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Claudeで看護師国家試験の必修問題と状況設定問題を対策する手順

Claudeで看護師国家試験の必修問題と状況設定問題を対策する手順

必修問題は40点以上が合格の条件です。出題基準のPDFをProjectに登録し、感染防止などの必修演習と状況設定問題の練習をClaudeに作らせ、採点は厚労省の正答で行う手順をまとめます。

看護師国家試験は、総得点が高くても必修問題で40点に届かなければ合格できません。演習の配分は、この足切りを軸に決めるのが筋です。Claudeは、その演習相手として使えます。

この記事は、出題基準のPDFを材料にした必修問題の演習、状況設定問題の練習、そして厚生労働省の正答を使った採点までの手順を扱います。

合格の条件は2つ — 必修40点と、一般・状況設定の148点

看護師国家試験の第114回(令和7年2月16日実施)では、合格基準は次の①②をどちらも満たすことです。必修問題と一般問題は1問1点、状況設定問題は1問2点で数えます。

数字

第114回の合格基準(看護師)

  • ①必修問題

    40点以上

    50点満点

  • ②一般問題・状況設定問題

    148点以上

    250点満点

①と②の両方を満たす必要があります

必修は40÷50で、正答率8割が目安になります。間違えてよいのは10点分です。一方、②は148÷250で約59%です。

つまり、②でどれだけ稼いでも、必修が39点なら不合格です。逆に、必修を固めておけば、②は6割弱で足ります。必修の取りこぼしを減らす練習が、いちばん効率のよい投資になります。

第114回の問題数は、正答一覧の番号でいうと午前120問、午後120問の計240問です。合格基準は回ごとに公表されます。受験する回の数値は、その回の合格発表で確かめてください。

次の試験は第116回で、期日は令和9年2月14日(日曜日)です。受験手数料は5,400円で、試験科目は次の11科目です。

  • 人体の構造と機能
  • 疾病の成り立ちと回復の促進
  • 健康支援と社会保障制度
  • 基礎看護学
  • 地域・在宅看護論
  • 成人看護学
  • 老年看護学
  • 小児看護学
  • 母性看護学
  • 精神看護学
  • 看護の統合と実践

令和5年版の出題基準で、必修はどう変わったか

出題基準は、問題を作る側が従う範囲の基準です。令和5年版の改定概要には、必修問題について二点が書かれています。

  • 習熟度や難易度を考慮し、必修として問うべき内容を精査した
  • 教育現場と臨床現場の実態を踏まえ、感染防止対策に関する項目を充実させた

つまり、必修は絞り込まれた一方で、感染防止は厚くなりました。演習で最初に当たる分野として、理由がはっきりしています。

必修の出題基準は、4つの目標で組まれています。

出題範囲

必修問題の4つの目標

  • 目標Ⅰ 社会的・倫理的側面

    健康の定義、受療状況、医療保険と介護保険、倫理原則、資格を定める法律などです。

  • 目標Ⅱ 対象・活動の場・機能

    人間の特性、ライフサイクル各期、家族、看護活動の場と機能です。

  • 目標Ⅲ 人体と健康障害

    人体の構造と機能、主要な症状と徴候、基本的な臨床検査値、薬物の作用です。

  • 目標Ⅳ 看護技術

    コミュニケーション、フィジカルアセスメント、日常生活援助、安全・安楽、診療に伴う技術、救命救急処置です。

感染防止対策は、目標Ⅳの「患者の安全・安楽を守る看護技術」にあります。出題基準が小項目(キーワード)として挙げているのは次の項目です。

中項目キーワード
感染防止対策キーワード標準予防策、感染経路別の予防策、手指衛生
同上キーワード必要な防護用具(手袋、マスク、ガウン、ゴーグル)の選択・着脱
同上キーワード無菌操作、滅菌と消毒
同上キーワード針刺し・切創の防止、感染性廃棄物の取り扱い

出題基準の利用法には、小項目が「中項目に関する内容を分かりやすくするために示したキーワード」だと書かれています。出題の範囲は記載事項に限られず、標準的な学生用教科書に載る程度の内容を含みます。

