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Claudeの使用量がアイドル中に急増する原因と確認手順

Claudeの使用量がアイドル中に急増する原因と確認手順

Max 20xで、操作していないのに週次クォータが急増した報告を追います。盗まれたセッションが原因と伝えられた例、対処しても続いた例、手元の記録との突き合わせ方を扱います。

Claude CodeやClaude Desktopに触れていないのに、週次クォータとFableクォータが増えている。この報告が2026年7月末から8月にかけて、Claude CodeのGitHub Issue(#82506、#83579)に相次ぎました。当時Max 20x(現在のプラン名はUltra)だった利用者が中心で、アイドル中に0%から50%や100%へ跳ねたという内容です。

原因は1つではありませんでした。少なくとも3つのアカウントでは、情報窃取型マルウェアで盗まれたログインセッションが使われていたと報告されています。一方で、認可トークンを失効させても続いたと述べる人もいます。#83579は9月20日、原因が絞り込まれないまま自動クローズされました。

7月31日の週次リセット後に何が起きたか

#83579の最初の報告は、7月31日の週次リセットをまたぐ形で書かれています。時刻は米東部時間です。

経過

最初の報告者のクォータ推移

  1. 7/31 昼Opusだけで1セッション作業

    Fableは、翌週のために意図的に切っていたと書かれています。

  2. 7/31 20:00週次リセット

    全モデルもFableも0%でした。

  3. 8/1 昼使用量ページを確認

    全モデルもFableも0%のままで、アプリを閉じました。

  4. 8/2 夜アプリを開いて確認

    全モデル50%、Fable100%になっていました。週末の間、定期実行やバックグラウンドの作業は無かったと述べています。

同じ報告には、数字の合わない点も並んでいます。原因を探すために画像付きの長い会話を続け、メッセージ約40件を送ったところ、使用率は50%から54%にしか動きませんでした。前の週は毎日Fableを多用して、週の使用量は約40%でした。アイドル中の50%は、その会話の約10倍の量に当たる、というのが報告者の計算です。

使用量ページのリセット時刻が、更新するたびに「Fri 7:59 PM」と「Fri 8:00 PM」で入れ替わったとも書かれています。サポートからは、7月27日から31日の間にClaudeのモデルに影響した障害が7件あり、エラーの再試行が使用量の計上に影響し得ると伝えられたそうです。

Fableクォータは週次上限の内訳

Fableクォータを、全モデル共通の週次上限とは別枠のものと読むと、数字の意味を取り違えます。公式ヘルプによると、Fable 5とFable 5.1はMaxプランとUltraプランで週次上限の50%までを追加費用なしで使えます。Fableの上限は、通常の週次上限を使う内訳の1つです。上限に達したあとは、usage creditsで続けるか、別のモデルへ切り替えます。

この前提で報告の数字を見ると、Fable 100%は全モデルの週次50%に当たります。つまり「50%がすべてFableで使われた」状態と同じ数字の組です。報告者はFableを一度も呼んでいないと述べているので、本人以外の利用を疑う材料の1つになります。

別の報告では、セッション使用率が約18分で0%から11%、59%、100%へ上がり、週次の全モデルも57%から72%になりました。この報告者は手元のMacを10秒間隔で監視し、該当時間帯に不審なプロセスも通信も見つからなかったと書いています。

のちにこの報告者は、盗まれたログインセッションの被害をAnthropicから直接伝えられました。別のマシンから使われていたなら、手元の監視に何も映らないのは自然です。

Anthropicの回答はサーバー側の計算だった

8月17日(UTC)、Claude Codeのリポジトリを管理する担当者が、#83579と#82506の両方に回答しています。リリース済みのv2.1.233で試したものの、クライアント側から再現する経路はないという内容です。

週次とモデル別のメーターはAnthropicのサーバーが計算し、Claude Codeもデスクトップアプリも結果を表示しているだけだと説明しています。#82506への回答には、Linuxで試した結果も書かれています。

