ組織のメンバー全員」が対象で、特定の1人だけに絞る仕組みではありません。社内の一部の相手だけに見せたい場合でも、Team可視性にすれば組織に所属する全員が閲覧できる状態になります。個別の絞り込みはできません。

共有相手は何を見られるか

共有したセッションを開くと、相手はコードの変更差分をそのまま確認できます。各セッションには+42 -18のような差分インジケーターが付いており、選択すると差分ビューが開きます。行ごとにインラインコメントを残す機能もあり、共有された側からコメントを付けて次のメッセージと一緒にClaudeへ送ることもできます。この差分はraw gitのblobから計算されるため、.gitattributesのdiff driverやtextconvフィルタは反映されません。ローカルのgit diffをリポジトリ側の設定で読みやすく変換している場合でも、共有画面ではフィルタなしの生の差分がそのまま表示されます。生成ファイルやロックファイルをdiffの表示対象から外している場合、共有相手にはその差分も見えてしまう点は事前に把握しておきます。

つまり共有は「会話ログを見せる」だけでなく、「コードレビューをその場でしてもらう」用途にも使えます。差分にレビューコメントを残してほしいときは、共有リンクと一緒に「差分を見てコメントしてほしい」と伝えると、相手はブラウザーだけで作業を進められます。PRを作る前の作業中セッションの差分に直接コメントできる点が、通常のPRレビューとの使い分けどころです。

セッションをアーカイブする

アーカイブは、完了した作業を一覧から見えなくするだけの操作です。サイドバーで対象のセッションにカーソルを合わせ、表示されるアーカイブアイコンを選びます。アーカイブしたセッションはデータも会話履歴もそのまま残り、既定の一覧からは外れますが、アーカイブ済みでフィルタすればいつでも見返せます。作業が一段落したタイミングでこまめにアーカイブしておくと、サイドバーには今動いているセッションだけが並ぶようになります。

アーカイブ済みセッションに新しいメッセージを送ろうとすると、cloud session <id> is archived and cannot accept new messagesというエラーになります。同じ作業を続けたい場合は、アーカイブされたセッションを再開するのではなく、新しいセッションを開始します。つまりアーカイブは「見返すための保管」であって、「会話を中断して後で再開する」ための一時停止ではありません。

環境の期限切れ(expiry)とアーカイブは別物

Anthropicがホストするクラウド環境には利用期限があり、時間が経つと環境自体が期限切れ(expired)になります。期限切れになったセッションを再度開くと、Claude Codeはそのセッションが止まっていた権限モードのまま再開します。これはユーザーが明示的に行うアーカイブとは別の仕組みで、期限切れは自動的に起こり、アーカイブは手動の操作です。

自社インフラでセッションを動かすself-hosted runnerを使っている組織では、アイドル状態が続いたセッションをrunner側が自動的に解放する場合もあります。この場合も再開時の挙動は環境の期限切れと同じで、Claude Codeは止まっていた権限モードのまま再開します。いずれのケースも、サイドバーのアーカイブ表示やアーカイブアイコンの状態には影響しません。

セッションを削除する

削除は取り消せません。セッションとそのデータを完全に消す操作なので、後から見返す可能性が少しでもあるならアーカイブを選びます。削除する方法は2通りあります。

  • サイドバーから: アーカイブ済みでフィルタし、対象のセッションにホバーして削除アイコンを選ぶ
  • セッションメニューから: セッションを開き、タイトル横のドロップダウンからDeleteを選ぶ

どちらの方法でも、実行前に確認が求められます。誤操作を防ぐためのひと手間なので、確認画面が出ないまま消えることはありません。会話の内容を手元に残しておきたい場合は、削除する前にセッションのエクスポートでトランスクリプトを保存しておきます。

3つの操作を選ぶ基準

ただしアーカイブしたセッションは新しいメッセージを受け付けなくなるので、まだ会話を続ける可能性がある作業には向きません。

操作何が起きるか元に戻せるか相手からの見え方
共有何が起きるか可視性を切り替え、リンクを発行する元に戻せるか可視性をPrivateに戻せば止められる相手からの見え方対象者はリンクを開いた時点の状態を見られる
アーカイブ何が起きるか既定の一覧から隠す(データは保持、新規メッセージは不可)元に戻せるかフィルタ表示すればいつでも見返せる相手からの見え方自分の一覧表示にだけ影響する
削除何が起きるかセッションとデータを完全に消す元に戻せるか取り消せない相手からの見え方共有リンクも含め、以後は誰も開けなくなる

よくある質問

アーカイブしたセッションを削除するとどうなりますか

サイドバーでアーカイブ済みのセッションをフィルタし、そこから削除アイコンを選べば完全に削除されます。アーカイブは「隠す」操作、削除は「消す」操作なので、アーカイブを経由してから削除する流れが一般的です。

共有リンクを無効にするにはどうすればよいですか

セッションを開いて可視性の設定をPrivateに戻します。Private化した時点で、それまでリンクを持っていた相手が開いても中身は表示されなくなります。誰に共有したか覚えていなくても、この操作だけで全員のアクセスをまとめて止められます。

共有相手はセッションの可視性や設定を変更できますか

いいえ。共有相手ができるのは会話ログと差分の閲覧、そしてインラインコメントの投稿までです。可視性の切り替えやSharing settingsの変更、削除といったセッション自体の管理操作は、セッションの持ち主だけが行えます。

クラウドセッションで会話をクリアしたいときはどうすればよいですか

/clearコマンドはクラウドセッションでは使えません。代わりにサイドバーから新しいセッションを開始します。今のセッションを消したいわけではなく整理したいだけなら、アーカイブのほうが適しています。

削除する前に必ずアーカイブしておく必要がありますか

必要ありません。削除にはサイドバー経由(アーカイブ済みでフィルタしてから削除アイコン)とセッションメニュー経由(セッションを開いてタイトル横のドロップダウンからDelete)の2通りがあり、後者はアーカイブを挟まずその場で直接削除できます。日常的な整理としてはまずアーカイブを試し、明らかに不要と分かっているセッションだけをセッションメニューから直接削除する使い分けが手数を抑えられます。

まとめ

共有・アーカイブ・削除は、それぞれ「見せる」「隠す」「消す」という別々の操作です。共有はEnterprise/TeamならPrivate/Team、Max/ProならPrivate/Publicの2択で、後者はリポジトリアクセス検証が既定で効かない点に注意します。アーカイブはデータを残したまま一覧から外すだけなので、迷ったらまずこちらを選び、完全に不要になったセッションだけを取り消し不可の削除に回すと事故を防げます。アーカイブは自分の一覧表示にだけ影響する操作で、削除すれば共有もアーカイブも意味を失います。この違いを頭に入れておくと、セッションが増えてきたときの整理も迷わず進められます。

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