Claude組織のプロジェクト公開を無効化する方法
パブリックプロジェクトの無効化には2つのトグルがあります。Public projectsだけ止める場合とShare projectsごと止める場合の違い、既存プロジェクトへの影響を説明します。
Claude Team・Enterpriseでは、組織の全員が閲覧できる「パブリックプロジェクト」を誰でも作れる状態が既定です。止める場所はOrganization settings > Data and privacyのSharingセクションで、トグルは2つあります。Public projectsだけをオフにするか、親にあたるShare projectsごとオフにするかで、残る共有の範囲が変わります。
Public projectsとShare projects、どちらをオフにするか
SharingセクションにはShare projectsとPublic projectsが並び、どちらも既定でオンです。Public projectsはShare projectsの下位設定で、Share projectsをオフにするとPublic projectsも一緒にオフになります。
2つのトグルで止まる範囲
Public projectsだけオフ
既存のパブリックプロジェクトはプライベートになり、新しいパブリックプロジェクトも作れません。「組織の全員と共有する」操作ができなくなる一方、特定のユーザーやグループへの共有は使えます。
Share projectsをオフ
新しいユーザーやグループへの共有ができなくなり、Public projectsも連動してオフになります。共有済みのプロジェクトは共有されたままで、すでにアクセスできるユーザーは権限を保ちます。
組織全員への公開だけを閉じたい場合は、Public projectsだけをオフにします。
無効化の手順と必要な権限
Public projectsだけをオフにする
- 1
設定画面を開く
Organization settings > Data and privacyを開き、Sharingセクションへ進みます。
- 2
Public projectsを切り替える
Share projectsの下にあるPublic projectsのトグルをオフにします。
- 3
チームに知らせる
パブリックプロジェクトの作成者とメンバーに、公開に頼っていたアクセスが切れることを伝えます。
操作できるのはTeam・EnterpriseプランのPrimary OwnerとOwnerです。Enterpriseでは、カスタムロールのPrivacy権限が「Can manage」でも変更できます。Privacyが「Can view」のロールは、画面を見られるだけでコントロールは操作できません。Privacy権限の対象には共有設定が含まれます。
無効化の前後で変わること
この設定は、組織内のコラボレーションを止めるものではなく、「全員に見える」状態を作る経路を閉じるものです。公開範囲の切り替え自体は、作成者が各プロジェクトのShareメニューでGeneral accessを選ぶ操作です。「Everyone at組織名」を選べばパブリック、「Only people invited」を選べばプライベートになります。オフにすると前者の選択肢が使えなくなります。
パブリックプロジェクトでも、そのプロジェクト内で各メンバーが行ったチャットは、本人が手動で共有しない限り他のメンバーには見えません。プロジェクトが公開されても、チャット履歴まで見えるわけではありません。プロジェクトの基本操作はClaude Projects完全ガイドにあります。
Share projectsをオフにしたときにメンバーが見る画面
Share projectsをオフにしても、メンバーはプロジェクトのShareメニュー自体は開けます。メニューには「Project sharing is turned off by your administrator」と表示され、新しいユーザーやグループは追加できません。既存のアクセスの変更や削除は、引き続き可能です。
共有されたプロジェクトは、Projectsの「Shared with you」タブに並びます。この画面もShare projectsをオフにしても使えます。メンバー向けに案内を出す場合は、プロジェクトが消えたのではなく、共有の追加ができなくなったと伝えると混乱が少なくなります。
個別共有に残る権限レベルと周辺の挙動
Public projectsをオフにしても、個別共有で選べる権限は変わりません。「Can view」は内容・ナレッジ・指示の閲覧とチャットまでで、編集はできません。「Can edit」ならプロジェクトの指示とナレッジの変更、メンバー設定の更新ができます。
メールアドレスを貼り付けて、複数人を一度に追加することもできます。共有された相手にはメールで通知が届き、権限レベルも書かれます。
共有済みのプロジェクトをアーカイブしても、メンバーと権限は消えません。アーカイブを解除すると、元の状態に戻ります。相手のアクセスを外したいなら、アーカイブの前後にプロジェクトの共有設定から削除します。
削除の手順は次のとおりです。「Can edit」権限を持つメンバーが、プロジェクトのShareメニューを開きます。メンバー名の右にあるロールをクリックし、「Remove access」を選びます。外された相手は、そのプロジェクトとその内容にアクセスできなくなります。
中間の選択肢はグループ共有
Public projectsをオフにすると、共有先は「ユーザー個別」か「グループ」になります。Enterpriseのグループへの共有は現在ベータ版で、グループの可視性設定で「Share resources with this group」を有効にしておく必要があります。
