Claude DesktopのOpen in Zedが空のウィンドウになる原因と回避策
Windows版Claude DesktopのOpen in → Zedで、ファイルもフォルダも開かず空のZedが立ち上がる不具合の症状と、パスをコピーしてzedコマンドで開く回避手順。
Claude DesktopのOpen in Zedが空のウィンドウになる原因と回避策
Windows版のClaude Desktop(Codeタブ)で、チャット内のファイルやフォルダのリンクを右クリックし、Open in → Zedを選ぶと、Zedは起動するのに中身が空です。開きたかったファイルもフォルダも表示されません。原因は未解決ですが、パスをコピーして zed コマンドに渡せば同じ対象を開けます。
どんな症状か
報告されているのは、GitHubのissue anthropics/claude-code#104611(2026年10月23日起票、open、コメント0件)です。再現手順は次の4つです。
報告されている再現手順
- 1
Zedを入れる
Windows用のZedをユーザーインストールします(
%LOCALAPPDATA%\Programs\Zed)。 - 2
リンクを右クリック
DesktopのCodeタブのセッションで、会話に出てきたファイルかフォルダのリンクを右クリックします。
- 3
Zedを選ぶ
メニューのOpen inからZedを選びます。
- 4
空のウィンドウが開く
Zedの新しいウィンドウが出ますが、ファイルもフォルダも開いていません。エラー表示もありません。
報告者の環境は、Windows 11 Pro(10.0.26200)、Claude Desktop 3.6556.2.0(MSIX版)、Claude Code 2.1.301、Zed 1.25.2です。Zed本体は %LOCALAPPDATA%\Programs\Zed\bin\Zed.exe にあります。回帰かどうかは、報告者自身が「分からない」としています。
原因はどこまで分かっているか
切り分けの材料は、報告者が示した1点だけです。ターミナルから行番号付きのパスを渡すと、Zedは正しく開きます。
zed "C:\path\to\file.py:12"つまりZed側のパス引数の処理は動いています。報告者は、Desktopの「Open in → Zed」がパスを渡さずにZedを起動しているか、Zedが読めない形のパスを渡している可能性を挙げています。ただしこれは推測で、ログにもエラーは出ません。担当者の見解や修正バージョンも、issueにはまだありません。
したがって次の2点は、言い切れません。
- Desktopが空のパスで起動しているのか、読めないパスを渡しているのか
- Windows以外(macOSやLinux)で同じことが起きるのか
issueのラベルは bug / platform:windows / area:desktop で、Windows版Desktopの問題として扱われています。
回避策: パスをコピーしてzedで開く
Desktopの右クリックメニューには、Open inのほかにCopyのサブメニューがあります。ここからAbsolute path(絶対パス)をコピーできます。Open inが使えなくても、この経路は影響を受けません。
コピーしたパスをZedに渡す
- 1
絶対パスをコピー
チャットやファイルペイン、差分ビューアーで対象を右クリックし、CopyからAbsolute pathを選びます。
- 2
ターミナルでzedを実行
PowerShellかコマンドプロンプトを開き、コピーしたパスを二重引用符で囲んで
zedに渡します。 - 3
必要なら行番号を付ける
ファイルを特定の行で開きたいときは、パスの末尾に
:行番号を足します。
# ファイルを開く
zed "C:\Users\me\project\src\app.py"
# 42行目で開く
zed "C:\Users\me\project\src\app.py:42"
# フォルダをプロジェクトとして開く
zed "C:\Users\me\project"Zedの zed [OPTIONS] [PATHS]... は、ファイルでもディレクトリでも受け取り、ファイル名:42 や ファイル名:42:10 の形で行と列も指定できます。パスにスペースが入るフォルダでも、二重引用符で囲めば1つの引数として渡せます。
zedコマンドが見つからないとき
Zedの資料では、Windowsのインストール先ディレクトリをPATHに通すか、zed.exe のフルパスを使う、と説明されています。PATHを触りたくなければ、報告者の環境にならったフルパス指定で足ります。
& "$env:LOCALAPPDATA\Programs\Zed\bin\Zed.exe" "C:\Users\me\project"インストール先はインストール方法で変わる場合があるので、手元の Zed.exe の場所を一度確かめてから書いてください。
すでに開いているZedのウィンドウとの関係
zed コマンドには、開き方を選ぶオプションがあります。
