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ClaudeとBrand24を連携して発表後の反応を広報レポートにまとめる

ClaudeとBrand24を連携して発表後の反応を広報レポートにまとめる

Brand24のコネクタで言及量・感情・話題を引き、発表後の反応をClaudeが肯定・否定・要対応に仕分ける手順です。接続方法と、ツールで取れる範囲の線引きも押さえます。

新製品や決算を発表した翌朝、広報が最初に知りたいのは「何が、どれくらい、どんな温度で語られたか」です。Brand24のコネクタを使うと、この問いをClaudeとの会話でBrand24のプロジェクトデータにぶつけられます。ダッシュボードを開いてCSVを書き出す工程は要りません。

ただし、コネクタが渡すのは集計と話題の概要が中心で、言及1件ずつの文面までは保証されません。この記事では、接続の方法、取れるデータの範囲、反応を「肯定・否定・要対応」に分ける運用、つまずきやすい点を順に説明します。

Brand24コネクタとは何か

Brand24は、ウェブ上の言及を集めて感情や影響力を分析するソーシャルリスニングのサービスです。コネクタ一覧のページでは「オンライン上の議論を分析する」と紹介されています。提供元はBrand24 Global Inc.で、Anthropic verifiedの表示があり、追加時期は2026年8月です。カテゴリは生産性と営業・マーケティング、利用にはサインインが必要です。

実体はBrand24のリモートMCPサーバーで、接続先は https://mcp.brand24.com/v1/mcp です。認証はOAuthで、AIが読めるのは本人が許可したデータに限られます。

利用条件はBrand24側のヘルプに書かれています。MCPを使えるのはBrand24の契約者で、取れるデータは有効なプロジェクトの内容を反映します。つまり、Brand24にプロジェクトがなければ、コネクタを足しても引ける言及がありません。

公開されている4つのツール

コネクタのページに載るツールは4つです。

ツール名名前から読み取れる領分
brand24_account_events名前から読み取れる領分アカウント上のイベント
brand24_project_stats名前から読み取れる領分プロジェクトの統計
brand24_project_sources名前から読み取れる領分言及元のソース
brand24_topics_overview名前から読み取れる領分話題の概観

ページにはツール名しか載っておらず、個々の説明や引数はありません。右の列は名前からの推測にすぎないので、実際の入出力は接続後にClaudeが見せるツール定義で確かめてください。

ここで押さえたい点がひとつあります。ツール一覧に、言及を1件ずつ取り出す名前のツールは見当たりません。ヘルプセンターの例も「主要な話題」「影響力のある発信者」「言及しているニュースサイト」といった集約された問いが中心です。「この投稿に返信が要るか」を1件ずつ判定する運用は、コネクタだけでは成り立たない可能性があります。

Claudeに接続する

コネクタ一覧から追加する方法が基本です。一覧にない環境や組織で独自に足す場合は、ヘルプセンターの案内に従い、設定のコネクタからカスタムコネクタを追加します。

手順

Brand24コネクタの追加

  1. 1

    コネクタを追加する

    一覧でBrand24を選んで追加します。カスタムで足すときは、サーバーURLに https://mcp.brand24.com/v1/mcp を入れ、認証方式はOAuthを選びます。

  2. 2

    Brand24のアカウントで認証する

    広報担当本人のBrand24アカウントで許可します。許可した範囲のプロジェクトだけが引けるようになります。

  3. 3

    見えるデータを確かめる

    新しい会話で「Brand24で使えるツールと、見えるプロジェクトを一覧にして」と頼みます。ここで、レポートに使う予定のプロジェクトが出てくるか確認します。

TeamプランとEnterpriseプランでは、メンバーが使い始める前に、OwnerかPrimary Ownerが組織の設定で「Organization settings > Connectors」からBrand24を「Add to your team」で有効にします。有効にしても全員に権限が渡るわけではなく、各メンバーが自分のBrand24アカウントで認証する流れは変わりません。Enterpriseでの導入については、コネクタのページにBrand24提供のセットアップガイドへのリンクもあります。

発表後の反応を引き出す依頼文

ヘルプセンターには、データを引き出すための依頼文の例が載っています。「プロジェクトの直近30日を要約して」「ブランドの現在の感情は」「言及が急増した原因は」といった形です。これらを発表直後の広報業務に当てはめると、問いの順番は次のようになります。

  1. 発表前後で言及量はどう動いたか(統計)
  2. 急増したなら、何が原因か(話題・イベント)
  3. 誰の発信が大きく広がったか(ソース)
  4. 感情はどちらに寄ったか(統計と話題)

この順に頼む依頼文のひな形です。プロジェクト名と日付は自社のものに置き換えます。

Brand24のプロジェクト「自社ブランド」について、10月8日の新製品発表の
前後を比べてください。
 
1. 発表前7日と発表後3日の言及量を並べる
2. 言及が増えた日の原因になった話題を挙げる
3. 言及の多いニュースサイトと影響力のある発信者を挙げる
4. 感情の内訳が発表前から動いたか確認する
 
数値はツールの結果だけを使い、取得できなかった項目は
空欄のまま「取得できず」と書いてください。

最後の一文は、数字を作らせないための指示です。広報のレポートは数字がそのまま社内の判断材料になります。ツールの結果にない値を補わせない書き方にしておくと、後で出どころを聞かれても答えられます。

反応を肯定・否定・要対応に分ける

ここからは、Brand24の機能ではなくClaude側の仕事です。Brand24が返す感情の集計は、肯定・否定といったサービス側の分類に基づきます。「要対応」は広報が自社の基準で決めるラベルで、ツールが付けるものではありません。

