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Claude ConsoleのPlayground使い方 — APIリクエストを試してコード化する

Claude ConsoleのPlayground使い方 — APIリクエストを試してコード化する

Claude ConsoleのPlaygroundでプロンプトとパラメータを試し打ちし、動くコードへ書き出すまでの手順をまとめます。

Claude ConsoleのPlaygroundとは

Playgroundは、Claude Console(platform.claude.com)上でClaudeモデルとAPI機能をコードを書かずに試せる画面です。Messages APIの上に直接構築されており、Playgroundで組み立てたリクエストは、そのままコードで送るリクエストと同じ構造になります。

かつてConsoleには「Workbench」という同種の機能がありましたが、現在はPlaygroundに置き換わっています。Workbench(レガシー)はプロンプトの保存や履歴管理、評価(eval)の実行ができましたが、Playgroundはそれらを持たないステートレスな設計です。入力中のプロンプトはブラウザ内に留まり、Anthropicのサーバーには保存されません。

用途は次の4つです。

  • コードを書く前にモデルや新しいAPI機能を試す
  • プロンプトを繰り返し調整し、レスポンス全体を確認する
  • APIリクエストとレスポンスの構造を学ぶ
  • 試した内容を自分のアプリケーションで動くコードとして書き出す

Playgroundを開く手順

Playgroundを開くまでの流れはシンプルです。

  1. Claude Consoleにログインする
  2. ナビゲーションから「Playground」を選択する
  3. 組織がワークスペースを使っている場合は、作業するワークスペースを選ぶ

APIキーをまだ作っていない場合は、先にSettings → API keysで発行しておくと、Playgroundで試した内容をそのまま自分のコードへ移せます。ここで作るのは開発者個人が使う通常のAPIキーで、組織管理用のAdmin APIキーはClaude Admin APIキーの取得方法とスコープ選択で扱う別物です。キーの種類の選び方と作成手順は後述の「書き出したコードを動かすAPIキーの選び方」で扱います。

プロンプトを書いて実行する

Playground中央の入力欄にユーザーメッセージを書き、必要であればシステムプロンプトも追加します。「Run」をクリックするとリクエストが送信され、Claudeの応答とあわせてそのリクエストのトークン数・使用量が表示されます。プロンプトを直して再度実行する、という繰り返しでイテレーションを進めます。

Playgroundにはあらかじめ用意されたサンプルテンプレートもあり、ロードして書き換えながら試すことができます。モデルセレクターで使うモデルを切り替え、温度(temperature)や最大出力トークン数といったパラメータも同じ画面から調整できます。同じプロンプトをモデルや設定を変えて実行し比較するのは、応答の違いを素早く把握する実用的な方法です。

ツール定義とStructured Outputsを試す

リクエストにツール定義を追加すれば、Playground上でツール呼び出しをそのまま試せます。ツールの呼び出しと結果はレスポンス内に表示されるため、APIがツール呼び出しをどう表現するかをコードを書かずに確認できます。

Structured outputsを使うと、Claudeの出力を自分が定義した形(スキーマ)で返させることもできます。ツール呼び出し・構造化出力とも、実装前に「狙った形でレスポンスが返るか」を検証する場として使えます。

リクエストとレスポンスの生データを確認する

Playgroundは、送信したリクエストと受け取ったレスポンスの生データを表示できます。メッセージ構造、stop reason、usageまで含めた完全な形で確認でき、これは自分のアプリケーションが実際に送受信する形とまったく同じです。Messages APIの仕様書を読みながら動作を確かめるより、実際のペイロードを見ながら理解する方が早い場面は多くあります。

試した内容をコードに変換する

画面上部の「code」トグルをクリックすると、現在のリクエストがコードスニペットとして書き出されます。書き出されるコードは、Playground上で実際に試した内容をそのまま反映するため、自分のプロジェクトへ貼り付け、自分のAPIキーで実行するだけで動きます。

なお、Anthropicの公式ドキュメントに載っているコード例の一部には「Open in Playground」というリンクが付いています。これをクリックすると、そのサンプルがPlaygroundへ読み込まれ、実行しながら手を加えることができます。ドキュメントを読む → Playgroundで試す → コードに書き出す、という一連の流れがConsole内で完結する形です。

以下は、Playgroundで書き出せるコードと同じ形のMessages APIリクエストの例です(cURL)。

export ANTHROPIC_API_KEY="your-api-key-here"
 
curl https://api.anthropic.com/v1/messages \
  -H "content-type: application/json" \
  -H "x-api-key: $ANTHROPIC_API_KEY" \
  -H "anthropic-version: 2023-06-01" \
  -d '{
    "model": "claude-opus-5-5",
    "max_tokens": 1000,
    "messages": [
      {"role": "user", "content": "Playgroundで試したのと同じ内容"}
    ]
  }'

