Claude Code v2.1.247 — SendFeedbackツールの追加とエラー可視化の修正など33件
Claude Code v2.1.247は33項目の更新です。SendFeedbackツールとclaude-apiのコスト最適化コマンドを追加し、サブエージェントやサンドボックスの不具合19件を修正しました。
Claude Code v2.1.247は33項目の更新です。内訳は新機能4件、機能拡張1件、改善2件、仕様変更7件、修正19件。中心となる新機能は、SendFeedbackツールによる不具合の自己申告と、/claude-api cost-optimizeによるAPI支出の可視化です。あわせてspinnerTipsOverrideで組織独自のヒントを配布できるようになりました。修正の多くも、サブエージェントやバックグラウンドセッションがエラーの理由を出さずに失敗する場面を、理由付きの失敗に変える内容です。
このリリースで何ができるようになるか
新機能は4件、機能拡張が1件です。
SendFeedbackツールでセッション内の不具合をClaudeが自分から報告書にする
SendFeedbackという新しいツールが追加されました。セッション内で何か問題が起きたとき、Claudeが状況を要約したフィードバック報告書を自分で下書きし、/feedbackから内容を確認して送信できるようにする仕組みです。これまでの/feedbackは、ユーザー自身が問題を説明文として書き起こす入り口でした。今回加わったのは、その説明をClaude側が先に用意しておく経路です。
対象は自分のマシンで動く対話型セッションで、AnthropicのAPIを直接使っている場合に限られます。次の環境では使えません。
- Bedrock、Claude Platform on AWS、Google CloudのAgent Platform、Microsoft Foundry
- クラウドセッション(Claude Code on the webなど)
- 非対話の
-p実行とAgent SDKのセッション CLAUDE_CODE_SEND_FEEDBACK=0・DISABLE_FEEDBACK_COMMAND=1・CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC(非空値)のいずれかを設定した、または機能フラグの取得を止めたセッション- ZDR(ゼロデータ保持)や製品フィードバックをオフにした組織
feedbackDrafts設定で挙動を選べます。既定のnotifyはカードで知らせ、quietはカードを出さずにプロンプトフッターへ件数だけを出し、offはツール自体を外します。/bug・/feedbackの基本的な送信フローと、送信先がサインイン状態や接続方式でどう変わるかはClaude Codeのバグ報告とフィードバック送信にまとめています。
spinnerTipsOverrideで組織独自のヒントを配布できる
待機中のスピナーに表示される豆知識(tips)を、組織が独自に用意して配れるようになりました。spinnerTipsOverrideに{id, text, cooldownSessions, priority}形式のエントリ、外部ファイルを指定するtipsFile、ヒント行の接頭辞(既定はTip)を変えるlabelが追加されています。組み込みのヒントと自社のヒントを混ぜて、表示順や再表示までの間隔を制御できる設計です。組み込み側にも1件追加があり、Bashの権限プロンプトが出た場面でauto modeへの切り替えを案内するヒントが加わりました。「Yes, and switch to auto mode」という1キー操作の選択肢が付いています。
/claude-api cost-optimizeとAdmin APIカバレッジの拡充
claude-apiスキルに新しいサブコマンド/claude-api cost-optimizeが追加されました。既存プロジェクトのClaude API支出をプロファイルし、キャッシュ・トークン節約・バッチ処理・エフォート調整・モデル選択といったコスト削減の手段を、1つずつ効果を測りながら順に試していく進め方を案内します。
/claude-api cost-optimizeこれまでのサブコマンドはモデル移行(migrate)・Managed Agents構築(managed-agents-onboard)・プロンプト棚卸し(prompt-audit)・Python SDKの1.x移行(upgrade、v2.1.239で追加)の4つで、コスト面に特化した入り口はありませんでした。あわせてclaude-apiスキル自体もAdmin APIの範囲まで参照対象が広がり、組織メンバー・招待・ワークスペース・APIキー・レート制限レポート・ワークロードアイデンティティフェデレーション・CMEKの扱いが加わっています。スキルの自動起動条件やサブコマンドの使い分けはclaude-apiスキルでAPI移行を自動化するで扱っています。
