Fable 5のadvisorがunavailableになる原因と対処法
Fable 5をadvisorに選ぶと出ていた「unavailable」エラーの原因と、v2.1.232で直った経緯、いま同じ表示が出たときの切り分け方をまとめます。
Fable 5のadvisorが「unavailable」で失敗していた
advisorをFable 5にすると、呼び出しがThe advisor tool is unavailable. Do not try to use it again.という汎用エラーで失敗する不具合が、2026年6月から8月にかけて報告されました。画面にはAdvisor unavailable (unavailable)という短い行が出るだけで、理由は添えられません。
この不具合はFable advisorに固有のサーバー側の問題で、2026年8月17日に「修正済み」として閉じられています。ただし「unavailable」の表示は別の原因でも出ますし、2026年9月30日には、大きなコンテキストでFable 5.1のadvisorが失敗するという新しい報告も上がっています。順に見ていきます。
advisorの結果は、公式ドキュメントによると3通りの行で表示されます。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| Reviewed | 意味advisorが会話を確認した。Ctrl+Oで助言を読める |
| Declined | 意味Advisor declined to advise on this request。advisorが助言を断った |
| Unavailable | 意味Advisor unavailable (<error_code>)。呼び出しが失敗し、括弧内に返ってきたコードが入る |
今回の不具合は3つ目で、コードが文字どおりunavailableだったケースです。
経緯 — 報告から修正、新しい報告まで
Fable advisorの「unavailable」をめぐる経緯
- 2026年6月11日issue #67609が立つ
メインモデルもadvisorもFable 5で、コンテキストが約10万トークンを超えると失敗するという報告です。
- 2026年7月2日issue #73365が立つ
メインがOpus 4.8、advisorがFable 5の組み合わせで、最初の呼び出しから失敗するという報告です。最終的に93件のコメントが付きました。
- 2026年7月14日v2.1.210でFable 5を選べなくする
ピッカー側で一時的に選べなくする応急処置です。サーバー側の原因を直す間の措置でした。
- 2026年8月13日v2.1.232でFable 5が再び選べる
Fableアクセスのある組織で
/advisorの選択肢に戻り、前提が足りないときの案内も具体的になりました。 - 2026年8月17日#73365が完了として閉じられる
Anthropicの担当者が、サーバー側の修正を再検証したと書き込みました。
- 2026年9月30日#67609に新しい報告
Fable 5.1のadvisorが、50万トークン級のコンテキストで失敗するという報告です。
#73365の報告は、書き手によって症状の説明が割れていました。最初の呼び出しから失敗する、コンテキストが育つと失敗する、ツールを1回使ったあとで失敗する、という3通りです。OP自身も7月7日のコメントで「常に失敗」から「コンテキストサイズに依存する」へ見立てを改めています。多くの報告で共通していたのは、advisorをOpusに切り替えると同じ設定のまま成功する点でした。メインモデルを変えずにadvisorだけ変えて結果が反転するので、Fableの権限の問題というより、Fable advisorの経路にある問題だったことになります。クローズ時のコメントでも、担当者はFable advisor固有の問題と説明しています。
再現条件はどう絞り込まれたか
#67609のOPは、同じ設定でコンテキストサイズだけを変えて二分探索し、約4万と約7.5万トークンでは成功、約12.2万トークン以上で失敗する境界を示しました。これが「Fable 5のadvisorは長い会話で失敗する」という説の出どころです。
その後、利用者のeqmike67がClaude Code v2.1.209で1変数ずつ変える検証(2026年7月14日実施)を行い、トークン数では説明できない結果を出しました。
| メインモデル | advisor呼び出し前の状態 | 結果 |
|---|---|---|
| Opus 4.8 | advisor呼び出し前の状態ツール呼び出しなし(最小構成) | 結果成功 |
| Fable 5 | advisor呼び出し前の状態ツール呼び出しなし(最小構成) | 結果成功 |
| Opus 4.8 | advisor呼び出し前の状態ツール呼び出しなし(MCPとプラグインを読み込んだ大きな構成) | 結果成功 |
| Fable 5 | advisor呼び出し前の状態Readを1回だけ(最小構成) | 結果unavailable |
| Opus 4.8 | advisor呼び出し前の状態Readを1回だけ(最小構成) | 結果unavailable |
同じ最小構成でも、ファイルを1回読んだだけで結果が反転しています。メインモデルをOpus 4.8に変えても、Readを1回挟むと同じく失敗しました。kangj21も翌日に、約7万トークンでReadの有無だけが結果を分けるという同様の再現を報告しています。大きな構成でも、advisorが最初のツール呼び出しなら成功しているので、トークン数は決め手ではありません。eqmike67は、6月の結果と食い違うことから、6月と7月の間にサーバー側の挙動が変わったことを第一の説明に挙げています。
#67609の議論では、似た症状の別の報告も出ています。
- ToolSearchで遅延ツールを読み込んだ直後に失敗するケース。kpam29が7月3日にコメントし、別issue(#73923)にまとめました。eqmike67は、ToolSearchの読み込み自体がツール呼び出しの一種なので、上の条件の特殊例だとみています。#73923自体は2026年7月5日に
