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Cloudflare MCPサーバー一覧 — WorkersやR2をClaudeから操作する

Cloudflare MCPサーバー一覧 — WorkersやR2をClaudeから操作する

Cloudflareは2つのツールで2,500超のAPIを扱うMCPサーバーと、製品別に分かれた16のMCPサーバーを公式提供しています。接続手順と使い分けをまとめます。

Cloudflareは、自社サービスをAIエージェントから操作するための公式MCPサーバーを2つの階層で提供しています。1つはAPI全体をsearchexecuteという2つのツールだけでカバーするCloudflare API MCPサーバー、もう1つはWorkers・R2・観測性・Radarなど製品ごとに分かれた16の専用MCPサーバーです。どちらもOAuthで接続し、Claude Codeからそのまま呼び出せます。

Cloudflare API MCPサーバーとは — 2ツールで2,500超のエンドポイントを扱う

Cloudflare API MCPサーバーは、DNS・Workers・R2・Zero TrustなどCloudflare APIの全エンドポイント(2,500超)へ、search()execute()という2つのツールだけでアクセスできるサーバーです。エンドポイントごとに個別のツール定義を持たせる一般的なMCP実装とは設計が異なります。

採用しているのは「search-and-executeのCode Modeパターン」と呼ばれる方式です。モデルはOpenAPI仕様とCloudflare APIクライアントの型定義に対してJavaScriptコードを書き、そのコードは隔離されたDynamic Workerのサンドボックス内で実行されます。ツール定義を1つずつ読み込ませるのではなく、コードとして呼び出す設計です。

実際の呼び出しは2段階です。まずsearch()に「R2のバケット一覧を取得したい」のような自然言語の意図を渡すと、該当するAPIエンドポイントの型定義が返ります。次にexecute()にその型定義を使ったJavaScriptコードを渡すと、Dynamic Workerのサンドボックス内でコードが実行され、結果が返ります。エンドポイントを1つずつツールとして定義する方式では、モデルは「どのツールを呼ぶか」を選ぶだけですが、この方式ではモデルが「どんなコードを書くか」まで担う分、複数のエンドポイントを組み合わせた処理も1回のexecute()呼び出しで完結できます。

この方式の効果は、必要なトークン量の差に表れています。

方式ツール数概算トークンコスト
Native MCP(フルスキーマ)ツール数2,594概算トークンコスト約117万
Native MCP(必須パラメーターのみ)ツール数2,594概算トークンコスト約24万4,000
Code Mode(search/execute)ツール数2概算トークンコスト約1,000

全エンドポイントをそのままツール定義として展開すると約117万トークンかかり、これはほとんどの基盤モデルのコンテキストウィンドウそのものより大きくなります。Code Modeはツール数を2つに絞ることで、必要なトークンを約1,000まで下げています。MCPのトークン消費を抑える設計の実例として、MCPのトークンオーバーヘッドを抑える設定と合わせて読むと、なぜこの差が生まれるかの背景がつながります。

Cloudflare API MCPサーバーへの接続手順

エンドポイントはhttps://mcp.cloudflare.com/mcpです。MCP設定ファイルに次のように追加します。

{
  "mcpServers": {
    "cloudflare-api": {
      "url": "https://mcp.cloudflare.com/mcp"
    }
  }
}

Claude CodeではHTTPトランスポートを指定してclaude mcp addコマンドで追加します。

claude mcp add --transport http cloudflare-api https://mcp.cloudflare.com/mcp

接続すると、Cloudflareへリダイレクトされ、OAuthで認可した上でエージェントに付与する権限を選択します。対話的に使う開発端末ではこのOAuthフローが基本です。CI/CDや自動化用途では、人間のブラウザ操作を挟めないため、Cloudflare APIトークンを発行し、AuthorizationヘッダーへBearerトークンとして渡す方式にも対応しています。ユーザートークン・アカウントトークンのどちらも使え、権限をトークン発行時点で固定できる分、OAuthより絞り込んだ運用がしやすくなります。

