Claude Enterpriseでカスタムロールを作成する手順
Claude Enterpriseのカスタムロールは4段階の権限優先順位と4つの設定タブで機能アクセスを決めます。作成手順、SCIM利用時の落とし穴、使えないときの切り分けまで。
Claude Enterpriseのカスタムロールとは、メンバーが使える機能・管理権限・コネクタ・モデルを、Owner権限を与えずに細かく定義する仕組みです。ロールはグループへ割り当て、メンバーの組織ロールを「Custom」に変えると、その組み合わせだけでアクセスが決まります。同じ「役割ベースでアクセスを絞る」考え方はClaude CoworkのRBAC運用にもありますが、対象は組織全体の機能・管理権限で、Cowork内のファイル権限とは別の設定です。
ロールが効くのは「Custom」のメンバーだけ
カスタムロールの対象は、組織ロールが「Custom」の人だけです。User・Admin・Owner・Primary Ownerは組み込みロールから直接権限を得るので、カスタムロールを割り当てても何も変わりません。管理権限(後述)をUserロールの人に足すこともできず、足したいときはその人をCustomに変えます。ただし、それまで持っていた組み込みロールのアクセスは失われます。
IDプロバイダー(IdP)と連携している組織では、次の3点で「ロールを作ったのに効かない」が起きます。
- SCIMのグループマッピングを有効にした組織では、メンバーのロールは同期が管理します。マッピング有効化の前にCustomにしたメンバーは、「Custom」にマップされたIdPグループに入っていない限り、次のフル同期で元のマップ先ロールへ戻ります
- IdPグループを「User」にマップしたまま、同じSCIMグループにカスタムロールを割り当てても、ロールの権限は適用されません。メンバーは割り当て済みのロール(User)から権限を得ます
- 招待のみまたはJITプロビジョニングの組織では、RBACに使えるのは手動で作ったグループだけです。SCIMで同期したグループは使えません
SCIMでロールを管理する場合は、もう1点あります。Primary Ownerは、グループマッピングでは割り当てられません。Members画面での手動移譲だけが経路です。Owner・Adminはマップ済みグループに入っていないと、マッピング有効化時に外されます。
JITプロビジョニングでIdPグループを「Custom」にマップした場合も要注意です。JITはロールの種類を割り当てるだけで、グループの所属は同期しません。そのため該当ユーザーはログイン後に何も使えなくなります。対処は、Organization settings > Groupsで該当ユーザーを適切なグループに手動で追加するか、プロビジョニングをSCIMディレクトリ同期に切り替えることです。
機能アクセスが決まる順序
機能へのアクセスは、4段階を上から順に通り、最も制限が厳しい階層が勝ちます。
機能アクセスの判定(上ほど強い)
- 1
プラットフォームレベル
Anthropicが契約に基づき、組織単位で機能を強制的にオン・オフにします。組織設定からは変更できません。
- 2
組織レベルの設定
Owner・Primary Ownerが組織全体でオン・オフにする主電源です。ここでオフなら、どのカスタムロールも上書きできません。
- 3
カスタムロールの権限
組織レベルでオンの機能について、メンバーが持つロールのどれか1つが許可していればアクセスできます。
- 4
メンバー個人の設定
ロールで許可されていても、本人が自分の設定でオフにしていれば使えません。
3段階目は加算方式です。複数のグループに属するメンバーは、全ロールの許可の和集合を得ます。たとえば「All Users」グループにStandard Access(Web検索・メモリ)、「Engineering」グループにDeveloper(Cowork・Claude Code)を割り当てると、その人は4つすべてを使えます。裏を返せば、あるロールで別のロールの許可を打ち消すことはできません。
管理権限だけは、この連鎖の外にあります。組織レベルのトグルにもメンバー個人の設定にも縛られず、ロールが許可すればそのまま適用されます。
4つの設定タブで何を設定できるか
ロール編集画面はCapabilities・Permissions・Connectors・Modelsの4タブに分かれています。
| タブ | 設定できること |
|---|---|
| Capabilities | 設定できることChat・Web検索・Cowork・Claude Code・単体のClaude Design・Cowork in the cloud(ベータ)・Fast modeなど、メンバーが使える機能 |
| Permissions | 設定できることBillingやUser Managementなど、管理画面へのアクセス権限 |
| Connectors | 設定できることSlack・Google Driveなど、組織が追加したコネクタとツールへのアクセス |
| Models | 設定できること使えるモデルの範囲、モデルごとの最大effort、既定モデル |
