Claude Media
Claudeのインタラクティブコンテンツ — 天気からグラフ生成まで

Claudeのインタラクティブコンテンツ — 天気からグラフ生成まで

Claudeはテキストの代わりに天気カード・レシピ・スポーツスコア・インタラクティブな図解やグラフを表示できます。仕組みと対応範囲、Artifactsとの違いをまとめます。

Claudeのインタラクティブコンテンツは、テキストの代わりに天気カード・レシピの手順・スポーツのスコアボードのような構造化された表示を返す系統と、質問に応じてその場で組み立てる図解・チャートを返す系統の2つに分かれます。前者は固定のデータソースから取ってくる表示、後者はClaudeがゼロから作る「カスタムビジュアル」で仕組みが別物です。この記事ではこの2系統を分けて、後者の使い方と制限を掘り下げます。

Claudeのインタラクティブコンテンツは2系統に分かれる

視覚コンテンツは大きく2系統に分かれます。1つはデータ表示ウィジェットで、天気・レシピ・スポーツスコアのように、あらかじめ決まった外部データソースから値を取ってきて専用のカード形式で見せるものです。もう1つはカスタムビジュアルで、フローチャートやインタラクティブなチャートのように、質問の内容に応じてClaudeがその場でレイアウトとロジックを生成します。

天気カードとレシピカードはWeb版・デスクトップ版でのみ表示され、モバイル(iOS・Android)ではテキストとして返ります。天気は「東京の天気は?」のような直接的な聞き方でも、「今日傘は要る?」のような曖昧な聞き方でも反応します。米国の地点は華氏、それ以外は摂氏で自動表示され、天気データはGoogle Mapsから、レシピの画像はBing画像検索から提供されています。

レシピカードは分量や単位の変更をクリックで調整でき、「Get cooking」を押すとステップバイステップの調理画面に進めます。スポーツはNFL・NBA・MLBなどの米国主要リーグ、NCAA、プレミアリーグを含む欧州サッカーに加え、テニス・ゴルフ・NASCAR・格闘技などの個人競技もカバーします。ただし表示は常にテキストで、ゴルフとNASCARは詳細スタッツの対象外です。

インタラクティブな入力 — Claudeが選択式で質問を返す

Claudeは追加情報が必要なとき、文章で聞き返す代わりにクリックやタップで答えられる選択肢を提示することがあります。旅行の計画を頼んだ場合、予算帯を選ばせる、興味のあるアクティビティを複数選ばせる、コスト・快適さ・立地の優先順位をランキング形式で答えさせる、といった形です。

この入力欄は会話の下部に表示され、選択肢をクリックする代わりに文章で答えることも常にできます。フォーム的なUIが出ても回答の自由度は失われません。

カスタムビジュアルの仕組み

カスタムビジュアルはベータ機能で、Web版・デスクトップ版のチャットとCoworkで使えます。図やグラフのほうが文章より分かりやすいとClaudeが判断したときに、会話の一部として自動的に組み立てられます。「このプロセスを図にして」「CSVを読み込んでグラフにして」「2つの選択肢を並べて比較して」のような依頼で生成されるほか、明示的に頼まなくても文脈から適切と判断すれば表示されます。

技術的にはSVG画像ではなく、Webページと同じHTMLを使って構築されます。これによりクリックでボタンを押す・スライダーを動かす・全画面表示にするといった操作ができ、会話を続けながらClaudeに図を更新させたり、作り直させたりできます。

公式ヘルプは、依頼内容と返ってくる形式のパターンを次のように挙げています。

依頼返ってくるもの
「このプロセスはどう動く?」返ってくるものフローチャート
CSVをアップロードして「このデータは何を示している?」返ってくるものインタラクティブなチャート
2つの選択肢の比較返ってくるもの横並びの比較表
システムや概念の可視化返ってくるもの説明付きの図解

Opusモデルが可視化タスクで最も精度が高いと公式は案内しており、複雑な図を作りたいときはモデル選択を意識する価値があります。

Cowork内での挙動の違い

カスタムビジュアルはCoworkセッションでも同じ仕組みで動きますが、2点だけチャットと違います。1つはセッションがローカルで動くため、共有リンク経由で他の人に見せることができない点。もう1つは、チャットならビジュアル内をクリックすると「Q3を深掘りして」のようなフォローアップが自動送信される機能が、Coworkではまだ使えない点です。ただしCoworkでもタイプしてフォローアップを頼むことはできます。

カスタムビジュアルは自動保存されない

カスタムビジュアルは既定で一時的な表示です。会話の一部として画面に現れ、会話が進むと単独では保存されません。公式ヘルプは「完成品のファイルというより、ホワイトボードのスケッチに近い」と表現しています。

残したい場合の選択肢は3つあります。

  • 画像としてコピー: メモやスライドに貼り付けられる静止画になる
  • ダウンロード: .svg または .html ファイルとして保存できる
  • アーティファクト化: 恒久的に保管・公開・反復編集できるアーティファクトに変換される

