Claude HubSpot連携でCRMデータを会話から参照する方法
Claude HubSpot連携は公式Connectorで、商談・顧客データを権限内で読み取れる読み取り専用の仕組みです。claude.aiとClaude Codeそれぞれの接続手順とつまずきどころをまとめます。
Claude HubSpot連携とは
Claude HubSpot連携は、HubSpotが公開している公式Connectorです。裏側はModel Context Protocol(MCP)で動き、Claudeがユーザーの代わりにHubSpotのAPIを呼び出して、Contacts(連絡先)・Deals(商談)・Companies(会社)・Tickets(チケット)を読み取ります。アクセスできる範囲は、接続した本人がHubSpot側で持つ権限までです。担当外の商談やチームが違う顧客データには、Connector経由でも届きません。
できることは「読み取り」に限られます。会話の中でHubSpotのデータについて質問し、その場で要約や集計を返してもらう使い方が中心です。書き込みや更新はできません。商談ステージの変更や新規連絡先の作成は、Claudeからは実行できず、HubSpot側の画面かAPIキーを使った別の連携が必要です。
使える面はひとつではありません。claude.ai(Web)・Claude Desktop・Claude Mobile・Claude Code・Claude APIのいずれからも呼び出せ、Cowork経由でも同じ接続設定を共有します。
使い始める前に確認すること
接続前に押さえておくべき点は3つです。
まず権限です。ClaudeはHubSpotアカウントの権限をそのまま引き継ぎます。一般ユーザーとして接続すれば、Claudeも一般ユーザーが見られる範囲までしか見えません。管理者権限で接続すれば、組織全体のデータに触れられる可能性がある点は意識しておく必要があります。
次にプランです。Web版のConnectorはClaude(Free/Pro/Max)・Cowork・Desktop・Mobileの利用者全員が使えます。ただしCoworkそのものはPro以上の有料プランが前提で、Freeプランでは利用できません。
最後にTeam/Enterpriseプランの制約です。組織のオーナーがConnectorsを有効化していないと、メンバー側の設定画面にHubSpotが表示されません。個人で先にできることはなく、まず管理者への依頼が必要です。
claude.ai・Desktop・Mobileで接続する手順
チャット画面からの接続は次の4ステップです。
- チャット下部の「+」ボタン、または「/」で開くメニューから「Connectors」にカーソルを合わせる
- 「Manage connectors」を選び、Connectorsディレクトリを開く
- カテゴリ「Sales and marketing」からHubSpotを探すか、検索で直接見つけて「Connect」をクリックする
- HubSpotアカウントでサインインし、要求される権限を確認して許可する
設定画面からも同じ操作ができます。「Customize > Connectors」を開き、「+」ボタンからディレクトリを呼び出す経路です。日常的に複数のConnectorを管理するなら、こちらのほうが迷いにくくなります。
Team/Enterpriseプランでは、先にオーナーが「Organization settings > Connectors」で「Browse connectors」からHubSpotを組織に追加します。この段階では誰にも自動でアクセス権が付与されるわけではありません。メンバー各自が上記の手順でHubSpotアカウントにサインインして初めて使えるようになります。
Claude CodeやAPIから使う手順
Claude Codeでは、CLIから直接追加する方法と、claude.aiで設定したConnectorをそのまま引き継ぐ方法の2通りがあります。
CLIから追加する場合は、ユーザースコープでHubSpotのMCPサーバーを登録します。
claude mcp add --transport http hubspot --scope user https://mcp.hubspot.com/anthropic追加しただけでは未認証の状態です。Claude Codeのセッション内で /mcp を実行し、ブラウザでのOAuthログインを済ませます。ターミナルから直接ログインしたい場合は、次のコマンドでも同じ認証フローを開始できます。
claude mcp login hubspotもう一つの経路は、claude.aiのアカウントでClaude Codeにログインしている場合です。この状態では、claude.ai側の「Customize > Connectors」で接続済みのHubSpotが、Claude Codeの /mcp パネルに自動的に表示されます。改めて claude mcp add を打つ必要はありません。ただし ANTHROPIC_API_KEY などAPIキー認証でClaude Codeを動かしている場合、この自動反映は起こりません。claude.aiアカウントでのログインだけが対象です。
Claude APIから直接呼び出す場合は、MCP Connector機能を使ってHubSpotのMCPサーバーをリクエストに含める構成になります。API経由の細かい設定はプロダクト側のドキュメントに従ってください。
