Claude monday.com連携の始め方 — 接続手順とできること
monday.comをClaudeにつなぐと、ボード検索やタスク更新を自然文で頼めます。インストール要否やプランの条件など、公式ページ同士で食い違う点と、つながらないときの切り分けをまとめます。
Claude monday.com連携で何ができるか
Claude monday.com連携は、monday.comのボード・アイテム・更新情報をClaudeから自然文で操作するConnectorsの機能です。ボードの新規作成、ステータス変更、更新の投稿、担当者の割り当てまでを1つの会話の中で頼めます。
接続に必要な許可は、Claude側とmonday.com側の2か所にあります。ところが2か所の公式説明は、記事によって内容が食い違っています。ここでは食い違いを先に示し、自分のアカウントでどこを確認すればよいかを切り分けます。
誰が何を許可すれば接続できるか
monday.comの公式ページには、新旧で逆の説明が並んでいます。2025年9月のmonday.com公式ブログと、製品ページ(monday.com/w/mcp)が古い側の説明です。どちらも、管理者がmonday marketplaceからmonday MCPアプリを入れる前提で書かれています。一方、2026年9月に更新されたmonday.comのヘルプ記事は「MCPはすべてのアカウントにプリインストール済みで、marketplaceでの導入は不要」と明記しています。
古い手順に従ってアプリを探しても、見つからなかったり、すでに入っていたりします。手順としては、まず接続を試し、失敗したときに管理者設定を見る順番が無駄になりません。
接続を左右する2つの管理者設定
Claude側
OwnerまたはPrimary Ownerが「Organization settings」の「Connectors」でmonday.comを「Add to your team」します。これで利用可能になるだけで、各メンバーは自分でも認証が必要です。個人プランには、この段階がありません。
monday.com側
「Administration」の「AI governance」にある「AI permissions」で、外部AIエージェントのアクセスを許可する親スイッチが入っている必要があります。ワークスペース単位で対象を絞る設定は別の場所にあり、「Administration」の「Apps」でmonday MCPを開き、「Permissions」から選びます。
Claude側のプランについても、公式の記述は割れています。monday.comの公式ブログはPro・Max・Team・Enterpriseの有料プランが必要と書いています。他方でClaudeヘルプセンターのConnectors記事は、Webコネクタ(リモート接続のコネクタ)をWeb・Desktop・モバイルの「すべてのユーザー」に提供すると説明しています。Freeプランでの可否は、公式記述だけでは決められないため、実際に画面で試して確かめます。
monday.com側の利用料は、公式FAQによるとmonday MCPの追加費用はありません。Claude側など、実行するツール側の費用は別にかかります。
接続手順
流れは個人プランもTeam・Enterpriseも共通です。Team・Enterpriseでは、先頭に組織管理者による有効化が入ります。
Claudeにmonday.comをつなぐ
- 1
(Team・Enterprise)組織管理者がConnectorsを有効にする
「Organization settings」→「Connectors」→「Browse connectors」からmonday.comを選び、「Add to your team」を押します。
- 2
Claudeでコネクタのディレクトリを開く
チャット左下の「+」から「Connectors」にカーソルを置き、「Manage connectors」を選び、Connectorsの横の「+」を押します。「Customize」→「Connectors」の「+」からも同じ画面に着きます。
- 3
monday.comを選んで接続する
ディレクトリでmonday.comを選び、「Connect」または「Install」から認証に進みます。接続先のURLは
https://mcp.monday.com/mcpです。 - 4
monday.comのOAuth同意画面で許可する
monday.comにサインインし、要求される権限を確認して許可します。
- 5
ボードに触れる指示を出す
指示の内容に応じて、Claudeが必要なときにコネクタを呼び出します。
権限は接続した本人のものがそのまま上限になります。monday.comのヘルプ記事は、プライベートボードやアイテム単位の権限も効くこと、共有のサービスアカウントや共有キーが存在しないことを挙げています。Claudeヘルプセンターも「元のサービスで見られないものはコネクタからも見られない」と説明しており、同じ考え方はClaude Connectorsとはにもまとめてあります。
つながらないときの切り分け
接続に失敗したら、症状から原因の層を絞ります。monday.comは、管理者がAIコネクタを無効にした場合や、ワークスペースの範囲を絞った場合、AIエージェント側にエラーが表示されると説明しています。
接続画面にmonday.comが出てこない、または認可で止まる
Team・Enterpriseなら、Claude側でOwnerがConnectorsを有効にしたかを先に確認します。有効化済みなら、monday.com側のAI permissionsの親スイッチを管理者に確かめてもらいます。親スイッチの下にある子スイッチ「Public Hosted MCP」も確認対象です。ClaudeはこのMCP経由の接続に含まれ、親が入っていても子が外れていると接続できません。
接続はできたが、ボードが見えない
権限ではなく、対象範囲が原因の場合があります。monday MCPは既定ですべてのワークスペースで動きますが、管理者が「Specific Workspaces」に絞ると、選ばれたワークスペースのボードしか扱えません。この設定は管理者の「Apps」にあるmonday MCPの「Permissions」から変えられます。自分がmonday.comの画面で見られても、そのワークスペースが範囲に入っていなければClaudeからは触れません。
自分だけつながらない
monday.comのヘルプ記事は、MCPを使えるのは全プランの管理者とメンバーで、閲覧専用のViewerにはMCPのアクセスがないと説明しています。Enterpriseのゲストは、管理者が有効にしない限り使えません(既定はオフ)。
管理者が見る場所の表記ゆれ