  • プロンプトで放置したセッションは、モデルへのリクエストを一切送らない
  • 終了したあとにバックグラウンドプロセスも定期ジョブも残らない

そのうえで、使われたように見える典型的な理由を3つ挙げています。1つ目は、claude.ai、デスクトップ、モバイル、Coworkと複数の端末で、同じアカウントの上限を共有していること。2つ目は、5時間のセッション枠と週次枠の2つの窓があること(当時の説明です。Ultraは認証済みアカウントなら5時間の上限がなく、週次上限だけが残ります)。3つ目は、定期タスクや他セッションからのメッセージ、エージェントチームの実行が、開いたままのセッションでアイドル中も続くことです。

アカウント側の記録は、Claude Codeからは見られません。そのため担当者は、請求や使用量の記録についてはclaude.ai内のサポートに問い合わせるよう案内しています。

盗まれたセッションが原因と伝えられた例

報告者の1人は、ほかの投稿者と違う症状を測っていました。2時間アプリを開いて放置しても、約7時間マシンの電源を切った一晩も、カウンターは動きませんでした。動くのはメッセージを送った瞬間だけで、上がり幅が内容と釣り合いません。

8月5日の朝の2時間は、131リクエスト・重み付きトークン8.4Mで26ポイント(33%から59%)上がりました。その後の8時間は、1,366リクエスト・69.0Mで15ポイント(61%から76%)です。同じ100%に達するまでの重み付きトークンも、7月27日の週は818.6M、8月3日の週は約286Mと開いていました。

この報告者は、課金が遅れて計上される仮説を立てました。しかし8月18日(UTC)の投稿によると、同日にAnthropicからメールが届き、仮説は否定されます。マルウェアに感染したマシンからClaudeのセッションが盗まれ、別の人物がクォータを使っていたという内容でした。Anthropicは盗まれたセッションを無効化し、上限をリセットして、余分に使われた分を返金したとしています。

この報告者は、自分のアカウントでアイドル中に動かなかったのは、盗んだ側がその時間に使っていなかっただけだと見ています。ただし、これは本人の推測です。Anthropicのメールが述べているのは、セッションが盗まれて使われていたことまでです。

同じ症状の報告は、盗用が伝えられた側と、対処しても止まらなかった側に分かれています。

くらべる

同じ症状に付いた2つの結末

少なくとも3アカウント

盗用が伝えられた

#83579で動かない時間帯を測った報告者のほか、#54750に検証結果を投稿した別の報告者が、8月13日の投稿で、Anthropicから盗まれたセッションの被害を伝えられたと書いています。返金は請求額の一部にとどまったそうです。#82506の別の報告者は、サポートからアカウントの乗っ取りを確認されました。盗まれたセッションキーでClaude CodeのOAuthトークンが発行されて使われた、という説明です。

複数の投稿

対処しても続いた

トークンの失効や端末の切り離しを済ませても続いたと述べる投稿が、#82506に少なくとも3件あります。うち1人は、余分な使用量の返金メールを受け取っています。この3件の原因は、投稿からは分かりません。

自分のケースを切り分ける手順

アイドル中に増えたと感じたら、まず「どの窓が動いたか」を決めます。そのうえで、手元の記録と突き合わせます。

手順

切り分けの4段階

  1. 1

    動いた窓を決める

    セッション枠(5時間)と週次枠のどちらが動いたかを、/usageで見ます。認証済みのUltraアカウントには5時間の上限がないため、見るのは週次枠です。内訳の読み方は/usageコマンドで見る使用量の内訳にあります。内訳(スキル・サブエージェント・MCPサーバー別の割合)は、このマシンのセッション履歴から計算され、他の端末やclaude.aiの分は入りません。

  2. 2

    手元のセッション履歴と突き合わせる

    増えた時間帯に更新されたセッションファイルを探します。0件なら、その間にこのマシンのセッションへ記録されたやり取りは無かったことになります。報告者によると、再開したセッションは複数のファイルに同じリクエストが現れ、数えると2〜4倍に膨らみます。

  3. 3

    他の面と、開いたままのセッションを疑う

    claude.ai、Claude Desktop、Claude Codeの利用は、同じ使用量上限に数えられます。#54750の通知では、スマートフォンやタブレットは関与していないようだとされています。定期タスクや他セッションからのメッセージ、エージェントチームが動き続けていないかも見ます。

