ClaudeとApolloを連携する方法 — 見込み客の検索から連絡先の補完まで
ApolloコネクタはB2B見込み客の検索、メール・電話のエンリッチ、シーケンス登録までClaudeの会話から行えます。接続手順と、クレジット消費・権限・学習設定の注意点をまとめます。
ApolloコネクタをClaudeにつなぐと、B2Bの見込み客を会話で探し、メールアドレスや電話番号を補完し、そのままApolloのシーケンス(自動の営業メール配信)に登録するところまで進められます。Apolloは営業向けのデータベース兼アウトリーチ基盤で、コネクタはApollo自身が提供しています。この記事は、接続の手順、検索から補完・登録までの流れ、そしてクレジットの消費や権限といった、先に知っておきたい条件を扱います。
Claude Apollo連携とは — 検索から配信までを1つの会話で
Apolloのコネクタは、Connectorsディレクトリで「Anthropic verified」の表示があり、掲載は2026年2月です。サインインが必須で、カテゴリはData & analytics、Productivity、Sales & marketingに分類されています。
紹介文によれば、できることは大きく4つです。
- 理想の顧客像に合う人物・企業を検索し、リードリストを作る
- 個別または一括で、確認済みメール・直通番号・企業属性・利用技術を補完する
- 企業の求人情報から採用シグナルを拾い、アプローチ前に買い手の動きを見る
- パーソナライズしたコールドメールのシーケンスを作り、Apollo側に登録する
Apollo側のドキュメントは、2億4000万件超の連絡先データベースに接続できると説明しています。同じ種類の連携として、ZoomInfoはClaudeとZoomInfoを連携する方法、OutreachはClaudeとOutreachを連携する方法にまとめています。Apolloは検索・補完とアウトリーチの両方を1つのコネクタで持つ点が、この2つとの違いです。
接続前に用意するもの
Apollo側のドキュメントは、接続前の条件を4つ挙げています。
- 有効なApolloアカウント
- 使いたい機能とレコードへのアクセス権
- エンリッチなどに使えるクレジット
- AIアカウントまたはクライアント設定で、モデル学習をオフにしてあること
4つ目は見落としやすい条件です。Apolloは、Apollo MCPとの連携でAIモデルを学習させることを禁止しており、接続前にオフを確認するよう求めています。個人情報を含むデータを扱う以上、この確認は手順の一部と考えたほうが安全です。
無料のApolloアカウントにも条件があります。個人のメールアドレスで登録した無料アカウントは、人物・企業の検索とエンリッチ、完全なレコードの取得、コンタクトの照合ができません。仕事用のメールアドレスで登録した無料アカウントなら使えます。有料アカウントはこの制限の対象外です。
claude.aiでApolloを接続する手順
ディレクトリからの接続は、ほかのConnectorと同じ流れです。
- claude.aiで「Customize」→「Connectors」を開く
- ディレクトリからApolloを選び、説明と機能を確認する
- 「Connect」をクリックし、Apolloのアカウントでサインインする
- 求められる権限を確認し、許可する
Team・Enterpriseプランでは、組織のOwnerまたはPrimary Ownerが先にConnectorを有効にします。有効化は全員への自動付与ではなく、各メンバーが自分のApolloアカウントで認証します。プランごとの条件はClaudeのコネクタ解説に整理しています。
ディレクトリに出ない環境では、カスタムコネクタとして追加できます。Apolloのドキュメントでは、Claude Desktopの設定のConnectorsから、次のURLを追加する手順が示されています。
https://mcp.apollo.io/mcp接続方式はStreamable HTTP、認証はOAuth 2.0で、ローカルへのインストールは要りません。
Claude CodeからApolloを使う
Claude Codeでは、リモートMCPサーバーとして登録します。トランスポートはhttpです。
claude mcp add --transport http apollo https://mcp.apollo.io/mcp登録したら、Claude Code内で/mcpを実行し、ブラウザでOAuthの認可を終えます。
複数のApolloワークスペースを使い分ける場合は、同じURLを別の名前で登録します。Apolloのドキュメントにある書き方は次のとおりです。
claude mcp add apollo-work --transport http https://mcp.apollo.io/mcp
claude mcp add apollo-personal --transport http https://mcp.apollo.io/mcpそれぞれ/mcpで認可し、サインインするApolloアカウントを分けます。同じセッションに両方が並ぶので、「apollo-workで検索して」のように名前で呼び分けます。
13個のツールと、Apollo側の表にある50以上のアクション
ディレクトリの紹介ページに並ぶツールは13個です。
| 系統 | ツール | できること |
|---|---|---|
| 検索 | ツールapollo_search_people / apollo_search_organizations / apollo_search_contacts | できること人物・企業・保存済みコンタクトを探す |
| 補完 | ツールapollo_enrich_person / apollo_bulk_enrich_people / apollo_enrich_organization | できること個人・一括・企業の情報を補う |
| 採用情報 | ツールapollo_get_job_postings | できること企業の求人を取得する |
| コンタクト管理 | ツールapollo_create_contacts / apollo_update_contacts | できることコンタクトを作成・更新する |
| シーケンス | ツールapollo_search_sequences / apollo_add_contacts_to_sequence / apollo_remove_contacts_from_sequence / apollo_list_email_accounts | できること配信の登録・解除と送信元の確認 |