あなたの開発フローはどう変わるか
影響の大きさは利用形態で分かれます。
| 利用形態 | 影響度 | 具体的に変わること |
|---|---|---|
| サブエージェントを多用する自動化ワークフロー | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わること初回呼び出しで404になってもフォールバックモデルチェーンで自動復帰し、親に返るエラーに種別・ステータス・リクエストIDが載る |
| nix/home-manager・stowでドットファイルを管理している開発者 | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わることサンドボックスの後処理が~/.claude/settings.jsonのシンボリックリンクを誤って削除する不具合が解消 |
Zedエディタで/terminal-setupを使う開発者 | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わることkeymap.json全体の上書きでなく、既存設定へのマージに変更 |
| hookやバックグラウンドタスクを多用する運用 | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わること大量のエラー出力によるセッション詰まりと、出力ファイルを書けないときにメモリーが際限なく増える問題が解消 |
| Sonnet 5の1Mコンテキストで長いセッションを回すチーム | 影響度条件次第 | 具体的に変わること自動圧縮の閾値が約93万4千トークンから約96万7千トークンへ伸び、圧縮までの余地が広がる |
| クロスセッションメッセージングで複数エージェントを連携する運用 | 影響度条件次第 | 具体的に変わることピアメッセージの表示が既定で1行プレビューに変わる(Ctrl+Oで全文展開) |
| 組織のサインイン強制を設定している管理者 | 影響度要注意 | 具体的に変わること管理設定が読めない場合、ホスト提供やユーザー単位のWindowsレジストリ設定があっても起動時に終了する |
| Bedrock・Vertex・Foundry、またはテレメトリーを無効化しているセッション | 影響度ほぼ影響なし(通知改善) | 具体的に変わることMCPサーバーの接続失敗が「ツールが存在しない」という誤った結論でなく、接続失敗そのものとして伝わる |
サブエージェントの失敗が復帰と詳細情報付きに変わる
サブエージェントが最初のモデル呼び出しで404を受け取ると、これまでは接続できずに終了していました。v2.1.247からはセッションのフォールバックモデルチェーンを使って自動的に別モデルへ切り替わります。切り替わっても直らない場合、親エージェントに返るエラーにはエラー種別・ステータス・リクエストID・モデル名が含まれるようになり、原因の切り分けが会話の外に出ずに済みます。
サンドボックスの後処理がドットファイル管理の設定を巻き込まなくなる
~/.claude/settings.jsonをnix/home-manager・stowでシンボリックリンクとして管理している場合、サンドボックス化されたコマンドの実行後クリーンアップが、サンドボックスの書き込み可能領域外へ張り直されたリンクを削除してしまう不具合がありました。設定がある日突然消える、という事象の原因の1つがこれです。v2.1.247で修正されています。
Sonnet 5の自動圧縮が始まるまでの余地が広がった
Anthropic API直結のSonnet 5は1Mトークンのコンテキストウィンドウで動きます(LLMゲートウェイ経由やCLAUDE_CODE_DISABLE_1M_CONTEXT=1を設定した環境では200Kとして扱われます)が、これまでは約93万4千トークンの時点で自動圧縮が始まっていました。v2.1.247からはフルの1Mウィンドウを前提にした閾値へ変わり、約96万7千トークンまで圧縮を待てるようになります。/autocompactでこの閾値自体を調整する方法や、環境変数・フラグとの優先順位はClaude Code autocompactの使い方で扱っています。
クロスセッションのピアメッセージが1行プレビューに変わる
