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Claude ScienceのChat pausedで止まったときの対処と用途の選択

Claude ScienceのChat pausedで止まったときの対処と用途の選択

Claude Scienceで送信したメッセージがセーフガードに止められたとき、Chat pausedカードの意味、自動モデル切り替えのトグル、認証プログラムの用途選択の操作を示します。

Chat pausedは、モデルのセーフガードがメッセージを止めた合図

Claude Scienceで送ったメッセージの返答が始まらず、コンポーザーの上にChat pausedというカードが出ることがあります。原因は、そのモデルに組み込まれたセーフガードがメッセージを検知し、応答を止めたことです。

Claudeのモデルは、セーフガードが検知したメッセージへの応答を止めます。このセーフガードは意図的に広めに設計されています。正当なコーディング、サイバーセキュリティ、生物学の作業まで検知することがあります。ライフサイエンスの研究に使うClaude Scienceでは、特に生物学関連の作業で目にしやすい画面です。

カードが出ても、セッションが壊れたわけではありません。次の2つのどちらかで先へ進めます。

  • カードのRetry with <model>を選び、カードが示すモデルで再試行する
  • 自動切り替えを有効にして、止まらずに別のモデルへ回す

どちらも、モデルを替えて同じメッセージを通し直すという考え方です。以降の節で、それぞれの挙動と設定場所を順に確認します。

カードから再試行すると、セッションはそのモデルに残る

別のモデルが応答を引き継げる場合、カードにRetry with <model>が出ます。ボタンの<model>には、カードが名指しするモデル名が入ります。選ぶと、そのモデルで同じメッセージが再試行されます。

押す前に押さえておく点が2つあります。

  1. 切り替え先のモデルにも、そのモデル自身のセーフガードがある。再試行しても、また検知される可能性は残る
  2. 切り替えたあと、セッションはそのモデルに留まる。コンポーザーで別のモデルを選び直すまで戻らない

つまり、1回の再試行がその後の会話すべてのモデルを変えます。元のモデルに戻したいときは、コンポーザーのモデル選択から選び直します。

別のモデルが引き継げない場合、カードに再試行ボタンは出ません。その場合は、メッセージの内容を見直すか、後述する認証プログラムの対象かどうかを確認します。セーフガードは意図的に広めに作られているため、正当なコーディングやサイバーセキュリティ、生物学の作業でも検知されることがあります。

自動切り替えを使うと、カードを経由せずに再試行される

カードを毎回手で操作する代わりに、Claude Scienceが自動でモデルを替えて再試行する機能があります。

自動で切り替わる条件

公式の説明では、自動切り替えが働く条件は次のとおりです。

条件内容
検知の内容内容ライフサイエンス研究に関連する内容で検知されたとき
切り替え先内容自動切り替えの対象になるモデルが利用できるとき
回数内容1メッセージにつき最大1回

切り替わると、どのモデルへ替わったかを知らせる通知が出ます。セッションは、コンポーザーで別のモデルを選ぶまでそのモデルに留まります。

条件の最初の行は見落としやすい点です。自動切り替えの対象は、ライフサイエンス研究に関連する内容の検知です。公式の説明はライフサイエンス研究に関連する検知に限って書かれており、コーディングやサイバーセキュリティの内容が検知された場合に自動切り替えが働くかは明記されていません。その場合に確実に取れる操作は、カードが再試行ボタンを出していれば、それを手で押すことです。

トグルは既定でオン

自動切り替えは既定でオンです。切り替えたくない場合は、次の手順でオフにします。

  1. Settings > General > Modelを開く
  2. Switch models when a message is flaggedのトグルをオフにする

同じトグルは、Retry with <model>が出ているChat pausedカードにも表示されます。オフにしていた人がカードのトグルをオンにすると、止まっていたメッセージをその場で再試行することもできます。設定画面まで行かずに、止まった場面で方針を切り替えられる作りです。

オンとオフの使い分け

どちらが合うかは、作業の流れで決まります。

状況向く設定
長い解析を放置して回したい向く設定オン。検知で止まらず、別のモデルで続きが走る
どのモデルで答えが出たかを常に自分で把握したい向く設定オフ。毎回カードで確認してから再試行する
特定のモデルで結果を揃えたい向く設定オフ。意図しないモデル変更を避けられる

切り替え後は通知が出るので、オンでも切り替わった事実は追えます。ただし、セッションがそのモデルに留まる点はオンでも変わりません。気づかないうちに、後続のメッセージも別のモデルで処理される形になります。

Claude Codeにも同じ発想の設定があります。こちらはClaude CodeのswitchModelsOnFlagで扱っています。Claude側のモデル切り替え全般はClaude Opus 5のモデル切り替えにまとまっています。

認証プログラムの用途(use case)は、セッション単位で効く

Life Sciences Verification Program(生命科学認証プログラム、ベータ)に参加する組織では、Chat pausedの出方が変わります。このプログラムは、認証を受けたTeamプランとEnterpriseプランの組織が、ライフサイエンスの制限を減らした形でClaudeのモデルを使えるようにする制度です。

