ClaudeでRoblox Studio MCPを使う手順 — 内蔵サーバーへの接続
Roblox StudioにはMCPサーバーが内蔵されています。Claude CodeとClaude Desktopから接続し、スクリプト編集とプレイテストを任せる手順をまとめます。
Roblox StudioのMCPサーバーは、いまはStudio本体に内蔵されています。Claudeから使うなら、旧来の studio-rust-mcp-server を入れる必要はありません。Studioの設定画面でサーバーを有効にし、Claude CodeかClaude Desktopをクイックコネクトでつなぐだけです。
ここでは、内蔵サーバーへの接続、Claude Codeでの手動登録、接続の確認、Claudeに任せる作業の組み立て方を順に書きます。
旧リポジトリと内蔵サーバーのどちらを使うか
「claude mcp roblox」で検索すると、まず Roblox/studio-rust-mcp-server が見つかります。READMEの先頭には「このMCPサーバーは積極的な開発を終了した」という警告があり、開発の投資先はRoblox Studio内蔵のMCPサーバーに移ったと書かれています。リポジトリ自体もアーカイブ済みで、最後のリリースタグは END です。
旧 studio-rust-mcp-server | Studio内蔵のMCPサーバー | |
|---|---|---|
| 状態 | 旧 studio-rust-mcp-server開発終了(コードと過去のリリースは参照用に残る) | Studio内蔵のMCPサーバー現行の接続方法として案内されている |
| 仕組み | 旧 studio-rust-mcp-serverRust製サーバー + Studioプラグインが長いポーリングで通信 | Studio内蔵のMCPサーバーStudioのローカルプロセスがstdioで通信 |
| 導入 | 旧 studio-rust-mcp-serverインストーラーまたはソースからビルド | Studio内蔵のMCPサーバーStudioの設定でオンにする |
| ツール | 旧 studio-rust-mcp-serverrun_code・insert_model など6個 | Studio内蔵のMCPサーバースクリプト編集、アセット生成、プレイテスト、入力シミュレーションなど |
旧サーバーのツールは、コード実行、モデル挿入、コンソール出力、プレイ開始と停止、プレイモード内のスクリプト実行、Studioのモード取得の6つでした。内蔵サーバーはこれを大きく超える範囲を扱います。新しく始めるなら内蔵版が前提になります。
始める前に確認すること
必要なものは、最新版のRoblox Studioと、MCPクライアント(Claude CodeまたはClaude Desktop)の2つだけです。
サーバーはPC上のローカルプロセスとして動きます。クライアントとはstdioで通信し、操作はすべてクライアント側から始まります。Studioが外部へ口を開くのではなく、クライアントがStudioに命令を送る向きです。
手順1: Studioで内蔵MCPサーバーを有効にする
Studio側の設定
- 1
Assistantを開く
Roblox StudioでAssistantを開きます。
- 2
MCPサーバーの管理画面へ
「…」メニューからManage MCP Serversを選びます。
- 3
スイッチをオンにする
Enable Studio as MCP serverをオンにします。オンにすると、クイックコネクトの欄と各クライアント向けの設定案内が表示されます。
手順2: Claudeをつなぐ
接続方法は3つあります。Roblox側の案内は「対応クライアントならクイックコネクト、設定ファイルを使うクライアントならJSON、それ以外はCLIコマンド」の順です。
クイックコネクト(Claude CodeとClaude Desktop)
クイックコネクトの対象には、Claude CodeとClaude Desktopの両方が入っています。ほかにCursor、Codex CLI、Gemini CLI、Visual Studio Code、Antigravityも対象です。
- Assistant SettingsのMCP Serversを開く
- Quick connectのドロップダウンを開く
- 使うクライアントのスイッチをオンにする
- クライアントを再起動する
ドロップダウンには、PCにインストール済みの対応クライアントだけが並びます。目当てのクライアントが見えないときは、先にインストールしてからStudioを再起動します。
Claude Codeに手動で登録する
