Claude Media
Claudeのインタラクティブコネクタとは — 対応連携先と仕組み

Claudeのインタラクティブコネクタとは — 対応連携先と仕組み

一部のConnectorは会話内にダッシュボードやボードをそのまま描画し、操作までできます。表示形式・対応連携先・セキュリティの仕組みをまとめます。

インタラクティブコネクタとは何か

インタラクティブコネクタとは、テキストだけの応答ではなく、分析ダッシュボードやタスクボード、デザインツールのような操作可能な画面を、会話の中にそのまま描画するConnectorです。チャットを離れずに、そのアプリの実際のインターフェースを触れる点が通常のConnectorとの違いになります。この機能はClaude・Cowork・Claude Desktop・Claude for iOS/Androidの全ユーザーで使えます。

たとえばプロジェクトの進捗を尋ねると、文章で説明する代わりにAsanaのボードがそのまま会話内に開き、タスクのチェックや状態の更新を、Claudeとのやり取りを続けながら同じ画面上で行えます。関連するConnectorが有効になっていれば、追加の設定なしに自動で使える仕組みで、既定でオンです。

対応環境の一覧にClaude Codeは含まれていません。公式ページはこの理由まで明言していませんが、ターミナル上で動くCLIであるClaude Codeには、ダッシュボードやボードを描画するグラフィカルな画面領域がそもそも無いことが背景にあります。Claude Codeで同じConnectorを使う場合、得られるのはテキストベースのツール呼び出しの結果までで、会話内に操作可能な画面が開くことはありません。デスクトップとWebのどちらでConnectorを使うかという判断軸についてはClaudeコネクタはデスクトップ接続とWeb接続をどう使い分けるかで扱っています。

表示形式は2種類ある

インタラクティブコネクタの画面は、インラインカードとフルスクリーン表示の2つの形式で現れます。

インラインカードは、会話の流れの中に埋め込まれるコンパクトな部品です。ステータスの更新やメッセージ下書きの確認、単発の操作の確定など、短いやり取りに向いています。フルスクリーン表示は、データの可視化やドキュメント編集、プロジェクトの詳細確認のような複雑な操作向けの没入型インターフェースです。フルスクリーン表示中も会話の入力欄は表示されたままなので、Claudeとの対話を続けながら画面を操作できます。

会話内では、データの絞り込みや並び替え、設定のトグル、タスクの完了・送信・保存の実行、コンテンツの展開・折りたたみといった操作を直接実行できます。インターフェースの見た目を変えたり結果を絞り込んだりしたいときは、会話の入力欄にそのまま指示すればよく、Claudeがその指示を解釈して画面を更新します。

対応している連携先(Interactiveバッジ付き)

Connectorsディレクトリでは、この機能に対応するConnectorに「Interactive」バッジが付きます。対応しているのは次の8つです。

Connectorできること
Amplitudeできること分析ダッシュボードの閲覧・操作
Asanaできることタスクとプロジェクトボードの管理
Boxできることドキュメント・ファイルの操作
Canvaできることデザインの作成・編集
Clayできること連絡先とアウトリーチの管理
Figmaできることデザインの確認・注釈付け
Hexできることデータとノートブックの探索
Slackできることメッセージの下書き・送信

対応するConnectorは今後も継続的に追加されていく予定です。

Claudeが自分で作るビジュアルとは別の仕組み

インタラクティブコネクタと混同しやすいのが、Claudeがその場で生成するカスタムビジュアルです。こちらは図表やグラフ、簡単な操作要素をClaudeがゼロから組み立てて描画する機能で、接続済みのサービスとは無関係に動きます。使い分けの基準はシンプルで、接続しているサービスが依頼内容に対応するインターフェースを持っていればインタラクティブコネクタが優先して使われ、どのConnectorのインターフェースも要件に合わないときにカスタムビジュアルが穴を埋めます。両者は競合する機能ではなく、対応するConnectorの有無で自動的に使い分けられる補完関係にあります。

セキュリティはどう担保されているか

インタラクティブコネクタは、サンドボックス化されたiframe内で、厳格なContent Security Policyのもとに動作します。インターフェースとClaudeの間の通信はすべて監査可能なJSON-RPCメッセージングを使い、サーバー側は必要な外部ドメインを事前に宣言しなければなりません。レンダリング前にホスト側がHTMLの内容をレビューできる仕組みも備わっています。

