Claude Linear連携 — 接続手順とできること
LinearはClaude Connectorsディレクトリで公式提供され、claude.ai・Desktop・Claude Codeそれぞれで接続方法が異なります。3つの面ごとの手順と、読み取り・書き込みの権限設計を確認します。
Claude Linear連携とは
Linear連携は、Issue・プロジェクト・サイクルといったLinearのデータをClaudeから直接操作できるConnectorsです。Anthropic自身が用意する標準搭載の統合ではなく、Linear社自身がConnectorsディレクトリに公開している公式コネクタという点がGoogle Drive・Gmailとの違いです。裏側はMCP(Model Context Protocol)で動いており、Linear公式のMCPサーバー(https://mcp.linear.app/mcp)にClaudeが接続する形をとります。
できることは、Issueの作成・検索・更新・コメント追加、プロジェクトとサイクルの参照が中心です。「ログイン画面でSafariのみ失敗するバグをOnboardingチームのtriageキューに起票し、優先度を高、担当をAlexandraにして、bugラベルを付けて」のような1回の指示で、複数の設定項目を持つIssueを一気に作れます。ClaudeがLinear上で行える範囲は、接続した本人がLinearワークスペースで持つ権限を超えません。閲覧できないチームやプロジェクトには、Connector経由でも届きません。
3つの面で接続手順が異なる
Linear連携は、どのClaude製品から使うかで設定画面がはっきり分かれています。
| 利用面 | 対象プラン | 接続場所 |
|---|---|---|
| claude.ai(Web) | 対象プランTeam・Enterprise | 接続場所Connectorsページから直接接続 |
| Claude Desktop | 対象プランFree・Pro | 接続場所設定の「Connectors」からLinearを追加 |
| Claude Code | 対象プラン全プラン(CLI) | 接続場所claude mcp add コマンドで登録 |
claude.aiとDesktopでは、いずれも「Customize」→「Connectors」から一覧を開き、Linearを選んで認証するという基本の流れは共通です。
- 「Customize」→「Connectors」を開く(チャット画面左下の「+」ボタンからも同じ一覧に入れます)
- 一覧または検索でLinearを探し「Connect」をクリックする
- Linearのログイン画面でサインインし、要求される権限を確認して許可する
Team・Enterpriseでは、この手順の前にOwnerまたはPrimary OwnerがConnectorを組織単位で有効化しておく必要があります。有効化されていないと、メンバー個人の画面には接続の選択肢自体が現れません。
Claude Codeでは接続コマンドが別に用意されている
Claude Codeはclaude.ai・Desktopと接続の入り口が異なり、CLIコマンドでMCPサーバーを直接登録します。
claude mcp add --transport http linear-server https://mcp.linear.app/mcpコマンド実行後、Claude Codeのセッションを開いて /mcp を実行すると、OAuth認証のフローが始まります。認証が済むと、そのプロジェクトでLinearのツールが使えるようになります。--scope user を付けて登録すれば、同じマシン上のどのプロジェクトからでもLinearに接続できます(付けない場合は既定でそのプロジェクトのみの登録です)。
読み取り専用にして安全に接続する方法
書き込み権限を渡さずに参照だけさせたい場合、Linearのエンドポイント自体を読み取り専用に切り替えられます。接続先URLを https://mcp.linear.app/mcp/readonly に変えるだけで、Issueの作成・更新系ツールが最初から公開されません。claude.ai・Desktopの場合は、通常のConnector接続後に「Tool permissions」の画面で書き込み系の権限を個別に「Blocked」に設定することでも同じ効果が得られます。
Team・Enterpriseでは、Ownerが組織単位でConnectorの有効・無効を管理しているため、読み取り専用にしたい場合はまず接続先を /readonly エンドポイントに揃えるか、Tool permissionsでのBlocked設定をメンバーに周知するのが確実です。読み取りと書き込みを最初から分けて考えると、導入時の権限設計で迷いにくくなります。
Linearでできること
Linear公式のMCPドキュメントは、Issue・プロジェクト・コメントを中心に「検索・作成・更新」ができると案内しています。具体的な操作の幅は次の通りです。
| 操作カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| Issue管理 | 内容作成・検索・更新・担当者とラベルの設定 |
| コメント | 内容既存Issueへのコメント追加 |
| プロジェクト・サイクル | 内容参照、進捗の把握 |
