Claudeアーティファクトのテンプレート、無料プランで使えるのはどれか
Docs・Slides・DesignはFreeを含む全プランで使えます。DashboardsはPro以上、MotionはTeamとEnterpriseだけ。プラン別の可否と、先に入れる設定をまとめました。
無料プラン(Free)で使えるアーティファクトのテンプレートは、Docs、Slides、Designの3つです。Dashboardsは有料ベータ(Pro以上)、MotionはTeamとEnterprise限定で、Freeには出てきません。
テンプレートとは、アーティファクトを白紙からではなく型から始めるための入口です。チャットで頼むか、メッセージ欄の「Output」から選ぶか、サイドバーのArtifactsタブから選んで始めます。ここでは、どのテンプレートがどのプランで開くのか、使う前に何をオンにするのかを順に確認します。
プラン別の可否表
ヘルプセンターのアーティファクトの項に、プラン別の一覧があります。テンプレートに関する行を、見やすい形に直したものが次の表です。
| テンプレート | Free | Pro / Max | Team | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| Docs | Free使える | Pro / Max使える | Team使える | Enterprise使える |
| Slides | Free使える | Pro / Max使える | Team使える | Enterprise使える |
| Design | Free使える | Pro / Max使える | Team使える | Enterprise使える |
| Dashboards(ベータ) | Free対象外 | Pro / Max使える | Team使える | Enterprise使える(要オーナー設定) |
| Motion(ベータ) | Free対象外 | Pro / Max対象外 | Team使える | Enterprise使える(要オーナー設定) |
Docs、Slides、Designはベータの表記が外れ、全プランで提供されます。アーティファクトそのものは、Free、Pro、Max、Team、Enterpriseの全プランで使えます。Claude Codeでも、Claude Codeを含むプランなら使えます。Docs・Slides・Designは初期状態でオンで、Enterpriseだけは10月15日からの既定オンです。ベータが外れたことは10月8日の発表でも案内されていて、そこにも「Freeを含む」と明記されています。
使う前にオンにする設定
プランが対象でも、設定が閉じていると動きません。ヘルプセンターは、アーティファクトにはクラウドでのコード実行とファイル作成が必要だと注記しています。
- Free・Pro・Max: Settings > Capabilities
- Team・Enterprise: Organization settings > Capabilities
Freeで「テンプレートが選べない」「アーティファクトが作られない」ときは、まずこの2項目がオンかを見るのが近道です。Team・Enterpriseは、個人の設定でなく組織側の設定が効く点が違います。
無料プランで使える3つ
Docs — 文書を一緒に書く
チャットの相手と、またチームと、同じ文書を同時に書き進めるテンプレートです。見出しや表を持つ文書として仕上がり、Word、PDF、Markdown、Googleドキュメントへ書き出せます。文章の一部を選んで「Edit with Claude」を押すと、その箇所だけを直す依頼になります。どの節かを言葉で説明しなくて済みます。
Slides — メモからスライドを作る
ノートやレポート、チャットで進めた作業をもとに、プレゼン資料を作ります。各スライドを直接編集でき、Claudeの画面から離れずに発表まで進められます。書き出しはPowerPointとPDFで、Googleスライドには編集できる形で送れます。キーボードだけで編集・発表する操作も用意されています。
Design — 図やモックアップを作る
画面のモックアップ、試作、1枚物の資料、ランディングページなどを作ります。デザインシステムを登録しておくと、新しい成果物が色・フォント・部品を引き継ぎます。書き出しは.zip、PDF、PowerPoint、単体のHTMLです。Designの利用はプランの共通の枠に数えられます。以前はDesign専用の週間枠がありましたが、現在はすべての操作が、プランに共通の使用上限に含まれます。Designの使い方そのものはClaude Designの始め方で扱っています。
3つに共通する点があります。依頼は普通のチャットの文でかまいません。発表では次のような例が紹介されています。
Turn these notes into a deck for Monday.
