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Claude artifactのVersion historyが消えた件と今の手当て

Claude artifactのVersion historyが消えた件と今の手当て

Claude Codeで公開したartifactのタイトルメニューからVersion historyが消えたという報告を整理し、docsの記述とのずれと、手元でできる備えをまとめます。

Claude Codeで公開したartifactについて、claude.ai webのタイトルメニューとデスクトップアプリのパネルから「Version history」が消えたという報告が、GitHubのissue #96718に上がっています。publishのたびにバージョン番号は増えているのに、所有者が過去の版を開く入口が見当たらない、という内容です。

issueはopenのままで、Anthropicからの返答は付いていません。この記事では、報告された画面の状態、docsの記述とのずれ、同じ症状かどうかの切り分け、手元でできる備えを順にまとめます。

何が消えたと報告されているのか

issueの報告者は、Claude Codeからpublishしたartifactを2回以上同じURLに再publishし、その後にWebとデスクトップの両方でタイトル横のドロップダウンを開いています。Artifactツールの応答には「Version 1、2、3…」と番号が出ますが、メニューには履歴の項目がありません。

報告されたメニュー項目は次のとおりです。

表示面メニューに並んでいた項目
claude.ai webのビューアメニューに並んでいた項目Export / Copy as Markdown / Rename / Duplicate / Share / Refresh / Pin / All artifacts / Report artifact / Delete artifact
デスクトップアプリのパネルメニューに並んでいた項目Switch artifact / Export / Copy as Markdown / Rename / Duplicate / Share / Open in web / Refresh / Pin / Report artifact / Delete artifact

以前は「Version history(件数)」という項目がShareとRefreshの間にありました。報告者は、Shareメニューにもバージョンの選択欄が無いと書いています。7月6日が最終更新のartifactでも、以前は出ていた項目が出なくなったそうです。

対象は、Claude Codeのartifactだけではありません。報告者はCoworkのartifactとclaude.aiのチャットで作ったartifactも同じ状態だとしています。Coworkライブアーティファクトの使い方で触れている更新のしくみも、同じ画面で影響を受ける可能性があります。

docsに書かれている動きとのずれ

Claude Codeのartifacts docsは、更新についてこう説明しています。再publishするとページは同じURLのまま更新され、各publishがバージョンになります。ページヘッダーのShareコントロールから、閲覧者に見せるバージョンを選べる、という記述です。

docsの画面例でも、Shareメニューは「Always share latest version」のトグルと「Sharing version 2」というバージョン選択欄を備えた形で描かれています。報告者が見ている画面は、この絵と食い違います。

Claude Code Artifactsの共有ページが同じURLで自動更新される仕組みで扱ったのは、この「同じURLが更新され続ける」側です。今回の件は、更新の裏側に溜まるはずの履歴を、所有者が画面から辿れないという別の問題です。

issueが求めているのは次の2点です。

  • Version historyをWebとデスクトップに戻し、既存artifactの古い版が保持されていることを確認する
  • 意図した変更なら、所有者が過去の版を見て戻すための方法を文書化する

報告者は「Claudeに古い版を再publishしてもらう」案を代替にならないと書いています。どの版があるかが見えないので、頼みようがないためです。

報告の時系列

あゆみ

Version history消失をめぐる報告の流れ

  1. 9月1日webビューアで動作を確認

    報告者がVersion historyの動作を確認した最後の日付として挙げています。

  2. 9月18日#95442が先に報告

    Shareメニューからバージョン選択欄が消えたという報告です。作成者がcloseしており、返答も修正も付いていません。

  3. 9月24日#96718が起票

    2つのアカウントと2台のマシンで、webとデスクトップの両方で再現したとして報告されました。

  4. 9月26日追加の確認

    別のユーザーも、どのartifactにも版の一覧が出ないと報告しました。

  5. 10月8日+1コメント

    Version historyを使った版の切り替えを仕事で使っていた、という声が加わりました。

デスクトップアプリは、起票者の環境で9月22日以前の2.2553.13.0から2.7032.0へ更新されています。起票者は消失がその前後の時期だったと書いていますが、原因がアプリの更新かサーバー側の変更かは、issueの中で特定されていません。

