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RailwayのMCPサーバーがCLIに統合された使い方

RailwayのMCPサーバーがCLIに統合された使い方

Railway MCPサーバーは単体npmパッケージの配布をやめ、Railway CLIに同梱されました。install/local/oauthの接続方法とClaude Codeへの追加手順をまとめます。

RailwayのMCPサーバーは、Railway CLIのサブコマンドrailway mcpとして提供されています。単体のnpmパッケージだった頃の設定はそのままでは動かなくなっており、まずCLI経由の構成に移行する必要があります。この記事では移行の経緯と、Claude Codeを含む対応エージェントへの追加手順を扱います。

Railway MCPサーバーとは

Railway MCPサーバーとは、AIコーディングツールからRailwayのプロジェクト・サービス・デプロイを操作できるようにする公式のMCPサーバーです。mcp.railway.comでホストされており、railwayコマンドのログイン情報をそのまま使い回して認証します。ダッシュボードを開かなくても、デプロイ状況の確認やログ取得、環境変数の変更といった操作をチャットの文脈から指示できます。

利用できるツール一覧

Railway MCPサーバーが公開するツールは、アカウント確認・プロジェクト操作・Feature Flag・デプロイ制御・エージェント委任の5系統です。

分類ツール名できること
アカウントツール名whoamiできることログイン中のアカウント情報を取得
プロジェクトツール名list-projects / create-project / list-servicesできることプロジェクトとサービスの一覧・作成
Feature Flagツール名list-feature-flags / get-feature-flag / set-feature-flag / delete-feature-flagできることFeature Flagの参照・変更・削除(削除は管理者権限)
デプロイツール名redeploy / accept-deployできることサービスの再デプロイ、ステージ済み変更の確定デプロイ
エージェントツール名railway-agentできることログ分析・デバッグ・サービス設定など複数手順にまたがる操作をRailway側のAIエージェントに委任

redeployaccept-deployrailway-agentはいずれも破壊的操作としてプロトコルレベルでマークされています。この印に従うクライアントでは、実行前に確認プロンプトが表示されます。

使い方の例

ツール名を意識しなくても、実現したい結果を自然文で伝えるだけで該当ツールが選ばれます。公式ドキュメントに載っている例では、次のような依頼がそのまま通ります。

  • 「このディレクトリのNext.jsアプリをRailwayにデプロイして、ドメインも割り当てて」
  • 「Postgresデータベースをテンプレートからデプロイして」
  • 「このプロジェクトの環境変数を取得して.envファイルに保存して」
  • 「backendサービスがデプロイ時にクラッシュする原因をRailwayエージェントで調べて」
  • 「本番環境のapiサービスを再デプロイして」

ログ解析やデバッグのように複数手順にまたがる調査はrailway-agentに委任され、Railway側のAIエージェントが多段の操作をまとめて処理します。

単体npmパッケージからCLI同梱への移行

@railway/mcp-serverというnpmパッケージは、現在は非推奨(deprecated)になっています。以前はこのパッケージ自体がスタンドアロンのTypeScript製MCPサーバーでしたが、今はその実体を含まない互換シムに置き換わりました。npx -y @railway/mcp-serverを実行すると、内部でrailway mcpを呼び出すだけの薄いラッパーとして動作します。

もしRailway CLIがインストールされていない環境でこの古いパッケージを実行すると、エラーで停止し移行手順が表示されます。既存のMCPクライアント設定にnpx -y @railway/mcp-serverという起動コマンドが残っている場合は、互換シム経由で動き続けはしますが、今後の新機能はCLI側にしか追加されないため、早めに移行しておくのが安全です。

移行手順はまずRailway CLI自体をインストールまたはアップグレードします。

bash <(curl -fsSL https://railway.com/install.sh)

CLIが最新化できたら、対応するMCPクライアントの設定を書き換えます。

railway mcp install

これで、npx -y @railway/mcp-serverを呼んでいた古い設定エントリは、railwayコマンドを直接呼ぶ新しい形式に置き換わります。

3つの接続方法の使い分け

railway mcpには接続方式が3種類あり、ネットワーク環境や認証の好みで選びます。

接続方式インストールコマンド認証方法
CLI接続(既定)インストールコマンドrailway mcp install認証方法railway loginの認証情報を再利用
OAuth接続インストールコマンドrailway mcp install --oauth認証方法MCPクライアント自身がOAuthを管理
ローカルサーバーインストールコマンドrailway mcp install --local認証方法CLIの認証情報でRailway APIに直接アクセス

CLI接続はmcp.railway.comに対してHTTPS経由でリクエストを転送し、認証情報をエディター設定ファイルに書き込まずに済むのが利点です。アクセストークンが期限切れの場合も自動的に更新され、railway loginを実行し直せば次のツール呼び出しから新しいログイン情報が使われます。エディターを再起動する必要はありません。

OAuth接続は、MCPクライアント自体がOAuthフローに対応している場合に使う経路です。CLIの認証情報を経由せず、クライアントが直接https://mcp.railway.comとOAuthハンドシェイクを行います。

ローカルサーバーはmcp.railway.comに到達できないネットワーク(アウトバウンド制限のある社内環境など)向けの選択肢です。CLIのプロセス内でMCPサーバーを直接起動し、Railway APIを叩きます。リモート接続とはツールセットが異なる点に注意が必要です。ローカルサーバーが公開するツールは、ホスト側のmcp.railway.comが持つツールと完全には一致しません。

