Usage credits requiredの意味と対処 — サブスク有効でも出る原因
Usage credits requiredは使用量クレジットが必要という意味です。サブスクが有効でも出る原因を、Fableの同意・fast mode・APIキー・支出上限に分けて対処します。
Usage credits requiredは「このリクエストには使用量クレジットが必要」という意味です。Pro・Maxが有効でも出ます。対象は特定のモデルや機能の課金方式で、プランの枠を使い切ったこととは別の話です。
Claude Codeが使用量クレジットを要求してくる原因は、主にFableの同意プロンプト、fast mode、APIキー、支出上限の4つです。
Fable 5 now uses usage credits · the prompt to confirm went unanswered — nothing was sent · answer it where this session is running, or /model to changeUsage credits required for 1M contextという文言なら、別種のエラーです。/modelで[1m]付きのモデルを選んだときに出るもので、原因も対処も異なります。該当する場合はUsage credits required for 1M contextの意味と対処へ進んでください。以下は、1Mコンテキストを選んでいないのに使用量クレジットが絡んでくるケースです。
「the prompt to confirm went unanswered」で止まる
Claude Codeの公式エラーリファレンスは、上限のように見えるメッセージを性質で分けています。サーバー側の一時的なスロットルはプランの枠と無関係で、1Mの資格チェックは枠の消費ではなく権限の有無です。この文言は3つ目の型で、使用量クレジットの同意プロンプトが無回答のまま閉じたことを示し、枠を使い切ったかどうかとは関係がありません。Agent SDKを組み込んだアプリのセッションにも出ます。
プランと座席によっては、Fableの利用が使用量クレジット経由で課金されます。この設定のアカウントでは、Fableの課金が発生する前に、同意プロンプトが一度だけ出ます。「クレジットを使って続ける」を選べば、以降は再確認されません。
誰も画面の前にいないセッションで起きる
プロンプトを閉じたときの動きは、セッションの種類で変わります。
同意プロンプトが閉じたときの動き
通常のターミナル
プロンプトを閉じると、/modelで選んだ場合は今のモデルのまま、会話の途中なら既定モデルでターンが続きます。エラーにはなりません。
無人になりうるセッション
dialogExpiryの期限(既定5分)まで同意を待ちます。答えがなければリクエストを送らずにターンを終え、冒頭のunansweredメッセージが記録に残ります。
-p・プロンプトを出さないSDKアプリ
プロンプトが出ないため、課金対象のリクエストは確認なしに使用量クレジットへ課金されます。SDKを組み込んだアプリは表示するかどうかをアプリ側で決め、表示されて誰も答えなければ、同じくunansweredでターンが終わります。
プロンプトに答えられる場所は、セッションごとに決まっています。Remote Controlのクライアントは同意プロンプトを表示できないので、そこから送り直しても同じメッセージが繰り返されます。background sessionなら、agents viewでアタッチした画面が答える場所です。agent teamのチームメイトのセッションも、対象はそのセッションを動かしているターミナルです。
期限を止められるかどうかも、セッションで違います。Remote Controlの接続中とチームメイトのセッションでは、ターミナルで何かキーを押せば期限が止まり、答えを待ち続けます。background sessionでは入力しても止まらないので、期限内に答える必要があります。Remote Controlのクライアントから新しいメッセージを送ると、ターミナルで誰も入力していなければターンが同じ形で終わり、新しいメッセージが次のターンになります。
直し方
無回答で止まったときの手順
- 1
セッションが動いている場所に行く
ターミナル、またはセッションを抱えているアプリです。background sessionならagents viewからアタッチします。
- 2
もう一度プロンプトを送る
再表示された同意プロンプトに答えれば、以降は再確認されません。モデルを変えたいときは
/modelを使います。 - 3
Fableを使いたくなければ切り替える
/modelで使用量クレジットを使わないモデルを選びます。
猶予が足りないときは、settings.jsonにdialogExpiryを書きます。取れる値は"60s"・"5m"・"10m"・"never"で、"never"は期限を無効にします。
{
"dialogExpiry": "10m"
}1セッションだけなら、環境変数CLAUDE_CODE_USER_DIALOG_TIMEOUT_MSがこの設定より優先されます。ミリ秒で指定し、0か負の値で期限なしです。dialogExpiryが効くのはv2.1.224以降で、同意プロンプトの期限に使われるのはv2.1.236以降です。この変数が対象にするダイアログの範囲はCLAUDE_CODE_USER_DIALOG_TIMEOUT_MSの解説にあります。
Enterpriseで組織課金のプランに入っているメンバーは、そもそもこのプロンプトを見ません。
バージョンで文言が違う
