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Team/Enterpriseの権限ロール一覧 — User・Admin・Owner・Primary Ownerの違い

Team/Enterpriseの権限ロール一覧 — User・Admin・Owner・Primary Ownerの違い

ClaudeのTeam/Enterprise組織にある4つの役割(User・Admin・Owner・Primary Owner)が、請求・メンバー管理・セキュリティ設定などで何をできるかを一覧表でまとめます。

Team/Enterprise組織にある4つの役割

ClaudeのTeam/Enterprise組織のメンバーは、User・Admin・Owner・Primary Ownerのいずれかの役割を持ちます。「Member」という名前の役割は存在せず、権限が最も少ない基本の役割はUserです。

役割

4つの役割の守備範囲

  • User

    チャットとプロジェクトの利用だけ。管理系の権限はありません。

  • Admin

    メンバーの招待・削除と、Enterpriseでの利用状況分析まで。請求と機能の有効化は扱えません。

  • Owner

    請求・機能の有効化・メンバーの役割変更に加え、EnterpriseではSSOや監査ログも扱えます。複数人に割り当てられます。

  • Primary Owner

    組織に1人だけ。データエクスポートとPrimary Ownershipの移譲は、この役割だけの操作です。シート購入は、ヘルプセンターの記述が分かれています。

Primary Ownerのシートは組織のライセンスを1つ使います。人に紐づかないサービスアカウントをPrimary Ownerにすることも可能です。誰がPrimary Ownerか分からないときは「Settings > Account」で確認できます。

操作別にどの役割が何をできるか

以下の表は、公式のロール表を操作の種類ごとに並べ直したものです。

請求

操作UserAdminOwnerPrimary Owner
請求書の閲覧・支払いUser-Admin-Owner✅Primary Owner✅
支払い方法の追加・変更User-Admin-Owner✅Primary Owner✅
新規シートの購入(ロール一覧ページの表)User-Admin-Owner-Primary Owner✅

新規シートの購入は、ロール一覧ページの表ではPrimary Ownerだけです。一方、Teamプラン・Enterpriseプランそれぞれのシート購入ページには「Only Owners and Primary Owners can purchase seats」とあります。Ownerも購入できると読めます。料金体系そのものはClaude Teamプランとはで解説しています。

チャット操作

チャットの作成・編集とプロジェクトの利用は、Userを含む全員が使えます。役割による差が出るのは、この先の管理系の操作からです。

機能・連携

操作UserAdminOwnerPrimary Owner
ネイティブ連携の有効化User-Admin-Owner✅Primary Owner✅
カスタム連携の有効化User-Admin-Owner✅Primary Owner✅
capabilityの有効化User-Admin-Owner✅Primary Owner✅
公開プロジェクトの有効化User-Admin-Owner✅Primary Owner✅
プロジェクト共有の有効化User-Admin-Owner✅Primary Owner✅

外部サービスとの接続や機能の有効化は、Admin単独では行えずOwner以上が必要です。連携先ごとの権限設計はClaude Connectorsの権限設定でよくある失敗と対策で扱っています。

メンバー管理

操作UserAdminOwnerPrimary Owner
メンバーの招待User-Admin✅Owner✅Primary Owner✅
メンバーの削除・招待の取り消しUser-Admin✅Owner✅Primary Owner✅
Admin/Ownerの招待・削除User-Admin-Owner✅Primary Owner✅
役割の変更User-Admin-Owner✅Primary Owner✅

一般メンバーの招待・削除まではAdminで足ります。他のAdminやOwnerの追加・削除、役割の変更はOwner以上に限られます。

サポート対応(Enterprise限定)

優先サポート窓口の利用は、EnterpriseプランでのOwner以上の権限です。

セキュリティ・データ管理

操作UserAdminOwnerPrimary Owner
データエクスポートのリクエスト(Team/Enterprise)User-Admin-Owner-Primary Owner✅
Primary Ownership移譲のリクエスト(Team/Enterprise)User-Admin-Owner-Primary Owner✅
SSO・認証の管理(Enterprise限定)User-Admin-Owner✅Primary Owner✅
監査ログのリクエスト(Enterprise限定)User-Admin-Owner✅Primary Owner✅
データ保持設定の管理(Enterprise限定)User-Admin-Owner✅Primary Owner✅
フィードバック設定の管理(Enterprise限定)User-Admin-Owner✅Primary Owner✅

利用状況分析

プランUserAdminOwnerPrimary Owner
EnterpriseUser-Admin✅Owner✅Primary Owner✅
TeamUser-Admin-Owner✅Primary Owner✅

同じ操作でもプランによって必要な役割が変わる、数少ない項目です。

メンバーの招待から役割設定までの実際の流れ

Adminは、請求画面には入れなくてもメンバー管理の画面には入れます。メンバー管理は「Organization settings > Members」、請求は「Organization settings > Billing」にあります。Billingを開けるのはOwnerとPrimary Ownerだけです。

