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Claude DashboardsとMotionがベータ登場 — Docs・Slides・Designは正式版に

Claude DashboardsとMotionがベータ登場 — Docs・Slides・Designは正式版に

2026年10月8日、Claude DashboardsとClaude Motionがベータで登場しました。Docs・Slides・Designはベータが外れ、Freeを含む全プランで使えます。

要点

Anthropicは2026年10月8日、Claude DashboardsとClaude Motionをベータで公開しました。同時に、Claude Docs・Claude Slides・Claude Designのベータ表示を外し、Freeを含む全プランで使える正式な機能にしています。

項目状態対象プラン
Claude Dashboards状態ベータ対象プランPro・Max・Team・Enterprise
Claude Motion状態ベータ対象プランTeam・Enterprise
Claude Docs・Slides・Design状態ベータ解除対象プランFreeを含む全プラン
  • Dashboardsは、データウェアハウスやCRMにつないで質問すると、グラフ付きのダッシュボードを作って最新に保つ機能です
  • Motionは、報告書やグラフからMP4で書き出せる短いアニメーションを作る機能です
  • Enterpriseでは、DashboardsとMotionは管理者が有効にするまでオフです。Docs・Slides・Designは10月15日に既定でオンになります
  • 単独サイトのClaude Designは12月14日まで使えます。その後はClaude本体へ一本化されます

2026年9月にCoworkとチャットがClaudeに統合され、Docs・Slidesが登場したときの続報にあたります。今回は新機能2つの提供範囲と、正式版になった3機能で何が変わったかを順に見ます。

Claude Dashboardsとは何か

Claude Dashboardsは、会社のデータへの質問をダッシュボードに変える機能です。データの置き場所をClaudeにつなぎ、知りたいことを普通の言葉で頼むと、Claudeがクエリーを書いてダッシュボードを組み立てます。データが変われば、表示も更新されます。

つなげるデータ源は2系統あります。

  • データウェアハウス:Amazon Redshift・BigQuery・ClickHouse・Databricks・Snowflakeなど
  • Claudeにつないだほかのアプリ:例えばSalesforceの商談を並べたダッシュボードを頼めます

ヘルプセンターによると、ダッシュボードはDashboardsテンプレートから作る一種のアーティファクトです。グラフごとにSQLクエリーが書かれ、データ源に対して実行されます。

数字の根拠をその場で確かめられる

各グラフにはクエリーが表示され、データがいつ更新されたかも出ます。数字をクリックすると、その裏のクエリーを見たり、Claudeに説明させたりできます。意図と違う集計になっていれば、直してほしい点を伝えて作り直させます。

注意点が1つあります。Dashboardsが想定するのは、「今週の登録数は先月と比べてどうか」といった気軽な探索的な質問です。より深い分析が要るときは、ダッシュボードをほかのツールへ送って続けます。

送り先は、Amplitude・Grafana・Hex・Mixpanel・Omni・Perplexity・PostHog・Sigmaが対応済みです。Databricks Genie・Looker・monday.com・Tableauは「近日対応」とされています。

頼み方のコツ

ヘルプセンターは、グラフの種類より「何を知りたいか」を書くよう勧めています。「チャネル別の今月の登録数は先月と比べてどうか」は、「登録数のグラフ」よりうまくいきます。データがある表やアプリが決まっているなら、名前も添えます。

今四半期の地域別売上のダッシュボードを作って
直近6か月の週次登録数を、プラン別に分けて見せて
未完了のSalesforce商談を、ステージと担当者別に出して

上の3つは、ヘルプセンターが挙げる依頼の例です。チャットで頼むほか、メッセージ欄の「Output」から「Dashboards」を選ぶか、「Artifacts」タブのDashboardsテンプレートから始める方法もあります。

作成したダッシュボードは、最初は自分だけに見える状態です。共有するときは、開いて「Share」を押します。利用量は、ほかのClaudeの作業と同じくプランの上限に数えられます。