Capabilitiesタブは項目を1つずつ切り替える以外に、「All capabilities」(ベータとリサーチプレビューを含む全機能)か「All generally available」(正式リリース済みの全機能)を選べます。この2つを選んだロールは、新しい機能が追加されるたびに権限が自動で増えます。「Only selected」のロールは、チェックした機能だけに固定されます。
Customロールのメンバーは、Userロールと違い、組織で有効な機能を自動では継承しません。使わせたい機能は、すべていずれかのロールが明示的に許可する必要があります。
Claude Codeに関わる機能では、Dynamic workflows(数時間かかる大規模なエンジニアリングタスクを1セッションで完走させる機能)が組織全体で既定オンです。特定グループだけ止めたい場合は、そのロールでこの権限をオフにします。組織全体で止めるなら、managed-settings.jsonに"disableWorkflows": trueを設定するか、Organization settings > Claude CodeのWorkflowsトグルを切ります。
Chatはどのカスタムロールでも既定でオンです。制限したいロールでは個別にオフにします。
Claude Designには権限が2つあります。claude.ai/designの単体版はCapabilitiesの「Claude Design」で、会話内とArtifactsタブのClaude DesignはArtifacts配下の「Design」で別々に制御します。
旧デュアルシートのEnterpriseプラン(ChatとChat + Claude Codeの2種)では、カスタムロールでシート側の制限は上書きできません。Chat専用シートのメンバーは、ロールがClaude Codeを許可しても使えません。逆に、ロールがchat権限を付けなければ、シートの種類にかかわらずChatは使えません。
Modelsタブには、組織レベルのモデル設定が天井としてかかります。組織で無効なモデルは、ロール側で有効にできません。複数ロールを持つメンバーは、モデルの許可が加算され、effortの上限は最も高いものが採用されます。Haikuモデルは常に有効で、無効にできません。
ロール構成のパターンを決める
ロールを作り始める前に、組織にどのパターンが合うかを決めておくと手戻りが減ります。
| パターン | 構成 | 向く組織 |
|---|---|---|
| ベース+加算型 | 構成全員に「Standard Access」を割り当て、一部だけ「Cowork Enabled」等を追加 | 向く組織ほとんどの組織(推奨されている型) |
| 階層型 | 構成Full Access・Standard Access・Restricted Accessの3段階 | 向く組織権限差がシンプルな組織 |
| 部門型 | 構成Engineering・Research・Businessなど部門名そのままのロール | 向く組織部門ごとに使う機能が明確に違う組織 |
| 管理委譲型 | 構成Billingだけを持つ「Finance」など、機能なしで管理権限だけを渡すロール | 向く組織経理・法務など管理業務だけを切り出したい組織 |
ベース+加算型が扱いやすいのは、権限が加算方式だからです。共通のベースロールに、必要な人だけ追加ロールを重ねても、権限同士は衝突しません。
カスタムロールを作成する
作成はOrganization settings > Rolesから行います。
- Organization settings > Rolesを開き、「Add role」をクリックする
- ロール名を入力する(例: 「Developer」「Restricted」)
- このロールを割り当てるグループを選ぶ
- Capabilitiesタブで機能を切り替えるか、一括指定を選ぶ
- Permissions・Connectors・Modelsの各タブを必要に応じて設定する(任意)
- 「Save role」をクリックする
編集も同じ画面からで、変更は「Save role」で保存します。反映までは最大15分かかることがあり、メンバー側でブラウザーの再読み込みが必要になる場合があります。ロールを削除すると、割り当て先のすべてのグループから権限が外れます。所属メンバーは、他のロールが同じ権限を許可していない限り、その権限を失います。
管理権限を委譲する(Permissionsタブ)
管理権限は、エリアごとに「No access」「Can view」「Can manage」の3段階で設定します。Can viewは同じ画面を読み取り専用で見せ、Can manageは閲覧を含む読み書きです。エリアの中で、個別のページや設定だけを許可することはできません。
| エリア | Can view | Can manage |
|---|---|---|
| Identity & Access | Can viewSSO・ドメイン・IPアローリスト・セッション設定・グループ/ロール定義の閲覧 | Can manage上記の編集、グループ・ロールの作成 |
| Billing | Can viewプラン・シート数・請求書・利用額の閲覧 | Can manageシート数変更・支払い方法・支出上限・追加利用の編集 |
