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Claudeのツールアクセス設定 — Connectorsの読み込みを3モードで管理する

Claudeのツールアクセス設定 — Connectorsの読み込みを3モードで管理する

接続したConnectorsが増えると会話の文脈を圧迫します。Auto・Always available・On demandの3モードと、会話ごとの切り替え手順、向き不向きをまとめます。

Connectorsを何個も接続すると、会話のたびにそのツール定義が読み込まれ、本来ドキュメントやコードに使いたい文脈の余地を圧迫します。Claudeには接続したConnectorsをいつ・どう読み込むかを制御する「ツールアクセス」設定があり、Auto・Always available・On demandの3モードから会話ごとに選べます。この設定はClaude・Cowork・Claude Desktop・Claude Mobile(iOS・Android)のすべてで使えます。

会話が重い・Connectorが多いときにツールアクセスを見直す

Connectorを1つ2つ接続している程度では、この設定を意識する場面はほとんどありません。問題が表に出るのは、接続したConnectorsが10個以上になったあたりからです。

Connectorは1つごとに会話の文脈にツール定義の分の余地を使います。少数であれば無視できる負荷ですが、Connectorライブラリが育つにつれて、その合計がドキュメント・コード・会話履歴といった本来の作業に残せる余地を削っていきます。ツールアクセスの3モードは、この負荷をいつ払うかを利用者側で選べるようにする仕組みです。

モード

3つのモードの動きと代償

  • Auto(既定)

    取り組んでいる内容に応じて、Claudeが読み込むConnectorを動的に判断します。ほとんどの利用者にとっての出発点とされています。代償は明記されていません。

  • Always available

    すべてのConnectorを会話開始時点で読み込み、追加の手順なしにすぐ使えます。代償は、会話の余地を先に多く使うことです。

  • On demand

    リクエストの内容に応じてClaudeが検索するまでConnectorを読み込まず、関連度の高いものだけを読み込みます。代償は、使う前に検索の1ステップが挟まり、余計なやり取りとして見えることです。

応答が1手遅く見えても、不具合ではありません。多数のConnectorを接続していても会話が長さの上限に達しにくくするための動作です。

自分の状況ではどのモードが合うか

Connectorの数と使い方、そして困っている症状から、おおよその目安が決まります。

あなたの状況向くモード
10個未満で、そのすべてを頻繁に使う向くモードAlways available
ツールが10〜30個程度で、使い方にばらつきがある向くモードAuto
ツールが30個以上、または複数のConnectorを接続している向くモードOn demandかAuto
特定のConnectorが毎回確実に動く必要がある向くモードAlways available
会話が長さの上限にたびたび達している向くモードOn demand

この表は、2行だけConnectorではなくツールの数で書いています。1つのConnectorが複数のツールを持つことがあるので、Connectorの数とは一致しません。目安は数だけで線を引いているため、境界付近では数よりも「実際に長さの上限に当たっているか」で選ぶほうが実態に合います。

毎回使えなければ困るConnectorがある場合、公式のFAQは「Always available」を選ぶか、そのConnectorのアクセスを個別に設定する方法を挙げています。会話全体はAutoやOn demandのまま、特定のConnectorだけ個別に設定する組み合わせです。個別設定が読み込みそのものの指定なのか、ツールごとの権限設定なのかは、参照した公式ページからは特定できませんでした。画面の場所も書かれていません。

ツールアクセス設定を変更する手順

手順

会話のツールアクセスを切り替える

  1. 1

    チャットを開く

    Claudeとのチャットを開きます。

  2. 2

    メニューを開く

    画面左下の「+」ボタンをクリックするか、「/」と入力します。

  3. 3

    Tool accessを選ぶ

    「Connectors」にカーソルを合わせ、続けて「Tool access」を選びます。

  4. 4

    モードを選ぶ

    Auto・Always available・On demandのいずれかを選択します。

Connectorの使い方が会話ごとに大きく違う利用者は、都度切り替える運用が現実的です。

Claude Codeでは同じ問題をどう扱っているか

Connectorの読み込みを遅らせて文脈を節約する発想は、Claude CodeのMCPサーバーにもあります。Claude Codeでは「MCP tool search」と呼ばれ、ツール定義の読み込みをClaudeが必要とするまで遅らせます。既定では有効で、セッション開始時に読み込まれるのはツール名とサーバーの指示文だけです。

設定の単位はチャットの画面ではなく、環境変数ENABLE_TOOL_SEARCHとMCPサーバーごとの設定です。

使える条件もあります。tool searchはtool_referenceブロックに対応したモデル(Claude Sonnet 4.5・Haiku 4.5・Opus 4.5とそれ以降)が前提です。ANTHROPIC_BASE_URLが自社以外のホストを指すときは、プロキシがtool_referenceを中継しないことが多いため、既定で無効になります。プロキシが対応しているならENABLE_TOOL_SEARCH=trueで上書きします。

