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Claudeマネーフォワード連携 — 2つの接続方法と設定手順

Claudeマネーフォワード連携 — 2つの接続方法と設定手順

Claudeとマネーフォワード クラウド会計をMCPでつなぐ2つの方法(ディレクトリコネクタ・リモートMCPの手動追加)と、対応ツール・必要な権限をまとめます。

Claudeとマネーフォワード クラウドをつなぐ2つの方法

マネーフォワード クラウド会計は、Claudeを含むAIエージェントと接続できるMCPサーバーを提供しています。β版の提供開始は2025年10月3日、全プランへの開放は2026年3月26日で、当初は一部の士業事務所に限定していたリモートMCPサーバーを全ユーザーへ広げました。さらに2026年8月3日、マネーフォワード クラウド会計はClaudeの「公式コネクタ」として提供されるようになり、Claudeのコネクタ設定から選ぶだけで接続できるようになりました。

つなぎ方は現在2通りあります。

方法手間向く場面
ディレクトリコネクタ(2026年8月〜)手間コネクタ一覧から選ぶだけ向く場面claude.aiやClaude Desktopから手早くつなぎたい
リモートMCPの手動追加手間URLと事業所情報を手入力向く場面接続先を細かく管理したい環境

以前はURLを自分で入力してカスタムコネクタとして登録する方法しかありませんでしたが、ディレクトリ掲載によって、対応クライアントからはワンクリックに近い操作で接続できるようになっています。Claudeのコネクタ全般の仕組みはClaude Connectorsとは — 種類・一覧と追加方法で扱っています。

方法1: ディレクトリコネクタから接続する

claude.aiやClaude Desktopのコネクタ設定を開くと、レビュー済みの接続先を集めたディレクトリからマネーフォワード クラウド会計を選べます。ディレクトリから選ぶ場合、URLを自分で調べて入力する手間がなく、接続の設定ミスによる事故も起きにくくなります。

初回接続時にはOAuth認可の画面がブラウザーで開きます。ポップアップブロックが働いていると認可画面が表示されないことがあるため、初めて接続する際はブラウザーのポップアップ許可を確認しておくと詰まりにくくなります。

方法2: リモートMCPサーバーをカスタムコネクタとして追加する

コネクタディレクトリを経由しない環境や、接続先を細かく管理したい場合は、リモートMCPサーバーをカスタムコネクタとして手動で追加する方法も使えます。接続に必要なURLと認証手順は、マネーフォワード クラウドの開発者サイト(MCPドキュメント)で公開されています。手入力する場合は、案内されたURLをそのまま使い、出所の分からないURLを追加しないよう注意してください。認証の仕組みそのもの(OAuthのトークン管理や再認証のタイミング)はリモートMCPのOAuth認証 — 仕組みとClaude Codeでの実装変化で詳しく扱っています。

どちらの方法を選ぶか

2つの方法は、接続後に呼び出せるAPIの範囲では差がありません。選ぶ基準になるのは、接続の管理をどこまで自分でコントロールしたいかです。

観点ディレクトリコネクタリモートMCP手動追加
設定の手間ディレクトリコネクタ少ない(選ぶだけ)リモートMCP手動追加やや多い(URL入力が必要)
対応クライアントディレクトリコネクタclaude.ai・Claude Desktopなどディレクトリ対応環境リモートMCP手動追加MCPクライアントとして動作する環境全般
URL誤入力のリスクディレクトリコネクタ低いリモートMCP手動追加手入力する分だけ残る
接続先の細かい管理ディレクトリコネクタディレクトリ側の仕様に従うリモートMCP手動追加自分でURL・認証情報を管理できる

個人や小規模チームでまず試すならディレクトリコネクタ、接続先を細かく管理したい場合や、接続設定をコードやドキュメントとして残しておきたい場合はリモートMCPの手動追加が向きます。両方を併用しても機能上の矛盾は生じません。

接続前に必要な権限設定

マネーフォワード クラウド側の接続は、次の3ステップで進みます。

  1. アプリポータルで連携の利用を開始する(管理コンソールの「全権管理」権限が必要)
  2. 実際に連携操作を行うユーザーへ、事前に権限を付与する
  3. Claude側で接続設定を行う(ディレクトリコネクタを選ぶ、またはURLを手動登録する)

「全権管理」はマネーフォワード クラウド側の管理者権限で、Claude側のアカウント権限とは別物です。この権限を持つ担当者が先に連携を有効化し、実際にClaudeから操作する担当者へ個別に権限を割り当てる、という順番になります。手順を逆にすると、Claude側の接続設定は完了しているのにマネーフォワード側でエラーになる状態になりやすくなります。権限付与の順番を勘違いしやすいのは、Claude側の設定画面が先に完了して見えるためです。実際に接続テストを行うのは、両方の設定が終わったあとにする方が原因の切り分けがしやすくなります。

