Claude Braze連携の使い方 — 米国とEUの二拠点対応
Claude Braze連携は42個のツールを持つ公式Connectorで、書き込みはコンテンツブロックなど一部に限定されます。米国とEUで別々のエンドポイントを使う接続手順を確認します。
Claude Braze連携とは
Claude Braze連携は、マーケティングオートメーションプラットフォームのBrazeが自社で開発・保守する公式Connectorです。Connectorsディレクトリに掲載されており、カテゴリは「Communication」「Productivity」「Sales & marketing」の3つ。開発元は「Braze Inc」、サインインが必須で、ディレクトリへの追加時期は2026年8月です。
ディレクトリ掲載のWeb connectorはClaude・Cowork・Claude Desktop・Claude Mobile(iOS/Android)の全ユーザーが利用でき、加えてBrazeの場合は後述のとおりClaude Codeからもユーザースコープで登録できます。
公式の説明は「Braze Marketers can use this connector to answer questions, analyze trends, and provide insights(Brazeのマーケターは、このConnectorを使って質問への回答・トレンド分析・インサイト提供ができる)」というものです。詳細説明ではさらに踏み込んだ範囲が示されています。「Provides access to Braze tools across 16 categories including campaigns, canvases, catalogs, events, KPIs, templates, media library, and more(キャンペーン・キャンバス・カタログ・イベント・KPI・テンプレート・メディアライブラリなど16カテゴリにわたるBrazeツールへのアクセスを提供する)」。
米国とEUで別々のエンドポイントを使う
Braze連携で特徴的なのは、Connector URLが単一ではなく地域別に2つ用意されている点です。
| リージョン | Connector URL |
|---|---|
| 米国(US) | Connector URLhttps://mcp.braze.com/mcp |
| 欧州(EU) | Connector URLhttps://mcp.braze.eu/mcp |
契約しているBrazeのインスタンスが米国かEUかによって、接続先のURLを使い分ける必要があります。自社のBraze管理画面でインスタンスのリージョンを確認したうえで、対応するURLを選びます。
Claude Codeから追加する場合は、該当リージョンのURLを指定してユーザースコープに登録します。
claude mcp add --transport http braze --scope user https://mcp.braze.com/mcpEUリージョンのBrazeインスタンスを使っている場合は、URLを https://mcp.braze.eu/mcp に置き換えて同じコマンドを実行します。追加後はセッション内で /mcp を実行し、ブラウザでのOAuthログインを済ませる流れは他のConnectorと共通です。
Claude Braze連携でできること
42個のツールのうち、公式ページに表示されている24個を機能別に分けたものが次の表です。
| 操作カテゴリ | 主なツール | 読み書き |
|---|---|---|
| キャンペーン分析 | 主なツールget_campaign_dataseries get_campaign_details get_campaign_list | 読み書き読み取りのみ |
| キャンバス分析 | 主なツールget_canvas_data_series get_canvas_data_summary get_canvas_details get_canvas_list | 読み書き読み取りのみ |
| カタログ | 主なツールget_catalog_item get_catalog_items get_catalogs | 読み書き読み取りのみ |
| コンテンツブロック | 主なツールget_content_block_info get_content_blocks create_content_block | 読み書き読み取り + 書き込み |
| メールテンプレート | 主なツールget_email_template_info get_email_templates create_email_template | 読み書き読み取り + 書き込み |
| イベント・KPI | 主なツールget_events get_events_data_series get_events_list get_dau_data_series | 読み書き読み取りのみ |
| カスタム属性・連携状態 | 主なツールget_custom_attributes get_integration_job_sync_status get_integration_list | 読み書き読み取りのみ |
| メディアライブラリ | 主なツールcreate_media_library_asset | 読み書き書き込みのみ |
残り18個は「Show all 42 tools」の展開先で、公式ページの静的な表示範囲では個別のツール名・カテゴリまで確認できませんでした。公式ページが挙げる「16カテゴリ」という数字は42個のツール全体を数えたときの分類数で、確認できた24個・8カテゴリはその一部にあたります。