クイックコネクトを使わないなら、内蔵サーバーの起動コマンドを claude mcp add に渡します。stdioサーバーでは -- の後ろが、サーバーを起動するコマンドとして丸ごと渡されます。次の例は、macOSの起動コマンドをこの書式に当てはめた形です。
claude mcp add --transport stdio Roblox_Studio -- \
/Applications/RobloxStudio.app/Contents/MacOS/StudioMCPWindowsでは、起動コマンドが cmd.exe /c %LOCALAPPDATA%\Roblox\mcp.bat です。同じ書式なら次のようになります。
claude mcp add --transport stdio Roblox_Studio -- cmd.exe /c "%LOCALAPPDATA%\Roblox\mcp.bat"サーバー名の Roblox_Studio は、Roblox側のJSON例と同じ名前にしています。名前は後の権限設定で mcp__Roblox_Studio__… の形に現れるので、別名にするなら権限の指定も合わせます。
スコープを付けない登録は、現在のプロジェクト専用のローカルスコープになり、~/.claude.json に保存されます。どのプロジェクトでも使いたければ、--scope user を足してユーザースコープに登録します。
JSON設定で登録する(Claude Desktopなど)
設定ファイルで管理するクライアントには、次のJSONを使います。macOSの例です。
{
"mcpServers": {
"Roblox_Studio": {
"command": "/Applications/RobloxStudio.app/Contents/MacOS/StudioMCP"
}
}
}Windowsは command を cmd.exe、args を ["/c", "%LOCALAPPDATA%\\Roblox\\mcp.bat"] にします。すでに別のMCPサーバーを登録している場合は、Roblox_Studio のエントリだけを既存の mcpServers に追加します。エントリの間のカンマが抜けるとJSONが壊れ、設定ごと読み込まれません。
Claude Desktopの設定ファイルは、Settings > Developer > Edit Configから開けます。旧リポジトリのREADMEにある案内で、claude_desktop_config.json の場所が開きます。
Claude Desktopで登録済みのサーバーをClaude Codeにも流用したいときは、claude mcp add-from-claude-desktop で選んで取り込めます。
手順3: つながったかを確かめる
確認は2か所で行います。
- Studio側: AssistantのManage MCP Serversを開き、Enable Studio as MCP serverの下にある緑のインジケーターを見ます。接続できたクライアントの数が表示されます
- Claude Code側: 次のコマンドか、セッション内の
/mcpで状態を見ます
claude mcp list
claude mcp get Roblox_Studioclaude mcp list は各サーバーの横に ✔ Connected や ✘ Failed to connect を出します。失敗と出ても、listコマンド自体が壊れたわけではなく、そのサーバーに接続できなかったという意味です。
つながらないときの基本は3つです。
- StudioとMCPクライアントの両方を再起動する
- コマンドやバイナリのパスが実在するか確かめる
- JSONの括弧とカンマを確かめる
セッション中に落ちたサーバーの再接続は、/mcp reconnect allで失敗したMCPサーバーを一括再接続するが手早い方法です。
Claudeに任せる作業の組み立て方
内蔵サーバーのツールは、作業の流れに沿って5つの役割に分けると使い方を設計しやすくなります。
内蔵サーバーのツールを作業の流れで見る
探る
search_game_treeはインスタンス階層をフラットなJSONで返し、inspect_instanceは1つのインスタンスの読めるプロパティと子孫の概要を返します。script_searchはスクリプトを名前のあいまい一致で、script_grepは全スクリプトを文字列で検索します。書く
script_readはgame.ServerScriptService.MyScriptのようなパスでスクリプトを読み、multi_editは複数の編集を1回で適用します。存在しないパスを指定すると新しいスクリプトを作ります。動かす
execute_luauはLuauコードを実行して結果かエラーを返します。実行先はEdit・Client・Serverから選びます。試す