複数のセッションをSendMessageや@メンションで連携させている場合、届いたメッセージの表示が変わります。これまでは本文がそのまま展開されていましたが、v2.1.247からはMessage from @<sender>: <first line>という1行プレビューが既定になり、Ctrl+Oで全文を展開する操作が必要です。連携先のセッションを見つけるListAgentsや受信制御のcrossSessionInboundなど、周辺の仕組みはClaude Code @メンションでセッション間の連携を制御するにまとめています。
組織のサインイン強制は失敗の扱いが厳格になった
管理設定の配信経路と優先順位の全体像はClaude Code組織管理ガイドで扱っています。
主な変更点
残る変更点は、入力・キーボード / セッション管理・バックグラウンド / クラウドセッション・接続 / セキュリティ・表示・運用の4系統に分かれます。
入力・キーボードの不具合
- 履歴検索・
/config・/mcp・/skills・バックグラウンドタスク一覧・/modelで、矢印キーの連打直後にEnterを押すと、移動先ではなく1つ手前の行に対して操作が実行されていました。v2.1.247からは意図した行に反映されます - kitty protocolに対応したターミナルで、非ラテン文字(キリル文字など)のキーボードレイアウト時にCtrlキーのショートカットが反応しない問題を解消
- マウスレポートがエスケープシーケンスの直後で読み取りが分割されると、
<35;150;7Mのような文字列がそのままプロンプトに挿入されてしまう不具合を修正
セッション管理・バックグラウンドの不具合
/renameがセッションレジストリを更新できなかった場合でも成功したかのように応答していた不具合を修正。今後は他のセッションに旧名が残る可能性があることを伝える--agent付きで開始したセッションで、/compactや「Summarize from here」がそのセッション自身のシステムプロンプトではなく既定のシステムプロンプトを使って要約してしまう不具合を修正- ターミナルのホストプロセスが死んだ後、
claude agentsでバックグラウンドセッションが「opening…」のまま止まって見え続ける不具合を修正。今後は数秒以内に理由付きで失敗と表示され、Enterキーで再起動できる - バックグラウンドセッションで、フォアグラウンドから引き継いだシェルコマンドが内部エラーを記録したり、誤解を招く
[exited with code -1]と表示したりする不具合を修正 - バージョン未指定のマーケットプレイスプラグインで、2つ目のスコープへのインストール時にライブキャッシュディレクトリが削除・再作成され、実行中のセッションが乱される不具合を修正
クラウドセッション・Remote Control・接続まわり
/remote-controlで開始したRemote Controlセッションで、作業ツリーの差分が接続先クライアントへ届いていませんでした。v2.1.247からは報告されます- 自己ホスト型ランナー(self-hosted runner)のセッションが、Claude Codeの起動前に
runningと報告し、Claudeデスクトップアプリから「入力待ち」という早すぎる通知が飛ぶことがありました。v2.1.247では起きなくなります - 管理設定でClaude appsゲートウェイのサインインを構成していて、かつAnthropicのエンドポイントに到達できない環境で、初回セットアップが「Unable to connect to Anthropic services」で終了する問題を解消
- メッセージ送信の直後に権限モードを切り替えると、クラウドセッション(Claude Code on the web・デスクトップ・モバイルアプリ)が一時的に切り替え前のモードを表示していました。v2.1.247で修正しました
- バックグラウンドのエージェント・シェル・モニターが動いている最中にコンテナが再起動すると、クラウドセッションがエラーも出さずに応答しなくなる不具合を修正。再開後のセッションは失われた作業内容を報告する
- SSH経由の
/install-github-appで、コピー用のショートカットが常に成功したと表示していた点を修正。実際にどうサインインURLがコピーされたかを表示し、ブラウザを開けない環境ではURLを即座に表示する
セキュリティ・表示・運用の仕様変更
- プラグインマーケットプレイスの安全対策を強化。制御文字や不可視文字を含む名前は拒否され、
/plugin・claude pluginが表示するマーケットプレイス由来のテキストはエスケープ処理される - レンダリングされたMarkdown内のターミナルハイパーリンクを変更。リンク先がネットワークパスやオートマウンターのパスを指す場合、制御文字を含む場合、先頭が不可視文字の場合は、リンクとしてでなくプレーンテキストとして表示される
