Claude Media
Claude Code v2.1.257 — Fable 5.1が既定化、Containment Escapeを追加

Claude Code v2.1.257 — Fable 5.1が既定化、Containment Escapeを追加

Claude Code v2.1.257は、Fable 5.1を既定モデル化し、auto modeにクラウド侵害対策のContainment Escapeルールを追加。変更は104件です。

Claude Code v2.1.257が2026年9月2日に公開されました。104件の変更のうち、多くの利用者が最初に体感するのは3点です。Fable 5.1が新しい既定のFableモデルになったこと、auto modeにクラウド侵害対策の「Containment Escape」ルールが加わったこと、作業ディレクトリ外のファイル読み取りに初回確認が入るようになったことです。加えて、プロジェクト設定にdefaultMode: "bypassPermissions"を書いているチームは、設定が効かなくなります。

このリリースで何ができるようになるか

Fable 5.1(claude-fable-5-1)が、fableエイリアスの解決先として既定になりました。1Mコンテキスト・入力$10/出力$50という基本仕様はFable 5と変わりませんが、キャッシュ読み取り単価が1Mトークンあたり$1から$0.25へ下がっています。

auto modeには、クラウドのメタデータ認証情報を狙った取得・イグレス回避・テナントをまたぐアクセスを既定でブロックする「Containment Escape」ルールが加わりました。3つの対象はそれぞれ性格が異なります。

メタデータ認証情報の取得は、クラウドインスタンス内部の169.254.169.254のようなメタデータエンドポイントから一時的な認証情報を抜き取る経路です。イグレス回避は、設定済みの送信先制限を迂回して外部にデータを送る操作を指します。テナント越境は、同じ基盤を共有する他組織のリソースに届いてしまう操作です。

いずれもクラウド上でauto modeを走らせるチームにとって、意図せず踏みかねない境界線でした。あなたの環境でこれらの操作が正当な業務手順なら、autoMode.environmentに加えて明示的に許可します。

このほか、/effortに現在のセッションだけ有効度を変えるsが追加され、/modelと同じ操作感になりました。ターン終了時の時計とトランスクリプトのタイムスタンプ表示も、12時間表示・24時間表示・24時間UTC表示・strftimeパターンから選べるtimeFormat/timeZone設定で調整できます。timeFormatにはあらかじめ用意された4種類に加えて、任意のstrftimeパターンも指定できるため、社内ログのタイムスタンプ形式に合わせたい場合はそちらを使います。

実行環境のシステム時刻とは別に表示上のタイムゾーンをtimeZoneで切り替えられるため、海外拠点のメンバーと同じセッションを見ながら会話するときの時刻のずれも解消しやすくなります。具体的に指定できる値の形式は公式changelogに明記がありません。

あなたの開発フローはどう変わるか

使い方によって効き方は分かれます。

使い方影響度内容
CLIをそのまま使う個人開発者影響度明確な恩恵あり内容Fable 5.1への切り替えは自動、複合コマンドの権限チェック漏れなど細かい修正も自動で反映
Bedrock/Vertex/Foundry経由でゲートウェイを使う組織影響度条件次第内容fable/bestはゲートウェイ側がFable 5.1に対応するまでFable 5のまま解決される
.claude/settings.jsondefaultMode: "bypassPermissions"を書いているチーム影響度条件次第(要対応)内容プロジェクト設定の指定が無視される。ユーザー設定・管理設定へ移すか--permission-modeで渡す
Remote Control・Claude Desktop・VS Code拡張の利用者影響度明確な恩恵あり内容モデル無視・同意ダイアログの誤カウント・プロンプトキャッシュミスなど複数の不具合が解消
worktreeで並列にセッションを走らせるチーム影響度条件次第内容ループやヒアドキュメントを「複雑すぎる」と誤って拒否していた問題が解消
上記のいずれにも当てはまらない影響度ほぼ影響なし内容体感できる変更は少ない