手順

Adminがメンバーを追加する手順

  1. 1

    Membersを開く

    「Organization settings > Members」で「Add member」を押します。

  2. 2

    メールアドレスを入れる

    組織で許可されているメールドメインのアドレスに限られます。「Bulk add」ならカンマか改行区切りでまとめて追加できます。

  3. 3

    シート種別と役割を選ぶ

    選べるシート種別は、プランがすでに持っているものだけです。Enterpriseでは役割に「Custom」も選べます。

  4. 4

    送信する

    招待メールが届きます。有効期限は21日で、過ぎたら再招待が必要です。

ここで気をつけたいのは、保留中の招待もシートを即座に消費する点です。相手が承諾していなくても、枠は埋まります。

招待リンクとメンバー同士の招待は既定値がプランで違う

メール招待のほかに招待経路が2つあり、どちらも有効・無効をAdmin以上が切り替えます。既定の状態はTeamとEnterpriseで逆です。

経路TeamEnterprise
招待リンク(Organization settings > Organization and access)Team新規組織では有効EnterpriseSSOなしの組織では無効(Adminが有効化)
メンバー同士の招待Team新規組織では有効Enterprise無効(Adminが管理設定で有効化)

SSOを設定した組織では、TeamでもEnterpriseでも招待リンクは使えません。メンバーはIdP経由で追加します。リンク経由で入ったメンバーは、空いている中で最も低いシート種別に割り当てられます。メンバー同士の招待は、管理者でない一般メンバーも送れます。承認設定が既定の「1件ずつ承認」なら管理者の承認後に招待が送られ、「自動承認」なら即座に送られます。招待された人は既定のメンバー役割になります。

招待以外に、組織の検出(organization discovery)という入口もあります。検出を有効にすると、メールドメインが一致する同僚がサインアップ時に組織を見つけ、参加をリクエストできます。自動で追加するか承認制にするかは管理側で選べます。参加経路の全体像はClaude組織への参加方法にあります。

Admin以上は、現在のメンバー一覧をCSVでエクスポートすることもできます。メンバーを外すときは「Organization settings > Members」でメンバー行のメニューから「Remove from team」を選びます。外されたメンバーは、その時点で組織へのアクセスを失います。OwnerやPrimary Ownerは自分自身を外せないので、外してもらう相手が別に必要です。

SSO組織のプロビジョニングで役割の扱いが変わる点

SSOを使う組織では、メンバーの作成をIdP(ID管理基盤)側に任せられます。そのとき、シート種別の付け替えができる役割が方式によって違います。

くらべる

JITとSCIMの違い

TeamもEnterpriseも

JITプロビジョニング

IdPで割り当てたメンバーが、初回ログイン時にアカウントを自動作成されます。複数のシート種別があるプランでは、空いている最上位の種別が割り当てられます。シート種別の付け替えはAdmin以上ができます。JITはメンバーを自動では削除せず、IdPから外しても、管理者が外すまでメンバー一覧とシートに残ります。

Enterpriseのみ

SCIMプロビジョニング

SCIMのディレクトリ同期を有効にすると、割り当て済みのメンバーが、プランの総シート数を上限に自動で作られます。シート種別の付け替えはPrimary OwnerとOwnerだけです。IdPから外したメンバーは、Claudeからも自動で外れます。

TeamプランでSCIMは使えません。JITとSCIMのどちらでも、グループマッピングを有効にすれば、ユーザーを特定の役割とシート階層へ直接プロビジョニングできます。公式は、新しいユーザーを作る前にOwnerかPrimary Ownerがシートの空きを確保しておくことを求めています。

役割の設計で迷う場面

Adminに任せたい作業と任せたくない作業がある

メンバーの出入りは任せ、支払い方法やSSO設定は触らせたくない場合、その線引きがちょうどAdminの権限範囲です。ただしEnterpriseでは、Adminも利用状況分析を見られる点に注意してください。Enterpriseの利用状況分析で、Adminが見られないのはSpend(支出)だけです。

プロジェクト共有をやめたい

プロジェクト共有の設定は「Organization settings > Data and privacy」の「Sharing」欄にあり、操作できるのはOwner以上です。Enterpriseでは、Privacy権限を「Can manage」にしたカスタムロールでも変更できます。「Share projects」も「Public projects」も既定はオンです。

共有をオフにすると、すでに共有済みのプロジェクトは共有されたまま残り、公開プロジェクトだけが非公開に変わります。公開のおかげでアクセスできていた人は入れなくなるため、事前にチームへの周知が必要です。Enterpriseでは、組織全体ではなく役割ごとに共有をオン・オフすることもできます(Organization settings > RolesのCapabilitiesタブ)。設定の反映には最大15分かかります。

Primary Ownerが担当を外れる

Primary Ownershipの移譲は現在のPrimary Ownerだけが行えます。「Organization settings > Members」で新しい担当者の行のRoleドロップダウンを開き、「Primary Owner」を選びます。表示される画面に新担当者のメールアドレスを入力して確定します。

よくあるつまずき

Analytics APIを有効化できない。Enterpriseでは利用状況分析の画面をAdminも見られます。一方、Analytics APIを有効化できるのはPrimary Ownerだけで、OwnerとAdminには設定ページにAnalytics API自体が表示されません。

Customロールのメンバーが表と違う挙動をする。表の既定権限は持たず、所属グループのCustom rolesの設定だけが適用されます。実際の権限は、メンバー行の「⋮」メニューにある「View effective role」で確認できます。

まとめ

役割の差は、招待だけを任せたいならAdmin、請求や機能の有効化まで渡すならOwner、というように「触らせたくない操作」から逆算すると決めやすくなります。そのうえで、データエクスポートと権限移譲はPrimary Ownerに残る操作として、組織に1人だけの担当を誰にするかを先に決めておく構成です。

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