ClaudeのiOSショートカットとウィジェットの使い方
iOS 18以降で使えるAsk Claudeインテント・Shortcuts連携・ウィジェット・写真解析コントロールの設定手順と、公式が明記していない範囲の切り分けです。
Claude for iOSには、アプリを開かずにClaudeへ質問を送る入口が4つあります。Spotlight・Siri・共有メニューから呼べる「Ask Claude」インテント、それを部品にするShortcuts連携、ホーム画面やToday Viewのウィジェット、コントロールセンターやロック画面から写真を送る「Analyze Photo with Claude」コントロールです。
4つとも対象はiOS 18以降です。公式のインストール案内では、アプリ自体の対応がiOS 18.0以降とiPadOS 18.0以降で、これより古いOSではApp Storeに表示されないことがあると書かれています。
アプリが未導入なら、App Storeで「Claude by Anthropic」を検索し、アプリ一覧の「入手」から入れます。App Storeに表示されないのは、対応地域の外、未対応の端末、未対応のバージョンのいずれかが原因になる場合です。
選んだ文章をそのままClaudeへ送りたい — Ask Claudeインテント
「Ask Claude」は単体で動くインテントで、次の4か所から呼び出せます。
- Spotlight検索
- Siri
- 共有メニュー(Share Sheet)
- iOSインテントに対応する任意のアプリ
共有メニューなら、選択した文章をそのままClaudeへ送れます。Siriに「Ask Claude」と話しかけるとメッセージの入力を促され、Spotlightに「Ask Claude」と打てばクエリをその場で送れます。
アプリを開かずに、質問やタスクをそのまま頼めるのがこのインテントの持ち味です。どの経路でも、アプリを開いたときに表示されるデフォルトモデルが使われます。送ったメッセージは全体の使用量制限にもカウントされます。
同じ処理を毎回繰り返したい — Shortcutsで定型化する
インテントは標準のShortcutsアプリの部品にもなります。複数の「Ask Claude」アクションを連結したり、応答をほかのアプリやアクションに渡したり、自動化に組み込んだりできます。
テキストを要約するショートカットが、公式の例です。
要約ショートカットの作り方
- 1
新規ショートカットを作る
Shortcutsアプリを開き、「+」ボタンで新規ショートカットを作成します。
- 2
入力を受け取る
「Share」アクションを追加し、受け取る入力の種類を選びます。
- 3
Ask Claudeを追加する
「Ask Claude」アクションを追加し、プロンプト欄に「次のテキストを要約してください: [Shortcut Input]」のように書きます。
- 4
名前を付けて共有メニューへ
「Summarize with Claude」などの名前を付けます。共有メニューへの追加は任意です。
Shortcutsアプリ自体の使い方は、Appleのサポートページ「ショートカット ユーザガイド」に一式あります。Claude側の公式案内も、ショートカットの詳細設定はAppleのガイドに委ねています。
できあがると、iOSのどこでも文章を選択し、共有ボタンから「Summarize with Claude」を選ぶだけで要約が返ります。
共有メニュー以外からショートカットを起動する
作ったショートカットは、Appleのガイドが示すとおり、いくつかの入口から実行できます。
- Siri: 「Hey Siri」のあとに、ショートカットの名前を言います。結果はSiriが返します。ロック中にアプリを開くショートカットを実行すると、続ける前にロック解除を求められます
- 検索画面: ホーム画面の中央から下にスワイプし、検索欄に名前を入れます。結果の「実行」をタップすると、画面の指示に従って進みます
- ホーム画面のウィジェット: Appleの「ショートカット」ウィジェットに、要約ショートカットを置けます
ショートカットの名前が「今の時間」のような標準のSiriコマンドと同じだと、Siriはショートカットのほうを実行します。「Summarize with Claude」のように標準コマンドと重ならない名前なら、この取り違えは起きません。
「ショートカット」ウィジェットは、ホーム画面の背景を長押しして「ウィジェットを追加」から選びます。小サイズは表示するショートカットを1つ、大きなサイズはフォルダを1つ選びます。タップするとウィジェットのボタンに進行状況が出て、完了できないアクションがあればショートカットアプリが自動で開きます。追加データが必要なアクションでは、ショートカットが一時停止して入力を求めます。「Ask Claude」を含むショートカットがウィジェット上でどこまで完結するかは、どちらの案内にも書かれていません。