同じヘルプ記事の中でも、設定場所の書き方が2通りあります。手順の節は「Administration」→「AI governance」→「AI permissions」と書いています。エラーの節は「Admin → Permissions → AI Connectors」です。どちらが現行の画面名かは、ヘルプ記事からは判断できません。管理者には「AI Connectors」という項目名を伝えます。親スイッチの名前「Allow external AI agents to access your monday.com account data」も添えて伝えます。
Claude Code・Desktopから使うときの2つの経路
同じmonday.comには、接続の経路が2本あります。ClaudeのコネクタからOAuthでつなぐリモートMCPと、APIトークンで動かすローカルのMCPサーバーです。
OAuth経路とAPIトークン経路
リモートMCP(OAuth)
接続先は https://mcp.monday.com/mcp です。ClaudeのコネクタやClaude Codeからつなげます。トークンを手元のファイルに置かず、権限は接続した本人の範囲に収まります。
ローカルMCP(APIトークン)
npmの @mondaydotcomorg/monday-api-mcp を npx で起動し、monday.comのAPIトークンを -t で渡します。Node.js v20以上とnpm v5.2.0以上が前提で、トークンは自分で保管し、失効も自分で管理します。
Claude Codeからリモートに接続するには、claude mcp add でHTTPのサーバーとして登録します。v2.1.287で、一時ディレクトリを -s project で指定して実行すると、次の出力になりました。
claude mcp add -s project --transport http monday https://mcp.monday.com/mcpAdded HTTP MCP server monday with URL: https://mcp.monday.com/mcp to project config作業ディレクトリに生成された .mcp.json の中身は次のとおりです。
{
"mcpServers": {
"monday": {
"type": "http",
"url": "https://mcp.monday.com/mcp"
}
}
}-s を省くと、登録先は local スコープ(既定)です。チームで共有するときは project を選ぶと、リポジトリ直下の .mcp.json に書かれます。
ローカルのAPIトークン経路を使う場合は、Claude Desktopの設定ファイルに次のように書きます。monday.comの開発者ドキュメントは、この方式をベータと位置付けています。サポート対象のエージェントには、Claude Desktop・Cursor・Visual Studio Code・Microsoft Copilot Studioを挙げています。
{
"mcpServers": {
"monday-api-mcp": {
"command": "npx",
"args": ["@mondaydotcomorg/monday-api-mcp", "-t", "YOUR_TOKEN"]
}
}
}トークンを環境変数で渡せるクライアントなら、env に monday_token を置く書き方もあります。Desktop側のMCP設定全般はClaude Desktop MCP設定ガイドに、Claude Codeの全体像はClaude Code完全ガイドにあります。
インタラクティブ表示の対象かどうか
Claudeには、コネクタがチャット内にダッシュボードやタスクボードを描画する「インタラクティブコネクタ」があります。Claudeヘルプセンターの現行の対応一覧は、Amplitude・Asana・Box・Canva・Clay・Figma・Hex・Slackの8つです。monday.comはこの一覧に載っておらず、monday.comのコネクタ紹介ページにも「Interactive」のバッジは出ていません。
したがって、monday.comの結果はテキスト中心で返ると考えるのが無理のない見方です。Asanaのように、ボードをチャット内で直接操作する体験は、この一覧に載るまでは前提にしないほうが安全です。
何を頼めるか
コネクタ紹介ページが挙げる機能は、ボードの検索、アイテムと列の作成・更新、担当者の割り当て、タイムラインの設定、更新の投稿です。ツールは33個あり、ページの先頭には次のような名前が並びます。
create_items_and_tasks、update_items_owners_and_status(アイテムの作成と更新)get_board_and_project_status_insights(ボードやプロジェクトの状況の洞察)create_notifications_and_updates、get_updates(更新の投稿と取得)create_dashboards_and_portfolios、create_forms_and_intake(ダッシュボードやフォームの作成)get_monday_knowledge(monday.comの公式ナレッジの参照)
ツール名から、ボード操作にとどまらずダッシュボード、フォーム、ワークフロー、他のmonday.comエージェントの設定まで手が届くことが分かります。指示の例として、monday.comの公式ブログは次のような文面を挙げています。
- 「商品ローンチのボードを作って。ステータス・担当者・期日・予算の列と、調査・デザイン・GTMのタスクを入れて」
- 「今週、パイプラインボードで何が変わった?」
- 「進行中のボード全体で、期限切れのアイテムを出して」
- 「ブログ記事のアイテムにコメントを追加して。'最終原稿をコンテンツチームから待っています'」
変更を伴う指示では、monday.comのヘルプが「適用前に提案内容を確認する」ことを勧めています。進捗の可視化やレポート作成に寄せた使い方はmonday.comの進捗をClaudeで可視化・報告するで具体例を扱っています。
Team・Enterpriseでは、Ownerが読み取りだけを許して書き込みを止めるように、コネクタの動作を組織単位で制限できます。個人は上書きできません。monday.comのボードを参照だけに使いたい組織は、この制限を先に設定する選択肢があります。
よくある質問
接続を解除するにはどうすればいいですか
Claude側は「Customize」→「Connectors」で、接続済みのサービスを切断できます。monday.com側は、管理者がAI permissionsの親スイッチを切ると、外部AIエージェントによる接続がすべて失敗します。
まとめ
管理者に依頼が要るのは、多くても3点です。Claude側のOwnerによるConnectorsの有効化、monday.com側の親スイッチと子スイッチ「Public Hosted MCP」、そしてワークスペースの範囲です。依頼文にこの3点を並べておけば、どの層で止まっているかを管理者が1つずつ確かめられます。