役割を分けると、運用が崩れにくくなります。

  • Brand24: 言及量、感情の内訳、話題、言及元といった事実の材料を出す
  • Claude: 話題ごとの意味を読み、自社が定めた基準に当てはめて仕分ける
  • 広報担当者: 要対応の中身を確認し、返信や発信の可否を決める

仕分けの基準は、先に文章で決めておきます。次のような表を依頼文に添えます。

区分該当する話題の例次の動き
肯定該当する話題の例機能や価格への好意的な評価、導入事例の紹介次の動き引用してよい声を担当者が選ぶ
否定該当する話題の例仕様への不満、競合との比較での劣勢次の動き事実関係を確かめ、FAQへの反映を検討する
要対応該当する話題の例誤情報の拡散、障害・安全に関わる指摘、影響力の大きい発信者の批判次の動き当日中に広報責任者へ共有する
様子見該当する話題の例話題が小さく、広がりも見えない次の動き翌日の数値で再確認する

区分を決める作業は、判断を伴うので人の確認を外せません。とくに「要対応」は、Claudeの仕分けを下書きとして扱い、担当者が元の話題を確認してから動きます。仕分けの精度は、話題の粒度で決まります。ツールが返す話題の単位が粗ければ、要対応が埋もれることも、逆に何でも要対応に見えることもあります。

言及が急増した日の原因を探る

コネクタのページが例に挙げる「言及が急増した原因は何か」は、発表後の広報で最も使う問いのひとつでしょう。ここで注意したいのは、原因の推定を事実として載せないことです。

Claudeが「この話題が原因」と答えたときは、その話題を挙げた根拠(ツールが返した話題名や言及元)を併記させます。根拠が示されなければ、レポートには「要確認」と書いて、担当者が元の言及を見に行きます。

競合との比較を足す

ページには「競合と自社を比べる」例も載っています。比較の観点は、言及の占有率、感情、リーチ、議論の量です。発表のたびに競合も動くため、発表前後で同じ期間を切って並べると、自社の反応が相対的に大きかったのか小さかったのかを読めます。

比較するブランドは、Brand24側にプロジェクトとして登録されている必要があります。依頼文では、比較対象のプロジェクト名を明示してください。

定型の依頼をプロジェクトの指示に置く

毎回同じ観点でレポートを出すなら、依頼文をClaudeのプロジェクトの指示に入れておきます。次の例は、先に示した仕分けの基準を含めた形です。

## 発表後の反応レポート
- 対象は Brand24 のプロジェクト「自社ブランド」。ほかは参照しない
- 構成は 概況 / 言及量 / 感情 / 主な話題 / 区分別の仕分け の順
- 概況は3行以内。数字は本文の表と一致させる
- 区分は 肯定 / 否定 / 要対応 / 様子見 の4つだけを使う
- 区分ごとに、根拠にした話題名か言及元を必ず添える
- 根拠を示せない項目は「要確認」と書く
- 取得できなかった値は推測で埋めず「取得できず」と書く

Claude Codeで回す場合は、同じ内容をリポジトリのCLAUDE.mdに置けます。出力をMarkdownの表と箇条書きに固定しておくと、そのまま社内の連絡に貼れます。

取得時点を記録しておく

ヘルプセンターによると、質問のたびにBrand24のプロジェクトから現在のデータを取り直す作りで、データはAI側の記憶には残りません。同じ依頼でも、翌日に聞けば数字が変わりえます。レポートの冒頭に「取得した日時」と「対象期間」を書いておくと、後で数字が食い違ったときに原因をたどれます。

定期実行に向く範囲

ここまで見てきた使い方は、担当者が会話しながら問いを重ねる前提です。発表の直後に反響を急いで集める、週次の報告を確認しながら作る、といった場面が当てはまります。定期実行の可否についてはBrand24側のヘルプにも記載がないため、無人で回す運用は、試す前に契約先へ確かめてください。

事前の落とし穴

  • ツールが出てこないとき: Brand24の契約やプロジェクトが対象外のアカウントで認証している可能性があります。認証したアカウントを確認します。
  • 言及の文面が引けないとき: 公開されているツールは4つで、個別の言及を取り出す名前のものはありません。文面の引用が必要なときは、Brand24の画面で元の言及を開いて確かめます。
  • 件数が前回とずれるとき: プロジェクトのキーワード設定が変わると、同じ期間でも件数は動きます。設定を変えたら、レポートに変更日を書いておくと後から追えます。
  • 見えているのは設定したキーワードの範囲だけです: Brand24のデータは、プロジェクトに設定した語に合う言及に限られます。表記ゆれや略称を設定していなければ、その言及はレポートに出ません。
  • 外部に出す資料にするとき: 感情の集計や話題の要約を社外資料に使う前に、数字の出どころと集計期間を担当者が確認します。

他の広報業務とのつなぎ方

報道とSNSの有料モニタリングを使う場合はClaudeとMeltwaterを連携して報道・SNS言及を広報レポートにまとめるの手順が参考になります。こちらはメディア掲載の数字を軸にした報告で、Brand24は言及と感情の材料を会話で引く入口という違いがあります。

反応が出る前の段階では、投稿の文面を点検するClaudeでSNS投稿前の炎上リスクをチェックする手順があります。反応を見たあとに出し直す文面はClaudeでプレスリリースの文面を下書きする手順でまとめています。

まとめ

Brand24コネクタが効くのは、Brand24を契約済みで、発表のたびに言及量と感情の動きを報告している広報チームです。ツールは4つと少なく、渡るのは集計と話題の概要が中心という前提で使います。

運用の要は役割の分担です。数字はBrand24、仕分けの下書きはClaude、要対応の判断は担当者が行います。区分の基準と「根拠を添える」「取得できなければ空欄」の2点を依頼文に書いておけば、レポートの信頼度は大きく変わります。

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