ClaudeでGoDaddyのドメイン空き状況を調べる — 候補名を一括で検索する手順
GoDaddyのMCPサーバーを使うと、Claudeがドメインの空き確認と代案の提案を代行します。認証不要・読み取り専用で、購入は自分で行う境界と、候補名を並べて調べるコツをまとめます。
サービス名や屋号を決める作業では、名前の案より先に「その名前の.comが空いているか」で候補が消えていきます。GoDaddyが提供するMCPサーバーを使うと、この空き確認と代案探しをClaudeとの会話の中で進められます。
アカウントもAPIキーも要りません。ただしドメインの登録や購入はできず、最後の購入操作は自分で行います。この境界を先に押さえておくと、候補出しから購入直前までの流れを組み立てやすくなります。
GoDaddy MCPサーバーでできること、できないこと
GoDaddy MCPサーバーは、AIアシスタントが会話の中でドメイン名を検索し、空き状況を確認するためのサーバーです。Model Context Protocol(MCP)という、AIクライアントを外部ツールにつなぐ公開規格の上に作られています。
Claudeのコネクタ一覧に載っているGoDaddyコネクタの説明も同じ内容で、検索と空き確認のためのツールとしてcheck_domainとsuggest_domainsの2つが公開されています。サインインは不要です。
GoDaddyのMCPページが例に挙げる依頼文は次の3種類です。
- 特定のドメインが空いているかを尋ねる
- あるテーマに関連する空きドメインを探す
- すでに埋まっているドメインの代案を出す
一方、制限事項ははっきり書かれています。
| できること | できないこと |
|---|---|
| ドメイン名の検索 | できないことドメインの登録・購入 |
| 空き状況の確認 | できないことDNSレコードの変更 |
| 代案の提案 | できないことドメインの移管、アカウント設定の変更 |
アクセスは公開データに限られ、GoDaddyアカウントの認証情報は受け付けません。検索はHTTPS/TLSで送られ、アカウントには紐づきません。リクエストが多すぎると一時的に制限される場合があり、レート制限はクライアントのIPアドレス単位で適用されます。
GoDaddy以外のレジストラの在庫を調べる機能は、MCPページに載っていません。説明されているのは、GoDaddyのドメイン検索と空き確認のツールだけです。
ClaudeにGoDaddyコネクタをつなぐ
ClaudeからはコネクタのディレクトリでGoDaddyを選ぶのが最短です。手順は次のとおりです。
Claude Desktopでの接続手順
- 1
設定を開く
Claude Desktopを開き、Settingsに進みます。
- 2
コネクタを探す
Connectorsから「Browse connectors」を選び、GoDaddyを検索します。
- 3
接続する
Connectを押せば完了です。以降は会話の中でドメインについて尋ねられます。
コネクタの提供元はGoDaddy自身で、ディレクトリ上ではAnthropicの検証済み表示が付いています。ただしディレクトリには、開発者が提供するツールの挙動をAnthropicは管理できないという注意書きもあります。ドメイン検索は読み取り専用とはいえ、検索語はGoDaddyのサーバーに送られる点は頭に入れておくとよいでしょう。サービス名の候補は、公開前の事業アイデアそのものでもあるためです。
Claude Codeや独自クライアントからつなぐ
Claude Codeなど、streamable HTTPに対応するMCPクライアントからは、サーバーのURLを直接登録します。接続先はhttps://api.godaddy.com/v1/domains/mcpです。
claude mcp add --transport http godaddy \
https://api.godaddy.com/v1/domains/mcp登録できたかどうかはclaude mcp listで確かめられます。サーバー名の横に✔ Connectedのような接続状態が表示されます。
設定ファイルに書く場合は、GoDaddyの例に沿って次の形になります。
{
"mcpServers": {
"GoDaddy": {
"url": "https://api.godaddy.com/v1/domains/mcp",
"transport": "streamable-http"
}
}
}認証が要らないため、トークンを環境変数に置く準備もありません。認証不要の読み取り専用サーバーという点では、Twilio MCPサーバーやパッケージレジストリMCPと同じ型です。各ツールの対応状況の違いはMCP対応状況の比較にまとめています。
候補名を一括で調べる依頼の組み立て方
1件ずつ「このドメインは空いていますか」と尋ねるより、候補を先に表にして渡すほうが速く進みます。例えば次のような依頼です。GoDaddyの例を、命名の場面に合わせて組み替えた形です。
次の5つのサービス名候補について、.com と .jp の空きを調べてください。
埋まっているものは、代案を2つずつ出してください。
結果は「候補 / .com / .jp / 代案」の表にまとめてください。
候補: sunrise-bakery, sunbake, pan-no-hi, morningloaf, kamado-panこの依頼なら、候補ごとの空き確認と、埋まっていた候補の代案提案を、1回の会話でまとめて頼めます。ツールの使用許可を求められたときは、内容を確かめたうえで許可します。
検索の前に絞っておくと外れが減る
検索ツールに任せる前に、人間の側で決めておくと手戻りが減る点が3つあります。
- 使いたい拡張子の優先順位(.com必須か、.jpでもよいか)
- ハイフンや数字を許すか
- 文字数の上限
これらを依頼文に入れておけば、代案の提案も条件に沿った形になります。逆に条件を書かずに「いい名前を探して」と頼むと、使えない代案が混ざって確認の往復が増えます。
