Claude Klaviyo連携の使い方 — 接続手順とできること
Claude Klaviyo連携は、キャンペーン作成やプロファイル更新など書き込みも行える公式Connectorです。掲載版とカスタム版の違い、接続手順、権限の絞り方をまとめます。
Claude Klaviyo連携とは
Claude Klaviyo連携は、EC向けメールマーケティングプラットフォームのKlaviyo自身が開発・保守する公式Connectorです。Connectorsディレクトリの掲載ページには「Anthropic verified」のバッジが付き、カテゴリは「Communication」「Data & analytics」「Sales & marketing」の3つにまたがります。サインインが必須で、ディレクトリへの追加は2026年1月です。
掲載ページの説明は「Chat directly with Klaviyo to report, strategize, and launch faster(Klaviyoと直接対話して、レポート作成・戦略立案・配信をより速くする)」。パフォーマンスサマリー、コンテンツやコピーの作成、最適化の機会探し、プロファイルの分析までを会話の中で頼めます。
Connector URLは https://mcp.klaviyo.com/mcp?include-mcp-app=true。裏側はModel Context Protocol(MCP)で動き、掲載ページが示すツールは27個です。取得系の get_* が中心ですが、キャンペーン作成、プロファイルの作成・更新、購読の登録・解除といった書き込み系のツールも含まれます。
KlaviyoのMCPサーバー自体は、掲載版より広い範囲を持っています。Klaviyoの開発者向けドキュメントでは、サーバーが公開するツールは260個を超えるとされています。
ツール数が3通りに見える
Klaviyoのツール一覧
260超
ローカル専用のツールも含む全体
コアツール
約40
core-tools-onlyで絞ったときの範囲
Claude掲載ページ
27
うち24個が名前つきで表示される
Claudeのサポート記事によると、コネクターはClaude・Claude Desktop・Claude Code・API(MCP Connector経由)のいずれからも使えます。ディレクトリはClaude、Claude Desktop、Claude for iOS/Androidから開けますが、モバイルからの追加は現在ベータ扱いです。
Claude Klaviyo連携でできること
掲載ページに名前が出ている24個のツールを機能別に並べると、次のとおりです。右端の「Klaviyo側の分類」は、Klaviyoの「Available tools」表にあるRead Only列に従っています。
| 操作カテゴリ | 主なツール | Klaviyo側の分類 |
|---|---|---|
| キャンペーン | 主なツールget_campaigns get_campaign get_campaign_report | Klaviyo側の分類読み取り専用 |
| キャンペーンの作成 | 主なツールcreate_campaign assign_template_to_campaign_message | Klaviyo側の分類書き込み |
| 指標・イベント・カタログ | 主なツールget_metrics get_metric query_metric_aggregates get_events get_catalog_items | Klaviyo側の分類読み取り専用 |
| フロー・リスト・セグメント | 主なツールget_flows get_flow get_lists get_list get_segments get_segment | Klaviyo側の分類読み取り専用 |
| プロファイル | 主なツールget_profiles get_profile | Klaviyo側の分類読み取り専用 |
| プロファイルの変更 | 主なツールcreate_profile update_profile | Klaviyo側の分類書き込み |
| 購読 | 主なツールsubscribe_profile_to_marketing unsubscribe_profile_from_marketing | Klaviyo側の分類書き込み |
| 画像 | 主なツールupload_image_from_url | Klaviyo側の分類書き込み |
| アカウント | 主なツールget_account_details | Klaviyo側の分類読み取り専用 |
名前が出ている24個のうち、17個が読み取り、7個が書き込みです。読み取りと書き込みが交互に並んでいます。
たとえば get_segments で対象を絞り、query_metric_aggregates で期間別の指標を集計し、傾向が見えたところで create_campaign に進む、という流れを1回の会話でつなげられます。