| Analytics | Can view利用状況・Claude Code分析・導入指標・サーベイの閲覧 | Can manage(Manageは無い) |
| Privacy | Can viewデータ保持・エクスポート・共有・地域設定の閲覧 | Can manage保持期間の編集・データエクスポートの実行 |
| User Management | Can view(Viewは無い) | Can manageメンバーの招待・ロール変更・削除 |
| Libraries | Can view(Viewは無い) | Can manage組織共有スキル・プラグイン・コネクタの追加・編集・削除 |
| Directory management | Can view(Viewは無い) | Can manageディレクトリ掲載の申請・管理 |
| Claude Design Admin | Can view(Viewは無い) | Can manageデザインシステムの公開・組織の既定の設定・削除 |
エリアの数は、公式ページ同士で食い違っています。ロール管理のページはClaude Design Adminを含む8エリアを挙げ、導入手順のページがPermissionsタブの項目として並べるのは7エリア(Claude Design Adminなし)です。Librariesの説明には「ディレクトリ管理も含む」とあり、別エリアのDirectory managementと重なって見えます。
管理権限を付けても、組織設定のどのページが開くかは権限ごとに決まっています。
| 組織設定のページ | 必要な権限 |
|---|---|
| Billing・Usage | 必要な権限Billing(ViewまたはManage) |
| Members | 必要な権限User Management(Manage)。閲覧専用モードは無い |
| Groups・Roles・Models | 必要な権限Identity & Access(ViewまたはManage) |
| Organization and access | 必要な権限Identity & Accessで開けるのは一部。組織名・機能の既定設定・組織共通のシステムプロンプトはOwnerのまま |
| Data and privacy | 必要な権限Privacy(ViewまたはManage) |
| Skills・Plugins・Connectors | 必要な権限Libraries(Manage) |
権限のないエリアは、そのメンバーの組織設定から非表示になります。Analyticsだけは組織設定ではなく、ユーザーメニューのSettings > Analyticsから見ます。
管理権限が及ばない領域もあります。OwnerやAdminの付与・剥奪、Console側のAPIキー・ワークスペース管理、コンプライアンスAPIやセキュリティキーの管理、組織レベルの機能トグルは、Owner・Primary Ownerだけの領域として残ります。
コネクタ権限の決まり方
コネクタの各ツールは、「Always allow」「Needs approval」「Blocked」のいずれかで許可します。コネクタ単位で「Custom」にすると、ツールごとに別々に設定できます。判定は次の順に進みます。
- ロールの許可: 各コネクタ・ツールにロールが付けた設定
- 複数ロール間の集約: メンバーが複数のロールを持つなら、ツールごとに最も許可の広いものが採用される
- 組織全体のツールポリシー: Organization settings > Connectorsの設定が天井になり、ロール側は広げられない
- メンバー本人の設定: 上記で決まった上限の範囲内で、本人が承認方法を選ぶ
ロールと組織ポリシーは、厳しい方が実効の上限になります。ロールが「Always allow」でも組織ポリシーが「Needs approval」なら、メンバーの個人設定から「Always allow」は消え、「Ask」と「Never」だけが残ります。ロール側が「Blocked」ならツールはグレーアウトします。
一部のツールだけを渡すこともできます。たとえばJiraを「Custom」にして search_issues だけ「Needs approval」、他のツールを「Blocked」にすると、そのロールのメンバーは検索だけできます。チケット作成を頼むと、エラーではなく「そのためのツールがありません」という返答になります。
新規作成したロールは、すべてのコネクタが「Needs approval」から始まります。Anthropicが組織のコネクタ権限を有効化した時点では、既存の全ロールに「All connectors: Always allow」が自動で付き、メンバーのアクセスは前後で変わりません。そこから絞り込んでいきます。
あとからコネクタを追加したときの扱いは、「All connectors」行の設定で変わります。「Always allow」「Needs approval」「Blocked」の行なら、追加分も同じ水準で自動的にカバーされます。「Custom」の行なら、追加分は設定するまで「Blocked」として扱われます。
加算方式のため、あるロールでコネクタを「Blocked」にしても、別のロールが許可しているメンバーには効きません。コネクタ行には、他のロールが違う水準で許可しているときの警告が出て、該当ロールへのリンクが付きます。
