ClaudeとLa Growth Machineを連携する方法 — キャンペーン成果を読み返信を捌く
La Growth Machineは接続方式の説明が掲載面で2通りあります。接続手順、成果を読む質問の組み立て方、送信が承認制になる仕組み、利用状況の送信を止める方法をまとめます。
ClaudeでLa Growth Machineを使うと何ができるか
La Growth Machine(LGM)は、LinkedInとメールを組み合わせて営業アプローチを自動化するマルチチャネルのアウトリーチ基盤です。ClaudeのConnectorを使うと、キャンペーンの成果、リード、会話の履歴をClaudeの画面から読めます。ディレクトリの掲載ページには2026年7月に追加されたと表示されています。
用途は大きく3つあります。
- キャンペーンごとの接触数・承諾率・返信率・コンバージョンを読む
- 返信待ちの会話を洗い出し、返信案を作る
- Sales Navigatorの検索URLなどから、オーディエンス(リストの束)を作る
読むだけで終わらない点に注意が要ります。ディレクトリ掲載のツール一覧には、LinkedInメッセージやメールの送信、会話のアーカイブといった書き込み系も並んでいます。「成果を読む」だけの用途で使うなら、書き込み側を止める設計が先に必要です。この記事は、接続してから成果を読み、書き込みを承認制で運用するまでを順に扱います。
営業系の他のConnectorとの接続方式の違いはClaude営業連携ガイドにまとめています。
接続前に知っておく差 — 掲載ページとヘルプで説明が違う
接続方式の説明は、読む場所によって食い違います。
| 見る場所 | 認証 | ツール数・特徴 |
|---|---|---|
| Claudeのディレクトリ掲載ページ | 認証APIキーを入力 | ツール数・特徴22個。読み取り14個、書き込み8個 |
| La Growth Machineのヘルプとリポジトリ | 認証OAuth(APIキー不要) | ツール数・特徴公式ヘルプは50個(読み取り24個、書き込み26個)と説明 |
ディレクトリ掲載ページの説明は「インストールしてAPIキーを入力し、Claudeに営業活動を質問する」という流れです。一方、ヘルプはサーバーURLをhttps://mcp.lagrowthmachine.comと示し、「APIキーは不要、アカウントでサインインする」と説明しています。APIキーは、OAuthに対応しないMCPクライアント向けの選択肢という位置づけです。
どちらが表示されるかは、接続ボタンを押した後の画面で分かります。
- サインイン画面が開くなら、OAuth方式です
- APIキーの入力欄が出るなら、キーを発行して貼り付けます。キーは設定の「API」から取得します
手元で見えているのがどちらか分からないうちは、キーの発行を急がないほうが安全です。キーを他の用途と共用すると、漏れたときの影響範囲が広がります。
claude.aiで接続する手順
claude.aiでの接続の流れ
- 1
Connectorsを開く
Claudeで「Customize」→「Connectors」を開き、「La Growth Machine」を検索します。
- 2
Connectを押す
LGMのタブが開くので、サインインして許可します。Claudeに戻ったら新しいチャットを始めます。
- 3
検索に出ないときはURLで追加
「Add custom connector」を選び、名前を
La Growth Machine、URLをhttps://mcp.lagrowthmachine.comにして追加し、サインインします。
Webで追加したConnectorは、Claude Desktopとモバイルでも使えます。これはLGMのヘルプの説明です。
TeamとEnterpriseでは、先にOwnerがConnectorを組織へ追加します。追加しただけでは誰も使えず、メンバーが各自のLGMアカウントで認証して初めて使えます。追加できないメンバーは、ディレクトリのページから「Request」でOwnerに依頼する経路もあります。Requestは、Teamプランでは既定でオン、Enterpriseプランでは既定でオフです。
Claude Codeでつなぐ
Claude Codeからは、リモートMCPサーバーとして追加します。
claude mcp add --transport http --scope user LaGrowthMachine \
https://mcp.lagrowthmachine.com追加後にClaude Codeを起動すると、初回の利用時にブラウザが開きます。/mcpからLaGrowthMachineを選んでサインインすることもできます。
