Claudeにムームードメインを接続して空き検索とDNS変更を会話で進める
ムームードメインのMCPコネクタをClaudeにつなぐと、空き検索、DNSレコードの変更、更新日の確認を会話で進められます。接続手順と、購入・DNS変更の権限を絞る設定をまとめます。
独自ドメインの管理は、取得、ネームサーバー、DNSレコード、更新日と、画面を行き来する作業が多い分野です。GMOペパボが提供するムームードメインのMCPサーバーをClaudeにつなぐと、このうち検索から設定変更までを会話の中で進められます。
つなぎ方は2通りです。claude.aiとClaude Desktopでは、カスタムコネクタにURLを1本追加します。Claude Codeではclaude mcp addで登録します。どちらもOAuthのブラウザログインで認可し、パスワードをClaudeに渡す必要はありません。
ムームードメインのコネクタでできること
ムームードメインのコネクタは、Claudeのコネクタ一覧に「Anthropic verified」の表示つきで載っています。提供元はGMOペパボで、サインインが必要です。コネクタのURLはhttps://mcp.muumuu-domain.com/mcpです。
コネクタ一覧のTools欄には14個のツールが並びます。役割ごとに分けると次のとおりです。
14個のツールを役割で分ける
ドメインの検索と購入
search-domains、quote-domain-purchase、purchase-domain、get-domain-purchase-statusの4つです。空きと価格を調べ、購入前の見積もりを出し、購入の進み具合を確かめます。保有ドメインの確認と設定
list-me-domains、get-me-domain、update-me-domain、get-me-domain-nameservers、update-me-domain-nameserversの5つです。一覧と詳細、自動更新の切り替え、ネームサーバーの確認と変更を担います。DNSレコード
list-me-dns-records、list-me-dns-records-by-fqdn、create-me-dns-record、update-me-dns-record、delete-me-dns-recordの5つです。一覧は全体とFQDN指定の2系統があり、作成・更新・削除ができます。
読み取りだけのツールと、状態を書き換えるツールが混在している点が、このコネクタを使うときの要になります。update-、create-、delete-、purchase-で始まる名前は、実行すると契約中のドメインや課金に影響します。権限の絞り方は後半の設定例で扱います。
提供元の案内ページには、使い方の例が3つ載っています。
- 「exampleで取れるドメインを探して」と頼み、空きと価格の一覧を受け取る
- 「myapp.comのAレコードを変えて」と頼み、現在のレコードを確認してから更新する
- 「更新が近いドメインを教えて」と頼み、残り日数を見て自動更新の設定を考える
接続の準備と、先に知っておく条件
接続前に必要なものは、ムームードメインのアカウントだけです。MCPサーバーの利用は無料で、料金がかかるのはドメインの取得や更新のときの通常料金です。検索、一覧表示、DNS設定の操作は無料と案内されています。
押さえておく条件が4つあります。
接続前の条件
- ドメインを購入するには、ムームードメインのアカウントにクレジットカードを事前登録しておく必要があります
- スマートフォンのアプリからは利用できません。claude.aiのWeb版やデスクトップ版、Claude Codeで使います
- 認可時に許可するスコープによって、使える機能が決まります
- アクセストークンは短命(2時間)で、自動で更新されます
スコープは機能カテゴリごとに分かれています。
| 機能 | 必要なスコープ |
|---|---|
| ドメイン・契約情報の閲覧 | 必要なスコープdomains:read / contracts:read |
| DNSレコード・ネームサーバーの閲覧と編集 | 必要なスコープdns:read / dns:write |
| ドメインの検索・購入 | 必要なスコープdomains:search / domains:purchase |
| AIホームページの契約管理 | 必要なスコープoptions:read / options:write |
調べものだけに使うなら、書き込み系のスコープは許可しない選択肢があります。認可の取り消しは、接続しているAIツール側からいつでもできると案内されています。個々のスコープを外せるかは認可画面の表示で決まります。許可する前に、表示されたスコープの一覧を読んでください。
claude.aiとClaude Desktopで接続する
claude.aiとClaude Desktopは同じ手順です。
カスタムコネクタで接続する
