Claudeに1週間分の献立と買い物リストを作らせる手順 — 冷蔵庫の中身とアレルギーを伝えるコツ
冷蔵庫の中身・予算・アレルギー・好き嫌いを伝え、Claudeに1週間分の献立と買い物リストをセットで作らせるプロンプトの型と、繰り返し使うコツをまとめます。
「1週間分の献立を考えて」とだけ送ると、Claudeは冷蔵庫の中身も予算もアレルギーも知らないまま、一般的な献立を返します。冷蔵庫の中身・予算・アレルギー・好き嫌いの4つを最初のメッセージに含めるだけで、実際に使える献立と、そこから抜けもれのない買い物リストがセットで返ってきます。この記事では、そのプロンプトの型と、買い物リストへの落とし込み方、毎週のアレルギー入力を省くときのメモリー設定の落とし穴を扱います。
1週間分の献立を作らせるプロンプトの型
献立を成立させる条件は、冷蔵庫に残っている食材、1週間の予算、アレルギーや食べられないもの、人数や好みの系統の4つです。この4つを1つのメッセージに詰め込むと、初回から実用的な献立が返ってきます。
- ❌ 抜けがち:
1週間分の献立を考えて - ✅ 具体的:
大人2人分、1週間の食費予算は6000円。冷蔵庫にキャベツ・豚こま肉・卵が残っています。エビと乳製品にアレルギーがあります。和食中心で、平日は調理20分以内。この条件で1週間分の献立を考えて
献立に必要な4つの条件
冷蔵庫の中身
キャベツ・豚こま肉・卵が残っていますと書きます。省くと手元の食材と関係のない献立になり、余りものが増えます。予算
1週間の食費予算は6000円のように金額で書きます。省くと想定より高い食材を使った献立になります。アレルギー・苦手な食材
エビと乳製品にアレルギーがありますと書きます。省くと除きたい食材が普通に献立へ混ざります。人数・好みの系統
大人2人、和食中心、平日は調理20分以内と書きます。省くと品数や手間が家庭の実情と合わなくなります。
冷蔵庫の中身は、傷みやすい葉物野菜や消費期限が近い肉から使いたいなら、その優先順位も一言添えておきます。1品ずつ挙げるのが面倒なら、「肉と魚はほぼ使い切った、野菜は少し余っている」という程度のおおまかな書き方でも、献立の方向性は決まります。
給食施設の献立を扱う栄養士向けの手順は栄養士が給食の献立をClaudeで下書きする手順にあります。
買い物リストは献立から続けて作らせる
献立が決まったら、同じチャットで「この献立に必要な買い物リストを作って」と頼みます。「冷蔵庫にある食材は除外して」まで1つの依頼に入れておくと、持っている食材がリストに混ざる手戻りを避けられます。
この献立に必要な食材をまとめて、カテゴリ別(肉・魚/野菜/調味料/その他)の買い物リストにして。冷蔵庫にある食材は除外して
行数の多いリストは、チャットの返信ではなくArtifactsという独立ウィンドウに開かれることがあります。Artifactsは、自己完結していて、後で編集や再利用をしそうな15行を超える成果物に使われる機能です。買い物リストはこの条件に当てはまりやすい成果物です。
開かれたリストを直す方法は2つあります。1つは「豆腐を買い物リストに追加して」とチャットで頼む方法です。もう1つは、ドキュメントやMarkdown形式で開かれている場合に、直したい範囲をハイライトして「Edit with Claude」を押し、その場で指示する方法です。どちらも、リスト全体を作り直すたびにカテゴリの並びや表現が変わるのを避けられます。買い物リストをMarkdownの表として作らせたい場合の列・軸の指定方法はClaudeに表を作らせるコツで扱っています。
印刷や共有に使うなら、買い物リストをファイルにする
チャット上で見比べるだけならArtifactsの表で足ります。冷蔵庫に貼る、家族のLINEに送るといった使い方なら、最初からファイルとして頼むほうが手間が少なくなります。「この買い物リストを.xlsx形式のファイルにして」と頼むとExcelファイルが生成され、会話からダウンロードできます。「PDFファイルにして」と頼めばPDFも作れます。
この機能は設定画面の「Capabilities」にある「Code execution and file creation」をオンにして使います。Free・Pro・Maxは既定でオンです。Teamは組織単位で既定オン、Enterpriseは新規組織で既定オンになります。Artifactsも同じ設定が前提で、Team・Enterpriseでは組織設定の「Capabilities」で有効にします。生成できる形式はxlsx・pptx・docx・PDFで、ダウンロードするか、Google Driveへ直接保存できます。ファイルサイズの上限はアップロード・ダウンロードともに1ファイル30MBで、買い物リスト程度なら気にする場面はありません。
ファイル作成は、通常のチャットより利用枠を多く使います。内容を確定させてから依頼すると、出し直しを減らせます。スマホアプリで「Download」を押すと、ファイルはシステムのプレビューか別のアプリ(docxならWordアプリなど)で開きます。
家族全員が同じリストを更新し続けたいときは、Claudeで家族の共有買い物リストを作る手順の共有ストレージが向きます。
毎週アレルギー情報を書かずに済ませるには
先に結論を書くと、食物アレルギーを通常のメモリーに任せるのは確実ではありません。Claudeのメモリーは、Free・Pro・Maxプランのウェブ・デスクトップ・モバイルで既定オンです。Team・Enterpriseプランでは、組織のオーナーが使えるようにしたうえで、各メンバーが自分でオンにするまでオフです。会話で伝えた内容はトピックとして自動で保存され、次の会話に引き継がれます。
ところが、健康・人種・宗教・政治・性自認などの話題は、既定では保存されません。アレルギーを伝えただけでは翌週に残らない場合があるのはこのためです。
保存させる方法は2つあります。
- 設定画面の「Settings > Memory」にある「Include sensitive topics in memory」をオンにします。オンにした後に伝えた内容から保存され、それ以前の内容は遡って保存されません
