そのまま使えるClaudeプロンプト例集 — 用途別テンプレート
文章作成・要約・コード修正・リサーチなど10の場面で、そのままコピペして使えるClaudeプロンプトの例文と、効かせるための一言をまとめます。
この例文集の使い方
指示のコツを知っていても、いざ書こうとすると最初の一文で手が止まることがあります。ここでは10の場面別に、そのままコピペして固有名詞だけ差し替えれば使える例文を並べました。書き方の原則そのものはClaudeプロンプトの書き方にまとめているので、例文の理屈まで知りたいときはそちらを合わせて読んでください。
各例文には、その指示が何のコツを使っているかを一言添えています。慣れてきたら、例文をベースに条件を書き足していくと自分の業務専用のテンプレートになります。順番に読む必要はなく、いま抱えている作業に近いものから拾ってください。
用途別のそのまま使える例文
1. ブログ記事やメールの下書きを作る
[トピック]について、[想定読者]向けのブログ記事の下書きを書いてください。
文字数は800字程度、見出しは3つ、結論を最初の段落で示してください。
文体は[敬体/常体]、専門用語には一言補足を入れてください。出力形式(文字数・見出し数・文体)を先に決めて渡すのが効くコツです。条件を書かずに「ブログ記事を書いて」とだけ送ると、毎回違う長さ・構成の下書きが返ってきます。メールの下書きに応用するときは、「文字数」を「宛先との関係性」に置き換えると、社外向けと社内向けで自然に文体が変わります。
2. 長文の資料を要約する
以下の資料を、意思決定者向けに3つの要点に絞って要約してください。
数字や固有名詞は改変せずそのまま使い、判断が必要な箇所には
「要確認」と明記してください。
<document>
[貼り付ける資料本文]
</document>長い資料を貼り付けるときは、資料を先に、指示を後に置くと読み違いが減ります。要約は「短くする」だけでなく「誰のための要約か」を書くと、拾う情報の粒度が変わります。経営層向けなら数字と意思決定に直結する情報を、現場向けなら実務上の変更点を優先させる、といった調整が指示一つでできます。
3. 議事録からアクションアイテムを抜き出す
この議事録から、担当者・期限・タスク内容がわかる形でアクションアイテムを
表にまとめてください。担当者が明記されていない項目は「未定」としてください。
[議事録本文]議事録の要約と違い、ここでは「表にする」という出力形式の指定が精度を左右します。担当者が書かれていない項目をどう扱うかまで決めておくと、あとで担当を割り振る作業がしやすくなります。表形式の具体的な進め方はClaude議事録の実践プロンプトで詳しく扱っています。
4. コードの不具合を直してもらう
以下の関数で、[症状]という不具合が起きています。原因を特定したうえで、
実際にコードを修正してください。提案だけでなく変更まで行ってください。
[該当コード]「直して」と行動を明示する点がポイントです。「改善案を教えて」と書くと、提案止まりでコード自体は変更されないことがあります。症状だけでなく再現条件や期待する動作まで書くと、見当違いの箇所を直されるのを防げます。Claude Code内での作業に特化したプロンプト設計はClaude Codeで効くプロンプトの5パターンにまとめています。
5. リサーチした情報を構造化する
[テーマ]について調べ、根拠となる情報源を明記しながら、
賛成意見・反対意見・未確定な論点の3つに分けて整理してください。
複数の情報源で内容が食い違う場合は、その旨も書いてください。背景や目的を書かずに「調べて」とだけ送ると、情報を集めるだけで終わることがあります。何のための調査かを一言添えると、拾う情報の優先順位が変わります。競合調査であれば比較軸を、意思決定資料であれば判断基準をあらかじめ書いておくと、集めた情報がそのまま次の工程で使える形にまとまります。
6. アイデア出し・ブレインストーミングをする
[課題]を解決するアイデアを10個出してください。
奇抜な案も歓迎します。良し悪しの判断は後で自分がするので、
この段階では絞り込まずに数を優先してください。ブレインストーミングは一度で完成させようとしないほうが効きます。まず数を出させ、絞り込みは別の指示で行う2段階に分けると、最初の案が広がりやすくなります。
7. 文章のトーンを調整する・翻訳する
以下の文章を、[カジュアル/フォーマル]なトーンに書き直してください。
意味は変えず、語尾と言葉選びだけを調整してください。
[元の文章]トーン調整と翻訳は「意味を変えない」という制約を明示するのがコツです。制約を書かないと、要約や言い換えが混ざり、原文にない情報が追加されることがあります。海外向けの発信を継続的に行う場合はClaudeでの翻訳ワークフローも参考になります。
8. 表やデータから傾向を読み取る
以下のデータから、目立つ傾向を3つ挙げてください。
断定できない場合は「〜の可能性がある」と書き、
数値の根拠になった行も併記してください。
[データ本体]データ分析系の指示では、「断定できないときの書き方」まで指定しておくと、不確かな解釈を事実のように書かれるのを防げます。数値の根拠を併記させる一文も、あとから元データを見返す手間を減らしてくれます。
9. 学習中の内容を壁打ちで確認する
[学習中のテーマ]について、初心者が誤解しやすい点を3つ挙げて、
それぞれ簡単なクイズ形式で確認させてください。
正解の解説は、私が答えたあとに出してください。先に答えを出させず、自分が答えたあとに解説を出す順番を指定するのがコツです。順番を指定しないと、クイズのつもりが解答つきの説明になって終わることがあります。
10. 会議前に想定質問と回答の下書きを用意する