OwnerとAdminは、設定のためにすべてのコネクタが常に見えます。ロール側の設定は、Customのメンバーにしか効きません。
この権限が及ぶのは、組織がOrganization settings > Connectorsで追加したコネクタだけです。メンバーが自分のPCで動かすローカルのコネクタと、サードパーティ基盤上のCoworkは対象外で、後者にはMDMを使います。Anthropicのサーバーで強制されるため、Web・デスクトップ・モバイル・Cowork・Claude Codeのどこでも効きます。ただしモバイルでは、ブロック済みのツールがコネクタ設定上でしばらく有効に見えることがあっても、呼び出しは拒否されます。
メンバーがコネクタにつなぐ方法は、Individually(各自が認証)とManaged authorization(管理者側で一括認証)から選びます。「All connectors」行で既定を決め、コネクタごとに上書きもできます。両方がオンのコネクタでは、Managedが先に試されます。
IDプロバイダー経由でコネクタ認証そのものを一括管理する設定は、Claude Enterpriseでコネクタを一括認証する設定手順で扱っています。Claude Codeで複数の管理設定ソースを統合する仕組みはmanagedSourcesBehaviorで扱っています。
Claude Codeを使うメンバーには、さらに5層目の判定が加わります。Managed Settingsのポリシーとここまでで決まったコネクタ権限は、制限の厳しい方に合成され、両方が許可した場合だけ確認なしでツールを呼べます。注意したいのは、コネクタ権限の有効化によって、組織全体のツールポリシーがClaude Codeにも適用される点です。これは絞る方向にしか働きませんが、全メンバーに影響します。Claude Codeを広く展開している組織は、有効化の前にポリシーを見直します。
Cowork側には別の設定があります。「Allow "Always allow" for connector tools」という組織設定が既定でオフで、これがオフの間は、ロールと組織ポリシーの両方が「Always allow」でも書き込み系のツールはタスクごとに承認が必要です。「Allow for all tasks」がグレーアウトし、以前に保存した常時許可の設定も効きません。読み取り専用として注釈されたツールだけは例外ですが、カスタムコネクタの多くは注釈を付けていません。
全メンバーをCustomに移行する順序
移行の前に、Organization settings > Membersからメンバー一覧をCSVで書き出しておきます。想定外の権限喪失が起きたときの復旧の手がかりになります。
移行の順序
- 1
ロールを作る
機能を有効にする前に、すべてのロールを作り終えます。
- 2
グループを作り、ロールを割り当てる
SCIMで同期する場合は、「Check for updates」から同期するのは「Groups only」にします。メンバーまで同期すると、プロビジョニングやアクセスに影響が出ることがあります。IdP側では、RBACや支出上限に使うグループだけをプッシュします。全部を同期するとGroups画面の表示が遅くなります。
- 3
未所属のメンバーを探す
MembersのRole・Groupフィルターで、どのグループにも入っていない人を見つけます。CSVを書き出して、ロールとグループの列で確かめる方法もあります。
- 4
パイロットだけをCustomにする
1つの部署かチームを先に移行し、アクセスが想定どおりか確かめます。
- 5
残りを移行する
問題がなければ対象を広げます。
- 6
組織レベルで機能を有効化する
Organization settings > Coworkなど、各機能の設定ページで有効にします。
この順序は、権限のないメンバーが機能に触れられる時間をなくすためのものです。組織のトグルは「全員に配るスイッチ」ではなく、「ロールベースの割り当て対象にするスイッチ」にあたります。Design・Slides・Docsは正式版になり、Enterpriseでは2026年10月15日に既定でオンになります。それ以前に使うには、Organization settings > Artifactsで前倒しでオンにします。ロールの許可と合わせて使う点は変わりません。ロールが許可していないメンバーも、共有されたアーティファクトを開く・コメントする・使うことはできます。
どのグループにも属さないCustomメンバーは、権限がなく、ガバナンス対象の機能はすべてグレーアウトか非表示になります。設定ページだけが開き、使えるプロダクトが無い状態になることもあります。
メンバーをCustomにする経路は2つです。
| 経路 | 使う場面 |
|---|---|
| Path A: グループマッピング | 使う場面すでにグループマッピングで役割を割り当てている組織。Organization settings > Organization and accessのロールマッピングで、対象のIdPグループを「Custom」にマップする。次の同期で移行される |