この最後の選択肢がArtifactsとの実務上の違いです。アーティファクトは最初から永続的で共有可能な前提で作られるのに対し、カスタムビジュアルはその場で考えるための道具で、明示的に残す操作をしない限り消えます。ツールや資料として持続させたいものを作りたいときは、最初からアーティファクトの作成を頼むほうが早道です。

パーソナライズ機能 — 好みを覚えさせられる

カスタムビジュアルにはメモリー機能が組み込まれています。「私のビジュアルはすべてピンク系にして」のように頼むと、Claudeはその指定を記憶し、以降のビジュアル生成に反映します。同じ調子で「月次でなく年次表示にして」「比較に3つ目の選択肢を追加して」といった調整も、テキストを直すのと同じ感覚で会話の中で頼めます。

利用できるプラットフォームとプラン

視覚コンテンツとインタラクティブな入力自体は全プランのユーザーが使えます。ただし天気・レシピといったデータ表示ウィジェットはWeb検索が有効になっている必要があり、有効化していない場合はテキストのみの回答に戻ります。

カスタムビジュアルはWeb版・デスクトップ版のチャットとCoworkに限られ、Claude Code・iOSアプリ・Androidアプリでは表示されません。共有したチャットの受信者も、ビジュアルを見るにはログインした状態でWeb版・デスクトップ版から開く必要があります。

機能対応プラットフォーム前提条件
天気・レシピ対応プラットフォームWeb版・デスクトップ版のみ(モバイルはテキスト)前提条件Web検索の有効化
スポーツスコア対応プラットフォーム全プラットフォーム(テキストのみ)前提条件特になし
インタラクティブな入力対応プラットフォーム全プラットフォーム前提条件特になし
カスタムビジュアル対応プラットフォームWeb版・デスクトップ版のチャット・Cowork前提条件ベータ機能。Claude Code・モバイルアプリ不可

Artifactsやコード実行ツールとの役割分担

Claudeの「絵を作る」系機能は目的によって3つに分かれます。写真的な画像がそもそも作れない点はClaude画像生成はできない — 読解との違いと代替手段で扱った通りで、カスタムビジュアルもこの制約は変わりません。

恒久的に保管・公開したいツールやドキュメントを作るなら、会話から成果物を切り出して恒久保存できるArtifacts(Claude Projects完全ガイド参照)が向いています。CSVから正確な集計グラフを画像として出したいなら、Pythonを内部実行してPNGを返すClaude CSV分析のコード実行ツールのほうが数値の正確さで安定します。会話の流れの中でとりあえず図解やチャートを見たい、その場で操作しながら考えたい、というときにカスタムビジュアルが最も手早い選択肢になります。

制限事項

視覚コンテンツ全般に共通する制限として、データ表示コンテンツはインターネット接続が必要で、接続状況によって表示が乱れることがあります。天気とレシピの視覚表示はモバイルアプリでは動作せず、スポーツデータはすべてのプラットフォームでテキスト表示のみです。

カスタムビジュアルはベータ機能である点も踏まえておく必要があります。生成される図の品質や複雑さは依頼内容によって変動し、期待したときにClaudeが必ずビジュアルを選ぶとは限りません。テキストで返ってきた場合は「図にして」「チャートで見せて」のように明示的に頼み直すと、意図が伝わりやすくなります。

よくある質問

カスタムビジュアルを使うのに設定は必要ですか

不要です。Claudeが質問の内容から自動的に判断して表示するかどうかを決めます。狙って出したい場合は「診断チャートを見せて」のように直接依頼すれば確実性が上がります。

生成されたグラフの数値は正確ですか

カスタムビジュアルはレイアウトとロジックをその場で組み立てる仕組みで、厳密な数値計算が目的ならコード実行ツールによる集計のほうが向いています。アップロードしたCSVの中身を素早く俯瞰したいときはカスタムビジュアルで十分ですが、監査や報告に使う数値はコード実行ツールで計算し直すと安心です。

iPhoneアプリでカスタムビジュアルを試すことはできますか

できません。Web版かデスクトップ版のチャット、またはCoworkからのみ利用できます。モバイルからの依頼はテキストの回答に置き換わります。

共有したチャットに含まれるビジュアルは相手にも見えますか

Web版・デスクトップ版から開いた場合に限り表示されます。ただし受信者側もログインしている必要があり、モバイルからの閲覧ではビジュアル部分が表示されません。

まとめ

Claudeの視覚コンテンツは、天気・レシピ・スポーツのような固定データを表示する系統と、質問に応じてClaudeがHTMLでその場に組み立てるカスタムビジュアルの系統に分かれます。後者はベータ機能でWeb版・デスクトップ版のチャットとCoworkに限られ、既定では一時表示です。恒久的に残したいツールはArtifacts、厳密な数値計算はコード実行ツール、会話の流れで即座に図解やチャートを見たいときはカスタムビジュアル、という使い分けが実務では効きます。

この記事を共有:XはてブLinkedIn