なお、以前のバージョンとの互換のためにrailway mcp proxyというサブコマンドも残っていますが、これは引数なしのrailway mcpと同じ動作をするだけのエイリアスです。既存の設定がこの形式を使っている場合も動作は継続しますが、railway mcp installを実行し直すことで素のrailway mcp形式に更新されます。

Claude Codeへの追加方法

対応エージェントを指定して--agentフラグでインストールします。Claude Codeの値はclaude-codeです。

railway mcp install --agent claude-code

複数のツールを同時に設定したい場合は、--agentを繰り返し指定します。

railway mcp install --agent claude-code --agent cursor

--agentを省略すると、ローカル環境で検出されたツールすべてに既定のCLI接続が設定されます。この処理は既存のMCPサーバー設定を上書きせず、Railwayのエントリだけをマージして追加します。他のMCPサーバーの設定が消える心配はありません。

Claude Codeでの登録内容は接続方式によって変わります。CLI接続ならcommand: "railway"args: ["mcp"]というstdio起動になり、OAuth接続ならtype: "http"url: "https://mcp.railway.com"という直接接続になります。ローカルサーバーを選んだ場合はargs: ["mcp", "local"]が追加されます。

対応エージェント一覧

--agentに渡せる値は次の6種類です。

ツール--agentの値
Claude Code--agentの値claude-code
Cursor--agentの値cursor
Factory Droid--agentの値factory-droid
GitHub Copilot--agentの値copilot
OpenAI Codex--agentの値codex
OpenCode--agentの値opencode

エディターごとに設定ファイルの形式が異なるため、railway mcp installはツールを自動検出して適切な形式で書き込みます。手動で.mcp.jsonを編集する必要はありません。

なおWindsurf・Cline・Devinの3つは、CLI接続に対応せずOAuth接続のみをサポートしています。これらのエディターでRailway MCPサーバーを使う場合は、はじめから--oauthを付けてインストールします。

CLIのインストールとMCP設定、認証をまとめて済ませたい場合は、1行のブートストラップコマンドも用意されています。

curl -fsSL agents.railway.com | sh

すでにCLIをインストール済みであれば、この1行を実行せずにrailway setup agent(CLI接続)またはrailway setup agent --oauth(OAuth接続)だけでも同じ設定を完了できます。

セキュリティ上の注意点

CLI接続では、エディター設定ファイルの中に長期有効なRailwayの認証情報は保存されません。railway mcpコマンドがrailway loginのセッションを読み取り、必要に応じて更新する仕組みだからです。OAuth接続の場合は、どのワークスペース・プロジェクトにアクセスさせるかをクライアント側で選択でき、発行されるトークンは短命でRailwayのアカウント設定からいつでも取り消せます。

プロジェクトトークンでの接続は受け付けません。課金と監査ログの記録にユーザー本人のアイデンティティが必要なため、サーバー側がユーザー認証を要求する設計です。

破壊的な操作(redeployaccept-deployrailway-agent、およびローカルサーバー限定のremove_servicedelete_domainremove_tcp_proxyremove_bucketremove_volume)は、実行前にLLM側が提案してきた内容を人間が確認してから承認することが推奨されています。本番環境などクリティカルな環境では利用を控えめにし、MCPサーバーを呼び出せるユーザーを信頼できる範囲に限定しておくことも公式の注記にあります。

よくあるつまずき

古いnpmパッケージの起動コマンドがそのまま残っている。互換シム経由で動作は続きますが、CLIがインストールされていない環境では起動時にエラーで止まります。railway mcp installを実行して設定を更新しておくのが確実です。

CLIのバージョンが古く、mcp.railway.comへの接続に失敗する。既定のリモート接続にはCLIバージョン5.44.0以降が必要です。それより古いバージョンでは、代わりにローカルのin-processサーバーが起動する動作になります。バージョンを確認し、必要ならCLIを再インストールします。

ローカルサーバーとリモート接続でツールの挙動が違う。ローカルサーバーはRailway APIに直接アクセスする独自の実装で、リモートのmcp.railway.comとは公開するツールセットが異なります。同じ操作ができるとは限らないため、意図した接続方式になっているかをrailway mcp install実行後のエントリで確認します。

Windsurf・Cline・Devinで既定のインストールコマンドがそのまま通らない。この3つのエディターはCLI接続に非対応で、OAuth接続専用です。--oauthを付け忘れると設定が反映されないので、対応表を確認してからインストールします。

まとめ

Railway MCPサーバーは単体のnpmパッケージから、Railway CLIに同梱される形へ役割ごと移行しました。railway mcp install --agent claude-codeを実行するだけでClaude Code向けの設定が自動的に書き込まれ、認証もrailway loginの情報をそのまま使い回せます。アウトバウンド制限のある環境では--localでローカルサーバーに切り替えられますが、ツールセットが変わる点だけは意識しておく必要があります。

同じインフラ操作系のMCPサーバーとしては、Render MCPサーバーや、IaCコードの検索に使うTerraform MCPサーバーの使い方も近い設計思想です。MCPサーバー追加の基本操作はClaude Code MCP設定ガイドにまとめています。

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