not_plannedで閉じられました。 - 一度失敗すると、そのセッションでは以降も失敗し続けるという報告。エラー文が「Do not try to use it again」と再試行を止める書き方で、以降の呼び出しも失敗し続けたという報告が複数あります。設定を変えずに途中で回復したという報告も1件あります。
別原因の「unavailable」と見分ける
advisorの失敗には、Fableの不具合とは別の原因もあります。#67609のOPは、自分の報告を、メインより弱いモデルをadvisorにしたときの400エラー(#66742)とは別物として区別していました。
その400エラーに相当する場面は、現在のClaude Codeでは起動前の検査で扱われます。advisorがメインモデルより下位のときは、リクエストに付けず、Advisor will not activate on the main model (advisor is less capable)という通知を出します。--advisorで起動したときはcannot adviseの警告が出てセッションは始まります。つまり今は「unavailable」ではなく、上位モデルを選び直せという趣旨の文面に変わっています。
もう1つ、API側が組み合わせを拒否した場合の挙動も異なります。advisorを付けたリクエストをAPIが断ると、Claude Codeはadvisorなしで送り直し、会話は続きます。エラーは表示されず、advisorの呼び出しも発生しません。その状態で/advisorで別のモデルを選んでも、反映されるのは/clearか/compactのあと、または新しいセッションからです。
修正はどう入ったか
v2.1.210の応急処置とv2.1.232の再選択は、経緯の節のとおりです。そのあとに入った変更は次の2つです。
#73365は2026年8月17日にstate_reason: completedで閉じられました。クローズ時のコメントでAnthropicの担当者は、報告時と同じv2.1.198の環境でOpus 4.8メイン+Fable 5 advisorが正常に完了したこと、原因は「Fable advisorに固有のサーバー側の問題」でサーバー側の対応により解消したことを書いています。v2.1.232以降で同じ汎用エラーが出れば、そのissueへの返信で再オープンするとのことです。
一方、#67609は閉じられておらず、2026年9月30日にdmmdeaがv2.1.284で次のデータを投稿しています。メインがOpus 5.5、advisorがFable 5.1で、24回のadvisor呼び出しのうち、50万トークン未満の14回はすべて成功しました。50.8万〜90.4万トークンでは10回中5回が失敗(4回がunavailable、1回がtoo_many_requests)し、同じサイズでの再試行では戻らなかったものの、圧縮(80.7万→15.6万トークンなど)のあとは回復しています。失敗した呼び出しの前にツール呼び出しがあるかどうかは、この報告では関係していません。
6月の10万トークンの壁が、Fable 5.1では50万トークン前後まで上がったものの、大きなコンテキストで落ちる点は残っているようです。dmmdeaの1件だけなので、50万トークン前後が境界だと決めるには早く、大きなコンテキストで落ちうるという傾向までの話です。
Fableのadvisorを使う条件
メインモデルとadvisorの組み合わせ
advisorはメインモデルと同等以上である必要があります。Fable関連の行は次のとおりです。
| メインモデル | 受け付けるadvisor |
|---|---|
| Opus 4.7 / Opus 4.8 | 受け付けるadvisorFable、Opus 4.7以降、Sonnet 5.5(Sonnet 5.5はv2.1.287以降) |
| Opus 5 / Opus 5.5 | 受け付けるadvisorFable、Opus 5以降 |
| Fable 5 | 受け付けるadvisorFable 5.1またはFable 5 |
| Fable 5.1 | 受け付けるadvisorFable 5.1のみ |
| Sonnet 5.5 | 受け付けるadvisorFable、Opus 5以降、Sonnet 5.5 |
Fable 5.1にはv2.1.257以降が必要で、Fableを使う場合はFableアクセスも要ります。/advisor fableのようなエイリアスは、Claude Codeが持つ既定バージョンに解決されるため、いまはFable 5.1が選ばれるのが通常です。ただしv2.1.257のchangelogでは、Claude appsゲートウェイ経由のセッションでfableとbestがFable 5に解決され続けるとされています。Fable 5.1がメインのときにFable 5をadvisorにすると、上で見た「メインより下位」の扱いになり、advisorは付きません。
/advisor fable/advisorは-pの非対話モード、Agent SDK、デスクトップアプリ、Remote Controlでも使えます。引数なしで現在のadvisorと使えるエイリアスを表示し、/advisor offで無効にします。この動作にはv2.1.260以降が必要です。
usage creditsへの同意
プランによっては、Fableをadvisorにする前にusage creditsへの一度きりの同意が必要です。同意前の挙動は操作ごとに異なります。
/advisor fableやピッカーでのFable選択は、保存されず/model fableへの誘導が出るclaude --advisor fableは、起動時に/model fableを案内して終了する- バックグラウンドセッションでは、advisorなしでセッションが始まる
- すでに
advisorModelにFableが保存されているときは、advisorなしでリクエストが送られ、対話セッションでは/model fableを案内する通知が出る
クローズ時の再検証で担当者が実際に受け取った案内は次の文面です。v2.1.232以降は、前提が足りないとこのように具体的な文が返ります。
Fable 5 as the advisor bills to usage credits, which need to be set up for your account. Run
/model fableto review and enable.