[議題]について会議で発表します。参加者から出そうな質問を5つ想定し、
それぞれに簡潔な回答案を付けてください。答えにくい質問ほど優先して
挙げてください。「出そうな質問」だけでなく「答えにくい質問を優先する」という条件が効きます。条件を書かないと、当たり障りのない質問ばかりが並び、準備の役に立たないことがあります。回答案は暗記用ではなく、当日話す言葉に近い口調で作らせると練習にも使えます。
場面ごとに効くコツの早見表
例文はどれも同じ構造ではありません。場面によって、効いているコツの種類が違います。
| 場面 | 効いているコツ | 外すとどうなるか |
|---|---|---|
| 下書き・要約 | 効いているコツ出力形式(文字数・見出し数)の指定 | 外すとどうなるか毎回違う長さ・構成の答えが返る |
| コード修正 | 効いているコツ行動の明示(「直して」) | 外すとどうなるか提案止まりで実装まで進まない |
| リサーチ | 効いているコツ目的・背景の明示 | 外すとどうなるか情報を集めるだけで判断材料にならない |
| ブレスト | 効いているコツ一度で完成させない2段階設計 | 外すとどうなるか案が広がらず無難な答えに収束する |
長い資料を貼り付けて使うときの調整
要約(2番)・データ分析(8番)のように長い資料を貼り付ける例文は、資料の量が増えるほど順番が重要になります。指示文を先に書いて資料を後から貼ると、Claudeが指示の意図を保ったまま長い資料を読み進めるのが難しくなることがあります。資料は必ず先頭に置き、質問や指示は資料の後、末尾に置く形を崩さないようにします。
複数の資料をまとめて渡すときは、それぞれに出典名や日付を添えて区切ると、どの資料に基づく答えかをClaudeが示しやすくなります。四半期ごとの資料を並べて傾向を聞くような場面では、この一手間で答えの信頼度が変わります。
例文を自分専用のテンプレートに育てる
同じ形式の依頼を月に何度も送るなら、例文をそのつど手打ちするのではなく、育てていく発想に切り替えます。まずは例文の角括弧部分だけを自分の業務用語に置き換えたものを、メモアプリやドキュメントに保存しておきます。
さらに頻度が高い依頼は、Projectsのプロジェクト指示として登録するか、カスタムSkillとして手順ごとパッケージ化する段階に進めます。ここまでくると、依頼のたびに条件を書き直す必要がなくなり、変わる部分(トピックやデータ)だけを渡せば済むようになります。
よくあるつまずき
例文をそのまま送って固有名詞を差し替え忘れるのがもっとも多い失敗です。[トピック]や[該当コード]のような角括弧は、必ず自分の内容に置き換えてから送ります。
1つの指示に全部の条件を詰め込みすぎるのも逆効果です。文字数・トーン・見出し数・専門用語の扱いまで一文に全部書くと、かえって読みにくい指示になります。重要な条件から順に、必要な分だけ足していくほうが安定します。
出力が期待と違っても、最初の指示を書き直すだけで終わらせるのも惜しい使い方です。「表の3列目だけ変えて」のように、直前の出力を指定して部分修正を頼むほうが、最初から書き直すより速く狙いに届きます。
よくある質問
例文の角括弧はどう扱えばいいですか
[トピック]や[元の文章]のような角括弧は、自分が渡したい具体的な内容に置き換える場所を示す記号です。角括弧ごと消して、実際のテキストや資料を書き込んでから送ります。
複数の例文を組み合わせて使ってもいいですか
問題ありません。たとえば「要約」の例文で資料を要点化してから、その結果を「表にまとめる」例文に渡すと、長い資料を議事録形式の表に変換する、といった連携ができます。
例文通りに送っても期待した答えが返らないときはどうすればいいですか
まず、角括弧の中身が具体的に書けているかを確認します。それでも合わない場合は、出力の何が違うかを一言添えて「この部分だけ直して」と送り直すほうが、最初から書き直すより早く近づきます。
ビジネス向けの定型業務にはほかにテンプレートがありますか
経理・人事・営業提案などの業務別テンプレートは、Cowork向けにClaude Cowork業務テンプレート12選でまとめています。本記事の例文は特定の業務に依存しない汎用チャット向けで、Coworkのようにローカルファイルを横断する権限は前提にしていません。
例文を英語に訳して送ったほうが精度は上がりますか
必ずしもそうとは限りません。文章の要約やコード修正のように出力形式が明確なタスクでは言語による差は出にくく、日本語のトーンや言い回しを扱うタスクでは日本語のまま具体的に書いたほうが意図が伝わります。まずは日本語のまま試し、狙いと違う結果が続くときだけ英語での指示を試すという順番で十分です。
例文だけでは足りない場面
ここで挙げた例文は、貼り付けたテキストやデータの範囲内で完結する作業を前提にしています。社内のメールボックスや最新のファイルなど、貼り付けていない外部の情報を参照させたい場合は、例文の書き方だけでは解決しません。GoogleドライブやSlackのようなサービスと直接つないでおく必要があり、その仕組みはConnectorsと呼ばれています。仕組みと設定方法はClaude Connectorsとはにまとめています。
まとめ
良い例文に共通するのは、出力形式・行動の明示・制約のいずれかが具体的に書かれている点です。10の例文は、そのままでも使えますが、書き方の型として覚えると自分の業務に合わせた応用が利きます。
最初はコピペで構いません。慣れてきたら、角括弧の中身を差し替えるだけでなく、条件そのものを自分の業務に合わせて足し引きしてみてください。狙った答えが返らないときは、例文の角括弧の中身と、抜けている条件がないかを見直すところから始めてください。