この一文が、Claudeへの指示の根拠になります。キーワードの外に出る問題は出てよい。ただし、教科書の標準的な水準を超えてはいけない、という線です。

出題基準のPDFをProjectに登録する

出題基準のPDFは、厚生労働省の「令和5年版について」のページで公開されています。看護師用のPDFのほか、改定概要と「出題基準とは」も分割版で置かれています。

この3つをProjectに登録します。Projectは、資料を登録しておくと、その中の各チャットで参照させられる機能です。プロジェクト指示も設定でき、役割や口調を決められます。

指示には、範囲のずれと自信のなさを見える形にする条件を入れます。次の文面は、そのまま使える一例です。

あなたは看護師国家試験の学習相手です。
出題は、登録した看護師国家試験出題基準(令和5年版)の
中項目に沿って行ってください。
問題には必ず「出題基準のどの大項目・中項目か」を添えてください。
水準は標準的な学生用教科書に載る程度とし、
臨床の個別施設のルールや最新のガイドラインの細部は出題しないでください。
数値(単位・時間・濃度など)を含む選択肢には、末尾に【要確認】を付けてください。
自信のない箇所は「自信なし」と明記してください。

中項目を添えさせると、範囲外の問題を自分で見分けられます。【要確認】は、あとで教科書で照合する箇所の一覧になります。

必修問題を感染防止から演習する

最初の演習は、感染防止対策です。問題を作らせるプロンプトは次のとおりです。

出題基準の「感染防止対策」の中項目から、
必修問題の形式(五肢択一、1問1点)で5問作ってください。
 
条件:
- 1問ごとに、扱うキーワード(標準予防策、手指衛生など)を示す
- 問題文は2〜3行とし、状況を長く書かない
- 解答と解説は最後にまとめ、問題の直後には出さない
- 数値を含む選択肢には【要確認】を付ける

必修は、基本的な知識を短い問題文で問う形式です。長い状況文を付けさせないのは、本番の形式に近づけるためです。

解いたあとは、正誤を聞いて終わりにしません。間違えた問題だけを、次のように掘り下げます。

私が間違えた問題について、答えを言う前に、
私が選んだ選択肢のどこが誤りかを質問で気づかせてください。
そのあと、同じキーワードで別の角度の問題を1問出してください。

選んだ理由を自分の言葉で言えるかが、必修の取りこぼしを減らします。誤答のたびに、同じキーワードの変形問題を解く流れです。

対話型の問答の型は、Claudeの学習モードで社労士・行政書士・宅建の勉強法を磨くでも扱っています。看護の演習でも、答えを先に出させない運用は変わりません。

状況設定問題は「看護の統合と実践」の5テーマから作る

状況設定問題は1問2点です。令和5年版の改定概要には、「看護の統合と実践」の目標Ⅳについて重要な変更が書かれています。

5つのテーマを示し、それをもとに専門分野の各科目で学んだ内容を統合して、臨床実践場面の状況設定問題として出題する、というものです。出題基準が挙げる5つのテーマは次のとおりです。

  1. 対象や家族に切れ目のない支援を提供するための継続した看護
  2. 複合的な状況にある対象や、複合的に提供されている看護の状況を判断し、危険を回避する取組み
  3. 看護の提供者が、看護場面において自身の安全を確保するための総合的な判断や対応
  4. 発災からの経過に応じて被災者に提供される診療や支援を促進するための看護
  5. 上記を促進するための多職種連携

練習は、このテーマを軸に組みます。1つのテーマに、複数の科目が絡む場面を作らせます。

「看護の統合と実践」のテーマ2
(複合的な状況にある対象の危険を回避する取組み)で、
状況設定問題を1セット作ってください。
 
条件:
- 成人看護学と老年看護学の知識が両方要る場面にする
- 状況文は10行程度、設問は3問
- 設問ごとに、使う科目と出題基準の項目を示す
- 解答は最後にまとめる

設問ごとに科目を示させると、自分の弱い科目がどこかが見えてきます。

状況文を読んで、まず「何が起きているか」「誰にとって危険か」を自分で一言にしてから選択肢を見ます。この癖は、Claudeに「選択肢を見せる前に、私に状況の要約を言わせてください」と指示すると身につきます。

