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ClaudeとApollo GraphOS MCPをつなぐ — Connectorsを書かせる手順

ClaudeとApollo GraphOS MCPをつなぐ — Connectorsを書かせる手順

GraphOS MCP Serverは認証なしでApolloの公式ドキュメントとConnectors仕様を引け、サインインすると自分のグラフも操作できます。Claudeへの接続手順と、書き込み系ツールの線引きを示します。

GraphOS MCP Serverは、Apollo GraphQLが提供するホスト型のMCPサーバーです。接続先は https://mcp.apollographql.com で、Claudeには組み込みのコネクタとして用意されています。サインインなしでもApolloの公式ドキュメントとApollo Connectorsの仕様をClaudeに引かせられます。サインインするかAPIキーを渡せば、自分のグラフの状態確認から公開操作まで会話で扱えます。

この記事は、ClaudeとClaude Codeへの接続手順、認証の使い分け、Connectorsを書かせる使い方、そして書き込み系ツールの線引きを扱います。なお、営業データのApollo.ioとは別製品です。そちらはClaudeとApolloを連携する方法にまとめています。

GraphOS MCP Serverでできること

GraphOS MCP Serverのツールは、認証が要るかどうかで二つに分かれます。

くらべる

認証なしで使える範囲とサインインが要る範囲

ドキュメント系

認証なし

Apollo Docs Search、Apollo Docs Read、Apollo Connectors Specの3つです。Apolloの公開ドキュメントを読むだけで、組織のデータには触れません。

グラフ系

サインインまたはAPIキー

グラフ・バリアントの詳細、launch、メトリクス、スキーマチェック、サブグラフの公開など、組織のデータを読み書きするツールです。

ドキュメント系の3つは、役割がはっきり分かれています。

ツール役割
Apollo Docs Search役割GraphQL、GraphOS、スキーマ設計、Connectorsなどの公式ドキュメントを検索する
Apollo Docs Read役割Apolloのドキュメントページの全文をMarkdownで取得する
Apollo Connectors Spec役割Connectorsを作成・変更するための公式仕様を渡す

Apollo Connectorsは、REST APIをGraphQLスキーマに宣言的に束ねる仕組みです。スキーマにHTTPメソッド、エンドポイント、レスポンスのマッピングを指示子で書くと、GraphOS Routerがリクエストの発行と変換を引き受けます。Claudeに書かせたいのはまさにこの指示子の部分なので、仕様そのものを取得できるApollo Connectors Specが中心になります。

この名称は2026年7月20日に「GraphOS MCP Tools」から「GraphOS MCP Server」へ変わっています。ディレクトリのURLに graphos-tools が残っているのはそのためです。

認証は3通りで、見える範囲が変わる

接続方法ごとに、エージェントが触れる範囲は次のとおりです。

接続方法アクセスできる範囲
認証情報なしアクセスできる範囲Apolloのドキュメントと、Connectors仕様
GraphOSにサインインアクセスできる範囲自分のアカウントがアクセスできる全グラフと全組織
APIキーを渡すアクセスできる範囲個人APIキーは自分がアクセスできる全グラフ、グラフAPIキーは1つのグラフだけ

サインインが推奨されています。APIキーを管理せずに済むからです。APIキーは、クライアントがMCPの認可仕様に対応していない場合や、CIのようにブラウザを開けない環境の代替です。キーは x-api-key ヘッダーで送ります。

グラフ系のツールを認証なしで呼ぶと、呼び出しは失敗します。その際エージェントが、サインインするかAPIキーを渡すよう案内します。

Claudeに接続する手順

ClaudeとClaude Desktopでは、GraphOS MCP Serverが組み込みのコネクタとして使えます。GraphOSへのサインインはブラウザで行うため、APIキーを作る必要はありません。

手順

Claudeでコネクタを有効にする流れ

  1. 1

    コネクタ一覧を開く

    チャット入力欄の「+」アイコンから「Connectors」を選びます。

  2. 2

    GraphOS MCP Serverを接続する

    一覧から「GraphOS MCP Server」を開き、詳細ページの「Connect」を押します。

  3. 3

    会話ごとにトグルを入れる

    接続すると、入力欄にトグルが現れます。これを有効にした会話で、Claudeがドキュメントとグラフ系のツールを使えるようになります。

Claudeはプロンプトに応じてツールを呼ぶ判断を自動で行い、実行前に許可を求めます。この許可の確認が、後述する書き込み系ツールの安全弁になります。Apolloのページに、コネクタを使えるプランの条件は書かれていません。自分の契約で一覧に出るかは、コネクタ一覧で確かめてください。