- Claudeが保存を断ったとき、チャット上に一度だけ出る通知からオンにします。事前に設定画面を開く必要はありません
オンにした後は、保存のたびに通知が出ます。この通知を拒否するか設定を後でオフにすると、すでに保存されたセンシティブな項目は削除されます。アレルギー条件が消えていないかは、Settings > Memoryの「Topics」で確かめられます。トピックを開けば読めるうえ、編集アイコンで修正、「Delete」で削除もできます。
もっと手早く済ませるなら、「これを覚えておいて」とその場で頼む方法もあります。変更は次の会話から反映されます。
設定を変えたくない、あるいは組織の設定で変えられないときは、献立専用のプロジェクトを作り、家族の食材条件をプロジェクトの指示や資料に置く方法があります。プロジェクトの指示はそのプロジェクト内のすべてのチャットで使われ、資料はプロジェクト内のチャットでコンテキストとして使われます。このため、条件が毎回効きます。
アレルギー条件の持たせ方
メモリーに任せる
保存されるのは会話で伝えた内容です。保存された項目は、Settings > Memoryの「Topics」から読んで直せます。
Projectsに条件を置く
指示や資料に書いた内容が、プロジェクト内のチャットで使われます。チャットで口頭で伝えただけの条件は、資料に追加しない限り、プロジェクト内の別のチャットには共有されません。
好みの系統(和食中心・揚げ物少なめなど)は、アレルギーのような話題の制限を受けません。通常のメモリーで引き継がれます。
今回だけ条件を混ぜたくないとき
友人を招く食事の献立など、普段の家族の条件を持ち込みたくない場面もあります。この場合は、新しいチャットを開いて「+」メニューから「Memory」をオフにします。そのチャットではメモリーを使わず、内容もメモリーに保存されません。アカウントや組織の設定でメモリーがオフのとき、またはプランにメモリーが含まれないときは、「+」メニューに「Memory」自体が出ません。
アカウント全体で止めたいときは、メモリーのトグルから「Pause memory」を選べます。保存済みの内容は残り、一時停止中の会話は再開後も記憶に加わりません。
切り替えは最初のメッセージを送る前に限られます。始まったチャットでは変更できないので、やり直すなら新しいチャットを開きます。シークレットチャットと違い、チャット自体は履歴に残り、他の会話から過去チャット検索で見つけられます。
翌週の献立を頼む流れ
冷蔵庫の中身は毎週変わるので、ここだけは書き直す前提で運用します。
翌週の頼み方
- 1
同じチャットか新しいチャットかを選ぶ
同じチャットなら話がそのまま通じます。新しいチャットなら、メモリーやプロジェクトの指示・資料から条件を引き継ぎます。プロジェクトの中でも、チャットで話しただけの内容は別のチャットに渡らないので、残したい条件は資料に足しておきます。
- 2
変わった部分だけを書く
今週も同じ条件で、冷蔵庫の中身は卵と鶏むね肉だけ。土曜は外食なので、その日の夕食は外してのように、差分を伝えます。 - 3
引き継いだ内容を確かめる
新しいチャットでは、人数・予算・アレルギーが正しく引き継がれたかを、最初の返答で見ます。ずれていれば、その場で直す指示を出します。
- 4
買い物リストを頼む
献立が確定してから依頼します。
先週と被らない献立にしたいとき
新しいチャットでも、過去のチャットを検索させれば前週の献立を参照できます。「先週の献立について話したチャットを探して、同じメニューが続かないように今週分を考えて」のように頼みます。呼び出し方は「Can you find our conversation about [subject]?」のような自然な聞き方で足ります。検索はチャット上にツール呼び出しとして表示され、参照した過去チャットには元の会話への引用が付きます。引用から特定の会話を削除することもできます。
過去チャット検索はPro・Max・Team・Enterpriseの有料プランで使えます。検索の対象はプロジェクトの外にあるチャットと、プロジェクトの中では同じプロジェクトのチャットだけです。献立専用のプロジェクトを作った場合は、そのプロジェクト内の過去チャットを検索します。
検索から外したいチャットがあるなら、シークレットチャットを使います。ゴーストのアイコンは、プロジェクトの外で新しいチャットを始めたときに右上に表示されます。シークレットチャットは履歴に保存されず、過去チャット検索でも拾われません。設定の「Settings > Memory」にある「Search and reference chats」をオフにすれば、検索そのものを止められます。
買い物リストの金額はどこまで信用できるか
リストに価格の目安が付く場合、金額は実際の店舗価格とずれることがあります。正確な金額はレシートやスーパーのアプリで確認します。現在の価格まで反映させたい場合はClaude Web検索の使い方にある手順でWeb検索をオンにしてから頼みます。
まとめ
アレルギーの入力を省くなら、メモリーの設定を変えるか、Projectsに条件を置くかのどちらかを決めておくと、毎週の依頼は冷蔵庫の中身だけで済みます。プロンプトの型全般はClaudeプロンプトの書き方でも扱っています。
参照した一次ソース
この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。
- support.claude.com/en/articles/11817273-use-claude-s-chat-search-and-memory-t…
- support.claude.com/en/articles/9487310-what-are-artifacts-and-how-do-i-use-th…
- support.claude.com/en/articles/12111783-create-and-edit-files-with-claude
- support.claude.com/en/articles/9519177-how-can-i-create-and-manage-projects