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Claude Code v2.1.293 — Anthropic APIのhaikuがHaiku 5.5に

Claude Code v2.1.293 — Anthropic APIのhaikuがHaiku 5.5に

Claude Code v2.1.293は、Anthropic APIでhaikuエイリアスの行き先がHaiku 5.5になり、subagentStatusLineにagentTypeが加わります。

このリリースで何ができるようになるか

Claude Code v2.1.293は56項目のリリースで、新機能は3件、残りは修正・改善・変更です。更新の判断に効くのは次の3点です。

  • Claude Haiku 5.5(claude-haiku-5-5)が使える: Anthropic APIでは、haikuエイリアスの指す先がHaiku 5.5になります。コンテキストは100万トークンで、単価は入力$0.10・出力$0.50(いずれも100万トークンあたり)です。
  • subagentStatusLineのペイロードにagentTypeが加わる: カスタムのサブエージェントを、種類ごとに見分けて表示できます。
  • ←でセッションをバックグラウンドに移す操作まわりの不具合が3件直る: 送信済みメッセージの消失や、Escが効かない問題が含まれます。

Haiku 5.5を使うにはv2.1.293以降が必要です。古いバージョンのままでは、新しいモデルに切り替えられません。

あなたの開発フローはどう変わるか

haikuエイリアスの行き先が変わる

/model haikuや、サブエージェント定義のmodel: haikuは、エイリアスで書いてあります。Anthropic APIを使っている環境では、v2.1.293以降、この指定がHaiku 5.5に解決されます。

プロバイダーによって行き先が違う点に注意が必要です。モデル設定のページによると、haikuの解決先は次のとおりです。

プロバイダーhaikuの解決先
Anthropic APIhaikuの解決先Haiku 5.5
Claude Platform on AWShaikuの解決先Haiku 4.5
Amazon Bedrock、Google CloudのAgent Platformhaikuの解決先Haiku 4.5
Microsoft Foundryhaikuの解決先Haiku 4.5

つまり、同じmodel: haikuのサブエージェント定義でも、Bedrock経由のチームは従来のHaiku 4.5のままです。固定したいときは、エイリアスではなくclaude-haiku-5-5のようなフルネームか、環境変数ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODELを使います。

もう1点、再開時の挙動があります。model設定がhaikuのとき、Haiku系モデルで保存したセッションは、haikuが今解決するモデルで再開されます。Haiku 4.5で保存したセッションは、Haiku 5.5で再開されます。

effortの既定値も確認しておく点です。モデル設定のページでは、Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5の既定はmediumと書かれています。effortの仕組みはClaude Codeのeffortレベルの使い方で扱っています。

サブエージェントのステータス行をタイプで出し分ける

subagentStatusLineは、プロンプトの下のエージェントパネルに出るサブエージェントの行を、自作のコマンドで描き換える設定です。コマンドは更新のたびに、見えている行の情報をJSONで標準入力から受け取ります。

v2.1.293で、このペイロードにagentTypeが加わりました。カスタムのサブエージェントを種類で見分けられます。設定の骨格は公式のステータスラインのページにある次の形です。

{
  "subagentStatusLine": {
    "type": "command",
    "command": "~/.claude/subagent-statusline.sh"
  }
}

スクリプトは行ごとに{"id": "<task id>", "content": "<行の本文>"}を1行ずつ標準出力へ返します。agentTypeで分岐して色や接頭辞を変える、といった使い方ができます。ただし、ステータスラインのページが挙げるタスクのフィールド一覧(id、name、type、statusなど)には、現時点でagentTypeが載っていません。agentTypeがどのフィールドに、どんな値で入るかは、手元で標準入力をログに落として確かめるのが確実です。ステータスラインの全体像はstatuslineの設定と表示項目の選び方にあります。

mod作者向け: ツールをプロンプトに最初から載せる

modのAPI$.tool.registerにisDeferredが加わりました。falseを渡すと、そのツールのスキーマは、ツール検索の奥ではなく、最初からプロンプトに載ります。modの作り方はClaude Codeのmodを80行で作るにまとめています。