自分も同じ状態かを確かめる

次の順に見れば、報告と同じ症状かどうかが切り分けられます。

  1. 手元のClaude Codeで、同じartifactを2回以上再publishし、Artifactツールが返すバージョン番号が増えているか見る
  2. claude.aiのビューアでタイトル横のドロップダウンを開き、項目に「Version history」があるか見る
  3. デスクトップアプリのパネルでも同じメニューを開く
  4. Shareコントロールにバージョンの選択欄があるか見る

1が増えていて2〜4に項目が無ければ、報告と同じ状態です。

別のユーザーのコメントには、少し違う観察もあります。claude.aiのartifact一覧から開くと右上に版番号が出ず、ページを更新すると当日更新したartifactにだけ「V25」のような番号が出るという内容です。ただし、別の版を選ぶドロップダウンはどのartifactにも出ていません。起票者は同じ手順を2つのアカウントで試し、更新しても版情報は出なかったと返しています。環境による差があるため、版番号の表示だけを見て安心はできません。

履歴が見えない間の備え

バージョン番号が増え続けている以上、サーバー側には版が残っている可能性があります。ただし、issueは「保持されているか」への回答を求めている段階で、残っているとは断定できません。画面から戻せない前提で、手元に控えを持つほうが確実です。

docsによれば、Claudeはartifactの元になるファイルを編集してから同じURLに再publishします。つまり、手元の作業ディレクトリに元のHTMLがあります。これをpublishの区切りごとにGitへ入れておけば、版の履歴を自前で持てます。

git add dashboard.html
git commit -m "artifact: 地域別内訳を追加してpublish"

コミットのメッセージにバージョン番号を書いておくと、あとで画面の番号と突き合わせられます。再publish前に一度コミットする運用にすると、戻したいときは古いファイルをClaudeに渡して、同じURLへ再publishさせるだけで済みます。

別のセッションから更新する場合は、/artifacts で対象を選んでアタッチします。この一覧はclaude.aiのアカウントから読み込まれるので、セッションをまたいでも同じartifactを指せます。

組織の管理者には別の経路があります。Compliance APIには、組織のartifactを一覧し、特定のバージョンの内容を取得するエンドポイントが用意されています。

メソッドエンドポイント
GETエンドポイント/v1/compliance/code/artifacts
GETエンドポイント/v1/compliance/code/artifacts/{artifact_id}/versions/{version_id}

リクエストとレスポンスの形はAPIリファレンスに載っています。個人のPro・Maxアカウントの所有者が使う手段ではありませんが、版の内容が保持される前提の設計であることは、このエンドポイントの存在から読み取れます。保持期間の設定はClaude Code Artifactsの組織管理で扱っています。

共有の運用に与える影響

痛いのは、閲覧者に見せる版を選ぶ使い方です。issueのコメントには、Claude Codeにartifactを更新させ、一覧から最新版を選んで共有する流れが、いまは取れないという声があります。

選択欄が無い間、閲覧者に何が見えるかはissueに書かれていません。docsの動きでは、各publishが閲覧者にも反映されると説明されています。選んだ版だけを見せたい用途では、非公開のままレビューを済ませてから共有に切り替える進め方が安全側です。

Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれのプランで再現するかも、issueからは一部しか分かりません。起票者はProとMaxの2アカウントで再現し、コメントの1人はProです。TeamとEnterpriseの状況は書かれていません。

追いかけるときの手がかり

状況を追うなら、見る場所は3つです。

  • #96718: 本件の本体。OSはWindowsでラベルはbug / regression
  • #95442: 先行報告。作成者がcloseしたまま
  • #79901: 起票者が関連として挙げているissue

起票者は、サポートに問い合わせても追跡番号が得られなかったと書いています。Anthropicからの説明が出るまでは、修正の見通しは立っていません。

コメントによると、リリースノートにVersion historyの変更を書いた項目は無いそうです。9月25日のv2.1.283でバージョンのラベルが60文字を超えるとpublishが失敗する問題が直ったという、関連する修正はコメントで紹介されています。

履歴を画面に頼らない運用

意図した仕様変更なのか不具合なのかは、まだ決まっていません。どちらであっても、artifactの版を画面の履歴だけに預けている運用は脆い、というのが今回の教訓です。元ファイルをGitに置き、publishのたびに番号付きでコミットしておけば、画面の機能が変わっても戻れます。

docsはVersion historyの動きを今も記述しているので、機能が戻る可能性は十分にあります。戻った時点で、既存artifactの古い版が残っているかが次の確認点です。

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