一度に投げる件数は控えめにする
レート制限の具体的な数値は、MCPページ上では別のレート制限ページに委ねられています。そのため、何件まで一度に調べられるかは、このサーバーについては示されていません。数十件をまとめて投げる前に、まず数件で動作を確かめるのが安全です。結果が返ってこない、または途中で止まるときは、時間を置いてから再実行します。GoDaddyの説明では、一時的なエラーは再試行して問題ない操作とされています。
空いていると言われても購入前に再確認する
MCPページの制限事項の一つが「空き状況と価格は短時間で変わるので、購入に進む前に再確認する」です。会話の中で得た結果は、あくまで検索した瞬間の目安です。
関連して、GoDaddyのAPI側の説明にも同じ考え方があります。空き確認の結果は既定ではキャッシュを使い、実際のレジストリに問い合わせる確認は精度優先のオプションを指定したときに行われます。また、示される価格は目安で、確定価格は購入の見積もりを取った時点で固定されます。MCPサーバーがこの設定のどちらで動いているかは、MCPページには書かれていません。したがって次の運用が無難です。
購入前の確認手順
- 1
候補を絞る
Claudeで候補を2〜3個に絞ります。
- 2
空きと料金を見る
GoDaddyのサイト上で、そのドメインの空きと更新料金を自分の目で確かめます。
- 3
更新価格を見る
初年度の価格だけでなく、2年目以降の更新価格も見ます。
- 4
購入する
問題がなければその場で購入します。
候補を絞った後に購入までの時間が空くと、その間に別の誰かが取得する可能性もあります。決めたらその日のうちに押さえるほうが、確認のやり直しは少なく済みます。
ドメインが空いていることと、その名前を使えることは別
空きの確認が取れても、同名の商標や既存のサービスと衝突しないことまでは保証されません。MCPサーバーが答えるのはレジストリ上の空き状況だけです。屋号や事業名として使う場合は、別途、類似名称の検索が必要になります。
数十件を機械的に調べるならREST APIのv3
MCPサーバーは会話向けで、件数の上限も示されていません。候補が数十件あって結果を表に残したいなら、GoDaddyのAPIドキュメントにあるv3の検索系エンドポイントを、スクリプトから呼ぶ方法もあります。こちらはMCPと違い、Bearerトークン(ドキュメントの例では環境変数GODADDY_PAT)が必要で、権限にdomains.domain:readのスコープを含める必要があります。
| 用途 | エンドポイント | 主なパラメータ |
|---|---|---|
| 1件の空き確認 | エンドポイントGET /v3/domains/check-availability | 主なパラメータdomain、optimizeFor |
| 代案の提案 | エンドポイントGET /v3/domains/suggestions | 主なパラメータquery、tlds、pageSize |
optimizeForは、既定のSPEED(キャッシュを使う)と、ACCURACY(レジストリへの実確認で、時間がかかる)から選びます。提案側には、ドメイン名の長さの下限・上限(lengthMin、lengthMax)や、拡張子違い・キーワードの入れ替え・国別ドメイン・プレミアム価格の名前を含めるかを選ぶsourcesもあります。
curl -s "https://api.godaddy.com/v3/domains/check-availability\
?domain=sunbake.com&optimizeFor=ACCURACY" \
-H "Authorization: Bearer $GODADDY_PAT"応答の価格は最小通貨単位(ドル建てならセント)の整数で返り、1199は11.99ドルを表します。Claude Codeにこの呼び出しを書かせて候補リストをループさせる場合も、短時間に大量のリクエストを送ると429が返るため、Retry-Afterヘッダーの待ち時間を守る処理を入れます。
購入やDNS設定までClaudeに任せたいとき
GoDaddyのMCPページは、購入やDNS管理をAIエージェントから行いたい場合の別ルートとして、gddyというCLI用のエージェントスキルを案内しています。MCPサーバーとは別物です。
| 比べる点 | GoDaddy MCPサーバー | gddyエージェントスキル |
|---|---|---|
| 提供の形 | GoDaddy MCPサーバーホスト型の読み取り専用サービス | gddyエージェントスキルCLIをエージェントに操作させるスキル |
| 認証 | GoDaddy MCPサーバー不要 | gddyエージェントスキル自分のGoDaddy認証情報を使う |
| 購入・DNS変更 | GoDaddy MCPサーバーできない | gddyエージェントスキル依頼すれば実行できる |
スキルの説明によると、ドメイン購入は実費が発生し取り消せない操作です。スキルは購入の確定前にユーザーへ確認を取り、gddy dns setやgddy dns deleteのように一致するレコードをまとめて置換・削除する操作では、先に--dry-runで変更内容を見せる作りだと書かれています。スキルは、gddyCLIが現在ログインしているアカウントと環境の権限で動くため、どのアカウントで動いているかはgddy auth statusで確かめられます。
Claude Codeへの導入コマンドは、エージェントスキルのページでは次のとおりです。
claude plugin marketplace add godaddy/cli
claude plugin install gddy@godaddyまとめ
名前を決める段階では、読み取り専用のMCPサーバーだけで足ります。購入まで任せるのは、候補が1つに絞れて、使うアカウントも決まってからにする。この分け方が、権限の面でも扱いやすい構成です。