←でバックグラウンドに移す操作が堅くなる

このリリースでは、←でセッションをバックグラウンドに移す操作に関する修正が3件あります。

  • Claudeの作業中に自分が送ったメッセージが、←で移したときに失われる問題を修正。キューのメッセージが移せない場合は、←は何もせず、その旨を表示します
  • プロンプトに未送信のテキストがある間、10秒後にバックグラウンド化してしまう問題を修正。今回からは移動をキャンセルします。質問が回答待ちのときも同じです
  • ←を押した直後の許可プロンプトで、EscまたはフィードバックなしのNoを選んでも、ターンが止まらない問題を修正

作業中に別の入力を重ねる使い方をしているなら、効くのはこのあたりです。バックグラウンド実行そのものは、Remote Controlの手順と合わせて読むとつながります。

長いセッションの挙動

コンテキスト圧縮(compaction)の直前に自分が行った操作を、圧縮の後に「完了済み」と扱ってしまい、終えた作業を取り消したりやり直したりすることがある問題が直りました。長時間のセッションを回す人には、地味ですが効く修正です。

HTTPのMCP接続が、送ったリクエストを接続が閉じるまですべて保持し続けるメモリリークも直っています。

主な変更点

新機能(3件)

項目内容
Claude Haiku 5.5内容claude-haiku-5-5。Anthropic APIの既定のHaiku。100万コンテキスト、$0.10/$0.50(100K超のプロンプトは$0.50/$2.50)
agentType内容subagentStatusLineのペイロードに追加
isDeferred内容modの$.tool.registerに追加。falseでスキーマを最初からプロンプトに載せる

Haiku 5.5の価格は、プロンプトの長さで2段階に分かれます。100,000トークンまでが入力$0.10・出力$0.50、100,000トークン超が入力$0.50・出力$2.50(いずれも100万トークンあたり)です。単価はちょうど5倍になります。価格ページは、4.6以降のモデルの大半が標準価格で100万トークン全体を使えるなかで、Haiku 5.5だけが長さによる価格差を持つと説明しています。

対話・入力まわりの修正

  • /modelのeffort選択で、←/→が最高・最低のレベルを越えて回り込み、Lowを既定のeffortとして誤って保存することがあった問題
  • 貼り付けたテキストの始まりと終わりが同じ語のとき、入力されたものとして送られることがあった問題が直りました
  • 貼り付け直後に打ったアクセントが最後の文字に合成され、貼り付け内のスキル名が入力扱いになる問題
  • /feedbackの送信中にCtrl+OやCtrl+Zを押すと下書き一覧へ戻り、送信を取り消せなくなる問題が直りました
  • keybindings.jsonの検査で、スペースキーだけの" "をエラーと報告しなくなり、"ctrl+ k"のような書き方には警告を出すように
  • vimモードで、スペースだけの行での>>と<<の後にカーソルが行末を越える問題と、VisualモードでV→dで行を消した後のカーソル位置、続く.の対象行を修正。Vimモードのキー操作も参照

Bash・ルールの読み込み

Bashツールで、単一ファイルに対するcat・head・tail・sed -n・grepでファイルを見たとき、パス指定のルールとネストしたCLAUDE.mdが読み込まれない問題が直りました。メモリのページによると、パス指定のルールはRead・Write・Editツールがパターンに合うファイルを扱ったときに働く仕組みです。ReadではなくBashでファイルを見る癖のあるセッションでは、効くはずのルールが効いていなかった可能性があります。