- 1
コネクタを追加する
「設定」→「コネクタ」→「カスタムコネクタを追加」を開き、
https://mcp.muumuu-domain.com/mcpを入力します。 - 2
ブラウザで認可する
ムームードメインのOAuth認可画面が開きます。ログインしてアクセスを許可します。認証情報をClaudeに直接入力する場面はありません。
- 3
動作を確かめる
「ムームードメインで管理しているドメインの一覧を見せて」と送り、ドメイン一覧が表示されれば接続は完了です。
複数のムームードメインのアカウントを持っている場合は、認可画面でログインしているアカウントがどれかを先に見ておきます。管理下にあるドメインだけが操作の対象になるためです。
Claude Codeで接続する
Claude Codeでは、ターミナルから登録します。
claude mcp add muumuu-domain --transport http \
https://mcp.muumuu-domain.com/mcpプロジェクト単位で共有したいときは、-s projectを付けます。プロジェクトスコープの設定は.mcp.jsonに置かれ、リポジトリを共有するメンバーも同じ接続設定を使えます。
claude mcp add muumuu-domain --transport http -s project \
https://mcp.muumuu-domain.com/mcp登録したらclaudeを起動し、セッション内で次のコマンドを実行します。
/mcp一覧からmuumuu-domainを選んで認可すると、ブラウザでOAuth認可画面が開きます。ログインして許可すれば完了で、動作確認は先ほどと同じ依頼文を使えます。
認可が毎日切れて再接続を求められるときの原因は、MCP OAuthが毎日Connection expiredになる原因と再接続手順で整理しています。
空き検索から購入手前までの流れ
検索は、候補を並べて頼むと効率が上がります。同じ構成のドメイン案内として、ClaudeでGoDaddyのドメイン空き状況を調べる手順があります。GoDaddyは認証不要で読み取り専用でしたが、ムームードメインのコネクタは見積もりと購入手続きまで含みます。
依頼文の例を示します。
サービス名「sunatsu」で使うドメインを探して。
.com、.net、.jpの空きと年額を表にして。
空きがあるものだけ、購入前の見積もりも出して。ここで動くのはsearch-domainsとquote-domain-purchaseが中心だと考えられます。ツール名の対応は、実行時に表示される内容で確かめてください。
購入の最後の段階は、案内ページごとに書き方が分かれます。
- コネクタ一覧の説明: 決済リンクが返り、3Dセキュアを含む決済はムームードメインのサイト上で自分が完了させる。会話の中でカードに請求は発生しない
- MCPの案内ページ:
purchase_domainツールが「ドメインの購入を実行」するとあり、購入にはクレジットカードの事前登録が必要
両方を重ねると、Claudeが購入手続きを開始しても、決済の完了はムームードメイン側の画面で本人が行う流れになると読めます。一方で、案内ページのFAQにはクレジットカードを事前登録した人は「そのままご利用いただけます」とあり、カード登録済みのアカウントで会話内だけで完結する場面があるのかどうかは、書かれていません。購入に関わる動作は、最初の1回を必ず手元で追ってから任せてください。
注意事項には「一度完了した購入のキャンセルはできません」とあります。見積もりの金額と対象ドメインを、購入を進める前に自分の目で読んでください。
DNSレコードの変更を会話で行う
DNS変更の案内ページの例では、Aレコードの切り替えはlist_dns_recordsで現在の設定を確認してからupdate_dns_recordで更新する、という順に動いています。変更前に現在値を読む手順が入っているので、依頼文にも「変更前の値を先に表示して」と書いておくと、同じ順序を確実に踏ませられます。
myapp.comのAレコードを203.0.113.5に変えたい。
先に現在のDNSレコードを一覧で見せて。
変更するレコードと変更後の値を示し、私が「実行」と返してから更新して。203.0.113.5は文書用の例示アドレスです。実際の値に置き換えてください。
変更後、反映までに最大72時間かかる場合があります。反映待ちの間にDNSレコードが書き換わっていないかを疑って再度更新すると、レコードの履歴が見づらくなります。待つ時間は、会話の中で再実行せずに別の確認手段(digなど)で見るほうが安全です。
dig +short A myapp.comDNS変更の注意事項として、サイトの動作に影響するため内容をよく確認してから実行するよう案内されています。メールのMXレコードを触る依頼は、取り違えるとメールが届かなくなります。変更対象のレコードの種類を依頼文に必ず含めてください。
