ClaudeとZite MCPを連携する方法 — データ操作と画面づくりの境目
ZiteのワークスペースをClaudeにつなぐ手順です。ディレクトリからの接続、19個のツールの分類、無料プランで使える範囲とアプリ構築の条件、削除系ツールを止める権限ルールの例をまとめます。
Claude Zite MCP連携とは何か
Zite MCPは、業務データのデータベースとアプリを作れるノーコード基盤Ziteのワークスペースを、ClaudeやChatGPT、Cursorなどの外部AIツールからつなぐ仕組みです。データへの質問、レコードの更新、業務アプリの作成を、Claudeの会話から頼めます。
接続先は https://mcp.zite.com/mcp で、サインインが必須です。Claudeのコネクタディレクトリには「Anthropic verified」付きで載っており、カテゴリは生産性です。
この連携には、性質の違う2つの使い方が同居しています。
- データを扱う使い方: 質問、集計、レコードの追加・更新、テーブルやフィールドの変更。全プランで使えます
- アプリを作る使い方: アプリの作成・編集・公開。対象プランが限られます
料金の分かれ目はこの2つの間にあります。先にどちらを使うかを決めてから読むと、迷いません。同じノーコード系でもSoftrは別の仕組みで、そちらはClaudeからSoftr MCPで業務アプリを作る手順で扱っています。コネクタ全般の仕組みはClaudeコネクタの解説にまとめています。
使える範囲とプランの条件
データ操作は無料プランを含む全プランで使えます。アプリの構築と公開は、現行のBusiness(月400クレジット以上)、Team、Zite Enterpriseが対象です。
プランごとの利用範囲
データの接続・参照・編集
全プラン
Freeを含む
アプリ構築・公開
Business以上
400クレジット/月以上、Team、Enterprise
構築の無料試用
7日間
最初の構築操作から
細かい条件が3つあります。
- 2026年8月より前のレガシーBusiness料金と、レガシーのFillout Enterpriseは、MCPでのアプリ構築を含みません
- 対象の組織は、最初の構築操作から7日間、アプリ構築を無料で試せます。試用が終わってもデータ操作は続けられ、構築には対象プランが要ります
- パートナーはTeam相当のアクセスを持ちます
費用の出どころも知っておくと混乱しません。MCPでのアプリ構築はZiteのクレジットを使いません。AI作業をするのは接続したClaude側なので、Claudeのサブスクリプションと使用量の上限がそのまま効きます。一方、AIフィールド(各レコードにAIで要約などを生成する列)の生成は、Ziteのクレジットを消費することがあります。作ったアプリを動かす分は、Ziteの利用量(App Usage)の扱いです。
Claudeに接続する手順
Zite側の入口からClaudeを開く
接続はZiteのワークスペースから始めるのが近道です。
ZiteからClaudeに接続する流れ
- 1
接続ダイアログを開く
ワークスペースのサイドバーで「Overview」を開きます。アプリや自動化の下にあるパネルの「Overview」タブから「Bring your own agent」を選ぶと、「Connect your agent」ダイアログが出ます。
- 2
Claudeを選ぶ
「Open in Claude」を押すと、ClaudeのディレクトリにあるZiteのページが開きます。そこで「Connect」を選びます。管理されたClaudeワークスペースでは、先に管理者がコネクタを有効にする必要があることがあります。
- 3
サインインして権限を確かめる
Ziteにサインインし、要求されるアクセスを確認してから承認します。画面の「Returns you to」に出る戻り先が、つなぎたいAIツールと一致しているかも見ておきます。
- 4
接続状態を確かめる
「Connect your agent」に戻り、Claudeを選んで「Connected」と表示され、ワークスペースへのアクセスが見えれば完了です。
Claudeのコネクタ画面から直接追加しても同じコネクタです。Ziteを使うワークスペースがすでに決まっているなら、Zite側の入口のほうが接続状態の確認まで一続きで済みます。
Claude Codeや他のツールから使う
ダイアログにはCursorとClaude Codeの項目もあり、一覧にないツールは「Other」から設定します。詳しい手順はZiteの開発者向け接続ガイドに分けられています。Claude Codeから使う場合の権限ルールは、後の節で扱います。
最初の依頼は「変えない」ことを明示する
接続できたら、まず何も変更しない依頼から始めます。Ziteのヘルプも、データを変えない質問を最初に勧めています。
アクセスできるZiteのワークスペースを一覧にして。何も変更しないで。次に、ワークスペースとテーブルを名指しします。名前を出すことで、Claudeは探す場所を絞れます。
Sales operationsのDealsテーブルの全レコード数を数えて、
ステージごとに集計して。データは変更しないで。ワークスペースが見つからないと返ってきたときは、接続に使ったZiteアカウントと、そのアカウントが入れるワークスペースを確認します。別アカウントでサインインしていると、期待したワークスペースが一覧に出ません。
大きな更新の前には、Zite側でバックアップを取ります。手動バックアップはデータベースごとに最大10件で、期限はありません。保存済みの時点へ戻す機能は、無料プランで1日前、有料プランで7日前までさかのぼれます。バックアップの対象はZiteのデータベースだけで、つないでいるAirtableやGoogleスプレッドシートのデータには効きません。
19個のツールを役割で分ける
コネクタの掲載ページには19個のツールが並んでいます。名前の接頭辞で役割が分かれます。
| 役割 | ツール名 |
|---|---|
| 読み取り | ツール名list_databases / get_database / get_table_schema / query_records / count_records / get_record / aggregate_records |
