ClaudeとBitbucket MCPを連携 — Claude CodeでPR・パイプラインを操作
Claude CodeからBitbucketを使うには、Atlassian MCP Serverをv2のURLで登録し/mcpで認証します。PR操作・パイプライン確認の手順と、Bitbucket Cloud限定などの制約を扱います。
Claude CodeからBitbucketを使うには、Atlassian MCP Serverをv2のURLで登録し、/mcpで認証します。これがBitbucket MCPの公式な接続口で、別のコネクタは要りません。
Atlassian MCP Server(旧称Atlassian Rovo MCP Server)がBitbucket Cloudに対応しました。Claudeからリポジトリの閲覧・コミット作成・PRの作成やマージ・パイプライン結果の確認までを、自然文で扱えます。これまでJira・Confluence向けだった同じMCP接続に、Bitbucketのツール群が追加された形です。ここではClaude Codeでの繋ぎ方と、制約(Bitbucket Cloud限定・組織に紐づいたワークスペースのみ)を扱います。
Jira・Confluenceと同じ接続にBitbucketが追加された
Atlassian MCP Serverは、Jira・Confluence・Jira Service Management・Bitbucket・Compass・Loomをまとめて扱う単一のMCPサーバーです。接続先はhttps://mcp.atlassian.com/v2/mcpで、すでにJira・Confluence向けにこのサーバーを繋いでいる場合は、同じ接続からBitbucketも扱えます。組織管理者がBitbucketの権限グループ(read_bitbucketとwrite_bitbucket)へのアクセスを許可していることが条件です。新しく別のコネクタを追加する必要はありません。BitbucketのツールはRovo MCP v2でのみ提供されており、v1のままでは見えません。
Bitbucket Cloudで使えるツール
Atlassian Rovo MCP v2では、Bitbucket Cloud向けツールはread_bitbucketとwrite_bitbucketという2つの権限グループにまとまっています。組織管理者はこの権限グループ単位でアクセスを許可・剥奪でき、個々のツールは所属するグループの権限を継承します。
| 権限グループ | 必要スコープ | 代表ツール |
|---|---|---|
read_bitbucket | 必要スコープread:bitbucket:agent-interface | 代表ツールlistBitbucketRepositories / getBitbucketRepoFileContent / listBitbucketRepoPullRequests / getBitbucketRepoPullRequestDiff / listBitbucketRepoPipelines / getBitbucketRepoPipelineStepLog |
write_bitbucket | 必要スコープwrite:bitbucket:agent-interface | 代表ツールcreateBitbucketRepoPullRequest / mergeBitbucketRepoPullRequest / approveBitbucketRepoPullRequest / createBitbucketRepoBranch / createBitbucketRepoCommit / runBitbucketRepoPipeline |
read_bitbucketにはコミットに紐づくコードインサイトレポート(listBitbucketRepoCommitReportsなど、静的解析やテストカバレッジの結果を表すもの)を読むツールも含まれます。ビルドが壊れたときに「そのコミットのコード品質レポートも合わせて見せて」と頼めるのはこのためです。
「platform-coreでレビュー待ちの自分宛てPRを全部見せて」のような聞き方をすると、listBitbucketRepoPullRequestsと関連ツールを組み合わせて実際に使える答えが返ります。ビルドが壊れたときは、listBitbucketRepoPipelineStepsとgetBitbucketRepoPipelineStepLogで失敗しているステップとログを素早く特定させる使い方もできます。
レビューの割り当てそのものも扱えます。getBitbucketRepoDefaultReviewersでリポジトリに設定された既定レビュアーを取得できるため、「このリポジトリでは誰がデフォルトレビュアーになっている?」といった質問にもClaudeが直接答えられます。PRに付けたタスク(チェックリスト項目)の作成・解決・再オープンもwrite_bitbucketのツールに含まれており、レビュー中に見つかった指摘事項をその場でタスク化させる使い方もできます。
Bitbucketのコードを横断検索する
Bitbucket Cloudのツール群とは別に、Atlassian MCPは接続済みのソースコード管理サービス全体を横断検索するsearch_codeという権限グループも持っています。searchCodeでリポジトリをまたいだコード検索、getCodeSymbolで関数やクラスの定義箇所と参照箇所を一括で洗い出せます。プルリクエストの中身を読むだけでなく、「この関数を呼んでいる場所を全部教えて」のような横断的な質問も接続済みのソースコード管理サービスのリポジトリに対して投げられます。この権限グループはOAuth 2.1認証のみで使え、API token認証には対応していません。
制約(Bitbucket Cloud限定・必ず確認する)
認証方式は、対応開始時と現在で違います。
Bitbucket Cloudの認証方式(2026年4月の発表と現行のサポートページ)
対応開始時(2026年4月)
Bitbucketのツールは、スコープ付きのAPI tokenでだけ認証できました。組織管理者がRovo MCP Serverの設定でAPI token認証を有効にしないと動かず、OAuth 2.1は「まだ使えない」と案内されていました。
現行のサポートページ
read_bitbucketとwrite_bitbucketのどちらも、OAuth 2.1とAPI tokenの両方で使えると案内されています。OAuthで繋ぐなら、API token認証を有効にする管理者設定は要りません。
API tokenで繋ぐ場合は、組織管理者がAtlassian Administrationの「Rovo > Rovo MCP server > Authentication」でAPI token認証を有効にしておく必要があります。管理者が無効にしている組織では、トークンでは繋がらずOAuth 2.1を使うことになります。
Claude Codeへの接続
Claude Codeでの接続は「登録」「認証」「確認」の3段階です。
Claude CodeでBitbucketまで繋ぐ
- 1