Playgroundの「code」タブから書き出したスニペットも、基本的にはこの形になります。

書き出したコードを動かすAPIキーの選び方

Playgroundの「code」タブで書き出したスニペットを自分のプロジェクトで動かすには、ANTHROPIC_API_KEYにAPIキーを設定する必要があります。Console(Settings → API keys)でキーを作るとき、キーの種類は3つから選びます。

  • 個人キー(personal key): 自分自身として動作し、組織を離れると使えなくなる。自分の開発用に使う
  • サービスアカウントキー(service account key): CIパイプラインや本番サービス、エージェントなど共有ワークロード向け
  • ワークスペースキー(workspace key): 所有者を持たないレガシーなキーで、作成したワークスペースに紐づく。作成者が組織を離れても使え続けるが、個人キー・サービスアカウントキーの利用が推奨される

キーを作成したら、次の点でつまずきやすいので確認しておきます。

Playgroundを使うときによくあるつまずき

  • マルチワークスペース対応のキーでヘッダーを付け忘れる: APIキーがマルチワークスペース対応の場合、リクエストにanthropic-workspace-idヘッダーも合わせて送る必要があります。付け忘れるとエラーになるため、書き出したコードスニペットにこのヘッダーが無ければ追加してください
  • キーの全体表示は作成時の1回だけ: 作成したキーはsk-ant-で始まる文字列としてConsoleに一度だけ全体表示されます。その場でコピーして安全な場所に保存してください。表示を見逃すと同じキーは再表示できず、新しいキーを作り直すことになります
  • Playgroundでの調整はページを離れると消える: Playgroundはステートレスな設計で、プロンプトやパラメータの調整はブラウザ内に留まるだけです。保存ボタンは無く、リロードやタブを閉じると内容は失われます
  • 書き出したmodel IDとmax_tokensをそのまま本番へ持ち込む: 「code」タブのスニペットは試した時点のモデルIDとmax_tokensをそのまま埋め込みます。動作確認用の値のままになっていることが多いため、本番投入前にモデルの選定と出力上限を見直してください

WorkbenchからPlaygroundへの移行で起きたこと

WorkbenchからPlaygroundへの切り替えにともない、保存されたプロンプト・プロンプトのバージョン・eval・プロンプト共有といった機能はPlaygroundには引き継がれませんでした。Workbench(レガシー)に保存済みだったデータは、Console設定からJSON形式でエクスポートする以外に取り出す方法がなく、しかもエクスポート可能な期限は2026年9月1日までと区切られていました。

この期限はすでに過ぎています。2026年9月1日以降、Workbench(レガシー)に保存されていたデータはConsole上から取り出せなくなりました。Workbenchで保存していたプロンプト履歴やevalの結果を今から復元する手段はありません。Playground自体はプロンプトや会話を保存しない設計なので、そもそもPlaygroundへインポートするという概念もありません。今後Playgroundでプロンプトを育てていく場合は、重要なプロンプトはコード側かドキュメント側で管理してください。

Playgroundでできないこと

Playgroundを使う前に、Workbench(レガシー)との違いとして押さえておきたい制約が3つあります。

できないこと内容
プロンプト履歴の保存内容Playgroundはステートレスで、Anthropicのサーバー側に履歴を残さない
evalの実行内容Workbenchにあった評価機能はPlaygroundには無い
プロンプトの共有・バージョン管理内容Playground上では保存も共有もできない

Managed Agentsのように、構築したものをコードベースへ持ち帰って運用する流れ(Managed AgentsをConsoleで構築しコードベースに持ち帰る手順)とは、Playgroundは役割が異なります。

Playgroundと他のConsole機能との使い分け

Playgroundは単発のリクエストを試す場であり、継続的に動くエージェントやツールをConsole上で構築・管理する用途には別の機能が用意されています。たとえばMCPサーバーへのトンネル接続を作る場合はMCP tunnelsをConsoleで作成・管理する手順、Messages APIそのものの全体像やモデル選択・料金まで含めて把握したい場合はAnthropic API完全ガイドが参考になります。

まとめ

Claude ConsoleのPlaygroundは、Messages APIへ直接アクセスしてプロンプトとパラメータを試し打ちし、その内容をそのままコードへ書き出せる画面です。Workbench(レガシー)にあった保存・履歴・eval機能は引き継がれておらず、2026年9月1日を過ぎた現在はレガシーデータのエクスポートもできません。これからPlaygroundを使う開発者は、モデル選択・ツール定義・Structured outputsの検証に使うのが実態に合っています。

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