Advisor unavailableエラー — /advisor fableで出る条件と対処法
Claude Codeで/advisor fableにすると出るAdvisor unavailableの条件と対処法です。Fable 5ではtool_use後、Fable 5.1では50万トークン超で失敗が報告されています。
Advisor unavailableが出る条件
/advisor fable のあとに Advisor unavailable と出たら、原因はFableをadvisorにした組み合わせである可能性が高いです。回避の最短手は、advisorをFable以外にするか、CLAUDE_CODE_DISABLE_ADVISOR_TOOL=1 でAdvisorを止めることです。手順は後半の回避策の節にあります。
Claude CodeのAdvisorツールは、advisorModel をFableにした会話で Advisor unavailable (unavailable) を返すことがあります。報告されている引き金は、advisorのFableが5か5.1かで分かれます。
Advisorとは、Claude Codeが実行中の会話の要所で、メインモデルとは別のモデルに意見を求めるサーバー側の機能です。GitHub issue #67609は2026年6月11日に起票され、当初は「トランスクリプトが約10万トークンを超えると失敗する」という説でした。26件のコメントを経て、条件はもっと複雑だと分かっています。
報告されている2つの失敗パターン
Fable 5をadvisorにした会話
Read・Bashなど tool_use/tool_result が会話に1つでもあると失敗します。コンテキストの大きさでは決まりません。
Fable 5.1をadvisorにした会話
ツール呼び出しがあっても成功し、コンテキストが約50万トークンを超えたあたりから失敗が混ざります。
括弧内のコード(unavailable・too_many_requests)の読み方
表示は Advisor unavailable (<error_code>) の形で、括弧内はAdvisor呼び出しが返したエラーコードです。unavailable のほか、9月末の報告には too_many_requests も混ざっています。
コードが何であれ、Fableをadvisorにした会話で出るなら、まず下の2つのパターンのどちらに当たるかを確かめます。括弧内にはこの2語以外が出ることもあります。
最初は「トランスクリプト100Kトークン」説だった
issueの本文を書いた報告者は、claude-fable-5 をリクエストモデル、fable をadvisorに設定したセッションをヘッドレスで二分探索しました。コンテキストが約4万〜7.5万トークンでは成功し、約12.2万トークン以上で失敗する境界を確認しています。メインモデルをOpus 4.8からFable 5へ切り替えた直後から失敗が始まった一方、Opus 4.8をリクエストモデルにしていた間は29.6万トークンでも成功していた、という記録も添えられていました。
報告者vishnutskumarは、同一セッション内で条件を1つだけ変える比較を行っています。メインモデルをOpus 4.8に固定し、大きなシステムプロンプトとMCPツールカタログを含む同じトランスクリプトに対して /advisor opus を実行すると成功しました。/advisor fable に切り替えると即座に失敗しています。処理に時間がかかるopus側と、処理を試みずに即座に拒否するfable側という応答速度の違いも記録されており、リクエストモデルではなくadvisorモデル側の制限であることを示す結果です。
後続のコメントも同じ傾向でした。
| 報告者 | 観測した境界 |
|---|---|
| JamesY023(WSL2) | 観測した境界約256KB・約512KBのファイルを読ませた後は成功、約1.2MBで失敗 |
| kangj21(macOS) | 観測した境界約7万〜8.6万トークンで成功、約10.5万〜11.1万トークンで失敗 |
| sebastian-reolon | 観測した境界MCPサーバー・skillsの一覧・auto-memoryだけで最初の呼び出しから常に失敗 |
| jcfernandez-890825 | 観測した境界/compact 直後は成功、同一セッションでファイルを複数読んだ後の2回目は失敗 |
失敗したAdvisor呼び出しは一度でもエラーになると、以降の呼び出しもエラーを返し続けます。文言は The advisor tool is unavailable. Do not try to use it again. で固定されます。#67609のコメントでは複数の報告者がこのラッチ(掛けたままになる)挙動を確認しており、別issue #67411として切り出された論点です。
Fable 5をadvisorにすると、tool_useブロックが引き金になる
