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Claude CodeのCatalyst by Zohoプラグインで14スキルを使う手順

Claude CodeのCatalyst by Zohoプラグインで14スキルを使う手順

Catalyst by Zohoの公式プラグインは、サービス別の14スキルとMCPサーバーを同梱します。導入コマンド、データセンターの切り替え、本番を守るフック、料金見積もりまでを手順でまとめます。

Catalyst by Zohoのプラグインは、Zohoのサーバーレス基盤Catalystの提供元が出している公式プラグインです。サービスごとに分かれた14本のスキルと、Catalyst用のMCPサーバーの設定が1回の導入で入ります。Claude Codeに「Catalystで動く関数を書いて」と頼んだとき、ハンドラの形、catalyst-config.jsonのキー、デプロイの手順をスキルから読ませるのが狙いです。

導入そのものは2コマンドで終わります。つまずきやすいのは、その後のデータセンター(DC)の選択、環境が開発か本番か、関数が初期状態で公開されている点です。順に書きます。

このプラグインが入れるもの

マーケットプレイスのページは、このプラグインを「全サービス、SDK、CLI、アーキテクチャパターン、料金、移行ガイド、Zoho MCPによるリソース管理を扱うスキル」を持つ公式プラグインと説明しています。リポジトリを見ると、中身は次の4つの部品です。

構成

プラグインを構成する4つの部品

  • スキル14本

    サービスや関心ごとに分割されています。必要なときだけ読み込まれます。

  • MCPサーバー設定

    .mcp.jsonにCatalystのMCPサーバーが書かれています。手でURLを組み立てる必要はありません。

  • SessionStartフック

    セッション開始時にプロジェクトの文脈と前提ツールを調べます。

  • /switch-dc コマンド

    MCPサーバーのデータセンターを切り替えます。

プラグインのマニフェストでは、バージョンは0.0.2、ライセンスはApache-2.0です。READMEは対象をClaude CodeとCoworkの両方としています。プラグイン機能そのものの位置づけはClaude.aiのプラグイン機能の解説にあります。

導入する: marketplace追加から確認まで

READMEの手順は、ターミナルでclaudeを起動してから、セッション内で2つのコマンドを打つ形です。デスクトップアプリやWeb版ではなく、CLIのセッションで実行すると書かれています。

/plugin marketplace add catalystbyzoho/claude-plugin
/plugin install catalyst-by-zoho@catalyst-by-zoho

マーケットプレイスのページにあるClaude Codeボタンから入れる経路もあります。どちらの経路でも、導入後に/pluginで一覧を開き、catalyst-by-zohoが有効になっているかを見ます。MCPが繋がったかどうかは/mcpで確かめられます。

最初にCatalystのツールを呼ぶと、ブラウザが開いてZohoアカウントでの認可を求められます。

前提ツールはフックが先に点検する

プラグインにはSessionStartフックが入っていて、Catalystのプロジェクトでclaudeを起動すると、次の点検を自動で走らせます。

  • .catalystrc(Catalyst CLIが作る設定)から組織ID、プロジェクトID、環境、ドメインを読み、文脈に入れる
  • Catalyst CLIが1.27.0以上か確かめる。それより古いと非対話の-niモードが使えない
  • Node.jsが20以上か確かめる。CLI自体の実行に必要
  • 関数やAppSailの設定で宣言された実行環境が、PATHにあるか確かめる。カスタム(Docker)実行環境なら、Dockerデーモンが動いているかも見る

.catalystrcが無いディレクトリでは何もせず終了します。つまり、Catalyst以外のプロジェクトでは邪魔になりません。足りない前提は、スキルを使って関数の雛形を書かせた後ではなく、セッションの冒頭で報告されます。デプロイできないコードを書かせてからトークンを無駄にした、という事態を避ける設計です。

14本のスキルを役割で見る

スキルは1本の巨大な手順書ではなく、サービスごとに分かれています。入口はcatalyst-by-zohoで、質問に応じて専門のスキルへ振り分けます。

領域スキル扱う内容
入口スキルcatalyst-by-zoho扱う内容専門スキルへの振り分け
土台スキルcatalyst-basics扱う内容初期設定、ディレクトリ構成、環境、CLI、各種ID
実行スキルcatalyst-functions扱う内容関数7種、ハンドラ、API Gateway
実行スキルcatalyst-appsail扱う内容常駐バックエンド(Node.js / Java / Python / Docker)
データスキルcatalyst-datastore扱う内容リレーショナルDB、ZCQL
データスキルcatalyst-nosql扱う内容JSON中心のドキュメントDB
データスキルcatalyst-cache扱う内容TTL付きのインメモリ保存
データスキルcatalyst-stratus扱う内容S3互換のオブジェクトストレージ
配信スキルcatalyst-slate扱う内容Gitベースのフロントエンドホスティング
認証スキルcatalyst-authentication扱う内容ログイン、サインアップ、OAuth
開発スキルcatalyst-sdk扱う内容Node.js / Web / Python / Java / Android / iOS / Flutterの各SDK
AIスキルcatalyst-zia扱う内容OCR、顔分析、テキスト分析、AutoMLなど
費用スキルcatalyst-pricing扱う内容無料枠、従量課金、費用見積もり
運用スキルcatalyst-zoho-mcp扱う内容MCP経由のリソース管理