  4. 4

    見覚えのないセッションやトークンを探す

    どれにも当たらないときは、アクティブセッションとClaude Codeの認可トークンを見ます。手順は次の節にあります。

2段階目のセッションファイルは、既定では~/.claude/projectsの下にあります。時間帯を絞るには、findの-newermtが使えます。

find ~/.claude/projects -name '*.jsonl' \
  -newermt '2026-08-05 23:57' ! -newermt '2026-08-06 07:03'

2つの日時には、増えたと感じた時間帯を入れます。出力が空なら、その間に更新されたセッションはありません。

4段階をたどっても説明が付かない場合は、4月29日に起票された#54750が近い症状を扱っています。起票者の報告は、ローカルの使用量が少ないのにセッション上限が100%に達するというもので、原因は書かれていません。盗用の確認は、同じスレッドの別の投稿者のコメントにあります。

見覚えのないセッションを見つけたとき

claude.aiの「Settings > Account」にある「Active sessions」には、ログイン中の端末とブラウザーが並びます。表示されるのは、「Chrome on macOS」のようなブラウザーとOS、IPアドレスに基づくおおよその場所、最終更新です。見覚えのないものは、三点メニューから「Terminate」で個別に終了できます。公式ヘルプは、すぐに終了したうえでパスワードの変更も検討するよう案内しています。画面の詳細はアクティブセッションの管理にあります。

全デバイスをまとめて切る場合は、全デバイスを一括でログアウトする手順を使います。自分の端末も再ログインが必要になります。

#82506でアカウントの乗っ取りを伝えられた投稿者は、Settingsの「Claude Code」にある「Authorization tokens」も見るよう勧めています。トークン失効のボタンが壊れていたと、サポートから説明されたとも書いています。

セッションの終了やトークンの失効だけでは止まらなかったという投稿も、先の3件にありました。その場合は、アカウントのセキュリティ確認とサーバー側の使用量の調査を、サポートに頼む選択肢があります。

情報窃取型マルウェアは、ログイン中のセッションそのものをコピーします。メールの報告者は、感染が疑われるマシンのスキャンも勧めています。

サポートへ連絡するときに添える情報

Anthropicの担当者は、報告に次の4点を求めています。/usageのバーと内訳、claude doctorの出力、OSとターミナル、他の端末でClaudeを使っているかどうかです。

claude doctorはターミナルからも実行できます。v2.1.289で--helpを出すと、次のとおりでした。

Usage: claude doctor [options]
 
Check the health of your Claude Code installation. Reads settings files in the
current directory without a trust prompt. For a full checkup that can also fix
issues, run /doctor in a session.
 
Options:
  -h, --help  Display help for command

公式のコマンド一覧によると、ターミナルのclaude doctorは、セッションを始めずに読み取り専用のインストール診断を出します。セッション内の/doctorは設定の見直しまで行い、変更の前には確認を求めます。

サポートの返答は遅れる例が目立ちます。#83579では、72時間たっても人からの返信がないという投稿がありました。会話IDと、増えた日時、アプリやCLIのバージョンを最初のメッセージに入れておくと、あとからの突き合わせがしやすくなります。

まとめ

盗まれたセッションという原因は、少なくとも3件で伝えられています。ただしトークンを失効させても続いた投稿があり、全員に当てはまる原因とは言えません。手元の履歴に何も無く、他の面も使っていないなら、アクティブセッションと認可トークンを先に見る選択肢があります。

「原因が不明のまま経過した」報告としては、Opus 4.5の使用量上限が急に厳しくなった理由もあります。

参照した一次ソース

この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。

  1. github.com/anthropics/claude-code/issues/83579
  2. github.com/anthropics/claude-code/issues/82506
  3. github.com/anthropics/claude-code/issues/54750
  4. support.claude.com/en/articles/11647753-how-do-usage-and-length-limits-work
  5. support.claude.com/en/articles/13124001-managing-your-active-sessions
  6. support.claude.com/en/articles/15424964-claude-fable-models-on-your-plan
  7. code.claude.com/docs/en/costs
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