ClaudeとExpediaを連携する方法 — 検索・比較でできること
ExpediaのConnectorで検索・価格比較ができる範囲と、予約はどこで完了させる形になるかを接続手順とあわせてまとめます。
Claude Expedia連携とは — できることと範囲
Claude Expedia連携は、旅行予約サイトのExpediaが自社で提供するConnectorです。ConnectorsディレクトリのProductivityカテゴリに載っており、接続するとフライト・ホテルの検索と価格・空室状況の確認をチャットから行えます。運営元はExpedia Groupで、ディレクトリへの追加は2026年5月です。
ディレクトリの説明文は「Discover and search flights and hotels worldwide. Get real-time pricing and availability to plan your perfect trip.(世界中のフライト・ホテルを発見・検索できます。リアルタイムの価格と空室状況を確認して、理想の旅行を計画できます)」です。検索と価格確認に絞った内容で、公開されているツールも検索・照会系の3つだけ。ツール名から見て、予約や購入を実行するものは並んでいません。
ページには「Anthropic verified」の表示があります。一方で、同じページの注意書きは「Anthropicは開発者が提供するツールを管理しておらず、意図どおりに動くことも、後から変更されないことも検証できない」という趣旨です。検証済みの表示は、ツール内容そのものの保証を意味しません。
使える3つのツールでできること
ディレクトリページの「Tools」欄に並ぶのは3つだけです。
公開されているツールは3つ
search_hotels
条件を指定してホテルを検索します。
search_flights
区間・日程を指定してフライトを検索します。
get_hotel_pdp_offers
名前から、特定ホテルの商品詳細ページ(PDP)に載る料金プランを取得するツールと読めます。先に
search_hotelsで候補を絞ります。
「来月の東京出張で、羽田発大阪着の午前便を3つ候補で出して」のように、条件を具体的に伝えるほど候補を絞り込みやすくなります。
ディレクトリの説明文は「リアルタイムの価格と空室状況」と書いています。予約直前は、Expedia側の表示で金額と空室を再確認してください。
来月15日から2泊、大阪駅から電車15分以内のホテルを
1泊15,000円以内で3件、朝食付き条件も分かる範囲で出して予約・購入はConnector単体では完結しない
ヘルプはConnectorを、アプリやサービスのデータを取得し、接続先でアクションも取れる仕組みと説明しています。Linearでの課題作成やSlackでのメッセージ送信がその例です。
公開ツールが検索・照会の3つなので、予約と支払いはExpedia連携の外で完了させます。Claudeが出した候補を見て、利用者自身がExpediaのサイトやアプリで確定する役割分担です。
予約の確定は支払いを伴う取り消しにくい操作です。現地ツアーの検索から予約リンクまでは、Civitatisコネクタの手順で確認できます。検索・比較まではConnector、最終確定は人が承認してから進める運用にすると、誤った予約を防げます。承認の置き方はExpedia Cowork連携の出張手配で手順にしています。宿を口コミや条件で絞りたいときは、Booking.comとTripadvisorの併用も選択肢です。
サインイン不要で接続できる
ディレクトリページの「Sign-in」欄は「Not required」です。接続時にExpediaアカウントへサインインする手順はありません。
ヘルプは、Connectorが接続先で本人の権限を引き継ぐと説明しています。Expediaはサインイン手順がないので、Claude側で必要な操作は接続と、会話ごとのトグルのオンだけです。
接続手順
接続先はディレクトリページに書かれたURL https://www.expedia.com/mcp です。Claudeのウェブ・デスクトップ・Coworkのコネクタ画面からは、このURLを自分で入れる必要はありません。
個人アカウント(Free・Pro・Max)
個人アカウントでの接続
- 1
Connectorsの画面を開く
「Customize」→「Connectors」を開きます。チャット下部の「+」から「Connectors」→「Manage connectors」でも同じ画面です。
- 2
Expediaを探す
「+」ボタンを押し、一覧またはProductivityカテゴリからExpediaを選びます。
- 3
Connectを押す
「Connect」をクリックします。サインイン画面は出ません。
- 4
会話ごとにオンにする
チャットの「Connectors」トグルでExpediaをオンにします。接続後は、会話の内容に合うとClaudeが自分で呼び出すこともあります。
Claude Codeから使う場合
ヘルプによると、Connectorはウェブ・デスクトップ・Claude Code・API(MCP connector)で使えます。Claude Codeでは、claude mcp add にURLを渡してMCPサーバーとして登録します。v2.1.287の claude mcp add --help には、HTTPサーバーの追加例が次の形で載っています。
claude mcp add --transport http expedia https://www.expedia.com/mcp--scope の既定は local で、そのプロジェクトだけに登録されます。チームで共有するなら project、自分の全プロジェクトで使うなら user を指定します。
接続を外す・権限を見直す