確認できた範囲では、キャンペーンやキャンバスといったマーケティング施策そのものは参照専用にとどめ、コンテンツ資産(テキストブロック・テンプレート・画像)まわりだけ作成を許す設計です。get_campaign_dataseries と get_canvas_data_series を組み合わせれば、メールキャンペーンとプッシュ通知を含むキャンバスの実績を横並びで比較する、といった使い方ができます。個別の施策の良し悪しをClaudeに評価させたい場合は、比較したい対象のIDや期間を先に指定しておくと、余計な確認往復が減ります。
接続手順(ディレクトリ経由)
BrazeはConnectorsディレクトリ掲載のコネクタなので、chatやDesktop、Mobileからはクリックで完結する流れになります。
- チャット欄左下の「+」ボタン(または「/」)からメニューを開き、「Connectors」→「Manage connectors」を選ぶ
- ディレクトリの「Sales & marketing」カテゴリか、検索窓から「Braze」を探して選択する
- 「Connect」をクリックして接続を開始する
- 認証プロンプトに従い、Brazeアカウントでサインインしてアクセスを許可する
- 要求される権限の範囲を確認する
権限とセキュリティの注意点
Claudeは接続したユーザー自身のBrazeアカウント権限をそのまま引き継ぎます。そのアカウントで見えないキャンペーンやカタログには、Claude経由でもアクセスできません。書き込み範囲がコンテンツブロック・テンプレート・メディア資産に限られるとはいえ、コネクタ設定の「Tool permissions」では読み取り専用ツールと書き込み系ツールが種類ごとに分類され、それぞれ「Always allow」「Needs approval」「Blocked」から選べます。create_content_block のような書き込み系ツールは、既定で要承認寄りに設定してから運用に組み込むのが安全です。
Team・Enterpriseプランでは、Ownerが組織全体に対して特定のアクションを一律に制限できます。この制限は組織全体に適用され、個々のメンバーが自分の判断で上書きすることはできません。通信は暗号化され、Claude経由で同期できるのは元のBrazeアカウントで自分が見る権限を持つ範囲だけです。ただしBrazeのようなConnected serviceは、自社のインフラ上、自社の規約のもとでデータを処理します。EUリージョンのインスタンスに接続する場合、データの処理場所そのものはBraze側のリージョン設定に従い、Enterpriseプランの「US-only inference」のようなClaude側の推論場所の制御とは別軸の話です。
うまく接続できないときの確認
接続や認証でつまずいたときは、次の順に確認します。
- インターネット接続が安定しているか
- Brazeのアカウントが有効な状態か
- 契約しているBrazeインスタンスのリージョン(米国かEUか)と、接続に使ったURLが一致しているか
- そのBrazeアカウントに、接続しようとしている操作を行う権限があるか
- 認証が失敗する場合は、いったん接続を解除してから再接続する
Claude Codeでリージョンを間違えて登録した場合は、claude mcp remove braze でいったん削除し、正しいURLで追加し直します。
よくあるつまずき
接続はできるがデータが空に見える
考えられる原因の一つは、契約リージョンと逆のURL(米国用にEUのBrazeを使っている、またはその逆)に接続しているケースです。この場合はBraze管理画面でインスタンスのリージョンを確認し、対応するConnector URLに接続し直します。認証自体が通っていてもアカウント側の権限でその範囲が見えていない可能性もあるため、リージョンが合っているのにデータが見えない場合は権限設定もあわせて確認します。
キャンペーンを直接作成・変更しようとして失敗する
Braze連携のツール一覧にキャンペーンやキャンバスの作成・更新は含まれていません。参照系の get_campaign_details などで内容を確認したうえで、実際の作成・変更はBraze管理画面側で行う運用になります。
Team・Enterpriseで「Brazeが見当たらない」
個人の設定画面にBrazeの選択肢自体が出てこない場合、組織側でまだConnectorが有効化されていません。個人の操作では解決せず、オーナーへの依頼が唯一の手段です。
コンテンツブロックの内容が想定と違う
ブロック名・用途・差し込みたい変数のような具体情報を省略すると、Claudeが仮の値で埋めてしまうことがあります。既存の get_content_blocks で近い形式のブロックを先に参照させてから作成を依頼すると、既存のトーンに揃えやすくなります。
読み取り専用の範囲から連携を始めたい場合の考え方は業務SaaS連携は読み取り専用アクセスから始める理由にまとめています。
まとめ
Claude Braze連携は、Braze Inc自身が開発するディレクトリコネクタで、キャンペーンやキャンバスの実績分析、コンテンツブロック・メールテンプレート・メディア資産の作成までを会話から任せられます。最大の特徴は米国とEUで別々のConnector URLが用意されている点で、契約しているBrazeインスタンスのリージョンに合わせて接続先を選ぶ必要があります。書き込み範囲がコンテンツ資産に限られているため、施策の実行判断は人が行い、素材づくりと分析をClaudeに任せる分業がしやすい構成です。ほかのConnectorsの種類や追加方法を先に知りたい場合はClaude Connectorsとはが参考になります。