Claude Codeで追加する

Claude Codeでは、次の1行でHTTP型のサーバーとして追加します。

claude mcp add graphos https://mcp.apollographql.com -t http

ドキュメント系のツールは、追加した直後から使えます。グラフ系を使うときは、/mcp を実行して graphos を選び、「Authenticate」でブラウザのサインイン画面を開きます。サインインして戻り、もう一度 /mcp で認証済みになったことを見ます。

CIなどブラウザを使えない環境では、サーバー追加時にAPIキーを渡します。

claude mcp add graphos https://mcp.apollographql.com -t http \
  --header "x-api-key: YOUR_API_KEY"

YOUR_API_KEY は個人APIキーかグラフAPIキーに置き換えます。キーをシェル履歴やリポジトリに残さない運用が前提です。

GraphOS MCP Serverを使えるのは、Streamable HTTPに対応したクライアントです。ほかのクライアントでも、エンドポイントは同じです。

つながったかを一問で確かめる

接続後は、ドキュメントを引く質問を投げます。Apollo Docsの検索系ツールが動いていれば、答えが返ります。

What is the Apollo Router config file option to control health checks?

グラフに届いているかは、次の一文で確かめます。

Tell me about my graphs.

サインインもAPIキーも無い状態では、グラフ系ツールに認証が要ると案内されます。認証済みなら、アカウントがアクセスできるグラフの一覧が返ります。

Apollo Connectorsを正確に書かせる

ここからが実用の中心です。Connectorsは @connect 指示子でREST APIをスキーマに結びつけます。公式の例では、/products エンドポイントを次の形でマッピングしています。

type Query {
  products: [Product]
    @connect(
      http: { GET: "https://ecommerce.demo-api.apollo.dev/products" }
      selection: """
      $.products {
        id
        name
      }
      """
    )
}

指示子の書式はバージョンで進みます。仕様を記憶に頼って書かせると、古い書式を出しやすい部分です。Apollo Connectors Specを呼ばせれば、Claudeは公式の最新仕様を読んだうえで生成できます。公式のツール解説にある例は、天気APIをグラフに足す依頼です。

Add weather details to my schema using https://api.weather.gov so I can expose weather conditions for airport cities.

この依頼でClaudeがApollo Connectors Specを使い、REST APIと連携するグラフを生成するとされています。仕様の出力は大きく、画面には出ません。

CLAUDE.mdに入れる規約の断片

毎回の依頼で仕様の参照を指示するより、プロジェクトの CLAUDE.md に決めておく方が安定します。たとえば次のような断片です。

## Apollo Connectors
- Connectorsを追加・変更する前に、graphos MCPのApollo Connectors Specを必ず取得する
- 不明な指示子の挙動はApollo Docs Searchで調べ、Apollo Docs Readで該当ページを読んでから書く
- スキーマ先頭の @link でimportするconnectのバージョンは、現在のスキーマに合わせる
- 生成後は、プロジェクトのcompositionを確かめるコマンドを実行し、出力のエラーを読んで直す

最後の行が反復の核です。書いて終わりにせず、検証コマンドの出力をClaudeに読ませて直させます。検証の手段はプロジェクトによって違うので、規約には自分のコマンドを書いてください。

生成前にバージョンを揃える

Connectorsはスキーマが connect 仕様をimportして初めて動きます。公式の例は次の形です。

extend schema
  @link(
    url: "https://specs.apollo.dev/connect/v0.4"
    import: ["@connect", "@source"]
  )

仕様のバージョンごとに、必要な最小バージョンが決まっています。

Connect仕様最小Router最小ビルドパイプライン最小Federation仕様
0.1最小Router2.0最小ビルドパイプライン2.10最小Federation仕様2.10
0.2最小Router2.3最小ビルドパイプライン2.11最小Federation仕様2.11
0.3最小Router2.8最小ビルドパイプライン2.12最小Federation仕様2.12
0.4最小Router2.15.0最小ビルドパイプライン2.14.1最小Federation仕様2.14.1

Claudeが v0.4 で書いたスキーマを、Router 2.8のグラフに載せると合成できません。依頼文に、使っているRouterとビルドパイプラインのバージョンを添えると、この食い違いを防げます。