管理設定に移す場合、既存のプロジェクト設定ファイルから該当行を削除するだけでは足りません。管理者権限のある設定ソースに同じキーを書き足してはじめて、狙いどおりの権限モードで起動します。移行を後回しにすると、意図せずdefaultモードへ戻って毎回の確認プロンプトが復活する形で気づくことになります。

ゲートウェイ経由の組織では、/modelピッカーで明示的に「Fable 5.1」を選ばない限り、fablebestもFable 5に解決され続けます。ゲートウェイ側の対応が済んでいない状態で無理にclaude-fable-5-1を指定すると拒否されるため、まず管理者にFable 5.1対応状況を確認するのが手順として先に来ます。

worktreeを使った並列開発では、gitに触れないBashのループや$VAR展開、"$(…)"、ヒアドキュメントが「worktreeの外に出ないか検証できない」という理由でまとめて拒否される問題が解消されました。CI関連のシェルスクリプトをworktree内で動かしているチームほど、この修正の恩恵が大きくなります。

主な変更点

新機能

項目内容
Fable 5.1(claude-fable-5-1)内容fableエイリアスの新しい既定解決先。1Mコンテキスト、入力$10/出力$50、キャッシュ読み取り$0.25/Mtok
Time format設定(timeFormat/timeZone)内容ターン終了時の時計とトランスクリプトのタイムスタンプを12時間・24時間・24時間UTC・strftimeパターンから選択
Containment Escapeルール内容auto modeがクラウドのメタデータ認証情報取得・イグレス回避・テナント越境を既定でブロック対象に
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL_FORCE内容CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL(または本体のモデル)を、個別起動時の指定やエージェント定義のmodel:より優先してすべてのサブエージェントへ強制適用
/efforts内容現在のセッションだけ有効度を変更(/modelsと同じ挙動)
/doctorの警告内容強制終了されたセッションが残したサンドボックスのマスクファイルを検知して警告
作業ディレクトリ外読み取りの初回確認内容auto modeで作業ディレクトリ外の初回ファイル読み取り前にプロンプトを表示。permissions.blockReadsOutsideWorkingDirectoriesでブロックする選択肢も追加
ゲートウェイ提供のdescription内容CLAUDE_CODE_ENABLE_GATEWAY_MODEL_DISCOVERYで見つかる/modelピッカーの項目にゲートウェイ側の説明文を表示

CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL_FORCEは、v2.1.251でCLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODELが「個別起動時の指定やエージェント定義が優先される既定値」に緩められたことへの、強制上書きを求める側からの追加です。緩和と強制の両方を選べる形になったことで、サブエージェントのモデルを一律に固定したい監査要件のあるチームと、エージェントごとに使い分けたいチームの両方に対応します。

Containment Escapeの対象になる操作は、auto modeブロック一覧が挙げるクラウド・インフラ系のブロックカテゴリーの延長線上にあります。個別の判定ルールを詳しく確認したい場合は、そちらの記事とclaude auto-mode defaultsの出力を合わせて見るのが早道です。

主な仕様変更

変更内容
defaultMode: "bypassPermissions"内容プロジェクトレベルの.claude/settings.json.claude/settings.local.jsonでは無視("auto"と同じ扱いに)
fable/bestエイリアス(ゲートウェイ)内容ゲートウェイがFable 5.1に未対応の間はFable 5に解決。Fable 5.1を使うには/modelで明示的に選択
ゲートウェイのサインイン・トークン更新内容管理設定の取得と同様、ゲートウェイのTLS証明書ピン留めを検証
Cowork・claude.aiクラウドセッション内容自分のものでないartifactを読む前に、auto modeでも必ず確認を挟むように
managedSourcesBehavior: "merge"内容sandbox.credentials.awsPairssandbox.ripgrepは、値を結合せず最上位の管理ソースの設定をまるごと採用
--add-dir//add-dir/additionalDirectories内容UNC共有や/net/<host>のようなネットワークパスをメッセージ付きで拒否(Windowsはマップ済みドライブ文字を使う)
--effort内容新しいモデルの既定有効度ホールドを--effortで解除したときの効果が、恒久適用からそのセッション限りに変更。Remote Controlセッションでは、claude.ai側で選んだ有効度がホールド中も反映される(/effortがモデルごとに有効度を保存するようになったv2.1.251の続き)
claude --resume <session-id> --bg内容対象セッションを誰も動かしていない場合、コピーを新規作成せずそのIDのまま継続。コピーが作られる場合は必ず通知するように
/btwの履歴操作内容側質問の履歴をたどるキーが/からShift+←/Shift+→(または[/])に変更