「unavailable」と同意待ちの表示の違い
不具合として扱う表示
Advisor unavailable (unavailable)で、理由の説明がありません。v2.1.232以降で出るなら、バージョンやコンテキストの大きさを疑います。
設定で解消する表示
Run /model fable to review and enable.のように、次に打つコマンドが書かれています。同意を済ませれば解消します。
料金も同意と連動します。advisorはメインモデルとは別に、advisorモデルのレートでトークンを消費します。API課金なら入出力とも通常のレートで、サブスクリプションなら利用上限に加算されます。ただしFable advisorは、Fableの利用がusage creditsに計上されるプランでは、usage creditsから引かれます。
動かない環境
advisorはAnthropic APIでのみ動く実験的機能で、Amazon Bedrock・Claude Platform on AWS・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundryでは使えません。ANTHROPIC_BASE_URLでLLMゲートウェイを挟む場合は、ゲートウェイがリクエストをそのままAnthropic APIへ渡すかどうかで決まります。
Claude Codeはadvisorをfeature flagの取得で有効にしているため、DISABLE_TELEMETRYのようにflag取得を止める環境変数が立ったセッションでは、advisorModelを設定していてもadvisorは動きません。CLAUDE_CODE_DISABLE_ADVISOR_TOOL=1ではadvisor自体が無効になり、設定済みのadvisorModelも無視されます。管理者のavailableModels許可リストにFableが含まれていない場合は、保存済みのadvisorがあっても呼び出されません。これらはFable以外のadvisorにも共通します。
いま「unavailable」が出たときの切り分け
v2.1.232以降で出た場合は、次の順にたどると原因を絞れます。
切り分けの順序
- 1
バージョンを確かめる
claude --versionで、v2.1.232以降か(Fable 5.1を使うならv2.1.257以降か)を見ます。古ければ更新します。 - 2
環境がadvisorの対象か見る
Bedrock・Agent Platform・Foundryではないか、
DISABLE_TELEMETRYやCLAUDE_CODE_DISABLE_ADVISOR_TOOLが立っていないかを見ます。 - 3
Fableの同意と許可リストを見る
案内つきの表示なら
/model fableで同意します。組織のavailableModelsにFableが入っているかも管理者に確かめます。 - 4
組み合わせを見る
上の表のとおり、Fable 5.1がメインならadvisorもFable 5.1にします。
- 5
コンテキストの大きさを見る
50万トークン級のセッションなら、
/compactで縮めてから呼び直します。#67609の最新の報告では、圧縮後に回復しています。
それでも動かないときは、advisorModelの書き込み先が複数の設定ファイルに分かれて競合している場合があります。優先順位はadvisorModelの優先順位で確認できます。
v2.1.289のCLIでは、claude --helpの出力に--advisorが載りません。/advisorコマンドやadvisorModel設定でなく--advisorだけで試すときに「フラグが無い」と早合点しやすい点です。
claude --version
# 2.1.289 (Claude Code)
claude --help | grep -i advisor
echo $?
# 1 (一致する行なし)--advisorは公式ドキュメントに載っている起動フラグで、ヘルプに出さない扱いです。
まとめ
Fable 5のadvisorの「unavailable」は、2026年8月にサーバー側で直った不具合ですが、同じ表示は環境・同意・組み合わせでも出ます。案内文が付く表示は設定で片づき、理由のないunavailableは、まずバージョンとコンテキストの大きさを疑う順になります。Fable 5.1の大きなコンテキストの件は未決着で、再発したときは#67609に状況が集まっています。
参照した一次ソース
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