| リリース準備 | 内容チェックリストの作成支援 |
Issueを1件ずつ作るだけでなく、計画書やインシデント報告のような文書からまとめてIssueを起こす使い方にも向いています。逆に、Linearワークスペース自体の設定変更(チームの新規作成、メンバー招待など)はこのConnectorの範囲外です。あくまでIssue・プロジェクト・コメントというコンテンツ側の操作に限られます。ワークスペースの構造そのものを変えたいときは、引き続きLinearの管理画面から直接操作する必要があります。
つまずきやすい点
- claude.aiで「Connect」ボタンが見当たらない: Team・Enterpriseでは、Ownerが組織設定でLinearを有効化するまでメンバー個人の画面に選択肢が出ません。まず組織側の有効化状況を確認します
- Claude Codeで
/mcpを実行しても認証画面が開かない:claude mcp addの直後にセッションを開き直していないことが原因の場合があります。コマンド登録後は新しいセッションで/mcpを実行します - 読み取り専用にしたつもりが書き込みできてしまう: エンドポイントを
/readonlyに変えずに通常のURLのまま接続すると、既定は読み書き両方が有効です。Tool permissionsで個別にBlockedへ変更したか確認します - 同じLinearワークスペースなのに複数回ログインを求められる: 接続の面(claude.ai / Desktop / Claude Code)ごとに認証セッションが独立しています。1つの面で認証しても、他の面には自動で引き継がれません
- Issueは作れるのにチーム設定が変えられない: Linear連携の範囲はIssue・プロジェクト・コメントの操作までです。ワークスペースの管理設定はLinear側の管理画面で直接操作します
Okta連携で組織単位の認証を自動化する
Team・Enterpriseで開発者が多いと、メンバー1人ずつのLinear認証が運用の手間になります。LinearはOktaと連携したEnterprise管理認証に対応しています。SAMLを先にLinear側で設定したうえでMCP用のEnterprise管理認証を有効にすると、OktaのIssuer URI(https://your-org.okta.com/oauth2/default のような形式)を登録するだけで済みます。あとはClaudeを含む対応クライアントが、Oktaのアクセスポリシーに沿って自動でユーザーを認証します。個別のOAuth同意を都度求められる状態から、Okta側のログイン状態を引き継ぐ形へ移行できるのが利点です。設定の起点はLinear側の管理画面で、Claude側の追加設定は不要です。導入を検討する際は、まず自社でOktaによるSSOをLinearに設定済みかどうかを確認するところから始めます。
この仕組みは接続の認証を自動化するものであり、Tool permissionsで設定した読み取り・書き込みの権限範囲そのものは変わりません。Okta連携を入れても、書き込み系ツールをBlockedにしていればその制限は引き続き有効です。認証の手間を減らす設計と、操作範囲を絞る設計は別レイヤーとして扱えます。
Linearでの開発ワークフローへの活用
接続そのものはここまでの手順で完結しますが、実際の開発チームではIssueの整理・優先度付け・スタンドアップの記録といった継続的な運用に組み込む使い方のほうが価値が出ます。トリアージのプロンプト設計や、Claude Codeでの日常的な使い方はLinearの開発チケットをClaudeで整理・優先度付けするにまとめています。
よくある質問
FreeプランでもLinear連携を使えますか
claude.aiのConnectorsページからの接続はTeam・Enterpriseが対象です。Free・ProはClaude Desktopの設定から追加する経路になります。Claude Codeからの接続はプランを問わずCLIコマンドで行えます。
書き込みを許可すると、勝手にIssueが作られてしまいますか
Claudeが実行前に確認を挟むかどうかは、Tool permissionsの設定次第です。「Needs approval」に設定しておけば、Issue作成やステータス変更の前に必ず内容を提示する運用にできます。既定でどちらになっているかは接続時の設定画面で確認します。
Claude Codeとclaude.aiを同時に接続できますか
できます。それぞれ別の認証セッションとして扱われるため、Claude Codeでは開発中のリポジトリと紐づいたセッションから、claude.aiでは通常のチャットからと、用途を分けて併用できます。
Slack連携と組み合わせてスタンドアップを自動化できますか
Linear単体でもコメント追加や更新の操作は可能ですが、Slackのメッセージ内容を起点にするならSlack連携も別途接続する必要があります。Slackコネクタの接続には、以前からある「Claude in Slack」アプリの導入が前提になる点に注意してください。導入済みでない場合は、先にそちらのセットアップから始めることになります。
他のプロジェクト管理ツールとの併用はできますか
できます。ConnectorsはLinearと排他ではなく、Claude Connectorsとはで紹介している他のプリビルド統合やディレクトリ連携と同時にオン・オフを切り替えられます。