要約の先に広げられる4つの方向
例に挙がっているのは要約ひとつだけですが、Shortcutsで「Ask Claude」を部品にすると何ができるかは、4つの項目で挙げられています。
- 複数の「Ask Claude」アクションを連結する
- Claudeの機能をほかのアプリやアクションと組み合わせる
- 自動化されたワークフローを作る
- Claudeの応答をさまざまな形で処理する
要約のショートカットは、このうち入力を受け取って1回だけ質問する最小の形です。2つ目のアクションで別の指示を重ねたり、応答を別のアプリへ渡したりする場合も、土台は同じ「Ask Claude」アクションになります。どんなプロンプトを書くか、どのアプリに渡すかは例示がないため、自分の用途に合わせて組み立てる部分です。
入力の型は、手順の2番目にある「Share」アクションで選びます。案内は「好みの入力タイプを選ぶ」とだけ書いており、選択肢の一覧までは示していません。共有メニューから呼ぶショートカットなら、選んだ文章を受け取る型にしておくと、プロンプト欄の「[Shortcut Input]」にそのまま入ります。
ここで組み立てたのはShortcutsの部品としての呼び出しで、claude://で始まるURLスキームをリンクとして埋め込む方式とは別の仕組みです。後者はClaude Codeのセッションを開く用途に絞られます。汎用の質問応答をShortcutsに載せるなら、「Ask Claude」アクションのほうが向きます。
ホーム画面から新規チャット・音声・撮影を始めたい — ウィジェット
Claudeウィジェットには3つのボタンが並びます。
- 新規チャットを始めるボタン
- ディクテーション(音声入力)モードでアプリを開くボタン。開いた直後からClaudeへ話しかけられます
- 写真を撮ってClaudeに共有するボタン。撮った写真は分析のためにClaudeへ渡ります
ホーム画面への追加
- ホーム画面で、ウィジェットまたは空いた場所を長押しし、アイコンが揺れ始めるまで待つ
- 左上の「編集」をタップする
- 「ウィジェットを追加」をタップする
- Claudeを検索して選択する
- 「ウィジェットを追加」をタップし、「完了」をタップする
Today Viewへの追加
ホーム画面またはロック画面から右にスワイプしてToday Viewを開き、ホーム画面と同じ手順で追加します。
ホーム画面のページを増やさずに置き場所を確保できるのが利点です。ロックされた状態でToday Viewのウィジェットを見せたい場合は、設定アプリの「Face IDとパスコード」(Homeボタン搭載機は「Touch IDとパスコード」)で「今日の表示」と「検索」をオンにしておきます。ウィジェット経由のやり取りも、Ask Claudeインテントと同じく使用量制限にカウントされます。
ロックを解除せず写真だけ送りたい — Analyze Photo with Claudeコントロール
このコントロールは、コントロールセンターやロック画面から画像をClaudeへ送って解析するためのものです。写真解析専用で、アプリを起動するだけの「Open Claude」コントロールとは別物です。
写真を撮ってClaudeへ渡す経路は、ウィジェットにもあります。違いは置き場所と起点です。
写真をClaudeへ渡す2つの経路
ウィジェットのカメラボタン
ホーム画面かToday Viewを開いた状態から、撮影して共有を始めます。新規チャットや音声入力のボタンと同じ場所にあります。
Analyze Photo with Claude
画面右上からの下スワイプ、またはロック画面のコントロールから届きます。ロックを解除したりアプリを開いたりする前に使えます。
コントロールセンターへの追加
- コントロールセンターを開く(Face ID搭載機は画面右上から下へ、Homeボタン搭載機は画面下から上へスワイプ)
- 左上の追加ボタン(プラスマーク)で編集を始める
- 画面下部の「コントロールを追加」でコントロール一覧を開く
- 「Analyze Photo with Claude」を探してタップし、追加する
- ドラッグして好きな位置に並べ替える
- 画面下中央から上にスワイプして閉じる
コントロールセンター全般の並べ替えや編集は、Appleの「iPhoneのコントロールセンターを使用する/カスタマイズする」ガイドが詳しく扱っています。
追加したコントロールは、画面右上から下へのスワイプで開いたコントロールセンターに並びます。写真を送る頻度が高いなら、上のほうへ置く選択肢があります。