Claude Motionとは何か

Claude Motionは、内容をアニメーションにして説明するための機能です。四半期の報告書を30秒の説明動画にする、取締役会向けのスライドのグラフに動きを付ける、顧客向けのオンボーディングで使う操作説明を作る、といった使い方が例に挙がっています。

動画生成モデルは使わない

Motionは動画生成モデルを使いません。Claudeが、文字・グラフ・図形・画像を動かすコードを書く仕組みです。そのため、生成された実写風の映像や人物は出てきません。

コードで作る利点は、直しが利く点にあります。単語・数字・タイミングのどれか1つだけを変えても、残りはそのままです。直し方は2通りあります。

  1. チャットで「2つ目のシーンをゆっくりに」「Q3の数字を18%に変えて」と頼む
  2. エディターで自分で調整する

完成した動画は、「Export」からMP4で書き出せます。さらに仕上げたいときは、Adobe・Descript・HeyGen・Higgsfield・invideo・Luma AI・Runwayで開けます。CanvaとCaptionsは近日対応の予定です。

コツは、見る人・再生される場面・おおよその長さを伝えることです。使わせたい報告書・データ・画像も添えると、手元の内容に沿った動画になります。

プランと管理者設定

Motionのベータは、TeamとEnterpriseに限られます。Teamは既定でオンです。Enterpriseは、オーナーが「Organization settings > Artifacts」でオンにするまで使えません。Enterpriseでは、カスタムロールで特定のグループに限定することもできます。

長いアニメーションや凝ったアニメーションは、通常のメッセージより多く利用上限を使います。

正式版になったDocs・Slides・Designで変わったこと

Docs・Slides・Designは、2026年9月に「すべてのClaudeの会話で使える」形で登場しました。発表によると、それ以降、利用者はこの3つで4,500万件を超える文書・スライド・デザインを作っています。寄せられた意見をもとに改良を重ね、今回ベータ表示を外しました。

ヘルプセンターは、この3つのテンプレートが全プランで使え、既定でオンだと書いています。Enterpriseは2026年10月15日に既定でオンになり、オーナーはそれ以前に有効にもできます。Freeでも使える点は、料金面の判断を変えます。無料の範囲で何ができるかは、Claude無料プランの解説にまとめています。

発表が挙げる変更は5つです。

変更内容
企業向けの備え内容アーティファクトがCMEK(顧客管理の暗号鍵)に対応。管理者が組織で使うテンプレートを選べる
チームでの共同編集内容文書・スライド・デザイン・ダッシュボードを、チームとClaudeが同じものに対して作業できる
組織外への共有内容スライド・デザイン・ダッシュボード・アニメーションを、組織の外の人やリンクを知る誰にでも共有できる。ただし管理者が許可している場合に限る
書き出しの品質内容PowerPointとPDFが、エディターの見た目に近い形で出る。スライドはGoogleスライドに編集可能なファイルとして直接送れる
スマートフォンでの編集内容Claudeのモバイルアプリで、文書・スライド・デザインを編集できる

9月の統合時点では、Claude Docsの共有に「TeamとEnterpriseでは、リンクでも組織の外には共有できない」という制約がありました。今回の発表は、管理者が許可すれば組織外にも共有できると述べています。許可の設定は管理者側の操作なので、共有できないときはまず管理者に確認する流れになります。

書き出し形式の一覧

ヘルプセンターのアーティファクト解説は、テンプレートごとの書き出し先を次のように挙げています。

テンプレート書き出し先
Docs書き出し先Word・PDF・Markdown・Googleドキュメント
Slides書き出し先PowerPoint・PDF・Googleスライド(編集可能)
Design書き出し先.zip・PDF・PowerPoint・単独のHTML、または他のツールへ直接
Motion書き出し先MP4

Claude Designは本体に移る:12月14日までの移行

Claude Designは、もともとclaude.ai/designという独立したURLで始まりました。2026年9月16日からは、Claudeのどの会話の中でも使えるようになり、会話の文脈・ファイル・コネクターを使えます。

