Claude Media
Claudeで名刺の写真から連絡先リストを作る手順

Claudeで名刺の写真から連絡先リストを作る手順

名刺の写真をClaudeに読み込ませ、会社名・氏名・連絡先を一覧化する手順です。異体字や表記揺れなど検算が必要な箇所も扱います。

Claudeで名刺を読み込むと何ができるか

たまった名刺を写真に撮ってClaudeに渡すと、会社名・部署・役職・氏名・電話番号・メールアドレスを読み取り、一覧の表にまとめてくれます。展示会や交流会のあとに名刺入れいっぱいの束を1件ずつ手入力する作業を、まとめて撮影して指示を出すだけの作業に置き換えられます。

エンジニアでなくても、営業職や総務担当者が定期的に名刺整理をする場面でそのまま使える手順です。読み取った結果はCSV形式で受け取れるので、そのままお使いの連絡先管理アプリや顧客リストへ取り込めます。ただし氏名の異体字や会社名の表記は誤読が起きやすい部分です。取り込む前の見直しは自分で行うという前提を先に押さえておきます。

始める前に確認しておくこと

対応する画像形式はJPEG・PNG・GIF・WebPの4種類です。

数字

claude.aiで名刺の写真を送るときの上限

  • 1枚あたりの容量

    10MB

    claude.aiのチャット添付

  • 画像の最大寸法

    8000×8000px

    1枚あたり

  • 1メッセージの画像

    20枚

    visionのドキュメント

  • 1チャットのファイル

    20ファイル

    アップロードのヘルプ

画像の容量と寸法はvisionのドキュメント、ファイル数はアップロードのヘルプによる

アップロードのヘルプのチャット添付欄には1ファイル500MBとあり、画像に限った10MBはvisionのドキュメントに載っています。名刺交換会のあとに数十枚たまっている場合は、メッセージとチャットの両方を20の単位で分ける前提で進めます。

画像はモデルに渡る前に縮小されます。長辺の上限はClaude 4.7以降のモデルで2576ピクセル、それ以前のモデルで1568ピクセルです。visionのドキュメントの表では、1000×1000ピクセルの画像は1296トークン相当で、縮小もされません。枚数を重ねるほど画像の分だけコンテキストを使うため、名刺1枚に必要以上の高解像度を求めない撮り方が向いています。

名刺には氏名・電話番号・メールアドレスといった個人情報がそのまま写ります。機密性の高い取引先の情報を扱う場合は、社内のデータ取り扱いルールを先に確認しておくと安心です。プランごとの学習利用の既定や切り替え方法はClaudeを学習させない設定にまとめています。

展示会のように名刺を持ち帰る機会が続くなら、読み取った結果の表をProjectsに蓄積する方法があります。写真のまま置くのではなく、表(CSVやテキスト)にして置く点が分かれ目です。

くらべる

名刺の写真と読み取った表の置き場所

名刺の写真

チャットに添付

写真として読み取らせる1回きりの作業向けです。上限は上の表のとおりで、チャットを分けるたびに添付し直します。

読み取った表

Projectsに保存

Projectsのファイルはテキスト抽出が対象です(マルチモーダル対応のPDFを除く)。1ファイル30MBまで、ファイル数に上限はなく、合計がコンテキストウィンドウに収まる範囲が基準です。「今月分を出して」と一言で取り出せます。

ステップ1: 名刺をまとめて撮影する

平らな机の上に名刺を並べ、真上から影が落ちないように撮影します。光沢紙の名刺は照明の反射で文字が読み取りにくくなることがあるため、光源を斜めにずらすか、反射が写り込まない角度を探ってから撮ります。解像度は1000×1000ピクセル以上を目安にし、小さすぎたり不鮮明な写真は避けてください。200ピクセル未満の極小画像、低画質の画像、回転した画像では、誤りや存在しない文字の生成が起こりうるとvisionのドキュメントに書かれています。