v2.1.236より前は、このメッセージがありませんでした。Remote Controlのクライアントが接続中だと、Claude Codeは60秒待ってから既定モデルへ切り替えてターンを続けていました。v2.1.236から、無回答のときは既定モデルへ切り替わらず、このメッセージでターンが終わるようになりました。壊れたわけではありません。文言も違いがあり、v2.1.257より前はFable limit reached側がFable 5 limit reachedで始まっていました。古いスクリーンショットや報告を見るときは、この差をバージョンの目印にできます。
Fable 5.1のセッションではcontinuing on Fable 5.1・Fable 5.1 now uses usage credits、Fable 5のセッションではcontinuing on Fable 5・Fable 5 now uses usage creditsと、セッションのモデル名が入ります。
「Credit balance is too low」が出る
もう一つの典型は、サブスクが有効なのにCredit balance is too low(クレジット残高が足りない)と出る場合です。公式の説明では原因が2つあります。ConsoleのAPIキーを持つ組織のプリペイドクレジットが尽きた場合と、サブスクではなくConsoleのAPIキーでリクエストが送られている場合です。サブスクの利用枠とは関係がなく、後者が今回の状況に当たります。
承認済みのAPIキーが優先される
認証の優先順位では、ANTHROPIC_API_KEYの環境変数がclaude.aiのログインより上に来ます。ただし対話モードでは、キーを勝手に使うのではなく、最初に一度だけ使うかどうかを確認されます。承認するとその選択が記憶され、以降はキーが優先されます。
-pで動かす非対話モードでは確認がなく、キーがあれば必ず使われます。シェルのプロファイルや.env、CIの環境に残ったキーが、承認の記憶と合わさって原因になる流れです。
画面を開かずに確かめる
claude auth statusは、セッションを開かずに今の認証元を表示します。--textを付けると人が読む形式で、省くとJSONです。Claude Code v2.1.287で、ログイン済みのMaxアカウントを使い、環境変数を消した場合とダミーのキーを設定した場合を比べました(ダミーのキーなので、リクエストは送られません)。
# ANTHROPIC_API_KEY なし
claude auth status --text
# Login method: Claude Max account
# Organization: <メールアドレス>'s Organization
# Email: <メールアドレス>
# ANTHROPIC_API_KEY あり
ANTHROPIC_API_KEY=sk-ant-dummy-not-real claude auth status --text
# Auth token: claude.ai · not in use
# API key: ANTHROPIC_API_KEYキーを設定した側は、Auth tokenの行がclaude.aiのログインをnot in useと表示し、API keyの行がANTHROPIC_API_KEYを挙げました。JSON形式でも"apiKeySource": "ANTHROPIC_API_KEY"が出ます。ログインしているのにLogin methodの行が消える、というのが切り替わりの目印です。/statusのAPI keyの行も、同じ内容を見られます。
意図しないキーがあれば、今のシェルでunset ANTHROPIC_API_KEYし、プロファイルからも削除してclaudeを再起動します。サブスクでログインしていなければ/loginを実行します。承認の記憶を変えるには、/configの「Use custom API key」のトグルを使います。このトグルは、環境変数が設定されている間だけ表示されます。
意図してConsoleのAPIキーを使うなら、platform.claude.com/settings/billingでクレジットを追加するか、auto-reloadを有効にします。
支出上限に達している
使用量クレジットを有効にしていても、その支出上限(スペンドリミット)に達すれば別のメッセージが出ます。「クレジットが必要」ではなく「上限に達した」という文言になるので、見分けは容易です。
上限メッセージと、誰の上限か
You've hit your monthly spend limit
自分の月間上限です。
You've hit your individual spend limit
個人に割り当てられた上限です。
You've hit your org's monthly spend limit
組織全体の上限です。
You've hit your team's shared budget
管理者がグループに割り当てた共有予算で、メッセージにグループ名は出ません。v2.1.268より前は
individual spend limitと表示されていました。
SlackのClaude Tag経由ならYou've hit your channel's monthly spend limitになり、そのチャンネル1つの予算を指します。組織にはチャンネル外の予算が残っていることもあります。小文字のspend limit reachedは、Claude apps gatewayを経由しているときの運営側の上限で、上の4つとは別物です。