サブエージェントとツール

  • ホスト、権限ルール、--toolsの指定でSendMessageが外されたセッション(再開したものを含む)でも、SendMessageでサブエージェントに続きの指示やメッセージを送るよう案内されていた問題
  • サブエージェントや--agentセッションで、自分のツール一覧から外れているだけの組み込みツールを「セッション全体で無効」と案内していた問題が直りました
  • workerという名前のカスタムエージェントが、起動時に「Agent」と表示される問題と、完了後に詳細ダイアログのタイトルからタイプが消える問題を修正
  • claude.aiと同期したスキルの説明を編集しても、新しい会話か/clearまでモデルに届かないことがある問題

Remote Controlとクラウドセッション

  • 非常に長いRemote Controlとクラウドのセッションで、返信が少しずつ流れず、まとまって表示されることがある問題
  • 認証情報の回復のたびに、Remote Controlがセッションの開始時点の履歴を再アップロードする問題が直りました
  • claude remote-controlで始めたセッションで、PushNotificationが「Remote Control inactive」と報告する問題

ultrareview

/ultrareviewのアップロードに関する修正が2件あります。1つは、Linuxでサンドボックス内のコマンドを実行中に、別のチェックアウトの内側にあるリポジトリなどを「設定ファイルを解析できない」として誤って拒否する問題です。もう1つは、split-indexファイルを理由にした拒否メッセージが、gitがインデックスを読めなくなる恐れのあるコマンドを案内していた問題です。使い方はultrareviewの実行手順にあります。

プラグイン・mod

  • $.session.appendを呼ぶmodでclaude plugin testが失敗する問題を修正。追記された行は新しいmock.sessionで読み戻せます
  • Docker Desktopが入ったMacで、~/.docker/bin配下のリンクのせいでclaude plugin evalがBashを許可する実行をすべて拒否する問題を修正。拒否メッセージは、認証情報ストアのどの部分にリンクがあったかを示すようになりました
  • プラグインのhooksワーカーの再起動中に、modのclassic.*イベントのhooksが飛ばされ、設定のhooksだけが応答する問題を修正

そのほかの修正

  • claude logs・stop・kill・rm、およびclaude daemon status・stop・uninstallが、ログインの期限切れ間際にサインアウトさせることがある問題
  • claude purgeが、削除できないファイルやフォルダがあると、何も言わずに止まる(終了コード0、またはターミナルで固まる)問題。今は残りを削除し、削除できなかったものを列挙して終了コード1で終わります
  • claude agentsが、同意を.claude/settings.local.jsonか--settingsのファイルにだけ保存した場合に、バックグラウンドセッションが無視するバイパス権限を提示する問題。先に同意を求めるようになり、バイパスを無視したセッションには残る通知が出ます
  • フッターのエージェント数が、セッションフォルダの一時的な読み取り失敗(開いているファイルが多すぎるなど)で消える問題と、エージェントビューが一瞬プレースホルダー行に置き換わる問題が直りました
  • /tuiが--chromeで始めたセッションのClaude in Chromeを切断し、--no-chromeも無視していた問題が直りました
  • Artifactツールのトランスクリプトがpublishのストリーミング中にArtifact("(unprintable path)")と一瞬表示される問題を修正
  • Claude apps gatewayが、Claude Desktopの組み込みブラウザーのキー(builtinBrowserEnabledなど)をdesktopポリシーが設定すると起動を拒否する問題
  • Windows: ステータスライン、hook、シェルコマンドを止めたとき、同じプロセスIDを割り当てられた無関係なプロセスを終了させることがある問題を修正

