Claude Code Desktopの差分レビュー機能(diff view)の使い方
Claude Code Desktopのdiff viewは、Claudeが変更したファイルを行単位でレビューしコメントできる機能です。開き方から自己レビューのさせ方まで手順で確認します。
Claude Code Desktopのdiff viewは、Claudeがファイルを変更するたびに自動で更新される差分レビュー画面です。ファイル単位で変更内容を確認し、気になる行に直接コメントを残して修正を依頼できます。プルリクエストを作る前にコードの中身を自分の目で追う、そのための入口になる機能です。CLI版で同じ役割を担うのが/diffコマンドで、raw git blob基準の差分計算やキーバインドはClaude Code diffコマンドの使い方と差分ビューアー操作で扱っています。
Claude Code Desktopのdiff viewとは
Claudeがコードを変更すると、セッション画面に+12 -1のような差分統計インジケーターが表示されます。このインジケーターをクリックするとdiff viewが開き、左側に変更されたファイルの一覧、右側に選択中のファイルの変更内容が並びます。ファイルごとに切り替えながら、追加行・削除行を通常のdiffツールと同じ見た目で確認できます。
diff viewは「Code」タブのセッション内で完結する機能で、Claudeが編集を終えるたびに再計算されます。プルリクエストを作る前段階のレビューに向いていて、コミットする前にまとめて差分を洗い出せます。
diff viewを開いて差分を確認する
手順はシンプルです。
- セッションでClaudeにタスクを依頼し、ファイルの変更を待つ
- 差分統計インジケーター(
+N -Mの表示)をクリックする - 左側のファイル一覧から見たいファイルを選ぶ
- 右側のペインで追加行・削除行を確認する
ファイルが複数変更されている場合も、左側の一覧を上から順にたどればすべての変更を見落とさずに確認できます。パスをクリックすればファイルペインで開いて直接編集することもでき、ディレクトリー構成が複雑なプロジェクトでも変更箇所を素早く特定できます。
行コメントで修正をピンポイントに指示する
diff viewの中で気になる行をクリックすると、その行に対するコメントボックスが開きます。コメントを入力してEnterを押すと、その行にコメントが追加されます。複数の行にコメントを付けたら、まとめて送信します。
- macOS:
Cmd+Enter - Windows:
Ctrl+Enter
Claudeはコメントを読んで該当箇所を修正し、その結果を新しいdiffとして表示します。修正が意図通りでなければ、同じ流れでさらにコメントを重ねられます。テキストで長い説明を書くよりも、該当行に直接コメントを残すほうが誤解が起きにくいのが行コメントの利点です。
Review codeボタンでClaudeに自己レビューさせる
diff viewの右上ツールバーにはReview codeボタンがあります。クリックすると、Claudeが現在の差分をあらためて確認し、diff view上に直接コメントを残します。指摘に対しては返信したり、修正を依頼したりできます。
この自己レビューが見ているのは「コンパイルエラー」「明確なロジックの誤り」「セキュリティー上の脆弱性」「明らかなバグ」の4種類です。スタイルやフォーマット、既存コードの問題、リンターが拾うような指摘は対象外です。つまりReview codeは最終防衛線ではなく、コミット前の一次チェックとして位置付けられています。
Claude Codeにはこの自己レビューとは別に、ローカルの/code-reviewコマンドやGitHub Actions経由の自動レビュー、組織管理のCode Review機能、深い検証を行うultrareviewまで、実行場所が異なる4つのレビュー経路があります。diff viewのReview codeボタンはこのうちローカル完結型のレビューをGUIから呼び出す入口に相当します。経路ごとの使い分けはClaude Codeのコードレビュー — 4つの実行経路の使い分けで詳しく整理しています。
diff viewから直接ファイルを開いて編集する
diff view上のファイルパスをクリックすると、そのファイルがファイルペインで開きます。ペイン内で直接スポット修正を加えてSaveを押せば、Claudeのセッションとは別に自分で編集を反映できます。ファイルがディスク上で変更されていた場合は警告が出て、上書きするか自分の編集を破棄するか選べる仕組みです。
ファイルパスを右クリックすると、コンテキストメニューから次の操作を選べます。
- Attach as context: 次のプロンプトにそのファイルを添付する
- Open in: VS CodeやCursor、Zedなど、インストール済みのエディターで開く
- Show in Finder / Show in Explorer: ファイルのある場所をOSのファイルマネージャーで開く