Appleのガイドによると、コントロールの編集では、並べ替えのドラッグに加えて、右下のハンドルをドラッグしたサイズ変更や、左上の削除ボタンでの取り外しもできます。ただしClaudeのコントロールに変更できるサイズがあるかは、Claude側の案内に書かれていません。
ロック画面への追加
- ロック画面を長押しし、カスタマイズ画面が出るのを待つ
- 「カスタマイズ」をタップし、変更するロック画面を選ぶ
- 画面下部のコントロールのひとつを削除ボタン(マイナスマーク)で外し、追加ボタン(プラスマーク)で一覧を開く
- 一覧をスクロールするか検索して「Analyze Photo with Claude」を見つけ、タップして選ぶ
- 「完了」をタップして保存する
手順の3は、既存のコントロールを1つ外してから追加する順です。どれを外すかは自分で選ぶので、普段使っているものと入れ替えて困らないかを先に決めておくと迷いません。保存後は、端末のロックを解除したりClaudeアプリを開いたりしなくても、このコントロールから写真を送れます。
ロック画面はコントロール以外の入口も持っています。Appleのガイドでは、左スワイプでカメラ、右スワイプでウィジェット、右上隅からの下スワイプ(Homeボタン搭載機は下端から上スワイプ)でコントロールセンターが開きます。ロックを解除せずに写真をClaudeへ送れると案内されているのは、追加した「Analyze Photo with Claude」コントロールのほうです。
目的別に入口を選ぶ
やりたいこと別の入口
選んだ文章をすぐ送る
Ask Claudeインテント(共有メニュー)。アプリを開かずに文章を渡せます。
要約・翻訳を毎回同じ手順で
Shortcuts連携。インテントを部品にして、定型の流れを固定します。
ホーム画面から始める
ウィジェット。チャット・音声・撮影の3つが1タップで届きます。
ロックを解除せず写真を送る
Analyze Photo with Claudeコントロール。コントロールセンターかロック画面から画像だけを送ります。
公式の案内が書いていないこと
公式の案内は手順を中心にしており、次の点は明記していません。手元で試して決める前提の項目です。
| 論点 | 公式の記載 | 記事での扱い |
|---|---|---|
| 使用量のカウント | 公式の記載Ask Claudeインテントとウィジェット経由は制限にカウントされると明記 | 記事での扱いAnalyze Photoコントロールについての記載はなく、カウントの有無は確認できない |
| 使われるモデル | 公式の記載インテントとShortcutsは、アプリを開いたときに表示されるデフォルトモデル | 記事での扱いウィジェットとコントロールが使うモデルの記載はない |
| 対応OS | 公式の記載4機能ともiOS 18以降。アプリはiOS 18.0以降とiPadOS 18.0以降 | 記事での扱いiPadでこれらの機能が同じ形で使えるかは、案内から読み取れない |
| 入手できない場合 | 公式の記載地域・端末・iOSのバージョンのいずれかが未対応の可能性 | 記事での扱い症状からは原因を絞れず、この3つを順に確認する |
「Ask Claude」を毎日使う場合は、使用量制限の扱いが気になるところです。文面は「全体の使用量制限にカウントされる」で、アプリ内のチャットとは別枠とは書かれていません。
よくあるつまずき
- ウィジェットが一覧に出ない: 「ウィジェットを追加」の検索欄でClaudeを探します。共有メニューに要約ショートカットが出ないときは、ショートカット側で共有メニューへの追加をオンにしたかを見直します
- 写真解析のつもりがアプリが開くだけ: 追加したのが「Open Claude」のほうかもしれません。コントロールの名称を見直します
- ロック画面の一覧で見つからない: 一覧はスクロールするか、名称で検索して探せます
- 別のアプリを使用中にコントロールセンターが開かない: 設定アプリの「コントロールセンター」で「アプリ使用中のアクセス」がオフになっている可能性があります。オフだと、アプリの操作中はスワイプしてもコントロールセンターが出ません
- ロック中にToday Viewのウィジェットが出ない: 設定アプリの「Face IDとパスコード」(Homeボタン搭載機は「Touch IDとパスコード」)で、「今日の表示」と「検索」がオンかを確かめます
まとめ
最初に試すなら、設定がいちばん少ない「Ask Claude」インテントです。共有メニューで文章を選ぶだけで、ショートカットもウィジェットも作らずに動きます。
未記載の点は、使う前に自分で確かめられます。ウィジェットやコントロールがどのモデルを使うかは記載がないため、返答の質が気になったらアプリ側のモデル表示と見比べます。写真解析コントロールの使用量は、写真を数枚送ってから、使用量の減り方を見て判断します。