OAuthに対応しないクライアントや、サインインを避けたいバッチ用途では、APIキーをヘッダーで渡す書き方がリポジトリに載っています。
claude mcp add --transport http --scope user LaGrowthMachine \
https://mcp.lagrowthmachine.com \
--header "X-LGM-API-KEY: <your-api-key>"--scope userを付けると、全プロジェクトで有効になります。チームのリポジトリで共有する設定ファイルにキーを書き込まないよう、スコープはuserのままにするのが無難です。
成果を読む質問の組み立て方
成果の確認には、読み取り系のツールが使われます。質問ごとに、どのツールが動くかの目安を表にします。
| 知りたいこと | 関係するツール | 質問の例 |
|---|---|---|
| キャンペーン一覧と状態 | 関係するツールlist_campaigns | 質問の例実行中のキャンペーンを一覧にして |
| 接触数・承諾率・返信率・コンバージョン | 関係するツールget_campaign_stats | 質問の例返信率が低い順に並べて |
| どのステップでメッセージが響くか | 関係するツールget_campaign_messages | 質問の例各ステップの文面とチャネルを見せて |
| 1人のリードの経過 | 関係するツールget_lead_logs | 質問の例このリードへの接触履歴を時系列で |
| ステップ別・チャネル別の集計 | 関係するツールask_your_outbound | 質問の例直近30日のステップ別の返信率を出して |
最後のask_your_outboundは、リポジトリの説明では活動ログに対する読み取り専用のSQLです。ステップ別の脱落を見るような横断集計は、ここで扱います。
ヘルプには別に、LGM Analysis AgentがUltimateプランに含まれる機能で、プラン外では「This feature requires the Ultimate plan」と返ると書かれています。ask_your_outboundがこのAnalysis Agentに当たるのかは、ヘルプとリポジトリの記載からは対応づけられません。集計系の質問が上のエラーで返ったときは、プランの条件を疑ってください。
質問の置き方には、コツがあります。数字だけを求めるより、判断の材料まで頼むほうが一往復で済みます。
実行中のキャンペーンについて、承諾率と返信率を比較表にしてください。
承諾率が10%を下回るものには印を付け、
文面のどのステップで離脱が多いかを1行ずつ添えてください。これは質問文の一例です。出力される数字は、アカウントの実データに依存します。LGMの公式ヘルプには、「どのキャンペーンがうまくいっているか、何をすべきか」を尋ねる例が載っています。
分析結果を鵜呑みにしないための確認も、会話に組み込めます。
- 集計期間と対象キャンペーンを、回答の冒頭に書かせる
- 母数(接触したリード数)を、率と並べて出させる
- 率の差が小さいキャンペーン同士は、優劣を断定させない
返信率はリードの属性にも左右されるため、母数が小さいキャンペーンでは数件の違いで率が大きく動きます。
返信を捌く使い方と、承認の仕組み
返信待ちの整理は、get_conversations_to_replyやget_unread_conversationsが担います。ヘルプの例では「返信していない回答をすべて取得し、返信案を提案して」と頼む形です。
送信やアーカイブは、書き込み系のツールです。ディレクトリ掲載の一覧に含まれる書き込み系は次の8個です。
send_linkedin_message/send_email_messagesnooze_conversation/unsnooze_conversationarchive_conversation/unarchive_conversationcreate_audience_from_linkedin_urlsave_identity_preference
LGMのヘルプは、書き込みツールにフラグが付き、既定ではメッセージ送信やキャンペーンの編集・起動の前に承認を求められると説明しています。ツールを「常に許可」に切り替えることも可能です。ここは利用者の判断に委ねられています。