エンドポイントは新規接続では/mcpを使います。過去に案内されていた/sseのURLは、SSE専用のトランスポートとしては提供されなくなりましたが、同じStreamable HTTPハンドラーのエイリアスとして残っています。SSEへの強制切り替えを設定しているクライアントは、Streamable HTTPまたは自動判定へ切り替える必要があります。

製品別MCPサーバー一覧 — Workers・観測性・Radarなど16種類

Cloudflareは、API全体をカバーするCloudflare API MCPサーバーとは別に、用途を絞った製品別のMCPサーバーも公式に配布しています。それぞれ専用のサブドメインにエンドポイントを持ちます。

サーバーできることエンドポイント
DocumentationできることCloudflareの最新のリファレンス情報を取得するエンドポイントdocs.mcp.cloudflare.com/mcp
Workers Bindingsできることストレージ・AI・コンピュートのバインディングを使ったWorkersアプリを構築するエンドポイントbindings.mcp.cloudflare.com/mcp
Workers BuildsできることCloudflare Workers Buildsの状況を把握・管理するエンドポイントbuilds.mcp.cloudflare.com/mcp
Observabilityできることアプリケーションのログとアナリティクスをデバッグ・調査するエンドポイントobservability.mcp.cloudflare.com/mcp
Radarできることグローバルなインターネットトラフィックの傾向、URLスキャンなどを取得するエンドポイントradar.mcp.cloudflare.com/mcp
Containerできることサンドボックスの開発環境を起動するエンドポイントcontainers.mcp.cloudflare.com/mcp
Browser RenderingできることWebページを取得してMarkdown変換やスクリーンショット撮影を行うエンドポイントbrowser.mcp.cloudflare.com/mcp
LogpushできることLogpushジョブの健全性を要約するエンドポイントlogs.mcp.cloudflare.com/mcp
AI GatewayできることAI Gatewayのログとプロンプト・レスポンスの詳細を検索するエンドポイントai-gateway.mcp.cloudflare.com/mcp
AI SearchできることAI Search(旧AutoRAG)のドキュメントを一覧・検索するエンドポイントautorag.mcp.cloudflare.com/mcp
Audit Logsできること監査ログを照会しレビュー用のレポートを生成するエンドポイントauditlogs.mcp.cloudflare.com/mcp
DNS Analyticsできること現在の設定をもとにDNSパフォーマンスを最適化し問題を調べるエンドポイントdns-analytics.mcp.cloudflare.com/mcp
Digital Experience Monitoringできること組織にとって重要なアプリケーションの状況を把握するエンドポイントdex.mcp.cloudflare.com/mcp
Cloudflare One CASBできることSaaSアプリケーションのセキュリティ設定ミスを特定するエンドポイントcasb.mcp.cloudflare.com/mcp
GraphQLできることCloudflare GraphQL APIでアナリティクスデータを取得するエンドポイントgraphql.mcp.cloudflare.com/mcp
Agents SDK DocumentationできることCloudflare Agents SDKのドキュメントをトークン効率よく検索するエンドポイントagents.cloudflare.com/mcp

多くはサーバー名を表すサブドメインに.mcp.cloudflare.com/mcpが続く形式です(例: Observabilityサーバーはhttps://observability.mcp.cloudflare.com/mcp)が、機械的な命名規則ではありません。Digital Experience Monitoringがdex.mcp.cloudflare.com、Cloudflare One CASBがcasb.mcp.cloudflare.comのように略称化されたサブドメインを使う例もあり、Agents SDK Documentationサーバーに至ってはhttps://agents.cloudflare.com/mcpと「.mcp.」自体を含まない形式です。正確なURLは前掲の表を参照してください。必要な範囲だけを選んで接続すれば、Cloudflare API MCPサーバーのように全APIへアクセスできる権限を渡さずに済みます。