v2エンドポイントを登録する
下のコマンドを実行します。Jira・Confluence用にすでに登録済みなら、接続先がv2のURLかだけ確認します。
- 2
/mcpで認証する
Claude Codeのセッション内で
/mcpを実行し、OAuth 2.1かAPI tokenで認証します。Bitbucketは組織に紐づいたワークスペースだけが選択肢に出ます。 - 3
Bitbucketのツールを呼んでみる
「platform-coreのオープンなPRを一覧して」のように頼み、
listBitbucketRepoPullRequestsが使われるか確認します。見つからないときは後述のつまずきを順に見ます。
claude mcp add --transport http atlassian https://mcp.atlassian.com/v2/mcp登録先を選ぶ(v2.1.285で確認)
同じ登録でも、--scopeで保存先が変わります。手元のv2.1.285でclaude mcp add --helpを見ると、既定はlocalで、local・user・projectの3つを選べます。転送方式はstdio・sse・httpで、--transportを省くとstdioが既定です。AtlassianのURLはHTTPなので、--transport httpの指定が要ります。
チームで同じ接続を共有したいときは--scope projectにします。空のディレクトリで試すと、次の出力になりました。
claude mcp add --transport http --scope project atlassian https://mcp.atlassian.com/v2/mcpAdded HTTP MCP server atlassian with URL: https://mcp.atlassian.com/v2/mcp to project config
File modified: <作業ディレクトリ>/.mcp.json{
"mcpServers": {
"atlassian": {
"type": "http",
"url": "https://mcp.atlassian.com/v2/mcp"
}
}
}登録しただけで認証は始まらず、トークンも書かれません。.mcp.jsonに入るのはURLだけなので、リポジトリにコミットしても資格情報は漏れません。各メンバーは自分のセッションで/mcpから認証します。
v1で登録した既存の接続は、2027年3月1日に自動でv2のツール(Bitbucketを含む)を露出し始めると案内されています。それより前にBitbucketを使うなら、上のようにv2のURLで登録し直すのが確実です。自動移行後も、クライアントがキャッシュしたクライアントIDや.well-knownの認証情報が古いと、認証エラーになることがあります。挙動がおかしいときは、Claude Code側で接続を一度削除してから登録し直します。
claude.ai・Claude Desktop・Coworkへの接続
claude.aiではhttps://claude.ai/directory/connectors/atlassianから一括インストールできます。手動で追加する場合は、Team・Enterpriseプランなら「Organization settings > Connectors」(追加できるのはOwnerのみ)、Pro・Maxプランなら「Customize > Connectors」からhttps://mcp.atlassian.com/v2/mcpをカスタムコネクタとして登録します。Freeプランでも、カスタムコネクタを1つまで追加できます。Claude Desktopの場合は「Settings > Extensions > Browse extensions > Plugins」からAtlassianを検索してインストールします。
よくあるつまずき
接続直後にBitbucketのツールが見当たらなくても、故障とは限りません。Atlassian MCPは接続時にすべてのツール定義を一度に送るのではなく、atlassianUserInfoやdiscoverのような主要ツールだけを最初に見せ、必要に応じて自然言語検索でツールカタログから残りを探させる設計になっています。これはクライアント側のコンテキストを圧迫しないための仕組みで、再接続しなくても新しいツールが使えるようになる利点もあります。全ツールを一度に見たいときはhttps://mcp.atlassian.com/v2/mcp?tools=allのように末尾にクエリを付けたエンドポイントを使います。
そのうえでJira・Confluenceは使えるのにBitbucketだけ本当に見当たらない場合、まず疑うのはワークスペースが組織に紐づいているかどうかです。API token認証を使う設定にしている場合は、組織管理者側でAtlassian Administrationの認証設定が有効化されているかも確認します。
組織にIPアローリストを設定している場合は、Atlassian Rovo MCP経由のアクセスにも同じ制限がかかります。許可されていないIPから接続すると、OAuthの同意画面自体は表示されてもツール呼び出しはすべて失敗し、「You don't have permission to connect from this IP address.」というエラーになります。社用VPN経由でも、AIツール自身が発信するIPレンジがアローリストに含まれていなければ同じエラーになるため、社内ネットワークだから安全とは限りません。claude.aiのカスタムコネクタ経由では、MCPサーバーへの接続がお手元のマシンではなくAnthropicのサーバーから発信されます。アローリストで評価されるのは、その発信元のIPです。
MCPクライアントはJira・Confluence・Bitbucketを含む接続済みのすべての製品に対して、ユーザーが持つ既存の権限の範囲で操作できます。PRのマージやコミットの作成は実際にリポジトリの状態を変える操作なので、共有リポジトリでは実行前に内容を確認します。
Bitbucket Server・Data Centerを使っている組織は、いくら設定を見直してもBitbucketのツールは有効になりません。対応はBitbucket Cloudに限られているため、オンプレミス版ではこの経路を使えません。
まとめ
Atlassian MCP ServerはBitbucket Cloudのワークスペース閲覧からPRのライフサイクル、パイプライン確認までを1つの接続でカバーします。認証はOAuth 2.1・API tokenどちらにも対応済みですが、対象は組織にリンクされたBitbucket Cloudワークスペースに限られ、Server・Data Centerは今も対象外です。Jira・Confluence向けの同種MCP接続やGitLab連携を検討している場合は、Claude CodeのGitLab連携ガイドやGitLab CI/CDへの組み込みも参考になります。コネクタが会話で使えるインタラクティブな表示に対応しているかどうかは、Claudeのインタラクティブコネクタで扱っています。