issueが進むと、トークン数説と矛盾する再現例が出てきました。報告者AliAltivateは2026年7月9日に、メインモデル・advisorモデル・事前のツール呼び出しの有無・コンテキストサイズを組み合わせたA/Bテストを投稿しています。
| メインモデル | advisor | 事前のツール呼び出し | コンテキスト | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| fable | advisorfable | 事前のツール呼び出しなし | コンテキスト約5万 | 結果成功 |
| fable | advisorfable | 事前のツール呼び出しなし(パディングのみ) | コンテキスト約11.5万〜15万 | 結果成功 |
| fable | advisorfable | 事前のツール呼び出しRead 1回 | コンテキスト約5.2万 | 結果失敗 |
| fable | advisorfable | 事前のツール呼び出しBash echo hello | コンテキスト約5.2万 | 結果失敗 |
| opus | advisorfable | 事前のツール呼び出しBash + Read | コンテキスト約5.2万 | 結果失敗 |
| sonnet | advisorsonnet | 事前のツール呼び出しBash echo hello | コンテキスト約5.2万 | 結果成功 |
トークン数だけを増やした2行目は成功しています。一方、ツール呼び出しを1回加えただけの3〜5行目は、小さいコンテキストでも失敗しました。advisorがFable以外(sonnet・opus)であれば、同じツール呼び出しがあっても成功しています。
長いセッションには必ずツール呼び出しが含まれます。「約10万トークンを超えると失敗する」という最初の見立ては、tool_useブロックが増える傾向と相関していただけでした。
別の報告者eqmike67は、7月14日にClaude Code 2.1.209で5本のプローブを走らせています。ツール呼び出しなしの3本は、MCPサーバーやプラグインを読み込んだ大きなプロジェクトでも成功しました。小さな文字ファイルのRead 1回を挟んだ2本は、メインがOpus 4.8でもFable 5でも失敗しています。同じ報告者は、6月の初報ではReadを含むFableセッションが4万〜7.5万トークンで成功していた点を挙げ、6月から7月14日までの間にサーバー側の条件が変わった可能性を指摘しました。#76189でSeraphim0916が265件を走査した結果では、tool_use後の最後の成功が7月1日21:30(UTC)、最初のunavailableが7月2日05:34(UTC)でした。
kangj21は7月15日に、advisorを呼び、Readを挟み、もう一度advisorを呼ぶ順序を試しています。1回目は成功し、2回目が失敗しました。ツールを使う前の呼び出しだけが通るので、会話の途中で状況を集めてから助言を求める使い方には届きません。
Claude CodeのAdvisorのドキュメントは、Advisorが「会話全体(すべてのツール呼び出しと結果を含む)を受け取る」と説明しています。tool_useブロックはAdvisorへ渡るペイロードの一部そのものです。Fableをadvisorにした場合だけこのブロックの有無で失敗するのは、サーバー側でのFable advisor固有の処理に起因すると考えられます。#76189では7月10日に、Claude Codeを介さずMessages APIを直接呼んでも再現したという報告もあります。ただし、この因果関係そのものをAnthropicが認めた記述は、Advisorのドキュメントにもchangelogにも書かれていません。
Fable 5.1では50万トークン超で失敗が混ざる
2026年9月30日には、報告者dmmdeaが13セッション・24回の呼び出しを集計して投稿しています。環境はClaude Code 2.1.284(Windows)で、メインが claude-opus-5-5、advisorModel が fable(claude-fable-5-1)です。ツール呼び出しの有無は引き金になっていません。
- 50万トークン未満では14回すべて成功し、成功した呼び出しの前にはどれも多数のツール呼び出しがありました。
- 50.8万〜90.4万トークンでは10回中5回が失敗しました。内訳は
unavailableが4回、too_many_requestsが1回です。残り5回は55.2万〜89.1万トークンで成功しており、境界は一線ではありません。 - あるセッションは55.4万〜80.7万トークンのあいだに約4時間で3回失敗し、同じサイズでの再試行では回復しませんでした。80.7万から15.6万へ、90.4万から9.7万へ圧縮したセッションは回復しています。
Fable 5.1のadvisorでは、サイズに応じて失敗率が上がる挙動が再び報告されています。ツール呼び出し起因の失敗はFable 5のadvisorに対する報告で、追跡先はissue #76189です。#67609と#76189のコメントでFable 5.1のadvisorを扱っているのは、dmmdeaの投稿だけです。