単独サイトと本体の2つを並行して保つと、どちらの修正も遅くなります。そのため、単独サイトをClaude本体へ畳むことになりました。単独サイトは12月14日までclaude.ai/designで使えます。

移行について、発表は3点を挙げています。

  • デザインシステム:Claudeの「Artifacts」ページで「Migrate team design systems」を押すと、組織のデザインシステムがまとめて移ります。元のものは、単独版が閉じるまで変わらず残ります
  • プロジェクト:今は何もしなくて構いません。単独版が閉じるまで、そこで動き続けます
  • チャットとコメント:単独版に残り、閉鎖後は使えなくなります。単独版のプロジェクトの公開リンクも、閉鎖後は動かなくなります

公開リンクで外部に見せているデザインがあるなら、閉鎖までに移行先で作り直す必要があります。Claude Designの基本操作はClaude Designの使い方、デザインシステムの設定はClaude Designで自社のデザインシステムを設定する手順で扱っています。

管理者が確認する設定

Enterpriseの管理者に関わる日付と設定を、並べておきます。

項目既定変更場所
Dashboards既定オフ変更場所Organization settings > Artifacts
Motion既定オフ(Teamはオン)変更場所Organization settings > Artifacts
Docs・Slides・Design既定10月15日にオン変更場所同上(それ以前にオンにもできる)

DashboardsとMotionは、カスタムロールで特定のグループだけに開く運用もできます。詳細な手順は、ヘルプセンターの「Artifacts admin guide for Team and Enterprise plans」に載っています。

ほかにも、アーティファクトを使うには「Capabilities」でクラウドでのコード実行とファイル作成を有効にしておく必要があります。FreeとPro・Maxは「Settings > Capabilities」、TeamとEnterpriseは「Organization settings > Capabilities」で設定します。

データ接続の扱いにも注意点があります。共有や公開をしたアーティファクトでも、アプリへの接続は各自が自分で行う仕組みです。共有したダッシュボードを開いた人は、自分でアプリをつなぎ直すことになります。Team・Enterpriseでは、組織全体でこれをオフにすることもできます。

使い始めるときの順序

発表は、まずClaudeを開いて、必要なものをそのまま頼むよう勧めています。例には、「今四半期の地域別売上のダッシュボードを作って」「営業キックオフ向けに料金プランの比較をアニメーションにして」「このメモを月曜の会議用のスライドにして」が並びます。

導入の順序は、立場によって変わります。

  • Free・Proの個人:Docs・Slides・Designがすぐ使えます。DashboardsはProから、Motionは使えません
  • Teamの利用者:DashboardsとMotionの両方がベータで使えます。Motionは既定でオンです
  • Enterpriseの管理者:DashboardsとMotionをオンにするか、グループ限定にするかを決めます。10月15日にはDocs・Slides・Designも既定でオンになります
  • Claude Designの単独版を使ってきたチーム:12月14日までに、デザインシステムの移行とプロジェクトの扱いを決めます

データ接続を伴うDashboardsは、先にコネクターの準備を済ませておくと立ち上がりが早くなります。BigQueryならClaude BigQuery連携、DatabricksならClaudeとDatabricksの連携が土台になります。

DashboardsとMotionは「検証して直せる出力」を前面に出す

ダッシュボードとアニメーションは、どちらも「作り方が見える」ことを前面に出しています。ダッシュボードのグラフにはクエリーが付き、アニメーションはコードなので1か所だけ直せます。出力を鵜呑みにせず、検証して直せる形で渡すという設計です。

もう一つの変化は、アーティファクトが単独の成果物から、チームで共同編集し、組織外にも共有するものへ移ったことです。CMEK対応と管理者によるテンプレート選択が入ったのは、企業が安心して置ける場所にするための整備です。Dashboardsは「気軽な探索」用と明言され、本格的な分析は既存のBIツールへ送る作りです。BIツールを置き換えるのではなく、その手前の入口を担います。

ベータの2機能は、仕様が今後変わる可能性があります。実務で使う前に、対象プランと管理者設定を確かめてから始めるのが確実です。

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