Claude Media
Cowork Dispatchで通知が来ないときの原因と対処法

Cowork Dispatchで通知が来ないときの原因と対処法

DispatchはパソコンのDesktopアプリが起動していないとタスクが進まず、完了通知そのものが発生しません。通知が来ないときに確認する順番をまとめました。

スマホからDispatchにタスクを送ったのに、通知が一向に来ない。何かの不具合ではないかと焦って確認したくなりますが、多くの場合は通知そのものが壊れているのではなく、タスクがパソコン側でまだ始まっていないだけです。原因はほぼ1点に集約されます。

通知が来ない最大の原因はパソコンが動いていないこと

Dispatchはスマホで受けたメッセージを、パソコンのファイル・コネクタ・アプリを使って処理します。そのためパソコンが起きていて、Desktopアプリが開いていることが実行の前提です。パソコンがスリープしているか、Desktopアプリが終了していると、送ったタスクは実行されずにそのまま待機します。タスクが進んでいない以上、完了の合図も承認を求める合図も発生しないため、通知が来ないのは当然の結果になります。

これはクラウドセッションとの違いでもあります。クラウドセッションはAnthropicのサーバー上で動き続けるため、パソコンの電源を切っても進行しますが、Dispatchが動かすのはパソコン本体を使うローカルセッションです。長時間の作業を任せたいだけなら、Desktopアプリのセッション開始画面で環境をCloudに切り替える方法もあります。

「待機している」のと「セッションがすでに終了している」のは別の状態でもあります。ローカルセッションはDesktopアプリが起動している間だけ動くため、タスクの途中でアプリが終了したりパソコンがスリープした場合、待機に入るのではなくセッション自体が終了していることがあります。この場合はパソコンを開いても自動で再開しないため、通知を待つのではなく同じ内容をもう一度Dispatchに送り直す必要があります。

セットアップの見落としも原因になりやすい

Dispatchの初期設定では、ファイルアクセスの許可と並んで「パソコンをスリープさせない」というトグルを有効にする画面が出てきます。これをオンにしないままセットアップを終えると、OS側の省電力設定が優先され、少し目を離しただけでパソコンがスリープに入ってしまいます。Dispatchを日常的に使いたい場合は、この設定を最初に見直す価値があります。

OS対応にも幅があります。Desktop側で公式に案内されているのはmacOS・Windows・Linux(ベータ)で、Linuxのベータ版ではコンピューター操作(computer use)によるデスクトップアプリの直接操作には対応していません。ファイル・コネクタ・プラグインを使うタスクは通常どおり動くため、Linux環境で「アプリを操作させる指示だけ反応が返ってこない」場合は、通知の不具合ではなくこの制限に該当していないかを確認します。

プランの制約も見落としやすい部分です。Dispatchはベータ期間中Pro・Maxプラン限定の機能で、Team・Enterpriseプランのアカウントでは利用自体ができません。組織アカウントで試そうとして反応がない場合は、通知よりも先にプランを確認したほうが早いです。

通知はどのタイミングで届くのか

もう1つ見落としやすいのが、通知が発生する条件です。Dispatchの通知は、タスクが完了したとき、またはあなたの許可が必要になったときの2つのタイミングでしか送られません。作業の途中経過を逐一知らせる設計にはなっていないため、パソコン側でタスクが進んでいても、完了や承認待ちに至るまではスマホに何も届かないのが仕様です。「何十分も音沙汰がない」こと自体は、必ずしも通知の不具合を意味しません。

Codeタブに振り分けられた開発タスクでも同じ条件が使われます。振り分け先がCoworkタブの会話であれ、Codeタブの開発セッションであれ、完了または承認待ちになった時点でスマホにプッシュ通知が届く仕組みは共通です。