対象のREST APIが条件を満たすか

Connectorsは、JSONをHTTPで返すAPIと相性が良く、次のような条件が挙げられています。

  • GET / POST / PUT / PATCH / DELETE を受け付ける
  • 入力にパスセグメントとクエリ文字列を使う
  • 成功時は200〜299のステータスを返す
  • 返すプロパティの集合が決まっている(GraphQLには Map 型が無いため)
  • 認証情報はリクエストヘッダーで受け取る
  • 機微な情報をクエリパラメータに載せない(Routerがログとトレースに完全なURLを出すため)

最後の1点は、Claudeに書かせるときにも効きます。APIキーをクエリ文字列に埋め込むConnectorを出してきたら、ヘッダーに直させます。

書き込み系ツールの線引き

グラフ系のツールには、読むだけのものと、組織のデータを変えるものが混在します。ツール解説が実行前の確認を求めているのは、次のツールです。

ツール何が起きるか
Publish Subgraph何が起きるかサブグラフのスキーマをバリアントに公開し、合成が走る。先にRun Subgraph Checkを実行するよう案内されている
Publish Graph Schema何が起きるか非フェデレーション(monograph)グラフのスキーマを公開する
Delete Graph何が起きるかグラフの全バリアントの提供を止める。論理削除で、Apollo Supportが復元できる
Publish Persisted Queries何が起きるかルーターが受け付ける操作の集合を変える
Create API Key何が起きるか新しいキーを作り、使える状態の値が返る。operatorキーは組織への全権限を持つ
Delete API Key何が起きるか削除は取り消せず、そのキーを使うクライアントは認証できなくなる

読み取り側にもコストの罠があります。Get Graph Schemaは大きなフェデレーショングラフで80万文字を超え、約20万トークンになることがあり、多くのモデルのコンテキストウィンドウを超えます。フェデレーションでは、Get Subgraph Schemaでサブグラフを1つずつ読むよう案内されています。

メトリクス系にも時間の制約があります。集計と日次の結果は直近1日を含みません。時間単位は7日以内の窓で90日以内の開始、分単位は1日以内の窓で30日以内の開始が条件です。

Claude Codeの許可設定で止める

Claude Codeの許可ルールは、mcp__<server>__<tool> の形でツールを指定します。ドキュメント系の3つだけを自動承認し、残りは毎回確認する構成にできます。

{
  "permissions": {
    "allow": [
      "mcp__graphos__ApolloDocsSearch",
      "mcp__graphos__ApolloDocsRead",
      "mcp__graphos__ApolloConnectorsSpec"
    ]
  }
}

これらのツール名は、Apolloの設定例にある tools 配列の表記です。グラフ系の正確な名前は /mcp でツールを選ぶと表示されます。公開・削除・キー作成のツールは、その名前を deny か ask にフルネームで追加します。サーバー全体を許可すると書き込み系まで通るので、mcp__graphos__* のようなワイルドカードのallowは避けます。

読み取り専用のAPIキーという区分は、ツール解説にはありません。書き込みを持たせたくない用途では、グラフAPIキーで範囲を1つのグラフに絞り、上の許可ルールで二重に止めるのが現実的です。

どんな依頼から試すか

ドキュメント系だけなら、副作用はありません。まずここから始めるのが筋です。

  • 既存のRESTサービスをスーパーグラフに束ねる @connect を書かせる
  • Routerの設定項目を質問し、該当ページを読ませて答えさせる
  • 書いたスキーマをLint Schemaにかけ、新しい違反だけを出させる(要認証)

サインイン後は、次のような依頼が公式に例示されています。

Is my graph <GRAPH_ID> healthy? Run the relevant checks and summarize findings as Attention Required, Review Recommended, or What's Working Well.

For <GRAPH_ID>, cross-reference the top operations with their latency/error metrics. Are any high-traffic operations that are also slow or failing?

読み取りの調査は、この種の横断質問でこそ効きます。複数のツールをClaudeが連鎖して呼び、結果を重大度で並べ直すからです。

GraphQLのAPIを別のMCPサーバー経由で叩く方法はGraphQL MCPサーバーでClaudeにAPIを叩かせるで、Claude CodeでGraphQLのコード生成を扱う設定はClaude CodeでGraphQL Codegenを使うで扱っています。

まとめ

GraphOS MCP Serverは、認証なしのドキュメント系から入り、必要になった段階でサインインに進める設計です。Connectorsを書かせる用途なら、Apollo Connectors Specを呼ばせ、Routerとビルドパイプラインのバージョンを依頼に添えるだけで精度が変わります。グラフ系に進むなら、公開・削除・キー作成のツールだけを許可ルールで止めてください。

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