Klaviyoの一覧には send_campaign(キャンペーンを設定済みの宛先へ送る)や delete_campaign も載っています。掲載ページが名前を出しているのは27個のうち24個で、これらは含まれません。残り3個は「Show all 27 tools」の折りたたみの先にあります。配信まで任せたい場合は、接続後にClaudeが呼べるツールを設定画面で見てから使い方を決めます。
指示は具体的なほど1回で完結します。「先月のキャンペーンでクリック率が高かった上位3件と、それぞれの件名を教えて」のように期間・対象・返す形を指定すると、get_campaigns と get_campaign_report を組み合わせて答えやすくなります。件名の案そのものを作る手順はClaudeでメルマガの件名と本文のバリエーションを作る手順にあります。
掲載版とカスタム版のどちらで繋ぐか
Klaviyoの開発者向けドキュメントは、Claudeとの接続方法を2通り挙げています。どちらを選ぶかで、使えるクエリパラメーターと必要なプランが変わります。
Klaviyoを繋ぐ2つの方法
掲載版(Listed Connector)
ディレクトリで「Klaviyo」を探して接続します。Klaviyoの文書では、単一のKlaviyoアカウントに繋ぐときの推奨です。クエリパラメーターは指定できません。
カスタム版(Custom Connector)
「Add custom connector」でURLを入力します。複数のKlaviyoアカウントを繋ぐときの推奨で、read-only=true などのクエリパラメーターを付けられます。
カスタム版のURLは https://mcp.klaviyo.com/mcp です。複数アカウントを繋ぐ場合、Klaviyoの例では名前を Klaviyo - Example Company のように変え、URLに ?company=example-company を足して区別します。チャットごとに「+ > Connectors」から、使うアカウントのコネクターだけを有効にします。
クエリパラメーターで挙動を変えられるのは、カスタム版だけです。主なものは次のとおりです。
| パラメーター | 既定値 | 効果 |
|---|---|---|
read-only | 既定値false | 効果trueで、書き込みを行うツールを無効にする |
disable-tools-with-user-generated-content | 既定値false | 効果trueで、プロファイルのプロパティやイベントなど利用者が入力した内容を読むツールを無効にする |
core-tools-only | 既定値false | 効果trueで、約40個のコアツールに絞る(ChatGPT向けは既定でtrue) |
toolsets | 既定値すべて | 効果profiles:read,campaigns:read のようにAPIスコープで絞る |
beta | 既定値false | 効果trueで、新しく不安定なツールを有効にする |
URLの例は https://mcp.klaviyo.com/mcp?read-only=true&toolsets=profiles:read,campaigns:read です。掲載版のConnector URLにある include-mcp-app=true は、この表に載っていません。
プランの条件は、公式ページ同士で食い違っています。Klaviyoの文書ではカスタムコネクターはPro・Max・Team・Enterpriseのユーザー向けとされ、Claudeのサポート記事ではFreeを含む全プランで使え、Freeは1件までとされています。Freeプランで試す場合は、追加画面で実際に選べるかを見るのが確実です。
接続手順
掲載版はURLを入力せず、ディレクトリのクリックで進められます。
掲載版Klaviyoを接続する流れ
- 1
ディレクトリを開く
チャット欄左下の「+」(または「/」)から「Connectors」にカーソルを合わせ、「Manage connectors」を選びます。設定から入るなら「Customize > Connectors」です(Klaviyoの文書では「Settings > Connectors > Browse Connectors」)。どちらの名前でも見つからなければ、「+」メニューの「Manage connectors」から入ります。
- 2
Klaviyoを選ぶ
「Sales & marketing」「Data & analytics」などのカテゴリか検索窓からKlaviyoを探し、説明と機能を読んで「Connect」を押します。
- 3
サインインして許可する
Klaviyoのアカウントでログインします。Klaviyoの文書では、続けて「Review the Claude access」でApproveを押し、次にKlaviyoアカウントに対する権限を確認してAllowを押す2段階の流れです。