グループに共有すると、アクセスはグループの所属に追従します。後から参加したメンバーは自動的にアクセスでき、抜けたメンバーは失います。共有やグループの変更は、反映まで最大5分かかることがあります。
グループ共有には、見落としやすい条件が3つあります。グループのメンバーがアクセスできるのは、プロジェクトが属する組織のメンバーでもある場合だけです。グループを削除すると、そのグループへの共有で得ていたアクセスも消えます。可視性を新しく有効にしたグループは、ピッカーに出るまで数分かかることがあります。
グループで共有する場合の注意点が1つあります。グループの可視性は「ピッカーで見つけられるか」だけを決めます。すでにグループへ共有されたプロジェクトは、グループが自分の組織から見えない設定でも、所属メンバーなら開けます。グループの作り方はClaude Enterpriseのグループ支出上限を設定する手順に書きました。
カスタムロールで組織・ロール・作成者を重ねる
Enterpriseなら、プロジェクトの共有はロール単位でも制御できます。Organization settings > Rolesでロールを開き、Capabilitiesタブから切り替えます。
共有を制御する3つのレイヤー
組織の設定
Share projectsとPublic projectsのトグルです。ロールで制御できるのは、組織のShare projectsがオンのときだけです。
ロールの権限
Share projectsは「ユーザー・グループ・組織への共有」、Public projectsは「組織の全員との共有」の権限です。Share projectsをロールでオフにしても、既存の共有は変わりません。
作成者の操作
作成者が個々のプロジェクトで公開範囲を選びます。上の2つが許す範囲の中でだけ選べます。
カスタムロールが効くのは、メンバーのロールが「Custom」の場合だけです。User・Admin・Ownerの組み込みロールのメンバーは、そのロール自体の権限に従います。
複数のグループに所属するメンバーの権限は、ロールの和集合になります。1つのロールがPublic projectsを許可していれば、別のロールでオフにしても外せません。特定の部門だけ公開を止めたいときは、基本ロールに許可を置かず、必要な部門のロールにだけ足します。実際に何が有効かは、メンバーまたはグループの「View effective role」で確認できます。各権限を付与しているロール名が並びます。
ロールの変更が反映されるまでには最大15分かかり、メンバーはブラウザーの再読み込みが必要な場合があります。ロールの作り方はClaude Enterpriseでカスタムロールを作成する手順にまとめています。
スキルの共有は別のCapabilities
Public projectsの無効化は、プロジェクトだけが対象です。スキルとプラグインの共有は、カスタムロールのCapabilitiesにある別項目で制御します。
- Share skills and plugins with org members: 組織内の特定の人との共有
- Share skills with the full organization: 組織全員との共有
- Share skills and plugins with groups: グループとの共有
プロジェクトの共有を止めても、これらの項目は変わりません。スキルの共有も絞りたい場合は、ロール側で項目ごとにオフにします。
再度オンにしたときは元に戻らない
オンに戻したときの挙動は、オフにしたときの逆ではありません。
Public projectsをオンにすると、メンバーは新しいパブリックプロジェクトを作れるようになります。既存の共有設定と権限は変わりません。
無効化に向く組織・有効のままでよい組織
| 組織の状況 | 判断の傾き |
|---|---|
| 規制業種や機密情報を扱う部門がある | 判断の傾き無効化寄り。全社への公開経路を閉じられる |
| 契約社員・外部パートナーが同じ組織にいる | 判断の傾き無効化寄り。想定外の相手に見える範囲を減らせる |
| 部門ごとに情報の取り扱いルールが違う | 判断の傾きロール側で部門別に分ける |
| 小規模で全員が同じ情報を見たい | 判断の傾き有効のまま。手軽さが利点になる |
よくある質問
Proプランの個人アカウントにも同じ設定はありますか
この設定はTeam・Enterpriseの組織向けです。プロジェクトの公開・共有の機能も、Team・Enterpriseのユーザー向けに案内されています。
監査ログに記録されますか
Enterpriseの監査ログのイベント一覧には、プロジェクトの公開範囲がユーザーによって変更されたことを示すproject_visibility_changedがあります。イベントの項目はupdated_privacyで、新しい公開範囲が入ります。記録されるのはプロジェクト単位の公開範囲の変更です。
監査ログのエクスポートはOwnerとPrimary Ownerが行い、対象は過去180日分です。依頼したOwnerにはダウンロードリンクがメールで届き、リンクは24時間有効です。チャットやプロジェクトのタイトルと内容はエクスポートされず、出力されるのは一意の識別子だけです。
Enterpriseでカスタマー管理の暗号化キーを使う組織は、「Export logs」ボタンでエクスポートできません。その場合、監査ログのイベントはCompliance APIで取得します。