- プロンプトフッターのPRバッジで、直近のチェックから1分未満なら、ターミナルの再フォーカス時のGitHub再チェックをスキップするよう変更
- 管理設定でゲートウェイサインインやカスタムOAuth構成を強制している場合、利用状況の収集(analytics)をログイン後だけでなく起動時から常にオフのままにするよう変更
- Claude appsゲートウェイのサインインリクエストに、Claude Codeであることを識別する
surface=claude_codeパラメータとclaude-code/<version>のUser-Agentを付けるよう変更
SendFeedbackで「報告書の下書き」まで初めてClaudeが担う
SendFeedbackツールと、このリリースに集まった修正の多くには同じ設計思想が流れています。サブエージェントの404エラーには、種別・ステータス・リクエストIDが添えられるようになりました。出力ファイルへの書き込みに失敗したときは、どこで出力が失われたかが記録されます。/install-github-appはコピー結果を正直に表示するようになり、/renameも更新失敗を隠さなくなりました。どれも、これまで理由が表に出ないまま終わっていた失敗に、理由を付けて返す方向の修正です。
SendFeedbackはこの流れの延長線上にあり、しかも一歩先を行っています。従来の修正群は「失敗したことと理由を人間に見せる」段階でした。SendFeedbackは「見せる」だけでなく、その場でAnthropicへの報告書の下書きをClaude自身が用意するところまで担います。/bug・/feedback自体はv2.1.247より前から、実行・範囲選択・同意画面・送信までが1コマンドの操作で完結していました。今回変わったのは、その中で人間が担っていた「状況を言語化して説明文を書く」作業です。ここが初めてClaude側の仕事になりました。
この2つが同じリリースに入った順序は自然です。失敗の理由が記録として残るようになって初めて、その情報を報告書の材料として束ねられます。
直前のv2.1.246では、Auto modeタブの追加で自動判断の根拠を見えるようにする変更が中心でした。v2.1.247はその可視化の対象を「判断の根拠」から「失敗の詳細」へ広げた回といえます。
| バージョン | 項目数 | 性格 |
|---|---|---|
| v2.1.239 | 項目数59 | 性格データレジデンシー課金のコスト表示反映、フルスクリーン既定化 |
| v2.1.240 | 項目数1行のみ | 性格修正内容が公開されないリリース |
| v2.1.241 | 項目数1行のみ | 性格修正内容が公開されないリリース |
| v2.1.243 | 項目数60 | 性格/usageのLoop別集計、modelPicker、キーレスサインイン |
| v2.1.245 | 項目数1 | 性格glibc起動クラッシュの修正のみ |
| v2.1.246 | 項目数61 | 性格Auto mode可視化と安定性61件 |
| v2.1.247 | 項目数33 | 性格SendFeedback追加とエラー可視化の修正群(本記事) |
v2.1.245とv2.1.241のように新機能なしで修正だけに絞ったリリースと、v2.1.246のように61項目に及ぶ回が交互に続いてきた中で、v2.1.247は新機能4件と修正19件がバランスよく同居する更新です。フィードバックの仕組みそのものに手を入れつつ、日常の細かな不具合も並行して減らしている点が、直近の傾向とは少し違う組み合わせになっています。
まとめ
v2.1.247は33項目の更新です。新機能4件(SendFeedbackツール、spinnerTipsOverrideの拡張、auto modeへの誘導ヒント、/claude-api cost-optimize)、機能拡張1件(claude-apiスキルのAdmin APIカバレッジ)、改善2件、仕様変更7件、修正19件という内訳で、公開されたCVEや強制的なbreaking changeは含まれません。
サブエージェントを多用する自動化ワークフロー、nix/home-manager・stowでドットファイルを管理している開発者、hookやバックグラウンドタスクを多用する運用には、直接効く修正が集まっています。組織のサインイン強制を設定している管理者は、管理設定の配信経路が正常に読める状態かどうかを更新前に確認しておくと安全です。それ以外の利用は、通常の更新サイクルで取り込めば十分です。
関連ガイド
このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Code完全ガイドでまとめて確認できます。