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Claude Compliance API連携の製品一覧 — DLP・SIEM・eDiscovery別の選び方

Claude Compliance API連携の製品一覧 — DLP・SIEM・eDiscovery別の選び方

Claude Compliance APIに対応する既製のセキュリティ製品を、DLP・SASE・SIEM・ID・eDiscoveryなどの目的別に整理し、導入前に確かめる前提条件を示します。

Claude Compliance APIに対応した製品は、公式のヘルプ記事に80社以上並んでいます。自前でAPIを叩かなくても、すでに使っているDLP・SIEM・eDiscovery製品にClaudeの活動を流し込めます。ただし一覧は五十音順でも用途順でもなく、社名のアルファベット順です。目的から製品を探すには、自分で分類し直す必要があります。

一覧の製品を目的別に仕分けします。あわせて、どの製品でも先に確かめる前提条件と、製品ごとの取得範囲の違いを示します。

連携製品が受け取れるデータは契約形態で変わる

連携製品が読むのはCompliance APIのデータなので、見える範囲はAPI側の仕様で決まります。公式ヘルプは、Claude EnterpriseとClaude Platformで取得できるデータを分けて説明しています。

くらべる

Compliance APIで取得できる範囲

会話内容まで取れる

Claude Enterprise

チャット・アップロードファイル・プロジェクトの内容、CoworkとClaude Codeのセッション内容(プロンプトと応答、ツール呼び出し、スキルとアーティファクトをテキスト化したもの)、ログインや管理操作などのアクティビティフィードが対象です。

アクティビティのみ

Claude Platform

メンバーやワークスペースの変更、APIキーの作成、ファイルの作成やダウンロードといった管理・リソースイベントだけです。プロンプトとモデルの応答は、Compliance APIでは取得できません。

この差は製品選びに直結します。チャット本文を検査するタイプのDLP製品は、Enterprise側の会話内容があって初めて成り立ちます。Platform側だけを使う組織が同じ製品を入れても、見えるのは管理操作とキー周りのイベントです。APIの全体像と他の監査手段との違いはClaude Compliance APIとはにまとめています。

有効化の前提はどの製品でも同じ

連携製品を契約する前に、Claude側の準備が済んでいるかを確認します。公式ヘルプが示す条件は次のとおりです。

手順

連携前にClaude側で済ませること

  1. 1

    Primary OwnerがAPIを有効化する

    Enterpriseでは、Organization settings > APIの画面でCompliance APIをオンにできるのはPrimary Ownerだけです。Ownerはこの画面を見られますが、切り替えは操作できません。Adminにはページ自体が表示されません。

  2. 2

    アクセスキーを作る

    同じ画面の「+Create key」で作成します。Primary Ownerは連携している全組織を対象にしたキーを、Ownerは自組織に限ったキーを作れます。

  3. 3

    製品側にキーを登録する

    各製品のセットアップガイドに沿って、キーを製品の管理画面に入力します。

親組織に紐づいている場合は、親組織のPrimary Ownerが有効化し、設定は連携先のすべての組織に及びます。Claude Platformは画面での有効化ではなく、Anthropicの営業窓口への連絡が入口です。

つまり、セキュリティ部門が製品を選んでも、スイッチを押せるのはPrimary Ownerという1人の権限者です。製品選定の稟議と並行して、Primary Ownerへの依頼を進めておくと待ち時間が減ります。

目的別に見る連携製品

以下は公式の一覧から、各社の説明文に書かれている用途で仕分けた表です。1社が複数の用途にまたがる場合は、説明の中心にあるものに置いています。網羅的な全社リストではなく、各カテゴリで説明文に具体的な機能が書かれている代表例です。

DLP・データセキュリティ

会話やファイルの中身を検査し、機密情報の流出を検知する用途です。

製品説明文にある特徴
Zscaler説明文にある特徴プロンプトごとの可視化と、Data Security・DLPワークフローによる流出防止
Forcepoint説明文にある特徴既存のDLP・DSPMポリシーをClaudeの全やりとりに適用。導入時に過去の活動も取り込む
Proofpoint説明文にある特徴プロンプト・応答・ファイルをDLPとAI対応の分類器で保護し、eDiscovery向けに保持
Cyberhaven説明文にある特徴自社のデータ分類エンジンをチャット・ファイル・プロジェクトに適用
Nightfall AI説明文にある特徴PII・PHI・PCI・シークレット・ソースコードを検知。監視のみで、管理者アラートとエンドユーザー通知に対応
Fortinet説明文にある特徴PII・PHI・CHD・認証データの露出をデータセキュリティ態勢管理(DSPM)で検知
Trellix説明文にある特徴Data Security Engineで、顧客定義のプライバシーポリシーをチャット内容に照合