成果を読むだけの運用なら、組織側で書き込みを止めておくのが確実です。TeamとEnterpriseのOwnerは、「Customize」→「Connectors」でConnectorを選ぶと「Tool permissions」で読み取り系と書き込み・削除系を分けて、Always allow、Needs approval、Blockedを選べます。この設定は組織全体に効き、メンバー個人は上書きできません。ツール名ごとの個別設定もできるため、send_linkedin_messageとsend_email_messageだけをBlockedにして、他は承認制のままにする構成も取れます。
承認の画面でも、見るべき点は同じです。
- 宛先のリードと、送信に使う識別(LinkedInアカウントやメール送信元)
- 文面の末尾に、下書きのプレースホルダーが残っていないか
- 新規スレッドか、既存スレッドへの返信か
Connector経由で送った文面を取り消すためのツールは、ディレクトリ掲載の一覧にありません。送信の承認は、文面を最終確認する場として扱えます。
データの扱いと利用状況の送信
ディレクトリ掲載ページには、ツール呼び出しのたびにLGMの自社APIへ分析イベントを1件送ると明記されています。内容はイベント名とツール名だけで、会話の内容、リードやメッセージのデータは含まれないという説明です。送信先はapiv2.lagrowthmachine.comで、設定の「Disable usage analytics」を有効にするか、環境変数LGM_DISABLE_TELEMETRY=trueを設定すると止まります。
別の面の説明として、ヘルプにはサーバーがデータのコピーを保持せず、会話のたびに取得するとあります。Claudeを通して見えるのは、サインインしたアカウントがアクセスできるワークスペースの範囲です。
代理店のようにクライアントごとにワークスペースを分けている場合は、1つの接続で全クライアントに届きます。作業前に「LGMのワークスペースを一覧にして」と頼み、対象を名指しして始めると、取り違えを避けられます。
Anthropicは、Connectorの開発元が公開するツールの内容や変更を管理していません。ディレクトリにもその旨の注意書きがあります。ツール構成が変わる前提で、導入後も承認画面を読む運用にしておくと安全です。
うまくいかないときの切り分け
接続できないときの確かめ順
- Qディレクトリの検索にLa Growth Machineが出ますか?答えがいいえのとき答えがはい
「Add custom connector」で
https://mcp.lagrowthmachine.comを追加します。 - Qサインインのタブが開きますか?答えがいいえのとき答えがはい
ポップアップを許可し、Connectorを削除して追加し直します。サインインは、使いたいLGMアカウントで行います。
- Q追加の操作を押せますか?答えがいいえのとき答えがはい
TeamやEnterpriseでは組織側が制御しています。Ownerに追加を頼みます。
それでも違うワークスペースが見える
「LGMのワークスペースを一覧にして」と頼み、使うものを名指しします。アカウント自体が違うなら、切断して正しいアカウントでサインインし直します。
キャンペーンの起動や再開で上限のエラーが出るときは、プランの上限(同時に動かせるキャンペーン数など)がそのまま返っています。別のキャンペーンを一時停止するか、プランを見直します。
他のConnectorとの組み合わせ
LGMのデータは、アウトリーチの実行側の記録です。CRMやインテントのデータと並べると、見え方が広がります。
行動シグナルで優先先を決めるCommon Roomの連携と併用すれば、誰に当てるかと、当てた結果を同じ会話で見られます。シーケンス型の別ツールとの違いは、Outreachの連携が参考になります。Outreachは検索中心の読み取り型で、LGMは送信やアーカイブまで含む点が分かれ目です。
複数のConnectorを同時に有効にすると、ツール定義の分だけ会話の文脈を使います。読み込みのタイミングを選ぶ設定はClaudeのツールアクセス設定にあります。Connector全体の仕組みはConnectorsの全体像で扱っています。
まとめ
LGMのConnectorは、成果の確認から返信の整理、キャンペーンの編集まで届く読み書き両用の連携です。掲載ページとヘルプで認証方式の説明が違うため、接続時に出る画面でOAuthかAPIキーかを確かめます。成果を読む用途だけなら、TeamとEnterpriseのOwnerが送信系ツールをBlockedにしておくと、誤送信の経路が閉じます。
利用状況の送信はツール名だけですが、止めたい場合は設定の切り替えか環境変数で止められます。