このメッセージは、プランに含まれる利用枠を使い切ったときにも、Fableのように使用量クレジットでしか課金されないモデルで、そのクレジットの上限に達したときにも出ます。つまりプランのセッション枠に余裕があっても、月間上限の設定に引っかかって止まります。公式のエラーリファレンスは、プランの枠が尽きた場合はメッセージにリセット時刻が付くと説明します。たとえばyour session limit resets 3:45pmのような形で、その時刻に再び使えます。
直し方は契約形態で分かれます。
- Pro・Max: claude.aiのSettings > Usageで上限を引き上げるか、
/usage-creditsを実行します - Team・Enterprise: 課金権限があればAdmin settings > Usageで引き上げます。権限がなければ、
/usage-creditsが管理者への依頼を代わりに送ります - 従量課金(usage-based billing)の組織では、文言が
usage limitに変わり、You've hit your individual usage limitと出ます - 上限到達時のプロンプトから上限を変えようとして
Could not update your spend limit: <理由>と出たときは、理由に合う値(より低い額など)を選び直します。理由が付かないCould not update your spend limit. Press Enter to retry.は一時的な失敗なので、再試行します。それでも失敗が続くときは、ブラウザでclaude.aiの請求設定から変更します
/usageを実行すると各枠の状態とリセット時刻が見られるので、上限を引き上げるか、単に待てばよいかを判断できます。有効化と上限設定の詳しい手順はClaude利用クレジットの購入・管理方法にあります。日本など一部の地域では、2026年9月10日から使用量クレジットが購入の6か月後に失効し、7日前にメールで通知が届きます。
「Fast mode requires usage credits」が出る
/fastで出るこの文言は、fast modeがサブスクの利用枠に含まれず、使用量クレジット専用だからです。使用量クレジットをオンにするまで、/fastは使えません。
- Pro・Max: claude.aiのSettings > Usageの「Usage credits」でオンにするか、
/usage-creditsを実行します - Team・Enterprise: 課金権限のあるメンバーがAdmin settings > Usageでオンにします。権限がなければ
/usage-creditsで管理者に依頼を送ります
fast modeは、プランに残りの枠があっても使用量クレジットから課金されます。使用量クレジットが尽きたときは、標準速度で再試行されて作業は続き、対話セッションではFast mode disabled · usage credits exhaustedと表示されてfast modeが切れます。Bedrockなどのクラウド経由ではfast modeを使えません。
設定を直しても消えないとき
上のどれにも当てはまらないのに使用量クレジットを求められる場合は、サーバー側の一時的な不具合の可能性があります。2026年7月17日、Fable 5が7月19日までサブスクリプション内で使える期間だったにもかかわらず、会話の途中でUsage credits are required for this model.と表示されて切断される報告が、GitHub Issue #78610に相次ぎました。報告者のうち、Fableの使用量メーターがUIから消えたと書いた人もいます。通常の枠超過とは違う見え方です。
同じIssueには、Anthropicのステータス告知(Monitoring、2026年7月17日18:48 UTC)が転記されています。内容は「Fable 5への使用量クレジットの誤った要求を直す修正を適用した。Claude.aiまたはClaude Codeの再起動で復旧する場合がある」というものです。この種の症状では、設定を変えるより先にstatus.claude.comで進行中の障害を見るほうが早く済みます。
似た見た目でも課金と無関係なのがUsage Policy refusalで、ポリシー上の理由で応答そのものが拒否されます。
まとめ
プランの変更や再契約を考えるのは、この4つのどれにも当てはまらず、status.claude.comにも障害が出ていないと分かってからでも間に合います。他の上限メッセージとの見分けはClaude Codeの利用上限にもあります。
参照した一次ソース
この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。
- github.com/anthropics/claude-code/issues/78610
- code.claude.com/docs/en/errors
- code.claude.com/docs/en/model-config
- support.claude.com/en/articles/12429409-manage-usage-credits-for-paid-claude-…
- code.claude.com/docs/en/settings-reference
- code.claude.com/docs/en/authentication
- code.claude.com/docs/en/env-vars
- code.claude.com/docs/en/changelog