上書きできない例外もあります。Microsoft FoundryのAzureホスト版ではtool searchが使えず、ENABLE_TOOL_SEARCHでも変えられません。CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETASを設定した場合もtool searchは無効になり、上書きできません。Google Cloud Agent Platformでは、4.5世代より前のモデルのツールは常に事前に読み込まれます。

くらべる

claude.aiのツールアクセスとClaude Codeの設定

会話ごとに画面で選ぶ

claude.ai・Desktop・Mobile

チャット画面のメニューから選ぶだけで済み、環境変数やファイルの編集は要りません。効くのはその会話だけです。

環境変数と設定ファイルで選ぶ

Claude Code

ENABLE_TOOL_SEARCHを未設定にするとすべてのMCPツールが遅延されます。autoやauto:5のように閾値を付けると、ツール定義がコンテキストウィンドウの10%(または指定した割合)に達するまでは事前に読み込みます。falseならすべて事前に読み込みます。

常時読み込みに当たる指定も別にあり、サーバー設定のalwaysLoadをtrueにすると、そのサーバーのツールはENABLE_TOOL_SEARCHの値に関わらずセッション開始時に読み込まれます。

{
  "mcpServers": {
    "core-tools": {
      "type": "http",
      "url": "https://mcp.example.com/mcp",
      "alwaysLoad": true
    }
  }
}

この設定をclaude mcp addのコマンドラインで指定できるかを、v2.1.285のclaude mcp add --helpで確認しました。表示されたオプションは--callback-port・--client-id・--client-secret・--env・--header・--scope・--transportで、alwaysLoadに当たるものはありません。設定ファイルを直接編集する形になります。MCPサーバー側でツール単位に常時読み込みを指示したい場合は、ツールの_metaに"anthropic/alwaysLoad": trueを付ける方法もあります。

alwaysLoadを付けたサーバーは、起動時にそのツールの到着を待つ動作も加わります。待ち時間の上限は通常の接続タイムアウトと同じ5秒です。ただし有効なcachedエントリを持つリモートサーバーは、接続せずキャッシュからツールを供給するため、起動を止めません。常時読み込みに回すのは、毎ターン必要な少数のツールに限るのが公式の想定です。

Claude Codeの/permissionsとは別の仕組み

「ツールアクセス」という名前から、Claude Codeの/permissionsコマンドが管理するツール実行権限と混同しやすいところですが、両者はまったく別の仕組みです。

Claude Codeの権限モデルは、Bashコマンドの実行やファイルの読み書きといった個々の操作を許可するかどうかを管理します。危険な操作を確認なしに実行させないための安全機構です。一方、本記事で扱うツールアクセス設定は、接続済みのConnectorをいつ会話の文脈に読み込むかを管理するもので、目的は安全性ではなく会話の容量配分です。Claude Codeでの権限ルールの設定方法はClaude Codeの/permissionsコマンドで権限ルールとauto mode拒否を管理するにまとめています。生成コードの脆弱性を機械的に検知したい場合はSemgrep MCPでのセキュリティスキャンが候補です。

Coworkにも似た名前の設定として、Claudeが操作の前に確認を求めるかどうかを決める承認モードがあります。Manual(毎回確認)・Auto(実行前にClaudeが安全性を審査し、危険なものだけ止める)・Skip(確認も審査もせず実行)の3種類で、新しいClaudeの画面ではAutoとManual(既定)の2つです。対象はConnectorの操作に限りません。

これも「読み込むかどうか」ではなく「実行を確認するかどうか」を決めるもので、ツールアクセスのAuto・Always available・On demandとは軸が異なります。名前が同じ「Auto」でも、片方は読み込みの判断、もう片方は実行前の安全チェックを指します。承認モードの挙動と組織側の制御はCowork自動承認モードとはで、Connectorごとの権限設定はClaude CoworkのConnectors一覧で扱っています。

Connectorが増える組織で考えること

Connectorsのディレクトリには、AnthropicとサードパーティのMCPサーバーが業種別に多数並んでおり、組織単位で導入すればConnectorの数は個人利用よりずっと早く積み上がります。ツールアクセスが「オンにするかどうか」の1段階ではなく3段階になっているのは、Connector数が少ないうちの即応性と、数が増えたあとの会話容量の両方を選べるようにする設計だと見ることができます。組織でConnectorsを多数導入する場合の管理者側の設定はClaude Connectorsとは — 種類・一覧と追加方法で扱っています。

まとめ

境界付近で迷ったら、Connectorの数よりも、会話が長さの上限に実際に当たっているかで選ぶのが実態に合います。ConnectorsそのものをMCPの仕組みから理解したい場合はMCPとは — AIと外部ツールをつなぐ標準プロトコルの仕組み・採用状況・Claudeでの使い方を参照してください。

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