1枚ずつ撮る方法と、複数枚を並べて1枚の写真に収める方法のどちらでも構いません。ただし1枚の写真に詰め込むほど、名刺同士の境目でClaudeが情報を取り違えやすくなるため、迷ったら1枚ずつ撮るのが確実です。縦型の名刺は横向きに撮ると画像が回転した状態になるので、向きを正してから撮影します。メッセージアプリで送り直したり画像を何度も保存し直したりすると、強い圧縮の影響で文字が読みにくくなる場合があります(visionのドキュメントが挙げる注意点)。撮影した元の画像をそのまま渡すのが安全です。名刺の端を切り落とさず、全体が収まる構図にしておくと、会社名やロゴが周囲の文脈ごと写ります。

裏面に日本語・英語併記や追加の連絡先が印刷されている名刺は、裏面も別の写真として撮影しておきます。

ステップ2: 抽出項目を指定して読み込ませる

添付した画像に対して、欲しい項目と出力形式を具体的に指定します。項目を先に決めておくと、名刺ごとに情報の粒度がばらつくのを防げます。

プロンプト例(複数枚の名刺をまとめて読み取る)
添付した名刺の画像それぞれについて、
以下の項目をMarkdownの表にまとめてください。
 
- 会社名
- 部署名
- 役職
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
- 住所(記載があれば)
 
読み取れない項目は空欄のままにし、
推測で埋めずにそのまま報告してください。
自信が持てない氏名の漢字は、
候補となる字体を複数挙げてください。

「自信が持てない氏名の漢字は候補を複数挙げる」という一文が特に重要です。断定で1つの字体だけを返させると、誤読に気づかないまま連絡先として登録してしまうリスクが残ります。

顔写真やロゴ入りの名刺

顔写真が載った名刺でも、氏名として使われるのは名刺に印字された文字だけです。Claudeは画像の人物の名前を挙げることを利用ポリシーにより拒否するため、顔から名前を補うことも拒否されます。写真の人物の名前を尋ねる指示は入れず、印字された項目の抽出に絞ります。

取り込む前に自己点検させる

最初の表ができたら、同じ会話の中でもう一度、画像と表を突き合わせるよう頼みます。読み取り直しの結果が最初の表と食い違った行は、誤読を疑う手がかりになります。

プロンプト例(表を画像と突き合わせ直す)
作成した表を、元の名刺の画像と1枚ずつ見比べ直してください。
氏名・メールアドレス・電話番号について、
最初の読み取りと違う値になった行だけを
「何枚目・項目・最初の値・見直した値」の形で挙げてください。
違いがなければ「差分なし」と答えてください。

メールアドレスと電話番号は1文字違うだけで連絡がつかなくなります。取引先に送る前に、この2項目だけは元の名刺を見ながら目視で確かめる運用が堅実です。

ステップ3: CSVとして受け取り連絡先アプリに取り込む

読み取った表はそのままコピーしてスプレッドシートに貼り付けても使えますが、件数が多い場合は「この表をCSVファイルとして書き出してください」と依頼すると、ダウンロード可能なファイルとして生成されます。CSVの書き出しにはコード実行・ファイル作成の機能を使います。ファイルが生成されないときは、設定画面でこの機能が有効かどうかを見てください。

CSVに書き出したあとは、列名を連絡先アプリのインポート形式(氏名・会社名・電話番号・メールアドレスなど)に合わせておくと、そのまま取り込めることが多くなります。列名の対応が分からない場合は、インポート先のアプリが求める列名をClaudeに伝えて、その形式に合わせてCSVを整形し直すよう依頼するとやり取りが1回で済みます。まとめて集計・分析まで進めたい名簿であれば、Claude CSV分析の使い方で集計とグラフ化の手順も扱っています。

デジタル名刺やテキストで受け取った連絡先も同じ流れで扱える

近年はQRコードやアプリ経由でやり取りするデジタル名刺も増えています。デジタル名刺の場合は撮影の工程がそもそも不要で、共有されたテキストやスクリーンショットをそのままチャットに貼り付ければ、写真の名刺と同じ表に統合できます。紙の名刺とデジタル名刺が混在する交流会でも、両方を同じ会話にまとめて渡せば、1つの表として突き合わせられます。プロフィール項目の並びがサービスごとに違っても、列名をそろえるよう一言添えれば表の体裁は統一できます。