改善・変更・取り消し

区分内容
改善内容TeamとEnterpriseの組織で、ポリシーと管理設定を早く取得し、止まったリクエストは3秒後に再試行
改善内容Claude in Chrome: ブラウザーのタブ報告が遅いときの拒否を減らし、複数組織に所属する場合の案内を追加
改善内容Bashの編集差分の注記が、一覧のファイルはコマンド実行中に変わったもので、他のプロセスの書き込みを含む場合があると説明
改善内容アーティファクトで使うライブラリを、2週間以上前の正確なバージョンに固定
変更内容claude.aiスキルの同期確認を、セッション未使用のとき約10分おきから約40分おきに
変更内容エージェント一覧とモデルに知らせるMCPサーバーの並びで、ASCII以外の文字の名前をASCIIの後ろに並べる
変更内容OpenTelemetryのclaude_code.at_mentionログを、プロンプトを読むたびにエージェント100件・MCPリソース100件までに
変更内容セルフホストランナーのオーケストレーターが、ポーリング間隔を一定5秒から4〜6秒のランダムに
取り消し内容v2.1.281の、autoモードの拒否メッセージが「拒否はコマンドそのものだけでなく結果に及ぶ」とClaudeに伝える変更
取り消し内容v2.1.290の、コンテナ再起動で/loopのウェイクアップや定期タスクが失われたクラウドセッションが眠ったままになる問題の修正

Claude TagとCode Review

Claude Tag(Slack連携)とCode Reviewの項目は8件です。Slack側では、Enterprise Gridの共有チャンネルで、接続していないワークスペースのラベルが付いたメッセージを「ワークスペースが未設定」と誤って返す問題と、管理者がチャンネルのコネクターやルールを変えたときにClaudeが作業の途中で止まる問題を修正しました。変更はClaudeが作業を終えてから反映されます。スレッドのルーチンを追加メモ付きで今すぐ実行すると、別の実行が始まって投稿できなかった問題も直り、同じスレッドで続くようになりました。

管理画面では、チャンネルルールの上限がワークスペースごと・組織全体のSlackページとも20件から50件になり、未接続のEnterprise Gridも「接続」ボタン付きで一覧に出ます。投稿できるのが管理者だけのアナウンスチャンネルには、自己紹介を投稿せずに参加します。Code Reviewのリポジトリ追加ダイアログは、追加できなかったリポジトリとその理由(GitHubの書き込み権限がないなど)を列挙します。

クラウドの/loopはコンテナ再起動後に眠ったままに戻る

今回の取り消しは2件です。どちらも以前のリリースの修正を元に戻す内容で、v2.1.281とv2.1.290で入った挙動に依存していた人は影響を受けます。

v2.1.290の取り消しは、運用への影響が読みやすい項目です。コンテナの再起動で、保留中の/loopのウェイクアップや予定タスクが失われたとき、v2.1.290では、この場合にClaudeへ知らせるようになっていました。v2.1.293では、Claudeには伝えられず、セッションは眠ったままです。クラウドセッションで/loopや定期タスクを使っている場合、コンテナ再起動の後に動かなくなったセッションを自分で確認する運用に戻ります。

v2.1.281の取り消しは、autoモードで拒否されたときにClaudeへ返すメッセージの文言の変更です。Claudeに「この拒否は、まったく同じコマンドだけでなく、その結果にも及ぶ」と伝えていた文言が、元に戻ります。

どちらも、以前のリリースで入った修正が取り消された形です。この2つの挙動に頼った自動化やプロンプトがあれば、v2.1.293への更新後に再確認する対象です。前のリリースの内容はv2.1.292の記事とv2.1.291の記事にあります。

まとめ

Anthropic APIでサブエージェントやHaikuを使っているなら、このリリースの中心はHaiku 5.5です。haikuエイリアスがそちらに移るので、再現性が要る検証ではclaude-haiku-5-5か従来のモデル名を明示してから更新すると、結果の比較がぶれません。Bedrock、Google Cloud、Foundryではhaikuの行き先は変わりません。

←でセッションをバックグラウンドに移す使い方、claude purge、Bashでファイルを見る運用のいずれかに当てはまる人は、該当の修正が入ったことを頭に置いておけば足ります。クラウドセッションで/loopを使うチームは、v2.1.290の修正が取り消された点だけ確認してください。

関連ガイド

このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Codeとは — できること・料金・使い方でまとめて確認できます。

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