| 構造の作成・変更 | ツール名create_database / create_table / update_table / create_field / update_field |
| レコードの作成・更新 | ツール名create_record / update_record / bulk_create_records / bulk_update_records |
| 削除 | ツール名delete_table / delete_field / delete_record |
掲載ページはこの一覧を載せているだけで、個々のツールの引数や挙動の説明はありません。ツール名の字面から先の挙動までは決め打ちせず、最初は読み取り系だけで試すのが確実です。
押さえたいのは、読み取り専用のコネクタではない点です。テーブルやフィールドの削除、bulk_ 付きの一括更新まで、接続した時点でClaudeから呼べる状態になります。操作は接続した本人の権限で動くので、AIだけが特別な権限を持つことはありません。
管理者が見る接続と取り消し方
Ziteの組織管理者は、接続ダイアログの「Manage all connections」から、誰がどのワークスペースにつないでいるか、最近の利用状況を確認できます。各接続は、つないだ本人の権限で動きます。
- 本人の取り消し: 接続したツールのメニューから「Disconnect」を選びます。複数の端末にまたがる接続がまとめて外れます
- 管理者の取り消し: 特定の人のアクセスだけを外すか、エージェントを全員分切断できます
- 全接続の解除: 「Disconnect all」で組織内のAIエージェントの接続がすべて外れます。ほかの認可済みアプリは残ります
切断するとその接続のアクセスは止まり、あとから再接続できます。
アプリ構築を頼むときの注意
アプリを作る使い方では、対象プランに加えて、ワークスペースの編集権限が必要です。アプリの編集は、ワークスペースの編集アクセスを持つ人が接続したときにだけ成立します。
依頼には、ワークスペース名とアプリ名を入れます。公式の例文は次の形です。
Sales operationsのPipelineアプリで、14日間フォローアップがない商談を
目立たせて。公開する前に変更内容を見せて。「公開する前に見せて」と添えるのがポイントです。Claudeに変更を作らせたあと、Zite側でアプリを開いて主な操作を試し、問題なければ公開します。
Claudeが行った変更は、Ziteのエディタに専用のアクティビティフィードとして残ります。タイトルは最初の変更の内容を表し、各項目には誰がどのAIツールで変更したかが出ます。何が変わったかはこのフィードで追えます。
覚えておきたい制限もあります。Filloutのフォームは、MCP経由では閲覧のみで、作成や編集はできません。フォームの変更はフォームエディタで行います。
スケジュールやWebhookで動くワークフローは、保存前にClaudeへ設定を点検させます。無効なスケジュールやWebhookの設定はZite側がClaudeに報告し、そのままでは保存できません。
AIフィールドとファイル添付の落とし穴
AIフィールドの作成や更新もClaudeに頼めます。依頼では、得たい結果、使うフィールド、モデルの階層(Mini、Pro、Max)を伝えます。
Enquiriesテーブルに、各問い合わせを1文で要約するAIフィールドを
Miniで追加して。結果を生成する前に指示文を見せて。注意したいのは自動生成です。有効にすると、必要な入力がそろっている既存のレコードに対して、すぐに結果が生成されます。その分は組織のAIクレジットを使います。Claudeに自動生成を有効にさせる前に、指示文を確認させると安全です。自動生成を切ったまま、データベース側から手動で生成する方法もあります。
ファイルの添付は、ワークスペース、テーブル、レコード、添付フィールドを名指しして頼みます。ただしパソコン上のファイルを送るには、MCP経由のローカルファイル送信に対応したAIツールが要ります。使っているツールが対応していないときは、Zite上で直接アップロードします。
Claude Codeで削除系ツールを止める
Claude Codeから使う場合、削除系のツールだけを拒否する設定を先に入れておけます。Claude Codeの権限ルールでは、MCPツールを mcp__<サーバー名>__<ツール名> の形で指定します。サーバー名は、自分が登録した名前です。次の例は、zite という名前で登録した場合の書き方で、公式の例に沿った形です。
{
"permissions": {
"deny": [
"mcp__zite__delete_table",
"mcp__zite__delete_field",
"mcp__zite__delete_record"
],
"ask": [
"mcp__zite__bulk_update_records",
"mcp__zite__bulk_create_records"
]
}
}deny に入れたツールはClaudeに使わせず、ask に入れたツールは実行のたびに確認が出ます。読み取り系は許可のまま残せるので、集計や質問は止まりません。
これは手元のClaude Codeだけで効く制限です。コネクタの接続自体は、Ziteの権限とバックアップが最後の砦になります。Claude Codeの設定とZiteの接続の取り消しは別々に管理されるため、両方を確認しておくと抜けが出ません。
どの使い方から始めるか
迷ったら、次の順で進めます。
- 無料プランのままで、データを読むところから始める
- 件数や集計といった、変更を伴わない依頼で動作を確かめる
- 構造やレコードを変える前に、Zite側でバックアップを取る
- アプリ構築が必要になったら、プランの条件と7日間の試用を確認する
データへの質問だけで足りる業務なら、無料プランで十分に始められます。アプリ構築は、試用期間の中で「公開前に見せて」と頼む運用を試し、フィードで変更を追えることを確かめてから本格的に使うのが堅実です。
参照した一次ソース
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