READMEの補足によると、各スキルが同梱の参照ファイルで足りない細かい点は、Catalystの公式ドキュメントサイトを引きに行く作りです。ドキュメントの全文を抱え込まないぶんリポジトリは軽く、古い情報を返しにくくなります。

関数のスキルは「公開が初期状態」と警告する

catalyst-functionsのSKILL.mdには、セキュリティの確認項目が置かれています。見ておきたいのは2点です。

  • 関数は初期状態で誰でも呼べる。作成時のSecurity Rulesは認証をoptionalにするので、URLを知っていれば誰でもアクセスできる
  • API GatewayとSecurity Rulesは併用できない。API Gatewayを有効にすると、Security Rulesは自動的に無効になる。関数ごとに認証とルーティングの層を1つ選ぶ

関数の雛形を作る行は、SKILL.mdに次の形で書かれています。

catalyst functions:add --name api --type aio --stack node20 -ni

aioはAdvanced I/O関数です。関数の種類はBasic I/O、Advanced I/O、Event、Cron、Job、Integration、Browser Logicの7つがスキルの説明に挙がっています。

先にローカルで動かしてからデプロイさせる

同じSKILL.mdは、デプロイの前にローカルで試す手順を書いています。catalyst serveで起動してからcurlで叩き、Event、Cron、Job、Integrationのように入口のHTTPが無い関数はcatalyst functions:executeに入力を渡して実行します。テストが通ってから、開発環境へ次のように出します。

catalyst deploy --only functions:api -ni

functions:の後ろは関数のフォルダ名です。--only functionsとすれば全関数をまとめて出します。

MCPでインフラを触らせる

catalyst-zoho-mcpのスキルは、コンソールを開かずに会話からテーブルやキャッシュを作る使い方を扱います。仕組みで注意が要るのは、CatalystbyZoho_*という名前が、そのままではツールとして呼べない点です。クライアントに見えるのは4つのメタツールだけです。

  • ZohoMCP_getSchema: 操作の引数の形を取る
  • ZohoMCP_executeTool: 操作を実行する
  • ZohoMCP_listTools: 使える操作を列挙する
  • ZohoMCP_getFeatures: 機能を列挙する

CatalystbyZoho_Create_Tableのような操作名は、ZohoMCP_executeToolのtool_nameに渡す値です。初めて呼ぶ操作の前にはZohoMCP_getSchemaを呼ぶ決まりになっています。スキーマを見ずに呼ぶと、project_idなどのパス変数が分からないためです。

表を作る例

テーブル作成は2回の呼び出しに分かれます。表の枠とカラムは別の操作で、カラムは作成済みの表のIDに対して配列で追加します。

ZohoMCP_executeTool({ body: {
  tool_name: "CatalystbyZoho_Create_Table",
  arguments: {
    path_variables: { projectId: "<projectId>" },
    headers: { "Catalyst-org": <orgId>, "Environment": "Development" },
    body: { table_name: "Todos", table_scope: "GLOBAL" }
  }
}})

Claude Codeに頼むときは、この呼び出し形式を覚えさせる必要はありません。「Tasksテーブルを、Title(必須のテキスト)、DueDate、Statusで作って」と書けば、スキルの指示に沿ってスキーマの取得から2回の呼び出しまでを進めます。スキル内の例は書式の見本で、実際の出力ではありません。

ジョブの実行は先にプール確認

CatalystbyZoho_Create_Immediate_Jobはjobpool_idが必須で、省くとすぐ失敗します。スキルは先にCatalystbyZoho_List_All_Jobpoolsでプールを調べ、無ければCatalystbyZoho_Create_Job_Poolで作る順序を求めます。job_nameに使えるのは英数字とアンダースコアだけで、ハイフンや空白があるとエラーになります。

データセンターの設定は資料で食い違う

導入後に最初に確認するのが、MCPのURLです。Catalystのアカウントがあるデータセンターに合わせないと、認可やツール呼び出しが通りません。

READMEには、既定のURLは米国でhttps://catalystbyzoho.zohomcp.com/mcp/messageだと書かれています。ところがリポジトリの.mcp.jsonと/switch-dcコマンドが示す米国のURLは、https://catalyst.zohomcp.com/mcp/messageです。ホスト名が違います。