要求される権限は、そのConnectorを接続したときに許可した範囲を超えません。インタラクティブ表示だからといって追加のデータアクセスを要求されることはありません。

これらの仕組みが組み合わさっている理由は、外部が提供するインターフェースをそのまま会話内に埋め込む以上、通常のテキスト応答よりも踏み込んだ防御が要るためです。埋め込んだインターフェースが会話の他の部分やブラウザ側の機能に直接手を伸ばせないよう境界を引き、想定外の通信先へ勝手に接続することを防ぎ、画面上で何が起きたかを後から追跡できる形にする、という3つの役割がそれぞれ噛み合っています。どれか1つを外すと、境界はあっても通信先が野放しになる、あるいは通信先は絞られていても後から何が起きたか追えない、といった穴が残ることになります。

また、サードパーティのインタラクティブコネクタ経由での購入や金銭取引には対応していません。画面上に決済や予約のUIが見えても、そこで実際の取引が完了することはない設計です。

Team・Enterpriseプランでの制御

Team・Enterpriseプランのオーナーは、インタラクティブ表示を描画する特定のツール呼び出しだけを、組織設定のConnectors画面から個別に無効化できます。これは通常のConnector自体を無効にする操作とは別で、無効化してもテキストベースのツール機能は普段どおり動き続けます。つまり、インタラクティブな画面表示だけを止めて、Connector自体の情報取得・操作機能は残す、という選択的な制御が可能です。

この切り分けが意味を持つのは、組織によって画面埋め込み型のUIをどこまで許容するかの方針が分かれるためです。セキュリティポリシー上、外部インターフェースの会話内描画自体を避けたい組織でも、Connectorが提供する検索や要約といった基本機能まで手放す必要はありません。オーナーはインタラクティブ表示という1機能だけを狙って止められる設計になっています。

個人で利用している場合は、会話中の「検索とツール」メニューから、特定のConnectorのツールを個別に無効化できます。

使い始める手順

  1. Connectorsディレクトリを開く
  2. 「Interactive」バッジの付いたConnectorを探す
  3. そのConnectorを接続・認証する
  4. そのConnectorが扱える内容についてClaudeに話しかける。関連するタイミングでインタラクティブな要素が自動的に会話内に現れる

トラブルシューティング

インターフェースが表示されない場合は、そのConnectorが接続済みで、今の会話で有効になっているかをまず確認します。新しい会話を始めて、そのConnectorが扱える質問を投げ直すのも有効です。

Connectorが操作に反応しない場合は、まずインターネット接続を確認し、ページの再読み込みやClaude Desktopの再起動を試します。それでも改善しなければ、Settings→Connectorsから該当Connectorを一度切断し、再接続します。この操作で直らないときは、そのConnector自体が一時的な障害を起こしている可能性も考えられます。

インタラクティブ表示そのものを無効にしたい場合の手順は、個人利用かTeam・Enterprise利用かで変わります。詳しくは前述の「Team・Enterpriseプランでの制御」を参照してください。

開発者向け: MCP Appsという拡張仕様

インタラクティブコネクタを支えているのはMCP Appsという、Model Context Protocolのオープンソース拡張仕様です。オープンな拡張仕様である以上、対応インターフェースを実装するのはAnthropic自身に限らず、Connectorを提供する側の開発者になります。自分でインタラクティブなConnectorを開発する場合は、通常のConnector開発に加えて、設計・セキュリティ・テストの面で追加の要件を満たす必要があります。前述のサンドボックス化やドメイン事前宣言といった仕組みは、Connector開発者側の実装がこれらの要件を満たしていることを前提に成り立っています。Connectorsディレクトリへの掲載審査の詳細はAnthropic Connectors Directoryとはにまとめています。

まとめ

インタラクティブコネクタは、会話の中に実際のアプリ画面を描画し、離脱せずに操作まで完結させる仕組みです。インラインカードとフルスクリーンの2形式を持ち、Amplitude・Asana・Box・Canva・Clay・Figma・Hex・Slackの8つが対応済みです。セキュリティはサンドボックスiframeとJSON-RPC通信で担保され、要求権限はConnector本体を超えません。Team・Enterpriseプランのオーナーは、Connector自体を止めずにインタラクティブ表示の描画だけを個別に制御できます。Connectors全体の仕組みや標準搭載の一覧はClaude Connectorsとはに、CoworkでのConnectors運用はClaude CoworkのConnectors一覧にまとめています。

この記事を共有:XはてブLinkedIn