- 4
会話ごとに有効にする
使いたいチャットで「+ > Connectors」を開き、Klaviyoをオンにします。
Klaviyoの文書には、この機能がKlaviyoのOwner・Admin・Managerのロールを持つユーザー向けだと注記があります。Klaviyoのトラブルシューティングも、接続できないときはこのロールを確認するよう案内しています。
Claude Codeからは、2つの経路があります。claude.aiアカウントでログインしていてClaude側で接続済みなら、/mcp のパネルに「claude.ai」由来のサーバーとして自動で現れます。Team・Enterpriseでclaude.ai側にサーバーを足せるのは管理者だけです。
ANTHROPIC_API_KEY・ANTHROPIC_AUTH_TOKEN・apiKeyHelper のいずれかが有効なとき、またはBedrockなどのサードパーティプロバイダーを使っているときは、claude.aiのコネクターは読み込まれません。この場合はKlaviyoのURLを直接追加します。
claude --version
claude mcp add --helpv2.1.289で claude mcp add --help を実行したときのオプションの抜粋です(実際の出力は行順が異なり、ほかのオプションも並びます)。
-s, --scope <scope> Configuration scope (local, user, or project) (default: "local")
-H, --header <header...> Set headers for HTTP/SSE servers (e.g. -H "X-Api-Key: abc123" ...)
--client-id <clientId> OAuth client ID for HTTP/SSE servers
--callback-port <port> Fixed port for OAuth callback--scope の既定値は local(いまのプロジェクトだけ)です。どのプロジェクトからでも使うなら user を指定します。読み取り専用で始めるなら、read-only=true を付けたURLを渡します。
claude mcp add --transport http klaviyo --scope user "https://mcp.klaviyo.com/mcp?read-only=true"Klaviyoは「OAuth(動的クライアント登録)・Streamable HTTP」で接続すると案内しており、--transport http と対応します。追加しただけでは未認証なので、セッション内で /mcp を実行し、ブラウザでOAuthのログインを済ませます。
書き込みを絞る3つの層
書き込み系のツールを含むため、どこで絞るかを決めておくと運用が楽になります。絞る場所は3つあり、それぞれ効く範囲が違います。
| 層 | 設定する場所 | 効き方 |
|---|---|---|
| Klaviyo側 | 設定する場所Klaviyoのユーザーロール | 効き方Claudeはログインしたユーザー自身の権限を引き継ぐ。見えないリストやキャンペーンには届かない |
| Claude側 | 設定する場所Team・Enterpriseで、Ownerが設定する「Tool permissions」 | 効き方読み取り専用ツールと書き込み・削除ツールの種類ごとに「Always allow」「Needs approval」「Blocked」を選ぶ |
| 接続URL側 | 設定する場所カスタム版のクエリパラメーター | 効き方read-only=true で、そもそも書き込みツールがClaudeに渡らない |
Claude側の設定は絞る方向にしか働きません。Klaviyoの権限がないユーザーに、Claudeで「Always allow」にしても書き込みの権限は生まれません。
選び方は目的で変わります。
- 数字を眺めてレポートを作りたいだけなら、カスタム版に
read-only=trueを付けると、書き込みの可能性がURLの段階で消えます。 - 掲載版で書き込みも使うなら、配信や購読の状態に影響する
create_campaignやsubscribe_profile_to_marketingを、Team・EnterpriseのOwnerが「Needs approval」にしておきます。動作を確かめてから範囲を広げる進め方です。 - 顧客のプロファイルに利用者が入力した内容が多い場合は、
disable-tools-with-user-generated-content=trueで、それらを読むツールを止められます。掲載ページに名前が出ている24個のうち、Klaviyoの表でget_profilesget_profileget_eventsupdate_profileがこの区分に入ります。