通知が来ないときに確認する順番

パソコンが動いているはずなのに通知が来ない場合は、次の順に確認します。

  1. Desktopアプリが実際に起動しているか。パソコンがスリープに入っていないか、アプリがバックグラウンドで終了していないかを直接確認します。
  2. 両方のアプリが最新版か。Dispatchはベータ機能のため、既存のモバイルアプリユーザーは最新版への更新が必要です。Desktop側もmacOS・Windowsでは起動時に自動更新されますが、更新が保留されたまま古いバージョンが残っていないかを確認します。
  3. 両方の端末がインターネットに接続しているか。Dispatchはスマホとパソコンの両方が常時オンラインであることを前提にしています。
  4. タスクがそもそもパソコン側に届いているか。パソコンの前に戻れるなら、Coworkタブの左パネルで「Dispatch」を開き、送ったメッセージが会話に表示されているかを直接確認します。表示されていれば通知だけの問題、表示されていなければ送信自体が届いていない可能性があります。
  5. スマホ側のOS通知設定。Claudeアプリの通知が端末の設定でオフになっていないか、おやすみモードなどでブロックされていないかを確認します。iOSなら「設定 > 通知 > Claude」、Androidなら「設定 > アプリ > Claude > 通知」から許可状態を見られます。この確認はDispatch固有の設定ではなく、一般的なスマホアプリの通知許可の話です。

これら5点を順番にひとつずつ潰していくと、多くの場合は1か2の時点で原因が見つかります。パソコンがスリープに入りやすい環境で毎回同じ問題が起きるなら、都度チェックするより前述の「パソコンをスリープさせない」設定を先に見直したほうが再発を防げます。

パソコン側のトラブルが原因のこともある

Desktopアプリ自体が起動時にフリーズしたり、認証エラーで動いていなかったりすると、Dispatchのタスクも当然進みません。アプリを再起動しても画面が固まったままの場合や、Error 403のような認証エラーが出る場合は、Dispatch個別の問題ではなくDesktopアプリ自体の不具合です。管理されたネットワークにいる場合は、社内ファイアウォールが必要な接続先を許可しているかも合わせて確認します。この種の不具合はいったんアプリを完全に終了し、サインインからやり直すと解消することが多いです。

バージョンの確認も切り分けの手がかりになります。macOSではメニューバーの「Claude」から「About Claude」、Windowsでは「Help」から「About」を開くと、現在動いているバージョンが分かります。ここで表示される番号が古いまま更新が進んでいない場合、自動更新が何らかの理由で止まっている可能性があるため、手動で最新版をダウンロードし直すほうが早く解決します。

通知を待たずに結果を直接確認する

通知の有無に関わらず、タスクの状態はいつでも直接確認できます。パソコンの前に戻れる場合はCoworkタブの「Dispatch」を開き、会話の続きとして進捗や結果を見られます。タスクがファイルを生成するものであれば、完成したファイルはスマホからそのままアクセスできるほか、パソコン側でもClaudeが指定した保存先に残ります。通知が来るのを待つより、この直接確認のほうが早く状況が分かることも多いです。スマホとパソコンは常に同じ1本の会話を共有しているため、どちらの端末から開いても続きから確認できる点も安心材料になります。

Dispatchのセットアップ手順そのものや、開発タスクがCodeタブのセッションへ振り分けられる仕組みはClaude Code Desktop Dispatchでスマホからセッションを起動するに詳しくまとめています。承認モードとあわせて設定を見直したい場合は、Cowork承認プロンプトが多すぎて止まるときの対処法も参考になります。Dispatch以外にもスマホから使う経路はいくつかあり、Claude Codeをスマホから使う4つの経路の選び方で全体像を比較できます。

まとめ

Dispatchで通知が来ないと感じたら、まず疑うべきはパソコンの稼働状態です。パソコンがスリープしているかDesktopアプリが閉じていれば、タスクは進まず通知も発生しません。通知自体が「完了」と「承認が必要なとき」だけに絞られた設計であることも踏まえ、両方のアプリが最新版で、両端末がオンラインであることを確認したうえで、それでも直らない場合はDesktopアプリ自体の不具合を疑います。

外出先からDispatchを使う機会が多いなら、事前に3点だけ整えておくと当日の切り分けが要らなくなります。セットアップ画面で「パソコンをスリープさせない」をオンにすること、DesktopアプリとモバイルアプリをどちらもDispatch対応の最新版にしておくこと、そして長時間パソコンを閉じたまま任せたい作業は最初からDispatchではなくクラウドセッションを選ぶことです。この3点を先に済ませておけば、通知が来ないという事態そのものが起きにくくなります。

この記事を共有:XはてブLinkedIn