日本語で「このメモを月曜の会議用のスライドにして」と頼んでも同じ要領です。できあがったものは編集して、そのまま共有や書き出しに進めます。
DashboardsとMotionの中身と対象プラン
Dashboards — データ接続が前提のテンプレート
Dashboardsは、BigQuery、Databricks、Snowflakeなどのデータ基盤や、SalesforceといったCRMにつないで作るテンプレートです。Claudeがクエリを書き、グラフごとにそのクエリと最終更新時刻が表示されます。
同じヘルプの一覧表では、アプリとの接続とデータ保存の行もFreeが対象外です。なお、Enterpriseでは既定でオフで、オーナーがOrganization settings > Artifactsでオンにするまで使えません。
Motion — 動くプレゼン素材はTeam以上
Motionは、報告書を30秒の説明動画にする、資料のグラフに動きを足す、といった用途のテンプレートです。動画生成のモデルは使わず、文字・グラフ・図形・画像を動かすコードをClaudeが書きます。そのため単語、数字、タイミングのどれも後から差し替えられます。MP4で書き出せます。
対象はTeamとEnterpriseだけです。Teamでは既定でオン、Enterpriseでは既定でオフでオーナーの操作が要ります。
Team・Enterpriseで見える既定の違い
組織向けプランでは、テンプレートごとに既定が違います。
| テンプレート | Team | Enterprise |
|---|---|---|
| Docs・Slides・Design | Team既定でオン | Enterprise2026年10月15日に既定でオン(それ以前もオーナーが有効化可) |
| Dashboards | Team使える | Enterprise既定でオフ。オーナーが有効化 |
| Motion | Team既定でオン | Enterprise既定でオフ。オーナーが有効化 |
Enterpriseの管理者は、組織でどのテンプレートを使わせるかを選べます。組織外への共有の制御はClaude Artifactsの管理者が組織外共有を制御する設定手順にまとめています。
テンプレートが選べないときの切り分け
使えるはずのテンプレートが出てこないときは、次の順に見ていくと原因を絞れます。
- 契約プランを確認する。Dashboardsは有料、MotionはTeam以上なので、Freeでは出なくて正常です。
- Settings > Capabilitiesで、クラウドでのコード実行とファイル作成がオンかを見る。
- Team・Enterpriseなら、Organization settings > Artifactsでオーナーがテンプレートを有効にしているかを聞く。Enterpriseは、Dashboards・Motionが既定でオフです。
- Enterpriseで、Docs・Slides・Designが10月15日より前なら、オーナーが先に有効化していないと使えません。
Freeの個人アカウントでは、1と2だけで足ります。組織側の設定は関係しません。
スマホでできることと、共有の注意
iOS・Androidのアプリでも、チャットでデザインや資料を頼み、結果をArtifactsタブで見て編集できます。Docs・Slides・Designの編集もモバイルで可能です。
ただし共有設定の変更はスマホのアプリではできません。公開範囲を変えたいときはWeb版かデスクトップアプリを開きます。アーティファクトは最初は自分だけに見える状態で作られ、共有するまで他の人には開けません。
組織の外に出す共有は、Team・Enterpriseでは管理者が許可している場合に限られます。
古い説明と食い違っていたら
現行のヘルプセンターでは、Docs・Slides・DesignはFreeを含む全プランです。手元の記事や資料の説明と食い違うときは、ヘルプセンターのアーティファクトの項にある一覧表で見直してください。
また、テンプレートが開くことと、使用量の枠は別の話です。枠の仕組みはClaude無料プランでできることで、有料プランとの差はClaude料金プラン完全ガイドで比べられます。
2026年9月16日より前のアーティファクトと、Designの旧サイト
アーティファクトには旧形式があります。2026年9月16日より前にチャットで作ったものは「レガシーアーティファクト」と呼ばれます。動作は続き、公開や共有もできますが、新しく作ることはできません。
Free・Pro・Maxでは、レガシーアーティファクトの公開ページから「Copy」でコードを写し、新しいチャットに貼って自分用に作り直せます。元のアーティファクトには影響しません。貼り付けたあとは、「クイズゲームのコードです。問題を映画に関するものに変えて、タイマーを付けてください」のように、変えたい点を言葉で伝えます。ただし、他人のコードとコンテンツを自分のチャットに持ち込むため、信頼できる相手のものに限る注意書きがヘルプにあります。
Claude Designには旧サイトのclaude.ai/designがあります。9月16日からはClaudeの各会話の中でも使え、旧サイトは12月14日まで残る予定です。旧サイトのチャットとコメントは閉鎖後に見られなくなり、公開リンクも止まります。
有料に上げる目安になる場面
Freeで足りる場面と、プランを見直したくなる場面は、テンプレートの境目で分かれます。
- 文書、スライド、画面の試作が中心なら、Freeのままでテンプレートは揃っています。
- 売上や会員数など、社内データを定期的に見たいなら、DashboardsのあるPro以上が候補になります。
- 説明動画をMP4で出したいなら、TeamかEnterpriseが前提です。個人のプランでは選べません。
Docs、Slides、Designについては、Freeから有料に上げても使えるテンプレートの種類は増えません。増えるのは、アプリ接続やデータ保存といった周辺の機能と、使用量の枠です。