| Path B: 一括割り当てツール | 使う場面Members画面のRole/Groupフィルターで対象を選び、「Update # selected」からActionの「Change role」で「Custom」を選ぶ |
グループマッピングをまだ使っていない組織は、RBACのセットアップ中に有効にしてはいけません。マップ済みグループへの全員の割り当てを済ませる前に有効にすると、組織へのアクセスを失うメンバーが出ます。両方のマッピングにまたがるメンバーでは、「Custom」が優先されます。
グループの作り方そのものはClaude Enterpriseのグループ支出上限を設定する手順で扱っています。
設定ミスに気づいたときの切り戻し
移行後にロール構成の誤りに気づいたら、まず移行時に有効にした組織レベルの機能をオフに戻します。次に、影響を受けたメンバーの組織ロールを元の組み込みロール(User等)へ戻します。そのロールが持つ静的な権限がすぐに復活し、カスタムロールの適用は止まります。調整してから、あらためて移行をやり直します。
グループマッピングの有効化でOwner・Admin自身のアクセスを失うのは、設定した本人が、AdminかOwnerにマップされたグループに入っていなかったときです。権限はUserへ下がります。復旧は2通りあります。
- 別のAdminかOwnerが、Organization settings > Organizationで本人のロールを戻す
- IdP側で、AdminかOwnerにマップされるグループへ本人を入れる。JITならログインし直し、SCIMなら別のAdminかOwnerが「Sync」を押すか自動同期を待つ
メンバーが使えないときの切り分け
使えないときは、メンバーに出る表示が原因の手がかりになります。
機能が使えないときの表示
「This feature is disabled for your organization.」
組織レベルで機能がオフです。機能はグレーアウトまたは非表示になります。
「Contact your admin to request access to this feature.」
組織ではオンですが、メンバーのどのロールも許可していません。
ログイン後に設定ページへ移る
どのロールもプロダクトのアクセスを許可していません。Chatをオフにしたロールでも、CoworkやClaude Codeを許可していれば、設定ページと各アプリから使えます。
表示で分からないときは、症状から原因を探します。
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| ロールでBlockedにしたのにコネクタが使える | 確認すること別のロールが許可していないか。メンバーの組織ロールがCustomか |
| ツールがグレーアウトしているが、どこで制限したか分からない | 確認することロールと組織ポリシーのどちらでも同じメッセージが出る。両方の設定を見比べる |
| ロールを付けたのに機能が出ない | 確認すること組織レベルでオンか。IdPグループが「User」にマップされていないか |
| モデルがピッカーに出ない | 確認すること組織レベルで無効か、どのロールも許可していない。組織での無効化はOwnerとAdminにも効く |
| 権限の中身を確かめたい | 確認すること対象の行の「⋮」から「View effective role」(Customで、グループ経由のロールが1つ以上あるメンバーだけに出る) |
「View effective role」は、そのメンバーが持つ機能・管理権限・コネクタ権限と、それぞれを付与しているロールを一覧にします。読み取り専用で、変更はロール編集画面から行います。
検証では、権限を持たないはずのメンバーで機能がグレーアウトしているか、持つはずのメンバーで正常に動くかの両方を見ます。複数グループのメンバー、グループ無しのメンバー、SSOで新規参加したメンバーも対象です。コネクタは、ブロックしたツールをClaudeに頼むと「ツールがない」と返り、「Needs approval」のツールでは「Always allow」のない承認プロンプトが出ます。モデルは、無効なモデルがピッカーに出ず、effortのメニューがロールの上限で止まります。Claude Code CLIでは、無効なモデルへの /model がエラーになります。
よくある質問
複数の子組織を持つ場合、カスタムロールの割り当ては共有されますか
されません。グループ本体とSCIM同期は親組織レベルで管理され、全子組織に共有されます。ロールの割り当てと支出上限は、子組織ごとに独立して設定します。グループのメンバーシップ変更とSCIMの再同期は、同じ親の下の全子組織に伝わります。
組織を別の親へ移す申請をすると、グループとロールが未定義になり、作り直しが必要です。
組織全体でプロジェクト公開を止めたいときは
「Public projects」はロールでも制限できますが、組織レベルでオフにすればどのロールも上書きできません。手順はClaude組織のプロジェクト公開を無効化する方法にあります。
まとめ
ロールを作る前に、IdPのグループがどのメンバーを「Custom」にマップしているかを確かめてください。未所属のメンバーや、Userのまま残っているメンバーには、作ったロールが届きません。