制度の目的や対象モデル、申請方法は生命科学認証プログラムの発表で扱っています。ここでは、Claude Science側の操作に絞ります。

押さえておく前提が2つあります。

  • 最も深刻な悪用への保護は、プログラム参加後も残る
  • セーフガードがメッセージを検知する可能性も、参加後に残る

プログラムに入ればChat pausedが出なくなる、という仕組みではありません。参加後も、最も深刻な悪用への保護と、検知が起きる可能性は残ります。

Claude Scienceは、セッションの用途をリクエストに添えて送る

組織が申請時に、承認された研究用途(use case)を1つ以上指定します。Claude Scienceは、そのセッションの用途を、セッションで発生するリクエストとともに送ります。これにより、Claudeのセーフガードは、その作業に承認されたアクセスを適用できます。

Anthropicは、組織が申請時に示した範囲に対して、プログラムの利用状況も監視します。プログラムの利用データは30日間保持され、自動の安全性監視が働きます。フラグが付いた利用は、まれに人の目でも審査されます。ゼロデータ保持の契約は、プログラムのグラントの下での利用には適用されません。保持されたデータは悪用の特定と防止だけに使われ、学習や製品改善には使われません。範囲外に見える利用があれば、管理者に通知が届き、説明・範囲の絞り込み・異議申し立てのために1週間の猶予が与えられます。

用途の数によって、操作が変わる

選ぶ操作が必要かどうかは、組織が承認を受けた用途の数で決まります。

承認された用途Claude Scienceの挙動
1つClaude Scienceの挙動すべてのセッションにその用途を適用する。選ぶ操作は不要
2つ以上Claude Scienceの挙動セッションごとに1つ選ぶ

2つ以上ある場合の操作は、次の3つです。

  1. 初回送信時に選ぶ:セッションで最初にメッセージを送るとき、作業に合う用途を選ぶよう求められる。既定を設定済みなら聞かれない
  2. セッション中に切り替える:コンポーザーのモデル選択を開き、Use caseを選ぶ
  3. 既定を決める:選択画面でSet as defaultが表示されたときに選ぶ。またはSettings > General > ModelのDefault use caseメニューから選ぶ

既定は「このコンピューター」に対して設定されます。別の端末で使う場合は、その端末でも設定します。

文章作成やコーディングのような日常のタスクは、どの用途を選んでも許可されます。用途の選択が影響するのは、生命科学の研究作業です。選び方に迷うときは、いま取り組んでいる作業に最も近い承認済みの用途を選びます。

用途が出ないとき、先に確認すること

用途の選択は、Claude Scienceアプリのバージョン0.1.49以降で使えます。つまずきやすい点を表にします。

症状確認すること
用途の選択が出ない確認することアプリが0.1.49以降か。最新でも出ないなら、組織の管理者に問い合わせる
初回送信時に聞かれない確認すること既定の用途をすでに設定していないか
用途を替えたい確認することモデル選択のUse caseから、セッション中でも切り替えられる
用途を1つしか持たない確認すること選ぶ操作は存在しない。全セッションにその用途が適用される

バージョンを満たしていて表示がない場合、公式の案内は管理者への確認です。公式の案内に、ユーザー側で操作できる解決手順は載っていません。

プログラムの対象外だと、設定を替えても変わらない点

認証プログラムの対象は、Anthropic自社のプロダクト上のEnterpriseプラン、Teamプラン、Claude Platform(API)です。ベータ期間中、ProプランとMaxプラン、クラウドプロバイダー経由の利用は対象に入っていません。

また、Claude Fableのモデルはプログラムの対象に含まれず、どのグラントの下でも生物学のセーフガードがそのまま残ります。グラントを持つ組織は、Fableの代わりにClaude Mythos 5.1を使うよう案内されています。

この制約は、Chat pausedの運用に直結します。認証プログラムに参加していない個人や組織が用途の選択を探しても、画面に出ません。そのうえで検知が出たときの選択肢は、カードの再試行か、自動切り替えのトグルに限られます。プログラムの対象かどうかを先に確かめておくと、設定画面を探す手間が減ります。

止まったときの判断の流れ

ここまでの内容を、実際の操作順にまとめます。

  1. Chat pausedが出たら、カードにRetry with <model>があるかを見る
  2. ある場合は、切り替え先のモデルで再試行してよいかを判断する。再試行すると、セッションはそのモデルに残る
  3. 毎回の確認が手間なら、Settings > General > Modelで自動切り替えのトグルを確認する
  4. 認証プログラムに参加している組織は、Use caseが作業に合っているかを確認する
  5. 用途が出ないときは、アプリを0.1.49以上に更新し、それでも出なければ管理者に聞く

止まる原因はメッセージの内容、直す先は設定、という2段に分けて考えると整理しやすくなります。

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