縦型の名刺や箔押し・特殊フォントを使った凝ったデザインの名刺は、通常の横型・活字の名刺より誤読が起きやすくなります。縦書きの氏名や、背景に模様が重なったデザインは、文字と装飾の境目が判別しにくいためです。デザイン性の高い名刺を多く扱う業種では、読み取り結果の見直しにいつもより時間をかけておくと安心です。

見落としやすい誤読パターン

名刺の読み取りで実際につまずきやすいのは、次のような点です。

氏名の異体字: 「髙橋」の「髙」と「高橋」の「高」、「﨑」と「崎」のように、戸籍や名刺で使われる異体字は活字でも誤読が起きやすい例です。氏名だけは元の名刺画像と目視で突き合わせてください。

会社名の表記揺れ: 「株式会社」が社名の前に付くか後ろに付くかは会社ごとに決まっており、Claudeが取り違えやすい点です。取引先として正式に登録する場合は、この位置を必ず確認します。

部署名・役職の略称: 名刺に印字された部署名が略称の場合、正式名称と取り違えて展開されやすい点です。正式な部署名が必要な場面では、会社の公式サイトなどで確認してから登録します。

同じ相手との重複登録: 過去に交換した名刺と同じ相手のものを、別の交流会でもう一度受け取ることがあります。表を作る前に「氏名とメールアドレスが同じ行は重複としてまとめてください」と一言添えておくと、連絡先アプリに同じ人物が何行も登録される事態を防げます。

日本語の帳票全般で読み取り精度を左右する要因の仕組みはClaude VisionでOCRした日本語PDFの精度をどう見極めるかで整理しています。裏面に手書きでメモが追記された名刺は、手書きメモの文字起こしをClaudeに任せる手順で扱っている撮影のコツもあわせて確認すると、誤読の見当がつけやすくなります。

よくあるつまずき

名刺が20枚を超える

始める前に確認した送信枚数の上限を超える束は、複数回に分けて送り、最後に結果の表を1つに統合するよう依頼します。1メッセージの上限(20枚)と1チャットのファイル上限(20ファイル)は別の数字なので、20枚ずつ送っても2回目のメッセージで1チャットの上限に達します。新しいチャットには、前のチャットで作った表をテキストで貼り付けると、重複の判定も同じ表の中で済みます。

QRコードやロゴを文字と誤認する

QRコードや装飾的なロゴの近くに文字がある名刺では、ロゴの一部が文字として読み取られやすい例です。読み取り結果に不自然な文字列があれば、その部分だけ元の名刺で確認します。

英語表記の名刺で役職名の訳が不自然になる

英語名刺の役職名(例: Senior Manager)を日本語の役職名に無理に置き換えようとすると不自然になることがあります。役職は原語のまま残すよう指示しておくと扱いやすくなります。プロンプト例の項目欄の「役職」に「(原文のまま)」と添えるだけで足ります。

よくある質問

名前の読み仮名(ふりがな)まで取得できるか

名刺にふりがなが印字されていればそのまま読み取れます。印字がなければ読み方は推測になるため、読み方が必要な場面では本人に確認してください。

英語の名刺にも対応しているか

対応しています。名刺内の文字が英語であっても、文字が鮮明であれば読み取り、日本語の項目名で表にまとめさせることもできます。

まとめ

名刺の読み取りは速く済みますが、登録の正しさを決めるのは人の目での照合です。氏名の異体字と会社名の表記だけは、元の名刺と並べて確かめてから連絡先アプリに取り込んでください。

同じ「写真を撮って読み取らせ、表にまとめる」流れは名刺以外にも応用できます。学校から配られるお便りを整理する手順はClaudeで学校のお便りを写真から整理する手順で扱っています。表にした名刺リストの優先順位付けとフォローメール作成はClaudeで展示会後のリードに優先順位を付けフォローメールを作るにあります。

参照した一次ソース

この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。

  1. support.claude.com/en/articles/8241126-upload-files-to-claude
  2. docs.claude.com/en/docs/build-with-claude/vision
  3. platform.claude.com/docs/en/build-with-claude/vision
この記事を共有:XはてブLinkedIn