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ClaudeをNetskopeとCloudflare CASBで可視化する手順

ClaudeをNetskopeとCloudflare CASBで可視化する手順

NetskopeとCloudflare CASBはClaude Compliance APIにAPIキーで接続し、DLP違反や公開プロジェクトを洗い出します。接続手順と、会社管理外アカウントの把握に何が見えて何が見えないかを示します。

NetskopeもCloudflare CASBも、Claudeの利用状況はClaude Compliance APIを通して読みます。専用のエージェントを端末に入れる必要はなく、管理者がAPIキーを1本渡す形で接続します。ただし読めるのは、キーを発行した組織の中の出来事です。シャドーAIの洗い出しに使うときは、この境界を先に押さえておく必要があります。

この記事では、2製品の接続手順と見える範囲を並べ、会社管理外のアカウントについて何を見ればよいかを示します。

2製品は何を読み、何を検知するか

Compliance APIは、Claude EnterpriseとClaude Platformの監査ログと管理操作を構造化して返すAPIです。仕組みの全体像はClaude Compliance APIとはにあります。ここでは2製品の違いだけを表にします。

観点Netskope(AI Command Center)Cloudflare CASB
提供状況Netskope(AI Command Center)Claude対応はプレビュー機能Cloudflare CASBCloudflare Oneの全顧客が利用可能
接続する対象Netskope(AI Command Center)Claude Enterprise / Claude PlatformCloudflare CASBClaude Console / Anthropic API Platform
渡すキーNetskope(AI Command Center)Compliance Access Key(Enterprise)、Admin Key(Platform)Cloudflare CASBAdmin API key(組織レベル)
見えるものNetskope(AI Command Center)組織・プロジェクト・ユーザー・APIキー・MCPサーバー、DLP違反Cloudflare CASB公開プロジェクト、各種ファイル・メッセージのDLP違反、権限の設定不備

2製品とも、Claudeの画面を覗くわけではありません。Anthropic側が用意した管理APIの出力を取り込み、自社のポリシーに照らして指摘事項(finding)として並べ直す役割です。

接続前に用意するもの

どちらの製品でも、先にClaude側でCompliance APIが使える状態になっている必要があります。Cloudflareの資料には、DLPと設定不備の指摘を出すにはCompliance APIを有効にしておくこと、有効化にはAnthropicの担当者への依頼が必要であることが書かれています。有効になるとClaude Consoleで作った管理キーにread:compliance_activitiesスコープが自動で付きます。

用意するものは次のとおりです。

  • Claude EnterpriseまたはPlatformの組織
  • 組織レベルの管理者権限(キーの発行と、組織メタデータの閲覧に使う)
  • Netskopeに渡すCompliance Access Key、またはCloudflareに渡すAdmin API key

キーの種類とスコープの選び方はCompliance APIのセットアップとアクセスキー作成で詳しく扱っています。ここで間違えやすいのは、Admin API keyで読めるのがActivity Feedだけという点です。Enterpriseの全エンドポイントに届くのはCompliance Access Keyのほうで、Netskopeがこちらを要求する理由もそこにあります。

Netskopeに接続する

NetskopeはClaude Enterpriseに対し、SPM(Security Posture Management)とCASB APIの2経路を用意しています。どちらを選ぶかは、見たいもので決まります。

くらべる

Netskopeの接続経路と対応

Enterprise / Platform の両方

SPMで接続

AIアセット、アイデンティティ、ガバナンス設定の可視化に使います。Claude Platformはこの経路でだけ接続できます。

Enterprise のみ

CASB APIで接続

AICCの概要画面にDLP違反を出すために必要な経路です。Claude PlatformはCASB APIに対応していません。

AICC(AI Command Center)で全体を見たいなら、Enterpriseに対してSPMとCASB APIの両方を、PlatformにはSPMを設定します。DLP違反が不要で、設定状況だけ見たいなら、SPMだけでも足ります。

Claude EnterpriseをCASB APIに接続する手順

接続画面はテナント管理画面の次の場所にあります。

Settings > Configure App Access > Next Gen > CASB API

手順は次の順です。

手順

CASB APIの接続手順

  1. 1

    Netskopeテナントにログイン

    先にClaude側でCompliance Access Keyを発行しておきます。

  2. 2

    アプリを選ぶ

    Appsから「Anthropic Claude Enterprise」を選び、「Setup CASB API Instance」を押します。

  3. 3

    キーを入力

    設定ウィンドウにCompliance Access Keyを貼ります。インスタンス名は任意です。

  4. 4

    アクセスを許可

    「Grant Access」を押し、画面を再読み込みして新しいインスタンスが出ることを確かめます。

SPMの場合も入口は同じSecurity Posture配下です。Enterpriseでは入力欄が増え、Compliance Access Keyに加えて、Anthropicの管理者メールアドレスとセキュリティスキャンの間隔を入れます。Claude Platformの場合は、Claude Consoleで発行したAdmin Keyと、Claude Consoleの管理者メールアドレスを入れます。