- Copy path: 絶対パスをクリップボードにコピーする
diff viewはチャット・ターミナル・ブラウザーと同じ「ペイン」の1つなので、Viewsメニューから他のペインと自由に配置を組み替えられます。1画面に差分とターミナルを並べておけば、レビューしながらテストコマンドを実行するような使い方もできます。
よくある落とし穴
- 行コメントを送信し忘れる:
Enterはコメントの確定であって送信ではありません。複数行にコメントしたらCmd+Enter(WindowsはCtrl+Enter)で必ずまとめて送信してください - Review codeの指摘を最終チェックだと思い込む: Review codeが見ているのはコンパイルエラー・ロジックの誤り・セキュリティー上の脆弱性・明らかなバグの4種類だけです。スタイルや既存コードの問題までは拾わないため、それらは別途自分の目で確認する必要があります
- ファイルペインでの編集がディスクの変更と競合する: Claudeが裏でファイルを更新している最中に自分でも編集すると、警告が出て上書きか破棄かの判断を迫られます。編集はどちらか一方に寄せたほうが混乱しません
diff viewはターミナル版のレビューフローと何が違うか
ターミナル版のCLIでコードレビューをする場合、git diffでファイルを確認し、必要なら/code-reviewコマンドを別途呼び出す運用になります。Desktopのdiff viewはこの2つの動作を1つの画面に統合していて、差分の表示・行コメント・自己レビューの呼び出しをクリックだけで完結させます。
| 操作 | CLI | Desktop diff view |
|---|---|---|
| 差分の確認 | CLIgit diffをターミナルで実行 | Desktop diff view差分統計インジケーターをクリック |
| 行単位のフィードバック | CLIコメントをプロンプトで文章化 | Desktop diff view該当行を直接クリックしてコメント |
| 自己レビューの呼び出し | CLI/code-reviewを明示的に実行 | Desktop diff viewReview codeボタンをクリック |
視覚的なレビューを重視するならDesktop、スクリプト化や自動化を重視するならCLIという傾向は、Claude Code Desktopの使い分け方で扱っている面ごとの比較とも一致します。Desktopは「複数セッションを並行して見ながら、視覚的にレビューしたい」ワークフローに向いた面だと言えます。
よくある質問
コメントを付けても保存されなかった場合はどうなりますか
Enterを押した段階でコメントはコメントボックスに残りますが、Claudeに送信されるのはCmd+Enter(WindowsはCtrl+Enter)で一括送信したときです。送信を忘れて別のファイルに移動すると、コメントが未送信のまま残っている可能性があるため、複数ファイルにまたがってコメントするときは送信し忘れがないか確認してください。
Review codeの指摘に納得できないときはどうすればいいですか
diff view上のコメントに直接返信できます。指摘の根拠を尋ねたり、修正を依頼したりする形で、通常のチャットと同じようにやり取りを続けられます。Review codeは最終判断ではなく一次チェックなので、指摘を却下する判断をしても問題ありません。
+12 -1という表示は何を意味していますか
Claudeがファイルを変更するたびに表示される差分統計インジケーターの数字です。+が追加された行数、-が削除された行数を表します。この数字はファイルが変更されるたびにリアルタイムで更新され、クリックするとdiff viewが開いて詳細な差分を確認できます。複数ファイルにまたがる変更でも、この1つの表示でおおよその変更規模を把握できます。
diff viewで確認した変更はどうやってプルリクエストにしますか
diff viewはレビューの画面であり、プルリクエスト作成自体は別の操作です。レビューが済んだらセッション内でコミット・プッシュ・PR作成を進め、PRを開いた後はCIステータスバーで状況を追えます。手順はClaude Code DesktopのPR監視機能の使い方で扱っています。
まとめ
diff viewはClaude Code Desktopの中核機能の1つで、差分統計インジケーターから開き、行コメントでピンポイントに修正を依頼し、Review codeボタンで一次的な自己レビューをかけられます。CLIでgit diffと/code-reviewを別々に扱うのに比べて、視覚的な確認とフィードバックを1つの画面で完結できるのが強みです。コンパイルエラーやロジックの誤り、セキュリティー上の脆弱性といった高シグナルな問題はReview codeが拾いますが、スタイルや既存コードの問題までは見てくれない点は覚えておくとよいでしょう。行コメントと自己レビューを組み合わせれば、PRを開く前の段階でコードの品質をある程度まで底上げできます。