接続したサービスは、「Customize」→「Connectors」で切断したり、接続設定や権限を見直したりできます。ヘルプは、使わなくなったサービスは切断するよう挙げています。ディレクトリの各ページには、利用例・読み取りと書き込みの機能・提供範囲が載っているとも説明されています。Expediaのページでその中身にあたるのが、前の節のツール3つです。
Team・Enterpriseでの組織配布
Team・Enterpriseでは、メンバーが使い始める前にOwnerまたはPrimary OwnerがExpediaを組織側で有効化します。
組織側の有効化
- 1
組織設定を開く
「Organization settings」→「Connectors」を開きます。
- 2
Browse connectorsを選ぶ
ページ下部の「Browse connectors」をクリックします。
- 3
チームに追加する
一覧からExpediaを選び、「Add to your team」をクリックします。
有効化は、メンバーが使える状態を用意するだけです。誰かに自動で権限を与えるものではありません。ヘルプはメンバーが個別に認証してから使い始める流れを説明していますが、Expediaはサインイン不要なので、メンバーに残るのは接続とトグルのオンです。
ツールの許可を絞る
Ownerは「Customize」→「Connectors」でコネクタを選ぶと「Tool permissions」を設定できます。ツールごと、または分類ごとに「Always allow」「Needs approval」「Blocked」を選べます。この設定は組織全体に効き、個々のユーザーは上書きできません。
ヘルプが挙げる使い道は「読み取りは許可し、書き込みは止める」型です。出張手配で検索の段階から人の確認を挟みたい組織は、search_flights と search_hotels を「Needs approval」にする選択肢があります。
Enterprise-managed authの対象外
組織のIDプロバイダ経由でConnectorを一括認可するEnterprise-managed authの対象は、Asana・Atlassian・Canva・Datadog・Figma・Granola・Linear・Notion・Slack・Supabaseの10種です。Expediaは含まれていません。Expediaは対象外なので、組織側は上の「Browse connectors」から有効化して配ります。組織が配るConnectorとは別に、個人用のConnectorを各自が足すことは、ヘルプでは引き続き可能と説明されています。
検索条件の行き先と、併用するConnector
接続すると、会話に書いた日程・行き先・予算がExpediaのMCPサーバー(https://www.expedia.com/mcp)に渡り、検索に使われます。ディレクトリページに並ぶドキュメント・サポート・プライバシーポリシーのリンクは、どれもExpedia側のものです。検索内容がどう扱われるかは、そのプライバシーポリシーで決まります。
ヘルプは接続時の注意として、サービスに接続すると、そのサービス上のデータへのアクセスと変更の権限をClaudeに渡すことになると書いています。信頼できて、業務に必要なものだけを接続する前提です。Expediaでこの注意が当てはまるのは、主に検索条件の渡り先です。
会話ごとのトグルは、複数のConnectorを同時にオンにできます。ディレクトリページの関連コネクタ欄には、Google Calendar・Slack・Notionなどが並びます。たとえば次のように頼むと、検索はExpedia、その前後は別のConnectorという分担になります。
来週は火曜の午後と木曜が会議で埋まっています。
空いている日に絞って、羽田発の大阪行きを午前便で3つ出して。
結果は #出張 チャンネルに投稿して予定の確認がGoogle Calendar、投稿がSlackの担当です。Slackは「メッセージの送信」を含むConnectorなので、投稿の許可はExpediaとは別に、Slack側の「Tool permissions」で決まります。Expedia連携の3ツールを絞っても、投稿の可否は変わりません。
移動手段の見積もりも同じ会話に足すなら、ClaudeとUberの連携も組み合わせの候補です。
詰まりやすいところ
「予約して」と頼んでも進まない
Claudeができるのは候補の提示までです。予約はExpediaのサイト・アプリで行います。
接続したのにホテルを検索してくれない
接続しただけでは、会話で使える状態になりません。ヘルプは、使いたいサービスを会話ごとにトグルでオンにする手順を示しています。チャット左下の「+」(または「/」)から「Connectors」を開き、Expediaがオンか確かめます。
スマートフォンのアプリにExpediaが出ない
ウェブまたはデスクトップで接続した内容は、次にiOS・Androidアプリへログインしたときから使えるようになります。
接続に失敗する
ヘルプは、認証に失敗したときは「Customize」→「Connectors」から接続をいったん外し、つなぎ直す手順を挙げています。
Team・Enterpriseの画面にExpediaが出ない
Ownerが組織側で有効化していないと、メンバーの設定画面に選択肢が表示されません。管理者への確認が先です。個人アカウントではこの手順が不要で、最初から一覧に出ます。
まとめ
Expedia連携は、検索と価格の比較までを引き受けるConnectorです。予約の確定はExpedia側で行う前提で、検索の段階だけClaudeに任せると使いどころがはっきりします。
組織で使うなら、まず「Tool permissions」で検索ツールに承認を挟むかを決めます。使わなくなったら、「Customize」→「Connectors」から接続を外せます。
参照した一次ソース
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