Claude Codeの/usageコマンドで見る使用量の内訳
Claude Codeの/usageコマンドが表示するセッションコスト・プラン利用の内訳・取得失敗時の挙動を、画面構成に沿って具体的に読み解きます。
/usageはセッションのコスト・プランの利用上限・活動統計を1画面にまとめて表示するコマンドです。Pro・Max・Team・Enterpriseいずれのプランでも、どのスキル・サブエージェント・プラグイン・MCPサーバーが使用量を消費しているかまで見られます。この記事では、画面の各ブロックが何を意味するか、そして取得に失敗したときにどう振る舞うかを具体的にたどります。
/usageClaudeが応答している最中でも、/usageはターンの完了を待たずにその場で開きます。他の多くのコマンドは応答中に送ると次のターンまで待たされますが、/status・/tasks・/usageの3つは例外です。作業を止めずに確認できるコマンドとして設計されています。
/usageが見ているのはどこまでか
/usageが表示する範囲はこの端末のセッション履歴に限られます。チーム全体の可視化には別の仕組みが必要です。
| 画面 | 見られる範囲 | 対象期間 |
|---|---|---|
| セッションブロック | 見られる範囲現在のセッションのトークン消費 | 対象期間/clearまで |
| プラン利用の内訳 | 見られる範囲この端末での直近の利用 | 対象期間24時間または7日間 |
| 組織のアナリティクスダッシュボード | 見られる範囲チーム・組織全体の利用 | 対象期間日次更新 |
他のマシンやclaude.aiでの利用、チームメイトの利用状況はこの画面には出ません。組織全体の可視化が必要な場合は、Claude Codeのコスト管理で扱っているアナリティクスダッシュボードやOpenTelemetryを使います。
セッションコストのブロックを読む
画面上部のセッションブロックには、現在のセッションで消費したトークン数の詳細が出ます。
Total cost: $0.55
Total duration (API): 6m 20s
Total duration (wall): 6h 33m 10s
Total code changes: 0 lines added, 0 lines removed
Usage by model:
claude-sonnet-4-6: 1.2k input, 5.3k output, 940.0k cache read, 50.0k cache write ($0.55)Total duration (API)はモデルが実際に応答を生成していた時間、Total duration (wall)はセッションを開いてから今までの実時間です。両者の差が大きいセッションほど、考える間や他の作業に使った時間が長かったことを意味します。
この金額はトークン数から標準料金で計算したローカルの概算です。プロモーション価格や契約割引は反映されないため、実際の請求額と一致するとは限りません。正式な請求額はClaude Consoleの利用状況ページで確認します。Pro・Maxの契約はシート料金に含まれるため、このセッションコストの数字自体は課金判断には関係しません。サブスクリプション利用者にとって意味があるのは、この下に続くプラン利用の内訳です。
セッションブロックの合計は/clearで新しいセッションを始めるたびにゼロへ戻ります。Claude Code v2.1.211より前は、/clearをまたいでもプロセスが生きている限り積算され続けていました。
プラン利用の内訳を読む
Pro・Max・Team・Enterpriseプランでは、セッションブロックの下にプラン利用の内訳が続きます。ここには2種類の情報が出ます。
アトリビューションは、直近の使用量がどのスキル・サブエージェント・プラグイン・個別のMCPサーバーに帰属するかを、それぞれ全体に対する割合で示します。MCPサーバーの割合は、そのサーバーのツール結果を実際に消費したリクエストだけをカウントします。v2.1.222より前には、あるMCPサーバーを一度呼び出すと、以降のリクエストがすべてそのサーバーに帰属してしまい、割合が実態より大きく出るバグがありました。特定のスキルやMCPサーバーの割合が突出して高いときは、そのツールが想定より頻繁に呼ばれていないか、CLAUDE.mdやフックの設定を見直す材料になります。
ビヘイビアフラグは、長いコンテキストやキャッシュミスといった挙動が、直近の使用量の10%以上を占めるときにだけ表示されます。10%未満の要因は表示されません。
dキーで直近24時間、wキーで直近7日間の表示に切り替えられます。数値はこの端末上のセッション履歴から計算した概算で、他のマシンやclaude.aiでの利用は含まれません。VS Code拡張を使っている場合は、同じ内訳が「アカウントと使用量」ダイアログにDay・Weekの切り替え付きで表示されます(v2.1.174以降)。
取得に失敗したときの挙動
使用量エンドポイントがレート制限にかかるなどして取得に失敗すると、/usageは過去60分以内にこの端末で読み込んだ最後のバーを表示し、「Showing last-known usage」という注記とともに取得からの経過時間を示します。rキーで再試行でき、成功すればバーが最新の値に置き換わります。過去60分以内のスナップショットが無い場合は、使用量エンドポイントがレート制限中である旨と同じ再試行の案内だけが出ます。v2.1.208より前は、まだ一度も使用量を読み込んでいないセッションでレート制限にかかると、バーなしのエラーだけが表示されていました。