不具合修正

63件の不具合修正のうち、件数の多いテーマは次の6つです。

テーマ代表的な修正
Remote Control・クラウドセッション代表的な修正セッション途中の接続でモデル指定が無視される問題、consent確認をEsc/nで閉じると同意扱いになる問題、Bashツール定義の再送信によるプロンプトキャッシュミス
バックグラウンドセッション・デーモン代表的な修正macOSのnpm自己更新中・Windowsの古いデーモンロックファイルによる起動失敗、timeout/setsidで親から切り離したコマンドがタスク停止後も残る問題
Bedrock/Vertex/Foundryゲートウェイ認証代表的な修正カスタムAuthorizationヘッダーの二重送信、Foundry Entra IDアップストリームがANTHROPIC_FOUNDRY_API_KEY指定時に起動しない問題、余分なAnthropic APIキーの同時送信
サンドボックス・権限判定代表的な修正複合コマンドやサブシェル内でpermissions.askルールがすり抜ける問題、シンボリックリンク経由でプラグインが自ディレクトリ外を読める問題、末尾ドット付きホスト(example.com.)の遮断漏れ
worktree分離代表的な修正サブディレクトリへのcd後に共有.gitへの書き込み権限を失う問題、gitに触れないループ・ヒアドキュメントの誤拒否
MCP接続代表的な修正strictPluginOnlyCustomization適用後も設定ファイル側のサーバーに接続してしまう問題、claude mcp remove後もOAuth資格情報が残る問題、WebSocket接続エラーが[object ErrorEvent]としか出ない問題

このほか、advisor modelを設定したセッションでは、バックグラウンドリクエスト(compaction・/recapなど)が毎回キャッシュを使わず全文を送り直していた問題が解消されています。スクリーンショットを多用する長いセッションでは、リクエストサイズ上限を超えた途端にキャッシュミスが続く問題も直っています。

日常のUIに関わる修正も複数あります。スラッシュコマンドパネルの裏で応答が流れている間、作業中スピナーが止まって見えていました。自動継続の応答中に、実体のないスラッシュコマンド行が残り続けることもあります。

ほかに、別のサブエージェントのトランスクリプトへ切り替えたあとトークンカウンターが固まる件と、Editの権限確認ダイアログで絵文字や複数コードポイント文字の表示幅がずれる件があります。いずれも実害は大きくありませんが、長時間セッションを常用するほど目につきやすい部類の修正です。

改善

体感面では、長い会話でのレンダリング性能改善が大きめです。ターンごとの再描画処理が減り、応答が伸びてもストリーミングが遅くならず、バックグラウンドエージェントの更新で画面全体が再描画されることもなくなりました。入力欄もキー入力ごとの描画処理を減らして反応が良くなっています。

GitLabを使うチーム向けには、/code-review --commentが非対応と報告するだけだった挙動から、glab mr note経由でGitLab上のマージリクエストに直接コメントを投稿できるようになりました。/forkは分岐元の会話のプロンプトキャッシュを新しいバックグラウンドセッションでも引き継ぐようになり、worktreeの説明がシステムプロンプトの変更ではなくメッセージとして届く形に変わっています。

VS Code拡張

セッション一覧パネルにACCOUNT & USAGE・SESSION MANAGERの折りたたみ見出しが付き、アカウントのメールアドレスと使用量メーター、使用量ダイアログへのリンクが表示されるようになりました。入力欄には現在のモデルと効力(Effort)を示すモデルピルが加わり、そこから他のモデルにも切り替えられます。『Ungrouped』セクションにも折りたたみトグルが付き、コマンドメニューからは出力スタイル(カスタムスタイルを含む)を選べるようになりました。