別のレジストラーでDNS管理をClaude Codeに任せる例は、Claude CodeでHostinger MCPを使い、ドメインとDNSを管理するにあります。
更新日と自動更新を確認する
更新忘れの対策としては、「更新が近いドメインを教えて」という依頼が案内されています。契約管理の関連ツールとして、保有ドメインの一覧(list-me-domains)と、自動更新のオン・オフを切り替えるupdate-me-domainがあります。
ムームードメインで管理しているドメインを、有効期限が近い順に並べて。
自動更新がオフのものには印を付けて。案内ページの例では、更新が近いドメインに対して「クレジットカードを登録して自動更新をONにすることをお勧めします」と提示されていました。自動更新をオンにする操作は、更新時にカードへの課金が発生しうる設定変更です。依頼するときは、対象ドメインを名前で指定してください。
購入とDNS変更の権限を絞る
読み取り中心の使い方に慣れるまでは、書き込み系のツールを毎回確認する構成にしておくと安全です。Claude Codeでは権限ルールで制御できます。
MCPツールの権限ルールはmcp__<サーバー名>__<ツール名>の形で書きます。サーバー名はclaude mcp addで付けた名前です。サーバー全体はmcp__muumuu-domain__*で指定できます。
まず、ツール名は接続した実環境で確かめます。案内ページごとにハイフン区切り(purchase-domain)とアンダースコア区切り(purchase_domain)の表記が混在していて、実際の識別子は接続後の/mcpで見られる名前が正です。
次の設定は、書き込み系を毎回確認に回す例です。ツール名はコネクタ一覧の表記に沿って書いています。
{
"permissions": {
"ask": [
"mcp__muumuu-domain__purchase-domain",
"mcp__muumuu-domain__create-me-dns-record",
"mcp__muumuu-domain__update-me-dns-record",
"mcp__muumuu-domain__delete-me-dns-record",
"mcp__muumuu-domain__update-me-domain",
"mcp__muumuu-domain__update-me-domain-nameservers"
]
}
}実行時の識別子と食い違うと、ルールが効きません。MCPツールのルールは名前に_を含むので、どのツールにも一致しなくても警告は出ません。綴りを間違えても気づけないため、設定後に書き込み系の依頼を1回投げて、確認ダイアログが出るかを試すと確かめられます。
CLAUDE.mdに運用ルールを書いておくと、依頼文の書き忘れも減ります。
## ドメイン操作のルール(ムームードメインMCP)
- DNSレコードを変更する前に、現在のレコード一覧を表示する
- 変更は1回に1レコードずつ。変更前後の値を並べて示し、私の返事を待つ
- ドメインの購入手続きは、見積もりの金額と対象ドメインを示してから進める
- MXレコードとネームサーバーは、明示的に指示されたときだけ変更する権限ルールはClaude Codeの設定です。claude.aiとClaude Desktopでは、ツール実行時に表示される確認を読んで承認してください。
反映されないときの切り分け
案内ページのトラブルシューティングは、3つの症状に分かれています。
| 症状 | 見直す点 |
|---|---|
| セットアップが完了しない | 見直す点対応するAIツールであること、ブラウザのポップアップブロックが有効でないこと |
| エラーになる・応答しない | 見直す点再接続を試す。直らなければ設定を削除して最初からやり直す |
| 操作ができない・反映されない | 見直す点対象ドメインがそのアカウントの管理下にあること、認可時に必要なスコープをすべて許可したこと。DNS変更の反映には最大72時間かかる |
「操作ができない」の原因で多いのは、スコープの不足だと考えられます。たとえばDNSの一覧は見られるのに更新だけ失敗するなら、dns:writeを許可していない可能性があります。認可をやり直すと、許可内容を選び直せます。
ムームードメインのコネクタは書き込みまで任せる側に入る
Claudeで使える連携は、読み取り専用の調べもの用と、書き込みまで任せられるものに大きく分かれます。ムームードメインのコネクタは、検索・見積もり・購入手続き・DNS編集・自動更新の切り替えまで入っているので、後者に入ります。
会議の記録を検索するCirclebackのように、読み取りが中心のコネクタなら、権限の心配は小さくなります。ドメインは、DNSを1行間違えるだけでサイトやメールが止まる性質があります。読み取り系から始め、書き込み系は確認ダイアログを残したまま少しずつ任せる順序が、運用に向いています。