最後の点には理由があります。プロファイルのプロパティやイベントの値は利用者が入力できる文字列で、そこに書かれた指示めいた文章をClaudeが読み取ってしまう可能性があるためです。Klaviyoの文書も、このタイプのツールでは各呼び出しを確認するよう促しています。
Team・Enterpriseプランでは、Ownerが組織全体の許可範囲を一律に絞れます(たとえば書き込みは禁止して読み取りだけ許可する)。この制限を個々のメンバーが上書きすることはできません。
通信は暗号化され、Claude経由で同期できるのは元のKlaviyoアカウントで自分が見る権限を持つ範囲だけです。KlaviyoのようなConnected serviceは、自社のインフラ上、自社の規約のもとでデータを処理します。処理場所が米国外になることもあり、Enterpriseプランの「US-only inference」のようなClaude側の推論場所の設定とは別の話です。同様の考え方で業務SaaS連携を読み取り専用から始める理由は、業務SaaS連携は読み取り専用アクセスから始める理由で扱っています。
同じくEコマース系の連携としてはClaude Shopify連携があります。Shopify側の在庫や注文の参照が中心で、Klaviyoとは書き込み先の性格が違います。両方を繋ぐなら、それぞれの書き込み範囲を別々に決めておくと、意図しない書き込みを避けやすくなります。
うまく接続できないとき
つまずきの原因は、症状ごとに見る場所が変わります。症状から当てはめます。
| 症状 | 見る場所 |
|---|---|
| 個人の画面にKlaviyoが出てこない(Team・Enterprise) | 見る場所組織側の有効化。Ownerに「Organization settings > Connectors」での追加を頼む |
| 接続自体ができない(カスタム版) | 見る場所URL末尾にスラッシュが無いか(https://mcp.klaviyo.com/mcp)と、Klaviyoのロール(Owner・Admin・Manager) |
| ツールが見えない | 見る場所アプリを再起動する |
| 回答が不安定 | 見る場所新しいチャットで試す |
| 認証が失敗し続ける | 見る場所いったん接続を解除してからやり直す |
再接続は「+」または「/」から「Connectors」を開き、Klaviyoの接続を解除して、接続手順をもう一度たどります。Claude Codeでは claude mcp remove klaviyo で削除してから追加し直せます。claude mcp remove はスコープを指定しなければ、そのサーバーがある場所から消します。
Cursorなど別のクライアント向けに、Klaviyoの文書は「認証エラーが出たらまずMCPサーバーからログアウトして再認証し、それでも直らなければクライアントのアカウントを一度ログアウトする」と案内しています。Claudeでも、接続の解除と再接続が同じ考え方の手順です。
よくあるつまずき
書き込み系ツールだけ動かない
create_campaign や update_profile が実行されないときは、Team・Enterpriseでは、OwnerがTool permissionsで該当ツールを「Blocked」か「Needs approval」にしていないかを見ます。カスタム版で read-only=true を付けている場合は、書き込みツールがそもそも渡されないので、設定画面の許可を変えても動きません。
購読解除が反映されない
unsubscribe_profile_from_marketing と subscribe_profile_to_marketing は、Klaviyoの説明で「channel(チャネル)とlist(リスト)を指定して」実行する操作です。メールとSMSのどちらのチャネルか、どのリストかが指示に入っていないと、意図と違う範囲に作用します。対象はプロファイルIDやメールアドレスなど一意に特定できる情報で渡します。
件名は入っているのにテンプレートが付かない
create_campaign はキャンペーンを作るツール、assign_template_to_campaign_message はそのメッセージにテンプレートを割り当てるツールです。メッセージの見た目まで頼むときは、テンプレートの割り当てまで続けて指示します。
まとめ
書き込みをどこで止めるかが、この連携の運用上の分かれ目です。URLで止めるなら read-only=true を付けたカスタム版、Ownerの承認で止めるなら掲載版にTool permissionsの「Needs approval」を組み合わせます。前者はClaude側の許可設定より手前で、書き込みツールそのものを渡さなくします。ほかのConnectorsの種類や追加方法はClaude Connectorsとはで扱っています。