start_stop_playでプレイテストを始め、get_console_outputで出力ログを読み、screen_captureでビューポートの画像を取ります。user_keyboard_inputやuser_mouse_inputで入力も再現でき、subagentのplaytestタイプはゲームプレイのシナリオを実行して結果を検証します。素材を足す
search_assetとinsert_assetでCreator Storeのアセットを探して配置します。generate_meshやgenerate_materialはテキストから生成します。
検証ループを指示に組み込む
ツールがあっても、書きっぱなしでは「動くか」は分かりません。コンソール出力とプレイテストの結果を読ませる反復を、最初の指示に入れておきます。次は指示文の一例です。
ServerScriptService の SpawnManager を読んで、プレイヤーが死んだ3秒後に
リスポーンするよう直して。
修正したらプレイを開始し、コンソール出力にエラーが無いか確認して。
エラーがあれば原因を説明してから直し、無くなるまで繰り返して。
最後にプレイを止めて、変更したスクリプトと内容を一覧にして。この形なら、script_read で現状を読み、multi_edit で直し、start_stop_play と get_console_output で確かめ、start_stop_play で止めるまでを1回の依頼で回せます。どのツールを使うかはClaudeが選びます。
読み取り系だけ事前に許可する
MCPツールの権限は、サーバー名を使った mcp__<server>__<tool> の形で指定します。探索系と読み取り系のツールだけ許可しておけば、確認の回数を減らしつつ、書き込みと実行は毎回承認に残せます。.claude/settings.json の例です。
{
"permissions": {
"allow": [
"mcp__Roblox_Studio__script_read",
"mcp__Roblox_Studio__script_search",
"mcp__Roblox_Studio__script_grep",
"mcp__Roblox_Studio__search_game_tree",
"mcp__Roblox_Studio__inspect_instance",
"mcp__Roblox_Studio__get_console_output",
"mcp__Roblox_Studio__get_studio_state"
]
}
}multi_edit や execute_luau はプレイスを書き換えるので、この一覧には入れていません。サーバー名を Roblox_Studio 以外にした場合は、mcp__ の後ろを自分の名前に置き換えます。
複数のStudioを開いているとき
内蔵サーバーのすべてのツール呼び出しには studio_id があり、操作するStudioを明示します。1つのクライアントを複数のStudioにつなげられるので、list_roblox_studios で名前・インスタンスID・プレイスIDを調べ、狙ったIDを渡す流れです。同名のプレイスを2つ開いているときは、プレイスIDで見分けます。ローカルのプレイスにはプレイスIDが無いため、名前だけが並びます。
旧サーバーを使っていた場合
旧サーバーのインストーラーは、Claude DesktopとCursorの設定を自動で書き換えていました。移行するときは、設定ファイルの Roblox_Studio エントリが旧バイナリ(rbx-studio-mcp)を指していないかを見てください。内蔵サーバーのJSON例も同じ Roblox_Studio という名前なので、コマンドの行を入れ替えれば同じ枠で動きます。
旧版のREADMEが挙げる確認手順(Pluginsタブにプラグインが出る、ツール一覧に insert_model と run_code が出る)は、内蔵サーバーには当てはまりません。内蔵版はAssistantの緑のインジケーターで確認します。
まとめ
Roblox StudioをClaudeから操作するときの現行ルートは、Studio内蔵のMCPサーバーです。Studioの設定でオンにし、クイックコネクトでClaude CodeかClaude Desktopをつなげば、設定ファイルを書かずに始められます。
最初の1回は、読み取りだけを許可した状態で「プレイスの構成を説明して」と頼むのが安全です。構成を読ませて内容が正しいと分かってから、スクリプトの編集とプレイテストの反復を任せる順に進められます。ゲーム制作そのものをClaudeに寄せる別の道としては、Claude Artifactsでゲーム制作する方法があります。MCPで外部サービスをつなぐ流れ全般は、Claude CodeにGA4のMCPサーバーを繋いで自然言語で分析する手順と共通点が多い構成です。