利用シーン別の接続経路早見表
| 利用シーン | おすすめの接続経路 | 理由 |
|---|---|---|
| チャットで営業状況を都度確認したい | おすすめの接続経路claude.ai・Desktop・Mobile | 理由追加設定なしでその場から質問できる |
| スクリプトやワークフローに組み込みたい | おすすめの接続経路Claude Code(claude mcp add) | 理由ユーザースコープで永続化され、プロジェクトをまたいで使える |
| チーム全体で標準化したい | おすすめの接続経路claude.aiで先に接続 → Claude Codeへ自動反映 | 理由一度の認証を複数の面で使い回せる |
| 組織で一括管理したい(Team/Enterprise) | おすすめの接続経路オーナーがOrganization settingsで先に有効化 | 理由個々のユーザーが自分で有効化する手間を省ける |
よくあるつまずき
HubSpot側の権限が想定より狭い。Claudeが「その商談は見つかりません」と答えたとき、多くの場合は接続に使ったHubSpotアカウントの閲覧権限が足りていません。管理者に確認してもらうのが早い解決策です。
OAuthトークンの期限切れ。しばらく使っていないと再認証を求められることがあります。claude.aiでは接続済みのConnector詳細画面から再認証できます。Claude Codeでは /mcp を開き、対象のサーバーで「Re-authenticate」を選びます。
Team/Enterpriseで「HubSpotが見当たらない」。個人の設定画面にHubSpotの選択肢自体が出てこない場合、組織側でまだConnectorが有効化されていません。個人の操作では解決せず、オーナーへの依頼が唯一の手段です。
書き込みができると誤解する。「このチケットの担当者を変更して」と頼んでも、ClaudeはHubSpotのレコードを更新できません。Read限定という制約を最初に共有しておくと、依頼のやり取りで手戻りが減ります。
カスタマーサポート側のチケット管理をZendeskで行っている場合、HubSpotのような公式Connectorはなく、コミュニティ製MCPサーバー経由での連携になります。導入手順の違いはClaude Zendesk連携にまとめています。
Claude CodeでConnectorが一覧に出ないこともあります。ANTHROPIC_API_KEY や apiKeyHelper、Amazon Bedrockなど別の認証方式が有効になっていると、claude.ai経由のConnectorは読み込まれません。/status で現在の認証方式を確認し、必要なら /login でclaude.aiアカウントに切り替えます。
よくある質問
HubSpot連携で商談のステージを更新できますか
できません。Claude HubSpot連携のCapabilitiesは読み取り専用です。ステージ変更や新規レコードの作成は、HubSpot側の画面かAPIキーを使った別の仕組みで行う必要があります。
無料プランでもHubSpot連携は使えますか
チャット単体でのConnector利用は有料プラン限定ではありません。ただしCoworkでHubSpotのデータを扱いたい場合は、Cowork自体がPro以上の有料プランを前提としているため、その制約が別にかかります。
Claude CodeとClaude.aiの両方で同じHubSpot接続を使い回せますか
claude.aiアカウントでClaude Codeにログインしていれば、claude.ai側で接続したHubSpotがそのまま /mcp に表示されます。APIキー認証でClaude Codeを使っている場合は対象外で、claude mcp add での個別追加が必要です。
HubSpotの担当者ごとに見えるデータは変わりますか
変わります。Claudeが参照できる範囲は接続したアカウントのHubSpot権限に従うため、担当外の商談やチームが異なる顧客のデータには、Connector経由でも届きません。組織全体を横断して見たい場合は、権限の広いアカウントで接続し直すか、管理者に閲覧権限の拡張を依頼する必要があります。
接続したHubSpotアカウントを切り替えることはできますか
接続済みのConnectorを一度解除し、別のHubSpotアカウントで接続し直せば切り替えられます。claude.aiでは「Customize > Connectors」から対象のConnectorを選び、解除してから再接続する流れになります。Claude Codeも同様に、いったん claude mcp remove hubspot で削除してから追加し直します。
まとめ
Claude HubSpot連携は、商談や顧客データを会話の中で確認できる読み取り専用のConnectorです。claude.ai・Desktop・Mobileならチャット下部のメニューから数クリックで接続でき、Claude Codeなら claude mcp add かclaude.aiとの連携で使えます。書き込みができない前提を押さえ、HubSpot側の権限を先に確認しておくと、接続後のつまずきをかなり減らせます。日常的な分析プロンプトの具体例はClaude HubSpot営業分析で、Coworkでの週次レポート自動化はCowork HubSpot自動化でそれぞれ扱っています。