接続が済むと、AICCは組織・プロジェクト・ユーザー・APIキー・MCPサーバーの探索を始めます。セキュリティ態勢とコンプライアンスの検査が有効になり、指摘と保護に関する情報がAnthropic Claudeのプロバイダー概要に出ます。

Cloudflare CASBに接続する

CloudflareのCASBは、2026年5月19日付の更新でClaude Compliance APIに対応しました。Cloudflare Oneの全顧客が使えます。新規顧客は最初の2つの連携を無料で始められ、既存顧客はダッシュボードから連携を有効にします。有効にするとスキャンが直ちに始まり、数分で指摘がダッシュボードに出ると説明されています。

渡す認証情報は2種類です。

  • 組織レベルのAdmin API key: 組織・ワークスペースのメタデータ、メンバーと招待、キーのメタデータ、指摘に使うコンプライアンス活動を読み取り専用で参照
  • プロジェクトレベルのProject API key(任意): スキャンにプロジェクトのスコープを含めるとき、プロジェクトのメタデータとキーを読み取り専用で参照

どちらも読み取り専用の最小権限という設計です。Netskopeと同様、キーは発行した組織の分しか読めません。CloudflareのAnthropic連携ページには、ダッシュボード上のクリック手順が載っていません。

Cloudflareが出す指摘の一覧

指摘は性質ごとに3群に分かれます。

群指摘の内容重大度
APIキーの衛生指摘の内容使われていないAPIキー重大度Medium
アクセスの安全性指摘の内容高権限の招待、放置された保留中の招待重大度High / Low
アクセスの安全性指摘の内容組織全体から見えるClaudeプロジェクト重大度Medium
アクセスの安全性指摘の内容ロールでCowork、コネクタの常時許可、Claude for Chromeが有効重大度いずれもHigh
DLP(任意)指摘の内容チャットのプロンプト・応答・アップロード・生成ファイル、プロジェクトのファイル・文書・指示、アーティファクトのDLPプロファイル一致重大度いずれもHigh

DLPの指摘は、CASBの連携にDLPプロファイルを追加した場合にだけ出ます。プロファイルを足していない状態で「指摘が少ない」と読むのは早計です。

会社管理外のアカウントを見つけるには何を見るか

「許可外アカウントの検知」を期待して導入すると、期待とずれる部分があります。

2製品が読むのは、自社が接続した組織のCompliance APIです。個人のClaudeアカウントや、他社の組織は、そのキーでは参照できません。したがって、APIベースの連携が得意なのは次の確認です。

  1. 組織の中の誰が何を持っているか: ユーザー、招待、APIキー、MCPサーバーの棚卸し
  2. 組織の中で緩すぎる設定がないか: 全体に公開されたプロジェクト、Coworkやコネクタ常時許可を持つロール
  3. 機密情報が入った形跡: DLPプロファイルに一致したプロンプト、応答、ファイル

一方、会社のネットワークから個人アカウントでClaudeに入られているかは、別の層で見る問題です。入口で止めるなら、プロキシが付けたヘッダーで許可した組織以外を遮断する方法があり、Claudeのテナント制限で扱っています。この記事で挙げた2製品のClaude連携資料には、個人アカウントの利用を検出する機能は書かれていません。

つまり、役割は次のように分けると考えやすくなります。

  • 入口(ネットワーク): テナント制限で許可外の組織を止める
  • 組織の内側(API): CASBで設定不備とDLP違反を拾う
  • ログの蓄積: SIEM連携で自前の監視基盤に流す

Claude Codeの利用量やコストを見たい場合は、Compliance APIではなくOpenTelemetryが向いています。Claude CodeのOpenTelemetryで利用量とコストを可視化を参照してください。

導入でつまずきやすい点

  • キーの種類を取り違える: NetskopeのEnterprise接続にAdmin API keyを渡しても、Compliance Access Keyが要る機能には届きません。接続先ごとに必要なキーが違います
  • Claude PlatformをCASB APIで接続しようとする: Netskope側が非対応です。Platformの可視化はSPMで行います
  • DLPの指摘が出ない: Cloudflareでは、DLPプロファイルを連携に追加していないと出ません
  • Compliance APIが有効でない: DLPと態勢の指摘が出る前提条件です。Anthropicの担当者への依頼が必要です
  • プレビュー扱い: NetskopeのClaude対応はプレビュー機能のため、画面や対象範囲は変わる可能性があります

まとめ

CASB連携は、自社のClaude組織の設定不備とDLP違反を、既存のセキュリティ製品の画面にまとめて出すための仕組みです。個人アカウントの持ち込みを見つける道具ではないので、ネットワーク側の制御と組み合わせて役割を分けるのが現実的です。

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