データセンターごとのベースURLは、catalyst-zoho-mcpの参照ファイルでは次のとおりです。末尾に/mcp/messageを足します。

DCベースURL
USベースURLhttps://catalyst.zohomcp.com
EUベースURLhttps://catalyst.zohomcp.eu
INベースURLhttps://catalyst.zohomcp.in
AUベースURLhttps://catalyst.zohomcp.com.au
CAベースURLhttps://catalyst.zohomcp.ca
SAベースURLhttps://catalyst.zohomcp.sa
JPベースURLhttps://catalyst.zohomcp.jp
UAEベースURLhttps://catalyst.zohomcp.ae

切り替えは/switch-dcに地域コードを渡します。このコマンドは、プラグインのソース、マーケットプレイスのキャッシュ、バージョンごとのキャッシュと、.mcp.jsonが複数の場所に複製されている前提で、見つかった全部のURLを書き換えます。

/switch-dc JP

書き換えたら、Claude Codeを再起動してMCPを接続し直します。

環境は開発が既定、本番は意識して切り替える

Zoho MCPは開発環境を対象にするのが既定で、本番を触りたいときは環境を明示して切り替える必要があると、スキルは書いています。フックも、.catalystrcの環境が本番のときは目立つ警告を出し、ライブな操作や破壊的な操作の前に確認を取るようモデルへ指示します。

プロジェクトの指示ファイルに一文足しておくと、さらに安全側に倒せます。次はその一例で、プラグイン側の仕様ではありません。

## Catalyst
- デプロイ先は Development のみ。Production への deploy は私が明示したときだけ
- 関数を追加したら Security Rules の認証設定を必ず報告する
- テーブル削除やカラム削除は、実行前に対象名を復唱して確認する

費用の見積もりを任せる

catalyst-pricingは、無料枠から先に提示し、従量課金の単価で見積もる手順になっています。内部の料金表には「最終検証は2026年5月」という注記があり、見積もりの前に公式の料金ページで最新値を見るよう促しています。

スキルが持つ料金の数字のうち、見積もりの前提になるものは次のとおりです。

数字

料金スキルが前提にする数字

  • Functions

    $0.000016

    GB秒あたり

  • 最低請求

    $5

    無料枠超過後、プロジェクトあたり月

  • 試用クレジット

    $250

    取得から60日間有効

スキル内の料金表(米ドル)より

関数の費用は「メモリ(GB)×実行時間(秒)×呼び出し回数」で決まります。たとえば256MBで0.2秒かかる関数を月100万回呼ぶと、0.25×0.2×1,000,000で5万GB秒、単価を掛けて0.8ドルです。これは無料枠を引く前の計算で、Data StoreやStratusの料金は含みません。無料枠はアカウント全体で共有され、プロジェクトごとではありません。

スキルはサーバーレスの費用が実トラフィックで変わることを前提に、単一の数字でなく幅で示すよう求めています。見積もりを頼むときは、想定リクエスト数とメモリ設定を先に伝えます。

使い始めの頼み方

スキルは必要なときに自動で読み込まれるため、呼び出し名を覚えなくても、依頼の言葉にCatalystのサービス名を入れれば選ばれます。次のような順で頼むと、失敗が少なくなります。

  1. 「今のアプリをCatalystへ移すとき、AWSのどのサービスがどれに当たるか表にして」と、移行の対応表を頼む
  2. 「ユーザー一覧APIをNode.jsの関数で書いて。まずcatalyst serveで動かすところまで」と、ローカル確認までで止める
  3. 「Data StoreにTasksテーブルを作って」と、MCP経由の操作に移る
  4. 「月10万リクエストだとどれくらいかかる?」と、費用を確認する

READMEによると、プラットフォーム移行のスキルはAWS、GCP、Azure、Vercel、Firebase、Supabase、Herokuのサービスを、Catalystの対応するサービスに結びつけます。実在する対応かどうかは、提案されたサービス名をCatalystのドキュメントで引き直すと確かめられます。

同じく外部サービスの公式プラグインを入れて使う型の記事に、Claude CodeでCouchbaseプラグインを使う手順があります。MCPサーバーとスキルを組み合わせる点が共通するので、設定の考え方を比べられます。スキルを大量に抱えるプラグインの扱いはDart and Flutterプラグインの25スキルも参考になります。

つまずきやすい点

  • 導入コマンドは、アプリではなくターミナルのCLIセッションで打つ。READMEは、システムのターミナルでclaudeを起動してから打つよう前置きしている
  • Catalyst CLIが1.27.0より古いと-niが使えず、スキルが出すコマンドが対話待ちで止まる。フックの報告を見て先に更新する
  • catalyst loginだけはブラウザでのサインインが必要で、モデルが代行できない。catalyst login --dc <dc> -niでDCの選択だけは省ける
  • .catalystrcが無いディレクトリではフックは何もせずに終わる。catalyst init --org <orgId> -p <projectId> -niでプロジェクトを関連付けてからclaudeを起動する
  • 関数を作った直後は誰でも呼べる。認証の設定を決めるまで、本番の機密データに繋がない
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