自分の環境がどのパターンかを見分ける
見分ける順序
- 1
advisorとメインを見る
/advisorのピッカーかadvisorModel設定でadvisorを、/modelでメインを確かめます。advisorがFable以外なのに同じ失敗が出るときは、別の原因を疑います。#67609と#76189には、Opusをadvisorにしても失敗したという報告もあります。 - 2
失敗が返るまでの秒数を見る
#76189の報告では、tool_use起因の失敗は3.4〜3.9秒で返り、成功は25〜29秒かかっています。advisor側の推論が始まる前に拒否されている形です。
- 3
ツールを使う前後で比べる
同じセッションで、ツールを使う前のadvisor呼び出しが通り、使った後だけ失敗するなら、tool_use起因のパターンです。ツールの有無と無関係に、会話が50万トークン級に育った後だけ失敗するなら、Fable 5.1のパターンです。
#76189の報告者は、2026年7月5日以降のセッションを集計しています。113回のadvisor呼び出しのうち104回が unavailable で、成功した9回はすべてツール呼び出しがゼロでした。
公式の対応 — v2.1.210からv2.1.232
公式changelogでは、この不具合に対応する2つの記述があります。
まずv2.1.210で「Fableをadvisorピッカーから一時的に選べなくする」という応急処置が入りました。
Fable temporarily shows as unavailable in the advisor picker while a server-side issue causing Fable advisor failures is fixed
その後のv2.1.232で、Fableアクセス権を持つ組織向けにAdvisorの選択肢としてFableが復帰しています。
Fable 5 is offered as an advisor in
/advisoragain for organizations with Fable access, with usage-credits consent set up through/model fable
Fable advisorをめぐる経過
- 2026年6月11日issue #67609が起票される
「約10万トークン超で失敗」という最初の報告です。
- 2026年7月9日tool_useが引き金だと分かる
AliAltivateのA/Bテストと、#76189の起票が同じ日に出ています。
- 2026年7月14日v2.1.210でFableをピッカーから外す
- 2026年8月13日v2.1.232でFableが選択肢に復帰する
- 2026年9月25日ラッチを扱う#67411がnot plannedで閉じる
- 2026年9月30日Fable 5.1のadvisorで50万トークン超の失敗が報告される
応急処置から選択肢の復帰まで、約1か月の間が空いています。v2.1.232でFableが選択肢へ戻ったことは、サーバー側の問題への対応が進んだことを示す記録です。ただし、issue #67609自体はクローズされておらず、tool_useブロックを引き金とする挙動が解消されたと明言するコメントもありません。
#76189には、8月21日にClaude Code 2.1.238で先行のtool_use後も成功したという報告があります。ただし同じ環境で8月19〜21日に失敗もあり、結果は一定していません。
現在のAdvisorのドキュメントの「Requirements」節の条件は、Anthropic APIであること・対応するメインモデルであること・feature flag取得が有効であることの3つだけです。トランスクリプト長やtool_useブロックに由来する制限は明記されていません。
同じドキュメントの「Common model pairings」節は、Fable main + Fable advisorの組み合わせを「Fableが使える環境での最高性能の組み合わせ」と位置づけています。まさにその組み合わせで、ドキュメントと食い違う失敗が報告されていました。
回避策 — メインモデルによって選べる手が違う
issueのコメントに挙がっている回避策は次のとおりです。いずれも報告者の検証で、Anthropicが公式に案内したものではありません。
| 手 | 効果 | 制約 |
|---|---|---|
advisorを opus や sonnet にする | 効果Fable以外のadvisorでは、tool_use起因の失敗が再現しないという報告が中心 | 制約メインより下位のadvisorは付かない(下の段落) |
CLAUDE_CODE_DISABLE_ADVISOR_TOOL=1 を設定 | 効果Advisorそのものが無効になり、エラー表示も止まる | 制約助言は一切受けられない |