一方、Apolloのドキュメントのアクション表は50行を超えます。リスト、アカウント、案件(deal)、カスタムオブジェクト、通話の文字起こし、タスク、分析データ、送信ドメインの認証状況の確認まで載っています。表の名前はディレクトリ側のツール名と一致しないので、どちらがClaudeに実際に渡されるかは接続した画面のツール一覧で見るのが確実です。ドキュメントも、利用可否はプラン・ワークスペースの権限・クライアントの対応・提供状況で変わると書いています。
アクションが見当たらないときの対処は、接続を切って入れ直すことです。
検索 → 補完 → リスト → 配信の流れ
Apolloの使い方で押さえる点は、検索とエンリッチを分けることです。人物検索の結果には、メールアドレスや電話番号は含まれません。連絡先が必要な人にだけエンリッチを使います。
見込み客の探索から配信までの順番
- 1
条件を絞って検索する
役職・地域・業種・従業員数・技術などを指定して探します。条件が具体的なほど結果がそろいます。
- 2
必要な人だけ補完する
企業ドメインを添えると、社名だけより一致の精度が上がります。ここで初めてクレジットが減ります。
- 3
リストに入れて保存する
調べた結果は会話に残さず、Apolloのリストに入れておくと後から使えます。
- 4
送信元を確かめてシーケンスに登録する
登録の前に接続済みのメールアカウントを一覧し、送信元を選びます。
Apollo側の例文に沿った依頼の形は、次のようになります。
VP-level marketing leaders at SaaS companies with 200-1000 employees in the Bay Area を探して。
見つかった人のうち、検証済みメールがある人だけ教えて。接続済みのメールアカウントを一覧して。
Q2 Outbound シーケンスに、この3人を Gmail のアカウントで追加して。例文はApolloのドキュメントのプロンプト例を日本語に混ぜたもので、Claudeの出力例ではありません。実際に返る項目は、プランと権限によって変わります。
CRMへの書き込みが目的なら、Apolloのコンタクトを作る前に既存の有無を調べさせます。ドキュメントのベストプラクティスにも「コンタクト作成時は重複を確認する」とあります。たとえば次のように頼みます。
このメールアドレスで既存のコンタクトを探して。なければ新規作成して。クレジットを使う操作は承認制にする
Apolloのクレジットを消費するのは、企業検索、企業エンリッチ(単体・一括)、求人情報の取得、人物エンリッチ(単体・一括)です。会話の通話インサイト取得は、AI分析が付いている場合に限って消費します。人物検索とコンタクト検索は消費しません。
コネクタ自体の追加費用は発生しません。ただしApolloのプラン、権限、クレジットは通常どおり適用されます。
多くのクライアントでは、アクションごとに「Always allow」「Approval required」「Blocked」を選べます。Apolloはクレジットを消費するアクションに「Approval required」を推奨しています。一括エンリッチは1回の依頼で複数の人物を対象にできるので、承認の段階で件数を見られる設定が向いています。設定の場所はClaudeのツールアクセス設定で扱っています。
OAuthとAPIキーで、できることの範囲が変わる
通常の接続はOAuthで、アクセスはその認可したApolloユーザーの範囲に限られます。ユーザーが見られない記録や、入れないシーケンスはClaudeからも触れません。クレジットが足りなければ補完も止まります。
ブラウザを開けないサーバーやCIのようなヘッドレスな環境では、APIキーをX-Api-Keyヘッダーで送る方法があります。ただし条件が3つあります。
- キーはマスターキーに限る。スコープ付きのキーは
403とAPI_INACCESSIBLEで拒否される - キーは作成者個人に紐づかず、ワークスペースで最も古くから有効な管理者として動く
- 呼び出しのたびにワークスペースのクレジットを消費する
つまり、権限の小さいユーザーでキーを作っても、ヘッドレスなクライアントの到達範囲は狭まりません。パスワードと同じ扱いで保管し、環境変数かシークレットマネージャーから読み込みます。
なお、Apolloのドキュメントによれば、一括削除のような破壊的な操作はサポートされていません。
連絡先を営業に使う前に
ApolloのデータにはB2Bの氏名・メールアドレス・電話番号が含まれます。取得、Claudeへの受け渡し、利用目的、営業メールの送信は、それぞれ別の法的論点になります。条文ごとの確認点はClaudeとLushaを連携して連絡先を調べる前の確認点にまとめてあり、Apolloにもそのまま当てはまります。
接続先サービスはAnthropicとは別のインフラでデータを処理します。処理場所が米国外になる場合があり、EnterpriseプランのUS-only inference設定でもサービス側の場所は変わりません。Team・Enterpriseプランでは、Connectorsはプライベートプロジェクトでのみ使え、同期した内容を含むチャットは共有できません。
よくあるつまずき
Apolloのツールが表示されない
クライアントがStreamable HTTPとOAuthに対応したリモートMCPを扱えるかを確かめ、Apolloの接続を切って入れ直します。
認可に失敗する
OAuthをやり直し、正しいApolloアカウントでサインインしているか、アカウントが有効かを確かめます。
エンリッチしてもメールが返らない
Apolloにその人物の確認済みメールが無い場合があります。氏名と会社ドメインに加え、LinkedInのURLや現在の勤務先を渡すと照合の手がかりが増えます。
シーケンスに追加できない
そのシーケンスへのアクセス権と、接続済みのメールアカウントが少なくとも1つ必要です。先にメールアカウントの一覧を取らせます。
検索が0件になる
条件が細かすぎる可能性があります。絞り込みを緩め、役職名・ドメイン・地名の表記を見直します。結果が多いときはページ分割されるので、次のページを取らせます。
まとめ
Apolloコネクタは、見込み客の検索、補完、リスト化、シーケンス登録までを1つのコネクタで通せる点が特徴で、読み取り専用のデータ検索型とは役割が違います。使い始める前に決めておくのは、モデル学習のオフ、クレジット消費アクションの承認設定、OAuthかAPIキーかの3点です。送信まで進めるなら、取得した連絡先の法的な確認も同じ流れの一部になります。営業SaaS全体の接続経路はClaude営業連携ガイドで比べられます。