/cost・/statsという別名
/costと/statsはどちらも/usageの別名で、表示内容は同じです。/statsだけは統計タブを開いた状態で起動する点が異なります。全コマンドの役割別一覧はClaude Codeスラッシュコマンド一覧にまとめています。
関連コマンドで深掘りする
/insightsで使い方そのものを分析する
/insightsはトークン消費量ではなく、働き方そのものを分析するコマンドです。この端末上の直近のセッションを解析し、何に取り組んでいるか、要求を誤解された・バグの多いコードが出たといったつまずきの箇所、そして使い方の改善提案をまとめたHTMLレポートを書き出します。
/insights1回の実行で解析するのは未解析のセッション最大200件で、極端に短いセッションは除外します。除外があると、レポートの見出しに解析件数と全体件数が「200 sessions (412 total)」のように併記されます。最新レポートは~/.claude/usage-data/report.htmlに保存され、過去の実行分もタイムスタンプ付きで残るため上書きされません。ただし他のセッションデータと同じ削除スケジュールが適用され、起動時にcleanupPeriodDays(既定30日)より古いファイルは削除されます。プラン・接続経路を問わず実行できますが、解析対象は通常のセッションと同じ認証経路のトークンを消費し、他のマシンやclaude.aiでのセッションは含まれません。クラウドセッションでは利用できないため、ローカルの端末で実行してください。
/usage-creditsで上限到達後の課金を設定する
プランの利用上限に達したあとも作業を続けたいときは、/usage-creditsを実行します。APIキー認証では使えず、/loginでclaude.aiのサブスクリプションにサインインしている必要があります。開く画面は役割によって変わります。
| 役割 | 起動後の挙動 |
|---|---|
| Pro・Max個人契約者 | 起動後の挙動claude.aiの使用量設定画面を開き、その場でオン・オフや残高・上限を確認 |
| Team・Enterpriseで請求権限あり | 起動後の挙動組織の管理設定の使用量画面を開く |
| Team・Enterpriseで請求権限なし | 起動後の挙動確認後、管理者へリクエストを送信 |
請求権限が無いメンバーの確認ダイアログは対話セッションでのみ表示されます。-pフラグでの非対話実行やRemote Control経由では、リクエストは送られずに対話セッションで実行するよう案内されます。すでに送信済みのリクエストが管理者の判断待ちのときは、重複送信せず送信済みである旨だけを伝えます。管理者がリクエストを却下したあとに再実行すると、新しいリクエストとして送り直せます(v2.1.222より前は却下後の再送がブロックされていました)。Pro・Maxで使用量クレジットが有効なまま支出上限に達すると、CLIを離れずにその場で上限の引き上げや解除を提案されます。
よくあるつまずき
- 表示される金額が請求書と合わない: セッションブロックの金額は標準料金でのローカル概算です。契約割引やプロモーション価格は反映されないため、正式な金額はClaude Consoleで確認します
- ビヘイビアフラグが何も出ない: 表示条件は直近使用量の10%以上です。要因が分散していると、どれも閾値に届かず非表示のままになります
- MCPサーバーの割合が実態より大きい: v2.1.222より前のバージョンでは帰属計算にバグがあり、一度呼んだMCPサーバーに以降のリクエストが誤って積み上がることがありました。最新版へ更新すると解消します
- 他のマシンでの利用が反映されない:
/usageの数値はこの端末上のセッション履歴だけを集計します。チーム全体の可視化には別の仕組みが必要です
よくある質問
/usageに表示される金額は実際の請求額と一致しますか
一致するとは限りません。標準料金でのローカル概算のため、契約割引やプロモーション価格が反映された正式な請求額はClaude Consoleで確認する必要があります。
チーム全体の使用状況を見るにはどうすればいいですか
/usageはこの端末のセッション履歴だけを対象にします。チーム・組織単位の可視化には、Team・EnterpriseのアナリティクスダッシュボードやOpenTelemetryによるテレメトリー出力を使います。詳しい手順は前述のコスト管理の記事で扱っています。
/insightsのレポートはずっと残りますか
いいえ。他のセッションデータと同じ削除スケジュールに従い、起動時にcleanupPeriodDays(既定30日)より古いレポートは削除されます。長期保存したい場合は生成後に別の場所へコピーしてください。
/usage-creditsはAPIキー認証でも使えますか
使えません。claude.aiのサブスクリプションでサインインしている必要があり、/loginでの認証が前提になります。APIキーだけでサインインしているセッションでは、先にclaude.aiアカウントでの認証を済ませてから実行してください。
まとめ
/usageはセッションコストの概算とプラン利用の内訳を1画面で確認できるコマンドで、/cost・/statsはその別名です。アトリビューションとビヘイビアフラグはこの端末上の直近データに限られるため、チーム全体の把握には別の仕組みを組み合わせます。使い方そのものを見直したいときは/insights、上限到達後も作業を続けたいときは/usage-creditsが補完的な役割を持ちます。