同じ「DLP」でも、検知して通知するだけの製品と、既存ポリシーをそのまま流用する製品があります。Nightfallは説明文が「監視のみ」と明記しているので、ブロックによる強制を求める用途には説明文の範囲を超えます。

SASE・CASB・ネットワーク

製品説明文にある特徴
Netskope説明文にある特徴Netskope One上でアセット・ID・活動を可視化し、ポリシー適用まで行う(プライベートプレビュー)
Cloudflare説明文にある特徴CASBとしてエージェントレスに、ポスチャ・データ・コンプライアンスのリスクを可視化
Palo Alto Networks説明文にある特徴共有されたデータの把握、機密内容とポリシー違反の検知、異常な振る舞いの特定
Cato Networks説明文にある特徴Claudeのやりとりに対するリアルタイムのポリシー適用、データ漏えいの防止

CloudflareのCASBは、公開設定のプロジェクト、プロジェクトの添付ファイル、チャットのファイル、チャットのメッセージ、アーティファクトを対象にDLP違反を探すと、同社のチェンジログに書かれています。

SIEM・SecOps・ログ基盤

製品説明文にある特徴
Splunk説明文にある特徴監査・利用量・コスト・上限データを取り込み、CIM準拠のイベント、検知ルール、ダッシュボードを用意
CrowdStrike説明文にある特徴Falcon Next-Gen SIEMとAgentic SOARにClaudeの活動を取り込む
Datadog説明文にある特徴Claude Platformの管理活動、APIキーの操作、認証イベントを取り込む
Elastic説明文にある特徴監査・利用活動を収集して検知と調査に使う
Sumo Logic説明文にある特徴EnterpriseとPlatform両方の活動ログを取り込む
Cribl説明文にある特徴Cribl Streamで受け、整形・マスク・ルーティングを経て他のSIEMへ流す
ReliaQuest説明文にある特徴GreyMatterにEnterpriseの活動を取り込む

SIEM系は、取り込んだ後の検知ルールがどれだけ用意されているかで価値が分かれます。Splunkは説明文で既成の検知とダッシュボードを挙げています。一方、Criblの説明文は検知ではなく、整形・マスク・ルーティングを挙げており、既存の基盤へ送る前段のパイプラインという位置づけです。自社のログ基盤が決まっている組織では、こうした中継型も候補になります。

ID・アクセスガバナンス

製品説明文にある特徴
Okta説明文にある特徴Identity Security Posture Managementに取り込み、過剰権限や休眠アカウントなどを検出。説明文はベータ提供予定と注記
SailPoint説明文にある特徴組織のユーザー・グループ・ロールを集約
Saviynt説明文にある特徴ユーザー・グループ・ロールを集め、アクセス認定などを自動化
Silverfort説明文にある特徴ClaudeのIDと活動を統合IDグラフに対応づけ、休眠した特権ユーザーなどを調査

Oktaは「近日、一部の顧客にベータで提供」と、一覧の中で提供状況に注記が付いています。一覧に載っていることと、いま使えることは別なので、契約前にベンダーに提供状況を確認します。

eDiscovery・アーカイブ・監督(規制業種向け)

製品説明文にある特徴
RelativityOne説明文にある特徴会話のプロンプトと応答、アップロードファイル、プロジェクトを収集し、RSMF形式に正規化して保全
Smarsh説明文にある特徴Claudeの会話を監視・保持し、監査や規制対応を支援
Microsoft Purview説明文にある特徴Data Security Posture Management(DSPM)とAuditにClaudeの活動を取り込む
Theta Lake説明文にある特徴調査・分析・規制コンプライアンス機能でClaudeのやりとりを扱う
Shield説明文にある特徴チャット・ファイル・プロジェクト・アーティファクトを長期保存し、金融機関向けに記録保存とeDiscoveryを提供
Hadrius説明文にある特徴SEC・FINRA規制下の事業者向けに、会話を書類保存用アーカイブへ取り込み自動で監督

訴訟対応や記録保存が主目的なら、ここから選びます。eDiscovery製品を選ぶ場合は、後述する保持期間と削除済みデータの扱いが効いてきます。保存義務との関係はCompliance APIは内部統制の記録保存義務にどこまで応えるかで扱っています。