| CLAUDE.mdに「判断の確認はFableのサブエージェントに任せる」と書く | 効果コメントで共有された迂回策 | 制約サブエージェントは会話履歴を共有しないので、必要な内容をプロンプトで渡す |
advisorは、メインモデルと同格か上位でなければなりません。ペアリング表では、Opus 5またはOpus 5.5がメインなら、選べるのはFableとOpus 5以降です。Sonnet 5.5がメインなら、Opus 5以降を選べば、Fableを使わずにメインより強いadvisorになります。
OpusがメインのときにadvisorをOpusにすると、同格の2つ目のOpusがレビューする形です。メインより強い助言役を得たいという目的は、Fableでなければ果たせません。
メインがFableのときは事情が違います。ドキュメントは、Fable mainに対してOpusやSonnetのadvisorは適用されないと書いています。advisorを下げても、エラーは出ない代わりに助言も得られません。Fable 5.1がメインの場合に選べるのは、Fable 5.1だけです。
advisorが下位のとき、Claude Codeは /advisor の出力と通知で知らせます。advisorModelの設定を変えた直後に出る文言は、公式のエラー集にある次の例(メインがSonnet 5.5、advisorがOpus 4.8)のようになります。
Advisor set to Opus 4.8
Note: Opus 4.8 is less capable than the current main model (Sonnet 5.5), so the advisor will not activate. Choose a more capable advisor, or switch to a smaller main model.Advisorを完全に止めるときの設定は次のとおりです。この環境変数を設定すると、advisorModel の設定は無視され、--advisor フラグは受け付けられるだけで効果を持たなくなります。
export CLAUDE_CODE_DISABLE_ADVISOR_TOOL=1セッション単位で指定する --advisor フラグは、v2.1.287の claude --help に載っていません。ドキュメントにも同じ記述があります。
関連して報告されている問題
issue #67609のスレッドでは、隣接する問題が挙げられています。
- #67411: 一度
unavailableになると以降のAdvisor呼び出しがすべて拒否されるラッチ挙動と、原因の違うエラーが1つのunavailableにまとめられる点を扱うissue。2026年9月25日にnot plannedで閉じています。 - #73923:
ToolSearchで遅延ロード型のツール定義を1つ読み込んだだけで、小さいコンテキストでもAdvisor呼び出しが即座に失敗する別パターンを報告するissue。こちらもnot plannedで閉じています。 - #76189: Fable 5のadvisorが、前にツール呼び出しが1つでもあると失敗するという報告。openのままです。
eqmike67は、#73923がtool_use一般の失敗の特殊例かもしれないと指摘しています。遅延ロード型ツールの読み込みもtool_useの一種で、ENABLE_TOOL_SEARCH=false にしても通常のReadで起きるため、この設定では防げないという推論です。
Fable運用全体の癖としては、Fable 5.1のxhigh/maxでmax_tokensに達する既知の制約も別に報告されています。セッションのトランスクリプト長そのものを見たいときは、Ctrl+Oトランスクリプトビューアーで現在の会話量を見たうえで、Advisorの設定を見直す判断材料にできます。
まとめ
どのパターンでも、Fableのadvisorの失敗が解消されたという公式の告知はありません。Fableの助言が必須でない作業では、advisorを外すかFable以外にしておく選択肢があります。
参照した一次ソース
この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。
- github.com/anthropics/claude-code/issues/67609
- github.com/anthropics/claude-code/issues/76189
- github.com/anthropics/claude-code/issues/67411
- github.com/anthropics/claude-code/issues/73923
- code.claude.com/docs/en/changelog
- code.claude.com/docs/en/advisor
- code.claude.com/docs/en/errors
- code.claude.com/docs/en/env-vars