-n(--new): すでに開いているパスでも、新しいウィンドウで開く-a(--add): フォーカス中のウィンドウにパスを追加する-r(--reuse): 既存ウィンドウの内容を新しいパスで置き換える-e(--existing): 既存のZedウィンドウで開く
何も付けない場合、ディレクトリは現在のウィンドウのサイドバーに開きます。この既定は cli_default_open_behavior 設定で変えられます。Open inが開いた空のウィンドウが残っているなら、zed -r "パス" でそのウィンドウの中身を置き換えられます。
Zed以外の逃げ道
Zedにこだわらないなら、Desktop側の機能で足りる場面があります。
- ファイルのパスをクリックすると、アプリ内のファイルペインで開きます。小さな修正ならここで直せます
- Show in Explorerで、含まれるフォルダをエクスプローラーで開けます
- Open inのメニューには、VS CodeやCursorなどの別エディタも並びます。同じ操作でそちらは開くのか試すと、Zed固有の問題かDesktop全体の問題かを切り分けられます
メニューの一覧や差分ビューアーからの使い方は、Claude Code Desktopのdiff view(差分ビューアー)の開き方と使い方で扱っています。
切り分けの順番
空のウィンドウが出たとき、Zed側とDesktop側のどちらを疑うかは、次の順で確かめると早く決まります。
空のZedが開いたときの切り分け
- Qターミナルから zed "パス" で同じファイルが開くか?答えがZed側の問題です。PATHかインストール先を見直し、Zedを更新します
issue #104611と同じ症状です。Copyの絶対パスから
zedで開く回避策を使います。
Claudeにzedを実行させる
Desktopのセッションでは、Claudeに zed コマンドを実行させる手もあります。たとえば「src/app.py の42行目をzedで開いて」と頼むと、Claudeがパスを組み立てて zed を呼びます。パスの手入力とコピーの手間が省けます。
ただし、実行にはBashの許可が要ります。毎回確認されるのが煩わしければ、プロジェクトの .claude/settings.json で zed だけを許可する書き方があります。
{
"permissions": {
"allow": ["Bash(zed *)"]
}
}許可するのは zed から始まるコマンドだけです。Zedは --diff や --user-data-dir のような引数も取るため、許可する範囲が広すぎないかは自分の運用に照らして決めてください。Windowsのネイティブ環境では、PATHに zed が通っていないとClaudeのBashからも見つかりません。その場合は前節のフルパス指定を、依頼文に添えます。
よくあるつまずき
落とし穴
Zedがすでに起動していると、空のウィンドウに気づきにくい
Zedを普段から起動したままにしている人は、Open inで増えた空ウィンドウを、最初から開いていた別ウィンドウと見間違えがちです。新しく増えたウィンドウのタイトルバーと、サイドバーが空かどうかを見てください。
次の勘違いも起きやすい点です。
- MSIX版かどうかは、症状と関係があるとは限りません。報告者はMSIX版のDesktopを使っていますが、issueはインストール形態が原因だとは述べていません
- Zedの再インストールでは、直らない可能性が高いです。CLIから渡したパスは正しく開くので、Zedの壊れを疑う根拠は弱いです
- ACPでZedにClaudeをつなぐ話とは、別物です。こちらはDesktopのメニューからZedを起動する機能の不具合で、ZedのエージェントからClaudeを使う設定はZedでClaude Agent(ACP)を使う手順に別にまとめています
この不具合を追い続ける方法
issueがcloseされ、修正バージョンが書かれたかどうかは、issueの更新と、Desktopの更新履歴で見分けます。Windowsで同じ症状に当たった人は、issueに自分のDesktopとZedのバージョンを書き込むと、再現条件の絞り込みに役立ちます。
Desktopの更新が失敗する、プロセスが溜まるといった別系統のWindows固有の症状は、Windowsでclaude.exeが溜まる原因と、メモリを空ける掃除の手順やClaude Desktopが0x80073CF9でインストールできない原因とpriconfig.xmlが受け持ちます。
まとめ
Open in → Zedが空のウィンドウを開く原因は、issueでもまだ特定されていません。ターミナルからパスを渡せばZedは正しく開きます。当面は、Copyから絶対パスを取り、zed "パス" で開けば同じ結果が得られます。修正の見通しはissueに出ていないため、手動の2ステップ(コピーしてコマンド)を前提にしておくのが現実的です。
参照した一次ソース
この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。