AIセキュリティ態勢管理・エージェント統制

説明文の主語が「AIエージェント」「MCPサーバー」「スキル」になっている製品群です。Zenityは、Claudeのエージェント、MCPサーバー、接続リソース、非人間IDを棚卸しします。Saltは、Claude Enterpriseに接続されたMCPサーバーの台帳づくりを前面に出します。Wizは、AIプロジェクトとモデル、ユーザーを可視化します。

これらは「何が使われているか」を把握する棚卸し型が中心で、会話本文の検査を主目的にしていません。DLPとは目的が違うので、並べて比べる対象ではありません。

同じ製品でも取れる範囲は同じではない

公式の一覧は各社の紹介文なので、実際に何が取れるかは製品のドキュメントで確かめる必要があります。公式ヘルプと各社ドキュメントを突き合わせると、差が出る点が3つあります。

使えるキーの種類が製品ごとに違う

Datadogのドキュメントは、前提として「Admin APIキー(read:compliance_activitiesスコープ付き)」か「専用のCompliance Accessキー」のどちらかを求めています。Criblも、Admin APIキーで代用できるがアクティビティフィードだけが対象になる、と書いています。

一方、RelativityOneは、会話内容・ファイル・アーティファクトの取得にはCompliance Accessキーが必要で、AdminキーやStandardキーでは足りないとしています。つまり、Adminキーで手軽に始められる連携は、会話内容を取れない可能性があります。会話の検査が目的なら、キーの種類を最初に確認します。

有効化の画面名がページごとに違う

公式ヘルプは有効化先をOrganization settings > APIと書きますが、Datadogのドキュメントは同じ操作を「Organization settings -> Data and privacy」の項目として案内しています。製品側のドキュメントは画面の更新に追いついていないことがあります。画面名が合わないときは、Claude側の公式ヘルプを優先して探します。

提供ステータスと対応範囲が製品で違う

Netskopeは一覧で「プライベートプレビュー」とされ、ドキュメントでもAI Command Center向けのプレビュー機能と書かれています。Claude Enterpriseの連携にはCASB APIとSPMの両方、Claude PlatformにはSPMのみが対応し、Platform側はCASB APIでのオンボードができません。DLP違反をNetskopeの画面で見たい場合、Enterpriseの方をCASB APIで接続する必要があります。

保持期間と削除済みデータの扱い

eDiscovery系を選ぶときに外せないのが、取得できる範囲の限界です。RelativityOneのドキュメントは、組織が保持ポリシーを短く設定していれば保持期間を過ぎたデータは収集できず、ユーザーや保持ポリシーで削除された会話やアーティファクトも収集できないと書いています。収集の完全性は、Anthropic側の保持ポリシーとデータの有無に左右されます。

つまり、連携製品を入れただけでは「あとから何でも取り出せる」状態にはなりません。削除後にも残す必要があるなら、製品側で継続的に取り込み、自社の保管先に写しておく設計が前提です。自前で取り込む場合の設計はCompliance APIのSIEM連携が詳しいです。

目的別の選び方

製品の数が多いので、入口は目的で決めます。

選び方

目的から選ぶ入口

  • チャット本文の流出を止めたい

    DLP・データセキュリティの表から。Enterpriseの会話内容を読む製品か、Compliance Accessキーが要るかを確かめます。

  • すでに使うSIEMにログを寄せたい

    SIEMの表から、自社基盤に合う製品を選びます。基盤が複数あるならCriblのような中継型が候補です。

  • 訴訟・規制対応で記録を残したい

    eDiscovery・アーカイブの表から。保持ポリシーと削除済みデータの制約を先に確認します。

  • Claudeの利用状況を棚卸ししたい

    ID・AI態勢管理の表から。MCPサーバーやエージェントの一覧化が中心です。

Claude Platformだけを使う組織は、会話内容を前提にする製品を外して、SIEMやID系の管理イベント中心の製品から探すと選択の筋が通ります。経営層への説明や社内規程との対応づけはサイバーセキュリティ経営ガイドラインにClaude導入を当てはめるが参考になります。

よくある質問

一覧にない製品とは連携できませんか

Compliance API自体は自社のコードから呼び出せるため、自前で取り込む道もあります。設計はCompliance APIのSIEM連携を参照してください。

Claude Codeの活動も連携製品で見られますか

Enterpriseでは、Claude CodeのCLIとデスクトップ経由のセッション内容が取得対象に含まれます。OpenTelemetryでの別経路はClaude Code SIEM連携で扱っています。

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