表中のAI Searchサーバーは、旧称のAutoRAGから製品名が変わったものです。過去の記事やブログでAutoRAG MCPサーバーという名前を見た場合は、現在のAI Searchサーバーに読み替える必要があります。サブドメインもautorag.mcp.cloudflare.comのままなので、URLと表示名が一致していない点は接続時に混乱しやすいポイントです。

16種類は用途で大きく4つにまとまります。障害調査に使う運用系はObservability・Logpush・AI Gateway・GraphQLの4つで、ログとアナリティクスの取得が中心です。セキュリティ監査系はAudit Logs・Cloudflare One CASB・Digital Experience Monitoringの3つで、設定ミスや異常アクセスの検出に向きます。開発支援系はWorkers Bindings・Workers Builds・Container・Browser Renderingの4つで、コードを書きながら実行結果を確認する用途です。残るDocumentation・Radar・AI Search・DNS Analytics・Agents SDK Documentationは、いずれも情報取得に特化した読み取り専用に近いサーバー群になります。

Claude Codeプラグインとしてまとめて導入する

Cloudflareは、MCPサーバー群とコンテキスト用のスキル・スラッシュコマンドをまとめた「Cloudflare Skillsプラグイン」も配布しています。Agent Skills標準に対応するエージェントであれば、Claude Code・OpenCode・OpenAI Codex・Piのどれでも使えます。Claude Codeでは、プラグインマーケットプレイス経由でインストールします。

/plugin marketplace add cloudflare/skills

プラグインを使わずスキルだけを個別に導入したい場合は、npx skillsコマンドや、リポジトリを直接クローンして該当エージェントのスキルディレクトリへコピーする方法にも対応します。スキルの置き場所はエージェントごとに異なり、Claude Codeは~/.claude/skills/、Cursorは~/.cursor/skills/、OpenCodeは~/.config/opencode/skills/、OpenAI Codexは~/.codex/skills/です。Cursorだけは、Marketplaceからのインストールに加えてSettings → Rules → Add Rule → Remote Rule (Github)cloudflare/skillsを指定する経路も用意されています。プラグインに同梱されたMCPサーバーの仕組みは、こうした「プラグイン経由でMCPサーバーが自動登録される」挙動そのものを扱っています。

Cloudflare API MCPか、製品別MCPか — 選び方

どちらから接続するかは、権限をどこまで渡したいかで決まります。Cloudflare API MCPサーバーは1接続でほぼ全操作をカバーする代わりに、OAuthで選ぶ権限の粒度もアカウント全体に近くなります。開発初期にDNS・Workers・R2をまたいで探索的に触るなら、こちらが手数の少ない選択です。

一方で、本番運用でエージェントに渡す権限を絞りたい場合は、製品別MCPサーバーの組み合わせのほうが理にかなっています。たとえば障害調査だけをエージェントに任せたいなら、ObservabilityサーバーとLogpushサーバーの2つに接続を限定すれば、WorkersのコードをデプロイできるWorkers Bindingsサーバーへの権限は渡さずに済みます。Cloudflareが2,500超のAPIを2ツールに圧縮したうえで、あえて16種類の専用サーバーも並行して維持しているのは、トークン効率と権限の最小化が両立しない場面があることの表れです。

まとめ — まず接続範囲を決めてから選ぶ

Cloudflareの公式MCPサーバーは、全APIを扱うCloudflare API MCPサーバーと、用途別に分かれた16の製品別MCPサーバーの2階層です。探索的に使うならCloudflare API MCPサーバー、本番運用でエージェントの権限を絞るなら製品別MCPサーバーの組み合わせが向きます。Claude Codeへの接続はどちらもclaude mcp add --transport http一行で完了します。同じくデプロイ基盤のMCPサーバーとして、VercelとNetlifyも公式に提供しており、それぞれVercel MCPサーバーの使い方Netlify MCPサーバーの使い方にまとめています。

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