採点はClaudeに任せず、厚生労働省の正答で行う

過去問は、厚生労働省が回ごとに問題と正答を公開しています。第114回の試験では、午前と午後の問題、午前の別冊、ルビ付きの版、そして正答一覧が掲載されています。

正答一覧は、AM1〜AM120とPM1〜PM120の番号で並んでいます。採点は、この一覧を基準にします。

Claudeに正答を推測させて採点させると、ずれが混ざります。正答は人が一覧と照合し、Claudeには誤答の分析だけを任せます。

分析の材料には、誤答ログを使います。間違えた問題の番号と、自分の誤りの種類を1行ずつ記録し、Claudeに貼ります。

下は私の誤答ログです(番号|科目|必修か|誤りの種類)。
必修の誤答を、出題基準の大項目ごとに数えてください。
そのあと、必修で優先して復習する大項目を上位3つ挙げ、
各項目の復習で使える短い自己チェック問題を作ってください。

合否の見通しは、計算で出せます。次の短いスクリプトは、必修の得点、一般問題の得点、状況設定問題の正答数を入れると、第114回の基準でどちらが足りないかを示す例です。数値は自分の結果に置き換えます。

hissu = 42          # 必修(50点満点)
ippan = 90          # 一般問題の得点(1問1点)
jokyo_correct = 28  # 状況設定問題の正答数(1問2点)
 
second = ippan + jokyo_correct * 2
print("必修:", "OK" if hissu >= 40 else f"あと{40 - hissu}点")
print("一般・状況設定:", "OK" if second >= 148 else f"あと{148 - second}点")

この判定の基準値は、受験する回の合格基準に合わせて直します。合格基準は回ごとに公表されます。

過去問の問題文や図表を使うときは、掲載ページの著作権の案内を確かめてから、自分の学習の範囲で使います。問題の文言を変えて配布するような使い方は避けます。

Claudeに頼らず教科書で照合する部分

Claudeは、練習問題の量産と問答に向いています。向いていないのは、正確さが人の安全に関わる部分の断定です。

  • 薬の量、濃度、時間などの数値は、教科書か添付文書で照合する
  • 感染防止の防護用具の着脱順は、使っている教科書の図と照らして覚える
  • 法令や制度の数値は、所管省庁の公表資料で確かめる

【要確認】を付けた選択肢が、そのまま照合の一覧になります。週末にまとめて確認する形にすると、平日の演習が止まりません。

看護の現場で生成AIを使うときの線引きは、看護記録に生成AIを使う看護師の線引きに書いています。実習や臨床で出会った患者の情報は、実名や住所を伏せても、組み合わせで特定されることがあります。事例は、実在の患者と無関係な架空の設定で作らせます。

感染防止そのものを職場の研修に落とす手順は、Claudeで院内感染対策マニュアルを改訂し研修資料にする手順にあります。国試の演習とは目的が違いますが、標準予防策の整理には共通点があります。

1週間の回し方

試験まで数か月ある場合の一例です。必修を週の軸に置きます。

曜日内容Claudeの役割
平日内容必修の大項目を1つ選び、5問を解くClaudeの役割問題作成と問答
平日内容間違えた問題を誤答ログに記録するClaudeの役割ログの分析
週末内容状況設定問題を1セット解くClaudeの役割状況文の作成
週末内容【要確認】の一覧を教科書で照合するClaudeの役割一覧の作成のみ

過去問の自己採点の汎用の手順は、Claudeで資格試験の過去問から問題を作らせて自己採点する使い方にあります。同じ国家資格の福祉系は社会福祉士・介護福祉士の国家試験対策にClaudeを使うで、出題基準を材料にする点が共通です。

まとめ

必修問題が40点に届かなければ不合格なので、演習は必修から始めます。出題基準の看護師用PDFをProjectに登録し、令和5年版で充実した感染防止対策の問題を5問作らせるのが最初の一歩です。

状況設定問題は、看護の統合と実践の5テーマから、複数科目が絡む場面を作らせて練習します。採点は厚生労働省の正答一覧で人が行い、Claudeには誤答の分析を任せます。数値と手順は教科書で照合し、照合を通ったものだけを覚える対象にします。

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