使えるAIツールと機能の違い

対応が案内されているAIツールはClaude Desktop・Claude Code・Claude Cowork・Cursor・Gemini CLIの5つです。ツールによって接続の設定画面は異なりますが、接続後に呼び出せるAPIの範囲は共通です。

Claude DesktopとClaude.aiはディレクトリコネクタの対象で、コネクタ設定から選ぶだけで接続できます。Claude Codeはclaude mcp addでリモートMCPサーバーのURLを登録するコマンド経路が中心で、CI環境やチーム共有の設定ファイルに接続情報を残したい場合に向きます。Claude Coworkはカスタムコネクタとして追加する形になり、承認モードの設定と組み合わせて使うことになります。Cursor・Gemini CLIはそれぞれのMCP設定ファイルにリモートMCPサーバーの情報を追記する運用です。

主な対応機能は次の通りです。

  • 仕訳の取得・新規作成・更新
  • 試算表・推移表の取得
  • 事業者情報・会計年度設定の確認
  • 勘定科目などマスタデータの取得
  • 連携した金融機関明細からの仕訳登録(2026年7月14日に追加)

金融機関明細からの仕訳登録は比較的新しい機能で、外部連携サービスから取得した未仕訳の明細を、直接仕訳として登録できるようになったものです。記帳の自動化を進めるうえで、Claudeに明細の確認と仕訳登録をまとめて依頼できる範囲が広がった形です。試算表・推移表の取得は書き込みを伴わないため、まず数字を確認させる用途から始めると、接続直後の動作確認としても扱いやすくなります。

料金と利用条件

マネーフォワード クラウド会計・確定申告を契約していれば、MCPサーバーの利用に追加料金はかかりません。ただし契約プランによっては対象外になる場合があるため、自社のプランで使えるかどうかは契約内容の確認が必要です。API仕様や実装に関する個別の問い合わせは、プラチナ・ゴールド・シルバーランク以上の公認メンバー士業事務所に対応が限定されている点にも注意してください。一般の契約者は接続・利用自体は可能ですが、詳細な技術サポートの窓口は限られています。技術的なつまずきを自力で切り分ける場面が増える点は、導入前に見込んでおくと運用が安定します。

よくあるつまずき

事業所が見つからない旨のエラーで接続できない: マネーフォワード クラウド側で「全権管理」権限を持つ担当者が連携を有効化していない、または実際に接続するユーザーへの権限付与が済んでいないことが典型的な原因です。アプリポータル側の設定を先に確認します。

認可のポップアップが開かない: 初回接続時のOAuth認可画面はポップアップで開くため、ブラウザーのポップアップブロック機能が働いていると画面自体が表示されません。ポップアップを許可してから再度接続を試みます。

しばらく使っていたら急に認証を求められる: OAuthトークンには有効期限があります。一定期間が経つと再認証が必要になる仕様のため、エラーではなく想定された動作です。再認証はブラウザーでの認可をもう一度行うだけで、事業所の再登録などは不要です。

よくある質問

freeeとマネーフォワード、どちらもMCPで接続できますか

どちらもMCPサーバーを提供しています。freee側の接続方法や仕訳確認の具体的な手順はfreee Claude会計連携 — Claude Codeで仕訳・記帳を確認する手順で扱っています。両方を同時に使う場合、Claude側では接続先ごとに別のコネクタとして管理されます。

ディレクトリコネクタとリモートMCPの手動追加は機能が違いますか

呼び出せるAPIの範囲自体は同じです。違うのは接続の設定方法で、ディレクトリコネクタは一覧から選ぶだけ、手動追加はURLと認証情報を自分で入力する点にあります。

Claude Codeからも接続できますか

Claude Codeではclaude mcp addでリモートMCPサーバーのURLを登録して接続します。ディレクトリコネクタとは操作画面が異なるため、接続時の案内に従って進める形になります。

複数の事業者を1つのアカウントで扱えますか

マネーフォワード クラウド側で複数事業者を扱っている場合、操作対象の事業者を都度確認する必要があります。事業者を切り替えずに作業を進めると、意図しない事業者のデータを操作してしまう可能性があります。

接続を解除したい場合はどうすればよいですか

Claude側のコネクタ設定から個別に切断できます。マネーフォワード クラウド側でも、アプリポータルで連携そのものを無効化すれば、Claude側からのアクセスを止められます。どちらか一方を止めるだけでも接続は機能しなくなるため、完全に解除したい場合は両方を確認しておくと確実です。

まとめ

Claudeとマネーフォワード クラウド会計の接続は、2026年8月のディレクトリコネクタ対応によって、URLを手入力しなくても始められるようになりました。手早くつなぎたい場合はディレクトリコネクタ、接続先を細かく管理したい場合はリモートMCPの手動追加という使い分けになります。どちらの方法でも、マネーフォワード側の「全権管理」権限による事前の連携有効化と、操作担当者への権限付与が接続の前提です。仕訳登録まで任せる場合は、事業者の取り違えが起きないよう、操作前に対象の事業者を確認する運用を組み込んでおくと安全です。

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