「Delete session」は「Archive session」に名前と挙動が変わりました。削除ではなく、折りたたみ式の「Archived sessions」グループへ移動する扱いになり、Unarchiveでいつでも元の一覧に戻せます。誤って消してしまう心配をせずに、使い終わったセッションを一覧から退避させられます。スラッシュコマンドは、インラインの候補表示から絞り込み可能な「Slash commands」ダイアログへの一本化に変わり、MCPサーバーダイアログにも同じ絞り込み欄が付きました。

修正面では、Bedrock・Vertexなどサードパーティ経由の環境でclaude.ai専用機能(リモートセッション・音声入力・使用量表示)が残留ログインとともに表示されてしまう問題が解消されています。セッション一覧パネルの使用量メーターが読み込み後も空のままになる問題と、「Enable Remote Control for all sessions」の切り替えが開いているセッションに反映されない問題も直っています。スクリーンリーダーでの読み上げでも、フェンスや見出しの直前にある制御文字が表示行ごと読み飛ばされる問題と、見出しをまたぐ太字マーカーの対応がずれる問題が解消済みです。

Fable 5.1は長時間自律タスクのキャッシュコストをどう変えるか

Fable 5.1とFable 5を並べると、変わったのはキャッシュ読み取り単価だけです。

項目Fable 5Fable 5.1
モデルIDFable 5claude-fable-5Fable 5.1claude-fable-5-1
コンテキストウィンドウFable 51MFable 5.11M(変わらず)
入力/出力単価(per Mtok)Fable 5$10/$50Fable 5.1$10/$50(変わらず)
キャッシュ読み取り単価(per Mtok)Fable 5$1Fable 5.1$0.25

基本単価が据え置かれた一方でキャッシュ読み取りだけ4分の1に下がったのは、長時間の自律タスクを意識した価格設計です。Claude Fable 5の解説記事で触れているとおり、Fable 5はプロンプトの先頭を書き換えずに履歴を積み上げる設計で、長く続くセッションほどキャッシュ読み取りの比率が上がります。同じワークロードをFable 5.1に移すだけで、キャッシュ読み取り分のコストは単純計算で4分の1になります。

ただし全員がすぐこの恩恵を受けるわけではありません。Claude apps gatewayを経由するセッションでは、ゲートウェイ側がFable 5.1に対応するまでfablebestもFable 5のままです。/modelclaude-fable-5-1を明示的に選ばない限り、この価格差は発生しません。個人アカウントやAPIを直接叩く構成では、更新後すぐに新しい単価が適用されます。

/model claude-fable-5-1

ゲートウェイ経由でこのコマンドを実行しても、ゲートウェイ側が未対応ならエラーになります。管理者にFable 5.1への対応状況を確認してから切り替えると二度手間になりません。

まとめ

Claude Code v2.1.257は104件の変更を含みますが、多くの利用者が最初に体感するのはFable 5.1への切り替え、auto modeのContainment Escapeルール、作業ディレクトリ外読み取りの初回確認の3点です。個人でCLIを使っているだけなら、自動更新を待てば反映されます。.claude/settings.jsondefaultMode: "bypassPermissions"を書いて配布しているチームと、ゲートウェイ経由でFable 5.1を試したいチームは、この2つのケースでは設定を見直します。

番号上の直前バージョンはv2.1.252で、v2.1.253〜256はCHANGELOGに存在しません。機能追加を伴う直前のリリースはv2.1.251です。Fable 5.1はコンテキストウィンドウも基本単価もFable 5から据え置きで、Mythosクラスの一般提供という位置付けそのものも変わりません。変わったのはキャッシュ読み取り単価だけなので、既存のFable 5運用をそのまま乗せ替えられるかどうかは、キャッシュ読み取りの比率が高い長時間タスクをどれだけ抱えているかで判断できます。

関連ガイド

このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Codeとは — できること・料金・使い方でまとめて確認できます。

この記事を共有:XはてブLinkedIn